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第6話
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五十一階で三人は降りた。通路を突き当たりまで歩くと、右のドアがシド、左のドアがハイファで、シドの手前がマルチェロ医師の自室だ。白衣がドアに消えるのを見送って、シドは自室のロックをリモータで解いた。ハイファも今日はシドの部屋に直帰する。
二人が現在のような仲になってから、着替えやバスルームでリフレッシャを浴びる以外のオフの時間の殆ど全てをハイファはシドと共に過ごすようになっていて、今ではこちらが帰る家といった具合になっていた。
「ただいまーっと」
玄関に入るなり出迎えたオスの三毛猫が「フーッ!」と唸る。猫も高級なペットである昨今だが、別室任務で出会った人々の引っ越しが異様に大変だったために飼っていた彼らにすら存在を忘れられてしまったせいか、タマは非常に気性が荒くスレてしまっているのだ。
「だからって期待はしねぇが、いい加減に脱力するよな」
「二台もある自動エサやり機が遅くてご立腹なんでしょ」
靴を脱いで上がると、まずは二人とも上着を脱いで執銃を解き、手を洗った。それだけでも随分と硝煙臭さが抜けたハイファは、愛用の黒いエプロンを着けて人のエサの準備に取り掛かる。シドは咥え煙草でタマの水を替え、前から試したかった新作の猫缶を取り出した。
「痛いって、くそう、噛むなよバカ猫!」
缶を開ける音で急にタマは態度を変え、シドの足を噛むのを止めてまとわりつく。
「今、やるから待ってろって。ほら、角切りササミ入り旨煮風だぞ」
スプーンで皿に空けてやるとシドは暫し様子を見る。タマはふんふんと匂いを嗅ぎかつかつと食べ始めた。納得してシドは缶を処理し人間様のエサの鍋を覗きに行く。
煮込み鍋には既にハンバーグが煮えて部屋中に旨そうな匂いを充満させている。ハイファはクリームスープに牛乳を足して味見し、サラダを作製し始めた。
シドは本当に覗くだけだ。キッチンはハイファの牙城、手先は器用なクセにシドは料理の知識もセンスも皆無で、できるのはコーヒーを淹れるか酒を注ぐことくらいである。
ふいに振り返ったハイファの細い腰にシドは腕を回す。背に少し冷たい手が回されるのを感じながらキスを交わした。互いに唾液を吸い合い、舌先を甘噛みしてから離れる。
「おかえり、シド」
「ああ、ご苦労さん」
若草色の瞳の目許が上気し、このまま押し倒したいほどの色っぽさだったが、それではいつまで経っても夕食が出来上がらないのでシドは素直に引き下がった。
何気なくホロTVを点け、キッチンと続き間のリビングで独り掛けソファに腰掛けて、シドは煙草二本を灰にする。それだけでもうハイファの声が掛かり、立って見に行くとトレイにはハンバーグが盛られた器とスープ皿、サラダに温められたロールパンが湯気を立てていた。
「先生に持って行くから、ドアお願い」
「ラジャー」
玄関を出ると隣室のドア脇、音声素子が埋められた辺りにシドが声を掛ける。
「先生、メシだ、開けてくれ」
十秒も経たないうちにドアが開いてマルチェロ医師が顔を出す。自室なのに白衣を羽織っているのは毎度のこと、その袖口からメスを一本滑り出させてボタンから飛び出した糸をプチリと切った。次の瞬間にはもう何処にもメスは見えない。
「おっ、これは旨そうですねえ。ハイファス、いつもすまんな」
「こっちこそ、いつもお世話になってるもん。食べ終わったらそのままトレイごと廊下に出しておいてね。回収するから」
「了解。では、頂くとしましょうかね」
トレイを渡してドアが閉まると二人もシドの部屋に戻って夕食だ。シドはロンググラスふたつにジントニックを作ると薄い方をハイファに押しやった。
「お前も付き合うだろ」
「いただきます」
食事時に仕事の話をしないのが二人のルールだが食べながら何となく目にしたホロTVのニュースでは、また大掛かりな贋作被害のネタをやっていて、自然に話がシフトする。
「分かってるだけで五百六十億クレジットの被害か、すげぇな」
「表沙汰になっただけでそれだもん、実際にはもっと被害は大きい筈だよ」
「金持ちの被害隠しか」
「そう。ニセモノを掴まされたなんて、ある意味『見る目がない』ってことだから」
「だからって恥と天秤に掛けるには八十億はデカすぎだぜ。しかし旨いな、これ」
これだけの大事件だが寡聞にしてシドもハイファも知らなかった。忙しすぎたのと捜二の案件など自分たちにはまるで関係ない分野だったからだ。
こうしてTVを眺めていても所詮は他人事といった感があり、次のニュースの水着ショーなるモノに既にシドの目は吸い寄せられている。
一方のハイファはそんな愛し人の反応が面白い訳もなく、無言で立ち上がるとジントニックのおかわりを自分で作ってグビグビ飲み始めた。
お蔭で食事も水着ショーも終えてシドが気付いたときには、ハイファは顔を紅潮させ、目が据わった状態となっていた。
「お前、どれだけ飲んだんだよ?」
「覚えてません」
「後片付けはしとくから、部屋に帰ってリフレッシャ……って、立てるか?」
「立てません」
