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第24話(BL特有シーン・回避可)
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ハイファの手を掴んだままシドは廊下をずんずんと歩き、階段を三階まで上ってまた廊下を歩いた。三一一ルームに辿り着くと中に入ってロックを掛けるのもそこそこに、ハイファの細い躰を抱き締めて唇を奪う。
歯列を割って入り込ませた舌でハイファの柔らかな舌を絡め取った。痛みが走るほど吸い上げて歯の裏まで舐めねぶり、唾液をねだっては飲み干す。
「んんっ……んっ、はあっ……貴方、煙草は?」
「そんなものよりお前が欲しい」
「まだ体内でアドレナリンが大爆発なんだね」
「嫌なのか?」
少し困った顔をしたハイファが手を伸ばし、右頬の治療痕をそっと撫でた。痛くはなかったが優しい指先から気遣う想いが流れ込んでくる様な気がして、僅かに目を細める。
見つめ返した若草色の瞳には切なげな色が浮かんでいた。再び訊く。
「嫌か?」
弾かれたようにハイファが抱きつきシドの耳許で囁いた。
「嫌じゃないよ……僕も欲しい」
強く抱き合って深く口づけながら互いの躰をまさぐる。手探りで対衝撃ジャケットとソフトスーツを脱がせ合った。抱き合うとシャツ一枚を通して互いの躰のラインを確かめる。
「ぅうん……んっ……んんっ」
息もつけないくらいにハイファの口中を蹂躙すると、ふらついた細い躰は一歩、二歩と下がり、クローゼットに背を押し付けた。
ようやく口を解放しシドはドレスシャツのボタンに手を掛ける。ハイファも夢中でシドの綿のシャツのボタンを外した。
現れたシドの象牙色の肌には痛々しい打撲痕が幾つもあった。優しい指に腹から胸をするりとなぞられてシドは僅かに身を震わせる。
「こんなに怪我して……ごめんね」
「お前のせいじゃねぇだろ。心配すんな、すぐ治る」
それでもなお哀しげな若草色の瞳にシドは抑えがたい欲望を感じ、ハイファの衣服を引き剥がすようにはだけると、薄い肩に噛みつくかのように顔を埋めた。
肩口から鎖骨、華奢な白い首筋へと濃厚に舌を這わせる。
「んっ……あっ、ふ……はぁん!」
高い喘ぎを洩らしたハイファの膝を脚で割った。下半身同士を擦りつける。既に二人ともに熱く硬く成長させているのが分かった。擦り合わせるたびに快感が湧く。
恥ずかしげに身を捩らせたハイファは上半身を余さず撫でさすられて、呼吸を乱れさせた。徐々に躰の芯に火を灯され思わず腰を揺らめかせる。
「ああん……はあっ、シド」
「ハイファ……俺の、ハイファ」
白くきめ細かな肌にシドはのめり込み、ドレスシャツの裾をスラックスから引き出して、あらゆる処に口をつけ、白い素肌を抱いた。
ハイファは貪るようなシドの攻めと下半身に溜まる疼きで膝が震えて萎え、シドの首にしがみつくようにしてやっと立っている状態だ。
浅ましいと思いつつも我慢ができずに顔を背けて口にする。
「シド……んっ、もう……お願い、汚しちゃう」
ベルトにシドが手を掛け緩めた。スラックスを下着ごとゆっくり引き下ろされる。じらされた躰が勝手に悶え羞恥にハイファは目を瞑った。
「そんなに恥ずかしがるな、全部知ってる」
「だって……あっ、ん……あんっ!」
勃ち上がりきり、既に先端が濡れそぼったものをシドに掴まれ、細い躰が跳ねる。溢れた蜜をシドは指に絡めハイファの背後から探った。
あやすように片手で抱いた腰を軽く叩かれてそっと目を開くと吐息が掛かるほどの至近距離に端正な顔があり、真剣な面持ちから視線を外せなくなる。
「気持ち良くしてやるからな」
「うん……ああっ、んっ……ぅうんっ!」
逆らえない黒い目に頷いた途端に敏感な処をこじ開けて指が侵入し、抑えきれずに大きく喘ぎを洩らした。
構わず奥まで届いた指先が内襞を掻き回し一瞬でハイファの思考は真っ白になる。シドの指づかいがもたらす快感に全てが支配され、あれだけ感じていた羞恥が蕩かされていた。細い腰をうねらせる。
「ハイファ、そんなに動くな。傷つける」
「んんっ……傷つけて、いいから……もっと、ああんっ」
