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第50話(BL特有シーン・回避可)
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十分後、ハイファは躰をまさぐるシドの腕を掴んだ。
「で、この手はナニしてるの?」
「いや、やっぱりワープラグでまだ眠れねぇな、と」
「だから? 僕の安眠を妨害するの?」
「いや、その……帰ってまだキスもしてねぇな、と」
「キスなら明日のツケに……あっ……っん、だめ」
だが甘い声を聞いてしまったが最後、シドはもう引き下がれない。手と手の攻防を繰り広げる間にも、シドは器用にハイファの上衣のボタンを外してしまう。
はだけられた素肌を手が這い、下衣の上から躰の中心をなぞられるに及んで、ハイファは思わず上体を起こした。
「キスしてくれるんじゃなかったの?」
「そうか、キスか。そんなにして欲しいなら素直に言えよな」
素早く起き上がったシドは細い躰を抱き締めて口づける。
触れ合わせた唇を軽く開き、ハイファの歯列を舌先で割った。緩やかに出し入れしてハイファが応えるのをじっと待つ。やがて差し出された温かな舌を吸い上げた。
「んっ、ン……ぅうんっ……んんっ」
とびきり優しいキスを仕掛けられハイファの躰から力が抜ける。その隙にシドは上衣の袖を抜かせた。唇を徐々に下降させ首筋から胸元まで白い肌をついばんでゆく。
「あっ、だめ……シド、あっ、はぁん」
「だめじゃねぇよ……そんな色っぽい声で鳴きやがって」
急に荒々しくなったシドの手つきに酔ったようにハイファは抵抗できない。押し倒されて衣服を引き剥がされ、自分だけ生まれたままの姿にされて頬に血が上った。
湧いた羞恥を察している筈のシドはそれでも容赦しない。膝を立てた脚を思い切り広げさせられ膝を閉じようとするもシドに押さえ付けられ、白い躰をライトパネルの許で隠れなく照らされる。
「いや……シド、いや、あ……ああっ!」
「全部知ってるんだ、隠すなよ」
更に腰の下に枕を押し込まれ露わにされた敏感な窄まりが収縮する様までつぶさに見られて喩えではなく眩暈がした。淡い色づきを指先でなぞられ躰が反応する。
「んっ、そんな……いや……ああん!」
「恥ずかしがるなよ。綺麗だぜ、お前」
甘く低い声で囁かれ、じっくりと慣れた指で嬲られ続けるといつしか高く鳴いてしまうのを抑えきれなくなる。
もはや完全に炎を灯された躰はシドの与えてくれる快感に屈するしかなかった。抵抗する言葉とは裏腹に躰が欲しがっているのもシドにはお見通しだろう。
体内で蠢く指を貪欲に咥え込み、腰が勝手に淫らに前後するのを抑えられない。
「んんぅ……僕の躰、こんなにいやらしくて――」
「もっともっと、いやらしいとこ、見せてくれよ」
「そんな、っん……ああん、シド……やだ」
口では拒否しながらも、ハイファは右手指をシドの口に含まれ、たっぷりの唾液で濡らされて、シドの言うがまま、なすがままに自分が行為に及んでしまうことを知っていた。
「ほら、その指でどうするんだ?」
「ああっ、やだ……シド、もっと――」
ふいに全ての指を抜かれてハイファは悶えた。快感を追って細い腰が揺れ動く。そして情欲を溜めた切れ長の目に促され自らの窄まりへと指を這わせた。
「……こんな、こんな僕がいるなんて……ああんっ!」
シドの唾液で濡らされた指を自らの体内へと挿入する。とろりと粘膜が指に絡み、着衣のままのシドに見られているのを意識しながら抽挿入して掻き回した。
これ以上ない羞恥を感じながらもふいに思い切りシドを煽ってやりたい気分が湧き起こって、腰を更に浮かせると二本目の指を入れ愛し人に見せつける。
「あっふ……気持ちいい……シド、こんな僕は嫌い?」
「嫌いな訳、ねぇだろ。大好きだ……なあ、ハイファ、いいか?」
