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第27話
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アデライデ司令が自ら選んだのはフル装備の兵員ではなく、突入に特化した軽装の特殊部隊員十名とメディックと呼ばれる衛生兵一名だった。
彼らがそれぞれ密やかに司令室に集まり揃うなり、フォッカーは隊員とハイファの計十二名プラス小火器などの武装も含めて引きつれ、目的地である歓楽街のホテルを目指して跳んだ。
瞑っていた目をハイファが開けると、そこは酷く暗かった。
「ここは……ああ、別の建物内か、すまない。どうもスクリーン上の場所は掴みづらくてね。ここまで近ければ次は行けるだろう」
R指定の劇場、驚きに固まっている壇上の美女に投げキッスをしてフォッカー、再び兵たちとハイファを意識の内でひとつに縛ると跳ぶ。
今度こそ現れたのは目的のホテルの駐車場だった。
慣れないテレポートに一瞬たたらを踏んだ隊員たちだったが、すぐに体勢を立て直し、まずは地階への入り口である階段へと隊長が偵察要員を送り込む。
地下の貸倉庫は四部屋あり、四つ全てが貸し出し中になっているのをハイファが惑星警察の捜査戦術コンから引き出していた。
そこに気負いなく入ってゆく特殊部隊員は威力偵察だ。その偵察が戻ってくるまでの、たった数十秒がハイファにはまたも永劫に感じられる。
「奥の二部屋です。立哨二名を殺害しました」
戻ってきた兵士が血濡れたナイフを一振りして鞘に戻した。
「敵とみられる者が手前は八名、奥が七名。保護対象者は椅子に座っている状態。得物は手前がサブマシンガン三丁、奥が五。他はナイフを装備」
「では奥に五名、自分に続け。残り四名は手前。メディックは通路で待機」
隊長の指示で密やかに足音を殺し特殊部隊員らは階段を降りてゆく。次にスラックスのポケットに両手を突っ込んだフォッカーが散歩にでも行くような足取りで続き、最後が焦り逸るハイファとメディックだ。
救出作戦はいともあっさり始められた。
オートドアのセンサが作動する手前で、全員が配置に就いたのを見取った隊長がゴーサインを出す。ハイファもテミスコピーを抜いた。
一歩踏み出した兵士はスタングレネードを手にしていた。不発も考えて二個、センサ感知して開いたオートドアから無造作に室内に投げ込む。
強烈な音と光で一時的にエネミーの視覚と聴覚を無力化し、兵士たちは容赦なくサブマシンガンをフルオートでぶちかました。あらゆる状況を想定し減衰の可能性のあるレーザーは使わない。
たった数秒で勝負はついた。オペレーションは簡単に成功、だが……。
「やあ、ワカミヤ君。また会えて良かったよ」
「シドっ!!」
陽気なフォッカーの声と相反して木製デスクの上は正視に耐えぬ惨状だった。
衣服を切り裂かれ、全身ずぶ濡れでデスクの血の海に突っ伏したシドは衣服以上に切り裂かれた右手の甲に深々と刺さったナイフのため動けないでいた。
まともな指が残っていない左手をやられている間に心身共に気力を絞り尽くしたせいもある。
「メディーック!」
叫んだハイファは数弾を発射してまだ熱い銃をショルダーホルスタに収め、斃れた敵の持つナイフを取り上げてシドの足首の縛めを解いた。
この状態では抱き締めることすら叶わない。刺さったナイフをどうにかしたかったが、抜けば大量出血を見ることが予想されたので駆け寄ってきた衛生兵に任せるしかなかった。あまりのことに呆然としてハイファの視界が滲んで歪む。
別室は別室でドラクロワ=メイディーンを追っていた。
だがそちらは保険であり、本来の主軸となる作戦はフォッカー=リンデマン一等特務技官と自分たちバディの組んだチームの方だったのだ。だからフォッカーは『見くびられた』とぼやいたのだし、マックスを自然な形で見張れるシドがチームのキーパーソンだった訳だ。
ずっと別室任務に携わってきた自分が読み違えたために、この結果を招いた――。