見つめ合ったまま訴える若草色の瞳は完全に欲情して潤みきっていた。
欲望に素直になったハイファは妖しいまでの色気を滲ませていて、今度はシドの方が我慢できなくなる。細い腰を引き寄せると性急に指を増やしてほぐし始めた。
粘膜がぬるんで淫らな音を立てだすと早々に指を抜き、シドは自分のベルトを緩めてコットンパンツの前をくつろげる。濡れた太いシドを目にして、ハイファは自ら後ろを向き、クローゼットに両手をついた。
「欲しいよ、シド……頂戴」
腕が余ってしまうほど細い腰を抱いたまま、シドはハイファに先端を押し当てる。
「いいか、入れるぞ」
「うん……あっ、はあっ……あうっ!」
呼吸に合わせて挿入するつもりが、内襞の誘い込むような動きに負けて一息に根元までを突き入れてしまい、ハイファに悲鳴じみた喘ぎを上げさせた。
「くっ、すまん……きつ、い……ぁあっ――」
締め付けるハイファの中の心地よさにシドもすぐに動けず互いの荒い吐息を聞く。ひとつになって数秒、堪えきれなくなったシドが腰をスライドさせ始めた。
己のものを半ば以上引き出し、引き裂くようにハイファを貫く。
強烈な快感が湧いた。激しくシドは突き立て、突き上げる。
「んっ……すごい、いい……シド、シド!」
「――目茶苦茶気持ちいい、ハイファ……お前、泣いてんのか?」
細い腰を支え密着した腕に独特の振動が伝わっていた。
「だって、こんな、熱いシドと、もう……できないのかって、怖かった」
「こんなに、色っぽいお前を、置いてなんか……死ねるかよ!」
熱いもので更に激しくハイファを容赦なく掻き回す。慟哭はいつしか悦びの啜り泣きに変わり、絶え間なく甘い声が洩れだした。
「ああんっ、シド……もう、だめ――」
「……俺も、もう……お前の中に」
躰同士を叩きつけるように突き上げながら、シドはハイファの熱いものに手を伸ばす。握り込むと力強い腰のスライドに合わせて強く扱いた。
寄り添って激しく揺れながら、金のしっぽに、白いうなじに、剥き出しになった薄い右肩にキスをする。
「ハイファ、ハイファ、いくぞ……うっく……あうっ!」
「――僕も、もう……あっ、あっ、はうっ!」
躰の奥深くでシドが弾けさせるのを感じると同時に、ハイファもシドの手の中に解き放っていた。幾度も躰を痙攣させたのちハイファが床にへたり込む。
歯列を割って入り込ませた舌でハイファの柔らかな舌を絡め取った。痛みが走るほど吸い上げて歯の裏まで舐めねぶり、唾液をねだっては飲み干す。
「んんっ……んっ、はあっ……貴方、煙草は?」
「そんなものよりお前が欲しい」
「まだ体内でアドレナリンが大爆発なんだね」
「嫌なのか?」
少し困った顔をしたハイファが手を伸ばし、右頬の治療痕をそっと撫でた。痛くはなかったが優しい指先から気遣う想いが流れ込んでくる様な気がして、僅かに目を細める。
見つめ返した若草色の瞳には切なげな色が浮かんでいた。再び訊く。
「嫌か?」
弾かれたようにハイファが抱きつきシドの耳許で囁いた。
「嫌じゃないよ……僕も欲しい」
強く抱き合って深く口づけながら互いの躰をまさぐる。手探りで対衝撃ジャケットとソフトスーツを脱がせ合った。抱き合うとシャツ一枚を通して互いの躰のラインを確かめる。
「ぅうん……んっ……んんっ」
息もつけないくらいにハイファの口中を蹂躙すると、ふらついた細い躰は一歩、二歩と下がり、クローゼットに背を押し付けた。
ようやく口を解放しシドはドレスシャツのボタンに手を掛ける。ハイファも夢中でシドの綿のシャツのボタンを外した。
現れたシドの象牙色の肌には痛々しい打撲痕が幾つもあった。優しい指に腹から胸をするりとなぞられてシドは僅かに身を震わせる。
「こんなに怪我して……ごめんね」
「お前のせいじゃねぇだろ。心配すんな、すぐ治る」
それでもなお哀しげな若草色の瞳にシドは抑えがたい欲望を感じ、ハイファの衣服を引き剥がすようにはだけると、薄い肩に噛みつくかのように顔を埋めた。
肩口から鎖骨、華奢な白い首筋へと濃厚に舌を這わせる。
「んっ……あっ、ふ……はぁん!」
高い喘ぎを洩らしたハイファの膝を脚で割った。下半身同士を擦りつける。既に二人ともに熱く硬く成長させているのが分かった。擦り合わせるたびに快感が湧く。
