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第46話(BL特有シーン・回避可)
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約束通りにシドは明るい金髪からつま先までを丁寧に泡立て、すみずみまで綺麗に洗い清めてやる。くすぐったそうにしていたハイファを洗い終えると、シドは自分も手早く洗い、リフレッシャを湯に切り替えて二人分の洗浄液を流した。
そして一緒にバスタブの湯に身を沈める。
「お前は何処も痛くしてねぇか?」
「ん、大丈夫」
「俺がついていながら……すまん」
「何もなかったんだから、貴方が謝るようなことは何もないよ」
「そうか。……広くて気持ちいいな」
「こういうのもいいね。……っん、そんな触り方しないでよ」
「いいじゃねぇか、もっと気持ちよくなりたくねぇのか?」
「それは……でも貴方、大丈夫なの?」
ハイファがシドの胸に手を伸ばした。象牙色の滑らかな肌の至る処を染めた青黒いアザをそっと撫でる。その指先の優しい感触に、シドは切れ長の目を僅かに細めた。
「大丈夫なんかじゃねぇよ、鼻血が出そうだ」
「シドっ、ふざけてないでよ!」
怒った声とは裏腹に泣きそうな顔をしたハイファを、シドは背後から胸に抱き締める。濡れて張り付いた金髪を除けて耳朶を甘噛みし、うなじに舌を這わせた。
指で胸の小さな尖りを転がすように嬲る。堪らなくなったようにハイファは声を洩らした。
「んっ、シド……あ、はあっ」
片手で胸を執拗に嬲りながら、片手でハイファの中心に触れる。包み込んでゆっくり先端を撫でると、湯とは違うとろりとした液体が溢れ出しているのが分かった。
シドの熱いものもハイファの腰に当たっている。
「なあ……ハイファ」
頷いて立ち上がったハイファが後ろを向いて壁に手をついた。膝立ちになったシドはハイファの背後を片手で押し広げ、淡い色づきを露わにすると舌を伸ばす。
「ああっ、シド……あっ、ふ……ああんっ!」
硬い蕾に舌を挿しては抜いてハイファを翻弄した。唾液を送り込みながら存分に舐めねぶって緩ませると、今度はそっと指を挿し入れる。
「痛く、ねぇか?」
夢中で首を横に振ったハイファは濡れた長い髪を乱し、腰を揺らめかせて乞うた。
「んっ……もっと、奥まで頂戴……あっふ!」
「分かった、待ってろ」
淫らに振られる細い腰と高い喘ぎがシドの理性をも蕩かす。性急にこじ開けて数指を咥え込ませた。こんなに近くにいるのにシドはハイファが恋しくて堪らなくなっていた。肩越しに振り返ったハイファの若草色の瞳にも、溢れ出しそうな情欲が湛えられているのを見取る。
「シド、もういいから入れて」
「まだ硬い……傷つけちまうからさ」
「んんぅ……やあ、ん……もう欲しいよ」
甘くせがむ声にシドは全ての指を抜いた。立ち上がって片腕で細い躰をしっかりと抱くと、滾ったものをハイファにあてがい、溢れた蜜を塗り込めるように動かす。
太い切っ先を埋めるときはいつも少しだけ怖い。何よりも大切な者を引き裂いてしまうのではないかと心配になるのだ。斜めから見える表情を窺いながら先端をじわりと埋める。ゆっくりと半ばまで挿入しハイファの呼吸を計って残りを突き入れた。
「はあっ……あっ、あっ……あうっ!」
「くっ……ハイファ、うっ!」
ほぐしたのが嘘だったかのようにきつく締めつけられ、シドも喘ぎを洩らす。ハイファの中のきつくも柔らかで温かな居心地の良さに、一瞬で放出してしまいそうになって、荒い息を何度もついて堪えた。灼熱の太い楔で挿し貫かれたハイファも同様に浅い呼吸で堪えている。
「動いて……いいか?」
「お願い、シド……引き裂いていい、思い切り犯して――」
激しく乞われてシドの中で何かがパチンと弾けた。
離れてしまう寸前まで己のものを引きずり出すと、躰を叩き付けるように突き上げ始める。貫いては掻き回し、腰を引いては小刻みに突いた。ハイファも淫らに細い腰を振って応える。その耳許に低く甘い声が囁いた。
「思い切りお前を汚して、堕としてやる」