あまりのことにハイファはシドの傍にも寄れない。そんなシドには奇跡的に意識があった。ひび割れた声を聴いてハイファはやっと近づくきっかけを得る。
「――あいつは?」
「えっ、何、シド?」
「隣の……入管、警備の……」
衛生兵を見ると、まだ若い兵士は首を横に振った。
「だめだった、みたい」
「……チ、クショウ……」
「もう喋らないで、シド。救急機呼んだから」
「あいつが……粘ってくれたお蔭で、俺は――」
長めの前髪から血の雫を垂らしつつ、ゆらりとシドは上半身を起こす。その胸から腹までもが朱に染まっていた。だがこんな状態でも切れ長の黒い目に怒りの煌めきを湛えている。
そんな目でフォッカーを睨みつけると叫び尽くして嗄れ、ひび割れた声で唸った。
「これが……こんなのが、別室の、やり方なのかよ?」
ポケットに突っ込んでいた手を出したフォッカーが葉巻をカットしながら応えた。
「私への報告義務を果たさなかったのは、きみたちだ」
「俺もな、考えてたんだよ、今回のことをな。ユアン=ガードナーのオッサンの考え通りに動かなかった俺たちも悪いかも知れねぇ。だがあいつの秘密主義が乗り移ったあんたはどうだ? あんたはさも簡単に『チームの縛り』のみ告げて俺たちを意のままに動かそうとした。けどな……悪いが俺は兵士じゃねぇんだよ。あんたも俺の上官じゃねぇ。俺は俺の考えで動く、これからも」
葉巻に火を点けてフォッカーは肩を竦める。
「そうして流れに逆らって溺れても、まだそんな口が叩けるのかい?」
「『命令された兵士』として義務さえ果たせば、ここでこうなったのがマックスとキャスじゃなかった、そんな保障があったとでも言うのか?」
「そんなものは何処にもないな。誰がこうなっていたか、誰もこうなっていなかったのかなどと、今更言っても始まらない。君の痛みが減る訳でもないだろう」
「ああ……そうだな。だから、俺は、いつだって、俺の考えで動く。分かったな?」
血に塗れた顔、雫になって落ちる粘く赤黒い血、デスク上に多数散ったシドだったもの……そんな中でも切れ長の目に力を込めて再び言われ、フォッカーは僅かに黙ってから微笑んだ。
「きみのサイキにその意志かい。ハイファス、室長が気にかける理由が分かったよ」
「えっ、はい。でも、もう喋らせないで下さい」
「そうだな。ところできみ、一本吸いたい気分じゃないか?」
「葉巻は要らねぇよ、オッサンのヨダレが付いたヤツは。テメェの手持ちを吸う。すまん、ハイファ、出してくれ」
「選り好みってゆうか、そもそもそんなの吸ってる場合じゃないんじゃないかな?」
「いいから、頼む……止血だ、止血」
衛生兵が両手首に痛覚ブロックテープを幾重にも巻きつける間、非喫煙者に煙草を咥えさせて貰い、シドは顔を近づけたフォッカーの葉巻から貰い火をした。
ナイフを引き抜かれるときにはテープが効いて痛みは殆ど去っていたが、何とも言えぬ異物感にシドは喉の奥で呻きを押し殺す。
「救急機、来たみたい。応急処置のみで宙艦かBEL移動で軍病院ですよね?」
「その方が後腐れもないだろうが、まあ、好きにするといい」
「他の部隊員は?」
「勿論私が連れて帰るよ。ただ、分かってると思うが――」
「怪我をしてのテレポートやワープは厳禁ですよね」
「亜空間で血を攫われ着いたら真っ白な死体を連れていた、なんて私はご免だよ。それとタイタン基地病院の食事は悪くない。私が世話になったのは随分と前だが」
「シドはどうしたい?」
「手っ取り早く治してくれれば何処でも。けど飯が旨いに越したことはねぇよな、付き添いもさ。あと俺の手帳と銃、拾っておいて貰えるように頼んでくれ」
「ラジャー。歩かずにちゃんと担架に乗ってよね」
特殊部隊の隊長の姿を求めて一瞬消えたハイファは超速で戻ってきて、シドの乗せられた自走担架に付き添い、救急BELに一緒に乗り込んだ。
別れ際にフォッカー=リンデマン一等特務技官は葉巻をふかしながら、二人に向かって朗らかに手を振りつつ言った。