言うなりシドは素早く衣服を脱ぎ捨てた。もう我慢などできる筈もなかった。
指を抜かせたそこに己のものをあてがう。欲しがり悶える細い躰を挿し貫いた。
「シド……あっ、あっ、はぅんっ!」
思い切り押し広げられたかと思うと、次には太く硬いものを根元まで一気に突き入れられ、ハイファは一瞬、意識を手放しかけた。
だが次には抜かれ、また激しく突き上げられて、襲った快感に覚醒させられる。
力強くも激しいシドのスライドに全身を揺らされ、息も絶え絶えに喘いだ。瞑ることもできなくなった目から涙が零れる。
そしていきなり抱き上げられたかと思うと、跪いたシドの上に跨らされ、真下から貫かれていた。苦しいほどにシドが届いている。
「んんっ、あっ、ふ……すごい……シド、シド!」
「っく……すっげぇ気持ちいい、ハイファ!」
「はぅんっ! シド、お願い……もっと、あうっ!」
あられもなくねだるハイファがシドは愛しくて堪らない。何処までも快感を与えてやりたい想いで真下から細い躰を更に激しく揺らし始めた。
叫ぶような喘ぎを洩らして意識を繋ぎ止めながら、ハイファはシドの胸にしがみついて容赦のない突き上げに堪える。
「シド、もう……だめ、あっ……ああっ!」
「あっ、く……ハイファ……うっ!」
熱く濃くシドに濡らされると同時に、ハイファもシドの引き締まった腹にぱたぱたと欲望をぶつけていた。そして二人はベッドに倒れ込んだが、シドは未だ萎えを知らずにいた。
「シド、貴方まだ……?」
「もういい、お前が壊れちまう」
「僕はそう簡単に壊れないよ……ねえ、好きなだけして。誰も見たことのない僕を見せてあげたんだから、誰も見たことのないシドを見せてよ」
「くっ……ハイファ、本当に、本気で覚悟しろよな!」
◇◇◇◇
二人してベッドに身を投げ出し、抱き合ったまま朦朧として眠りに就こうとすると、現れたタマがベッドにぽとりと飛び乗って金色の目で二人を見つめたのちに、ひと声「ニャー」と鳴いて毛布の上に丸くなった。
それはまるで静かになるのを待ち構えていたようで、シドとハイファは顔を見合わせると吹き出した。
「で、この手はナニしてるの?」
「いや、やっぱりワープラグでまだ眠れねぇな、と」
「だから? 僕の安眠を妨害するの?」
「いや、その……帰ってまだキスもしてねぇな、と」
「キスなら明日のツケに……あっ……っん、だめ」
だが甘い声を聞いてしまったが最後、シドはもう引き下がれない。手と手の攻防を繰り広げる間にも、シドは器用にハイファの上衣のボタンを外してしまう。
はだけられた素肌を手が這い、下衣の上から躰の中心をなぞられるに及んで、ハイファは思わず上体を起こした。
「キスしてくれるんじゃなかったの?」
「そうか、キスか。そんなにして欲しいなら素直に言えよな」
素早く起き上がったシドは細い躰を抱き締めて口づける。
触れ合わせた唇を軽く開き、ハイファの歯列を舌先で割った。緩やかに出し入れしてハイファが応えるのをじっと待つ。やがて差し出された温かな舌を吸い上げた。
「んっ、ン……ぅうんっ……んんっ」
とびきり優しいキスを仕掛けられハイファの躰から力が抜ける。その隙にシドは上衣の袖を抜かせた。唇を徐々に下降させ首筋から胸元まで白い肌をついばんでゆく。
「あっ、だめ……シド、あっ、はぁん」
「だめじゃねぇよ……そんな色っぽい声で鳴きやがって」
急に荒々しくなったシドの手つきに酔ったようにハイファは抵抗できない。押し倒されて衣服を引き剥がされ、自分だけ生まれたままの姿にされて頬に血が上った。
湧いた羞恥を察している筈のシドはそれでも容赦しない。膝を立てた脚を思い切り広げさせられ膝を閉じようとするもシドに押さえ付けられ、白い躰をライトパネルの許で隠れなく照らされる。
「いや……シド、いや、あ……ああっ!」
「全部知ってるんだ、隠すなよ」
更に腰の下に枕を押し込まれ露わにされた敏感な窄まりが収縮する様までつぶさに見られて喩えではなく眩暈がした。淡い色づきを指先でなぞられ躰が反応する。