恥ずかしげに身を捩らせたハイファは上半身を余さず撫でさすられて、呼吸を乱れさせた。徐々に躰の芯に火を灯され思わず腰を揺らめかせる。
「ああん……はあっ、シド」
「ハイファ……俺の、ハイファ」
白くきめ細かな肌にシドはのめり込み、ドレスシャツの裾をスラックスから引き出して、あらゆる処に口をつけ、白い素肌を抱いた。
ハイファは貪るようなシドの攻めと下半身に溜まる疼きで膝が震えて萎え、シドの首にしがみつくようにしてやっと立っている状態だ。
浅ましいと思いつつも我慢ができずに顔を背けて口にする。
「シド……んっ、もう……お願い、汚しちゃう」
ベルトにシドが手を掛け緩めた。スラックスを下着ごとゆっくり引き下ろされる。じらされた躰が勝手に悶え羞恥にハイファは目を瞑った。
「そんなに恥ずかしがるな、全部知ってる」
「だって……あっ、ん……あんっ!」
勃ち上がりきり、既に先端が濡れそぼったものをシドに掴まれ、細い躰が跳ねる。溢れた蜜をシドは指に絡めハイファの背後から探った。
あやすように片手で抱いた腰を軽く叩かれてそっと目を開くと吐息が掛かるほどの至近距離に端正な顔があり、真剣な面持ちから視線を外せなくなる。
「気持ち良くしてやるからな」
「うん……ああっ、んっ……ぅうんっ!」
逆らえない黒い目に頷いた途端に敏感な処をこじ開けて指が侵入し、抑えきれずに大きく喘ぎを洩らした。
構わず奥まで届いた指先が内襞を掻き回し一瞬でハイファの思考は真っ白になる。シドの指づかいがもたらす快感に全てが支配され、あれだけ感じていた羞恥が蕩かされていた。細い腰をうねらせる。
「ハイファ、そんなに動くな。傷つける」
「んんっ……傷つけて、いいから……もっと、ああんっ」
見つめ合ったまま訴える若草色の瞳は完全に欲情して潤みきっていた。
欲望に素直になったハイファは妖しいまでの色気を滲ませていて、今度はシドの方が我慢できなくなる。細い腰を引き寄せると性急に指を増やしてほぐし始めた。
粘膜がぬるんで淫らな音を立てだすと早々に指を抜き、シドは自分のベルトを緩めてコットンパンツの前をくつろげる。濡れた太いシドを目にして、ハイファは自ら後ろを向き、クローゼットに両手をついた。
「欲しいよ、シド……頂戴」
腕が余ってしまうほど細い腰を抱いたまま、シドはハイファに先端を押し当てる。
「いいか、入れるぞ」
「うん……あっ、はあっ……あうっ!」
呼吸に合わせて挿入するつもりが、内襞の誘い込むような動きに負けて一息に根元までを突き入れてしまい、ハイファに悲鳴じみた喘ぎを上げさせた。
「くっ、すまん……きつ、い……ぁあっ――」
締め付けるハイファの中の心地よさにシドもすぐに動けず互いの荒い吐息を聞く。ひとつになって数秒、堪えきれなくなったシドが腰をスライドさせ始めた。
己のものを半ば以上引き出し、引き裂くようにハイファを貫く。
強烈な快感が湧いた。激しくシドは突き立て、突き上げる。
「んっ……すごい、いい……シド、シド!」
「――目茶苦茶気持ちいい、ハイファ……お前、泣いてんのか?」
細い腰を支え密着した腕に独特の振動が伝わっていた。
「だって、こんな、熱いシドと、もう……できないのかって、怖かった」
「こんなに、色っぽいお前を、置いてなんか……死ねるかよ!」
熱いもので更に激しくハイファを容赦なく掻き回す。慟哭はいつしか悦びの啜り泣きに変わり、絶え間なく甘い声が洩れだした。
「ああんっ、シド……もう、だめ――」
「……俺も、もう……お前の中に」
躰同士を叩きつけるように突き上げながら、シドはハイファの熱いものに手を伸ばす。握り込むと力強い腰のスライドに合わせて強く扱いた。
寄り添って激しく揺れながら、金のしっぽに、白いうなじに、剥き出しになった薄い右肩にキスをする。
「ハイファ、ハイファ、いくぞ……うっく……あうっ!」
「――僕も、もう……あっ、あっ、はうっ!」
躰の奥深くでシドが弾けさせるのを感じると同時に、ハイファもシドの手の中に解き放っていた。幾度も躰を痙攣させたのちハイファが床にへたり込む。
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