「きみたちの流儀は承知した。その上で今度は命令でなく私個人の希望だ。今度こそ私のチームとしての縛りを忘れないで欲しい、分かったね」
彼らがそれぞれ密やかに司令室に集まり揃うなり、フォッカーは隊員とハイファの計十二名プラス小火器などの武装も含めて引きつれ、目的地である歓楽街のホテルを目指して跳んだ。
瞑っていた目をハイファが開けると、そこは酷く暗かった。
「ここは……ああ、別の建物内か、すまない。どうもスクリーン上の場所は掴みづらくてね。ここまで近ければ次は行けるだろう」
R指定の劇場、驚きに固まっている壇上の美女に投げキッスをしてフォッカー、再び兵たちとハイファを意識の内でひとつに縛ると跳ぶ。
今度こそ現れたのは目的のホテルの駐車場だった。
慣れないテレポートに一瞬たたらを踏んだ隊員たちだったが、すぐに体勢を立て直し、まずは地階への入り口である階段へと隊長が偵察要員を送り込む。
地下の貸倉庫は四部屋あり、四つ全てが貸し出し中になっているのをハイファが惑星警察の捜査戦術コンから引き出していた。
そこに気負いなく入ってゆく特殊部隊員は威力偵察だ。その偵察が戻ってくるまでの、たった数十秒がハイファにはまたも永劫に感じられる。
「奥の二部屋です。立哨二名を殺害しました」
戻ってきた兵士が血濡れたナイフを一振りして鞘に戻した。
「敵とみられる者が手前は八名、奥が七名。保護対象者は椅子に座っている状態。得物は手前がサブマシンガン三丁、奥が五。他はナイフを装備」
「では奥に五名、自分に続け。残り四名は手前。メディックは通路で待機」
隊長の指示で密やかに足音を殺し特殊部隊員らは階段を降りてゆく。次にスラックスのポケットに両手を突っ込んだフォッカーが散歩にでも行くような足取りで続き、最後が焦り逸るハイファとメディックだ。
救出作戦はいともあっさり始められた。
オートドアのセンサが作動する手前で、全員が配置に就いたのを見取った隊長がゴーサインを出す。ハイファもテミスコピーを抜いた。
一歩踏み出した兵士はスタングレネードを手にしていた。不発も考えて二個、センサ感知して開いたオートドアから無造作に室内に投げ込む。
強烈な音と光で一時的にエネミーの視覚と聴覚を無力化し、兵士たちは容赦なくサブマシンガンをフルオートでぶちかました。あらゆる状況を想定し減衰の可能性のあるレーザーは使わない。
たった数秒で勝負はついた。オペレーションは簡単に成功、だが……。
「やあ、ワカミヤ君。また会えて良かったよ」
「シドっ!!」
陽気なフォッカーの声と相反して木製デスクの上は正視に耐えぬ惨状だった。
衣服を切り裂かれ、全身ずぶ濡れでデスクの血の海に突っ伏したシドは衣服以上に切り裂かれた右手の甲に深々と刺さったナイフのため動けないでいた。
まともな指が残っていない左手をやられている間に心身共に気力を絞り尽くしたせいもある。
「メディーック!」
叫んだハイファは数弾を発射してまだ熱い銃をショルダーホルスタに収め、斃れた敵の持つナイフを取り上げてシドの足首の縛めを解いた。
この状態では抱き締めることすら叶わない。刺さったナイフをどうにかしたかったが、抜けば大量出血を見ることが予想されたので駆け寄ってきた衛生兵に任せるしかなかった。あまりのことに呆然としてハイファの視界が滲んで歪む。
別室は別室でドラクロワ=メイディーンを追っていた。
だがそちらは保険であり、本来の主軸となる作戦はフォッカー=リンデマン一等特務技官と自分たちバディの組んだチームの方だったのだ。だからフォッカーは『見くびられた』とぼやいたのだし、マックスを自然な形で見張れるシドがチームのキーパーソンだった訳だ。
ずっと別室任務に携わってきた自分が読み違えたために、この結果を招いた――。
あまりのことにハイファはシドの傍にも寄れない。そんなシドには奇跡的に意識があった。ひび割れた声を聴いてハイファはやっと近づくきっかけを得る。
「――あいつは?」
「えっ、何、シド?」
「隣の……入管、警備の……」