「好きにして……あっ、あっ……はぅんっ!」
やがてはシドが抽挿入するたびにハイファの内腿を熱の残滓が伝い流れ出し始めた。それでも二人の喘ぎは止まることなく、バスルームの空気を震わせていた――。
そして一緒にバスタブの湯に身を沈める。
「お前は何処も痛くしてねぇか?」
「ん、大丈夫」
「俺がついていながら……すまん」
「何もなかったんだから、貴方が謝るようなことは何もないよ」
「そうか。……広くて気持ちいいな」
「こういうのもいいね。……っん、そんな触り方しないでよ」
「いいじゃねぇか、もっと気持ちよくなりたくねぇのか?」
「それは……でも貴方、大丈夫なの?」
ハイファがシドの胸に手を伸ばした。象牙色の滑らかな肌の至る処を染めた青黒いアザをそっと撫でる。その指先の優しい感触に、シドは切れ長の目を僅かに細めた。
「大丈夫なんかじゃねぇよ、鼻血が出そうだ」
「シドっ、ふざけてないでよ!」
怒った声とは裏腹に泣きそうな顔をしたハイファを、シドは背後から胸に抱き締める。濡れて張り付いた金髪を除けて耳朶を甘噛みし、うなじに舌を這わせた。
指で胸の小さな尖りを転がすように嬲る。堪らなくなったようにハイファは声を洩らした。
「んっ、シド……あ、はあっ」
片手で胸を執拗に嬲りながら、片手でハイファの中心に触れる。包み込んでゆっくり先端を撫でると、湯とは違うとろりとした液体が溢れ出しているのが分かった。
シドの熱いものもハイファの腰に当たっている。
「なあ……ハイファ」
頷いて立ち上がったハイファが後ろを向いて壁に手をついた。膝立ちになったシドはハイファの背後を片手で押し広げ、淡い色づきを露わにすると舌を伸ばす。
「ああっ、シド……あっ、ふ……ああんっ!」
硬い蕾に舌を挿しては抜いてハイファを翻弄した。唾液を送り込みながら存分に舐めねぶって緩ませると、今度はそっと指を挿し入れる。
「痛く、ねぇか?」
夢中で首を横に振ったハイファは濡れた長い髪を乱し、腰を揺らめかせて乞うた。
「んっ……もっと、奥まで頂戴……あっふ!」
「分かった、待ってろ」
淫らに振られる細い腰と高い喘ぎがシドの理性をも蕩かす。性急にこじ開けて数指を咥え込ませた。こんなに近くにいるのにシドはハイファが恋しくて堪らなくなっていた。肩越しに振り返ったハイファの若草色の瞳にも、溢れ出しそうな情欲が湛えられているのを見取る。
「シド、もういいから入れて」
「まだ硬い……傷つけちまうからさ」
「んんぅ……やあ、ん……もう欲しいよ」
甘くせがむ声にシドは全ての指を抜いた。立ち上がって片腕で細い躰をしっかりと抱くと、滾ったものをハイファにあてがい、溢れた蜜を塗り込めるように動かす。
太い切っ先を埋めるときはいつも少しだけ怖い。何よりも大切な者を引き裂いてしまうのではないかと心配になるのだ。斜めから見える表情を窺いながら先端をじわりと埋める。ゆっくりと半ばまで挿入しハイファの呼吸を計って残りを突き入れた。
「はあっ……あっ、あっ……あうっ!」
「くっ……ハイファ、うっ!」
ほぐしたのが嘘だったかのようにきつく締めつけられ、シドも喘ぎを洩らす。ハイファの中のきつくも柔らかで温かな居心地の良さに、一瞬で放出してしまいそうになって、荒い息を何度もついて堪えた。灼熱の太い楔で挿し貫かれたハイファも同様に浅い呼吸で堪えている。
「動いて……いいか?」
「お願い、シド……引き裂いていい、思い切り犯して――」
激しく乞われてシドの中で何かがパチンと弾けた。
離れてしまう寸前まで己のものを引きずり出すと、躰を叩き付けるように突き上げ始める。貫いては掻き回し、腰を引いては小刻みに突いた。ハイファも淫らに細い腰を振って応える。その耳許に低く甘い声が囁いた。
「思い切りお前を汚して、堕としてやる」
「好きにして……あっ、あっ……はぅんっ!」
やがてはシドが抽挿入するたびにハイファの内腿を熱の残滓が伝い流れ出し始めた。それでも二人の喘ぎは止まることなく、バスルームの空気を震わせていた――。
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