「んっ、そんな……いや……ああん!」
「恥ずかしがるなよ。綺麗だぜ、お前」
甘く低い声で囁かれ、じっくりと慣れた指で嬲られ続けるといつしか高く鳴いてしまうのを抑えきれなくなる。
もはや完全に炎を灯された躰はシドの与えてくれる快感に屈するしかなかった。抵抗する言葉とは裏腹に躰が欲しがっているのもシドにはお見通しだろう。
体内で蠢く指を貪欲に咥え込み、腰が勝手に淫らに前後するのを抑えられない。
「んんぅ……僕の躰、こんなにいやらしくて――」
「もっともっと、いやらしいとこ、見せてくれよ」
「そんな、っん……ああん、シド……やだ」
口では拒否しながらも、ハイファは右手指をシドの口に含まれ、たっぷりの唾液で濡らされて、シドの言うがまま、なすがままに自分が行為に及んでしまうことを知っていた。
「ほら、その指でどうするんだ?」
「ああっ、やだ……シド、もっと――」
ふいに全ての指を抜かれてハイファは悶えた。快感を追って細い腰が揺れ動く。そして情欲を溜めた切れ長の目に促され自らの窄まりへと指を這わせた。
「……こんな、こんな僕がいるなんて……ああんっ!」
シドの唾液で濡らされた指を自らの体内へと挿入する。とろりと粘膜が指に絡み、着衣のままのシドに見られているのを意識しながら抽挿入して掻き回した。
これ以上ない羞恥を感じながらもふいに思い切りシドを煽ってやりたい気分が湧き起こって、腰を更に浮かせると二本目の指を入れ愛し人に見せつける。
「あっふ……気持ちいい……シド、こんな僕は嫌い?」
「嫌いな訳、ねぇだろ。大好きだ……なあ、ハイファ、いいか?」
言うなりシドは素早く衣服を脱ぎ捨てた。もう我慢などできる筈もなかった。
指を抜かせたそこに己のものをあてがう。欲しがり悶える細い躰を挿し貫いた。
「シド……あっ、あっ、はぅんっ!」
思い切り押し広げられたかと思うと、次には太く硬いものを根元まで一気に突き入れられ、ハイファは一瞬、意識を手放しかけた。
だが次には抜かれ、また激しく突き上げられて、襲った快感に覚醒させられる。
力強くも激しいシドのスライドに全身を揺らされ、息も絶え絶えに喘いだ。瞑ることもできなくなった目から涙が零れる。
そしていきなり抱き上げられたかと思うと、跪いたシドの上に跨らされ、真下から貫かれていた。苦しいほどにシドが届いている。
「んんっ、あっ、ふ……すごい……シド、シド!」
「っく……すっげぇ気持ちいい、ハイファ!」
「はぅんっ! シド、お願い……もっと、あうっ!」
あられもなくねだるハイファがシドは愛しくて堪らない。何処までも快感を与えてやりたい想いで真下から細い躰を更に激しく揺らし始めた。
叫ぶような喘ぎを洩らして意識を繋ぎ止めながら、ハイファはシドの胸にしがみついて容赦のない突き上げに堪える。
「シド、もう……だめ、あっ……ああっ!」
「あっ、く……ハイファ……うっ!」
熱く濃くシドに濡らされると同時に、ハイファもシドの引き締まった腹にぱたぱたと欲望をぶつけていた。そして二人はベッドに倒れ込んだが、シドは未だ萎えを知らずにいた。
「シド、貴方まだ……?」
「もういい、お前が壊れちまう」
「僕はそう簡単に壊れないよ……ねえ、好きなだけして。誰も見たことのない僕を見せてあげたんだから、誰も見たことのないシドを見せてよ」
「くっ……ハイファ、本当に、本気で覚悟しろよな!」
◇◇◇◇
二人してベッドに身を投げ出し、抱き合ったまま朦朧として眠りに就こうとすると、現れたタマがベッドにぽとりと飛び乗って金色の目で二人を見つめたのちに、ひと声「ニャー」と鳴いて毛布の上に丸くなった。
それはまるで静かになるのを待ち構えていたようで、シドとハイファは顔を見合わせると吹き出した。
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