衛生兵を見ると、まだ若い兵士は首を横に振った。
「だめだった、みたい」
「……チ、クショウ……」
「もう喋らないで、シド。救急機呼んだから」
「あいつが……粘ってくれたお蔭で、俺は――」
長めの前髪から血の雫を垂らしつつ、ゆらりとシドは上半身を起こす。その胸から腹までもが朱に染まっていた。だがこんな状態でも切れ長の黒い目に怒りの煌めきを湛えている。
そんな目でフォッカーを睨みつけると叫び尽くして嗄れ、ひび割れた声で唸った。
「これが……こんなのが、別室の、やり方なのかよ?」
ポケットに突っ込んでいた手を出したフォッカーが葉巻をカットしながら応えた。
「私への報告義務を果たさなかったのは、きみたちだ」
「俺もな、考えてたんだよ、今回のことをな。ユアン=ガードナーのオッサンの考え通りに動かなかった俺たちも悪いかも知れねぇ。だがあいつの秘密主義が乗り移ったあんたはどうだ? あんたはさも簡単に『チームの縛り』のみ告げて俺たちを意のままに動かそうとした。けどな……悪いが俺は兵士じゃねぇんだよ。あんたも俺の上官じゃねぇ。俺は俺の考えで動く、これからも」
葉巻に火を点けてフォッカーは肩を竦める。
「そうして流れに逆らって溺れても、まだそんな口が叩けるのかい?」
「『命令された兵士』として義務さえ果たせば、ここでこうなったのがマックスとキャスじゃなかった、そんな保障があったとでも言うのか?」
「そんなものは何処にもないな。誰がこうなっていたか、誰もこうなっていなかったのかなどと、今更言っても始まらない。君の痛みが減る訳でもないだろう」
「ああ……そうだな。だから、俺は、いつだって、俺の考えで動く。分かったな?」
血に塗れた顔、雫になって落ちる粘く赤黒い血、デスク上に多数散ったシドだったもの……そんな中でも切れ長の目に力を込めて再び言われ、フォッカーは僅かに黙ってから微笑んだ。
「きみのサイキにその意志かい。ハイファス、室長が気にかける理由が分かったよ」
「えっ、はい。でも、もう喋らせないで下さい」
「そうだな。ところできみ、一本吸いたい気分じゃないか?」
「葉巻は要らねぇよ、オッサンのヨダレが付いたヤツは。テメェの手持ちを吸う。すまん、ハイファ、出してくれ」
「選り好みってゆうか、そもそもそんなの吸ってる場合じゃないんじゃないかな?」
「いいから、頼む……止血だ、止血」
衛生兵が両手首に痛覚ブロックテープを幾重にも巻きつける間、非喫煙者に煙草を咥えさせて貰い、シドは顔を近づけたフォッカーの葉巻から貰い火をした。
ナイフを引き抜かれるときにはテープが効いて痛みは殆ど去っていたが、何とも言えぬ異物感にシドは喉の奥で呻きを押し殺す。
「救急機、来たみたい。応急処置のみで宙艦かBEL移動で軍病院ですよね?」
「その方が後腐れもないだろうが、まあ、好きにするといい」
「他の部隊員は?」
「勿論私が連れて帰るよ。ただ、分かってると思うが――」
「怪我をしてのテレポートやワープは厳禁ですよね」
「亜空間で血を攫われ着いたら真っ白な死体を連れていた、なんて私はご免だよ。それとタイタン基地病院の食事は悪くない。私が世話になったのは随分と前だが」
「シドはどうしたい?」
「手っ取り早く治してくれれば何処でも。けど飯が旨いに越したことはねぇよな、付き添いもさ。あと俺の手帳と銃、拾っておいて貰えるように頼んでくれ」
「ラジャー。歩かずにちゃんと担架に乗ってよね」
特殊部隊の隊長の姿を求めて一瞬消えたハイファは超速で戻ってきて、シドの乗せられた自走担架に付き添い、救急BELに一緒に乗り込んだ。
別れ際にフォッカー=リンデマン一等特務技官は葉巻をふかしながら、二人に向かって朗らかに手を振りつつ言った。
「きみたちの流儀は承知した。その上で今度は命令でなく私個人の希望だ。今度こそ私のチームとしての縛りを忘れないで欲しい、分かったね」
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