溜息ひとつ、シドは空になった食器を洗浄機に放り込み、テーブルを拭きコーヒーメーカをセットすると、椅子に妙に姿勢良く座ったままのハイファを抱き上げて寝室に連れて行く。毛布の上にはタマが寝ていたが、唸るのにも構わず剥がしてベッドにハイファを寝かせた。
髪を束ねた革紐を解いてドレスシャツの襟元をくつろげ、スラックスのベルトを緩めてから毛布を掛けてソフトキスを奪う。
すると目を瞑ったままでハイファは毛布から腕を伸ばし、シドの頭を抱え込むようにして、もっと深く求めた。黒髪だけでなく、強引に歯列を割って入り込んできた柔らかな舌に理性まで掻き回されて、シドは思わず喉の奥を鳴らす。
「んっ……んんぅ、くっ……こら、離せって」
「やだ、離さない……酔ってる僕は嫌い?」
耳許に囁く吐息は酒臭かったが口調はごくシリアスで、超至近距離にある若草色の瞳も酷く真面目だった。そんなハイファの腕が緩んだ隙に抜け出し、明るい金髪をくしゃりと撫でる。
「それがお前なら、何だって好きだ。けどな――」
「けど、ナニ?」
「何でもねぇよ。酔い醒ましのクスリ飲むか? それともこのまま寝ちまうか?」
「やっぱり嫌いなんだね……あっ、ふ……シド!」
唐突に毛布を引き剥がされ、のしかかられてハイファは逃れようと身を捩らせた。だが薄い肩を押さえつけられ、貪るように唇を奪われて全ての思考が停止する。
「ぅうん、んっ……ン、っん――」
二人が現在のような仲になってから、着替えやバスルームでリフレッシャを浴びる以外のオフの時間の殆ど全てをハイファはシドと共に過ごすようになっていて、今ではこちらが帰る家といった具合になっていた。
「ただいまーっと」
玄関に入るなり出迎えたオスの三毛猫が「フーッ!」と唸る。猫も高級なペットである昨今だが、別室任務で出会った人々の引っ越しが異様に大変だったために飼っていた彼らにすら存在を忘れられてしまったせいか、タマは非常に気性が荒くスレてしまっているのだ。
「だからって期待はしねぇが、いい加減に脱力するよな」
「二台もある自動エサやり機が遅くてご立腹なんでしょ」
靴を脱いで上がると、まずは二人とも上着を脱いで執銃を解き、手を洗った。それだけでも随分と硝煙臭さが抜けたハイファは、愛用の黒いエプロンを着けて人のエサの準備に取り掛かる。シドは咥え煙草でタマの水を替え、前から試したかった新作の猫缶を取り出した。
「痛いって、くそう、噛むなよバカ猫!」
缶を開ける音で急にタマは態度を変え、シドの足を噛むのを止めてまとわりつく。
「今、やるから待ってろって。ほら、角切りササミ入り旨煮風だぞ」
スプーンで皿に空けてやるとシドは暫し様子を見る。タマはふんふんと匂いを嗅ぎかつかつと食べ始めた。納得してシドは缶を処理し人間様のエサの鍋を覗きに行く。
煮込み鍋には既にハンバーグが煮えて部屋中に旨そうな匂いを充満させている。ハイファはクリームスープに牛乳を足して味見し、サラダを作製し始めた。
シドは本当に覗くだけだ。キッチンはハイファの牙城、手先は器用なクセにシドは料理の知識もセンスも皆無で、できるのはコーヒーを淹れるか酒を注ぐことくらいである。
ふいに振り返ったハイファの細い腰にシドは腕を回す。背に少し冷たい手が回されるのを感じながらキスを交わした。互いに唾液を吸い合い、舌先を甘噛みしてから離れる。
「おかえり、シド」
「ああ、ご苦労さん」
若草色の瞳の目許が上気し、このまま押し倒したいほどの色っぽさだったが、それではいつまで経っても夕食が出来上がらないのでシドは素直に引き下がった。
何気なくホロTVを点け、キッチンと続き間のリビングで独り掛けソファに腰掛けて、シドは煙草二本を灰にする。それだけでもうハイファの声が掛かり、立って見に行くとトレイにはハンバーグが盛られた器とスープ皿、サラダに温められたロールパンが湯気を立てていた。
「先生に持って行くから、ドアお願い」
「ラジャー」
玄関を出ると隣室のドア脇、音声素子が埋められた辺りにシドが声を掛ける。
「先生、メシだ、開けてくれ」
十秒も経たないうちにドアが開いてマルチェロ医師が顔を出す。自室なのに白衣を羽織っているのは毎度のこと、その袖口からメスを一本滑り出させてボタンから飛び出した糸をプチリと切った。次の瞬間にはもう何処にもメスは見えない。
「おっ、これは旨そうですねえ。ハイファス、いつもすまんな」
「こっちこそ、いつもお世話になってるもん。食べ終わったらそのままトレイごと廊下に出しておいてね。回収するから」
「了解。では、頂くとしましょうかね」
トレイを渡してドアが閉まると二人もシドの部屋に戻って夕食だ。シドはロンググラスふたつにジントニックを作ると薄い方をハイファに押しやった。
「お前も付き合うだろ」
「いただきます」
食事時に仕事の話をしないのが二人のルールだが食べながら何となく目にしたホロTVのニュースでは、また大掛かりな贋作被害のネタをやっていて、自然に話がシフトする。
「分かってるだけで五百六十億クレジットの被害か、すげぇな」
「表沙汰になっただけでそれだもん、実際にはもっと被害は大きい筈だよ」
「金持ちの被害隠しか」
「そう。ニセモノを掴まされたなんて、ある意味『見る目がない』ってことだから」
「だからって恥と天秤に掛けるには八十億はデカすぎだぜ。しかし旨いな、これ」
これだけの大事件だが寡聞にしてシドもハイファも知らなかった。忙しすぎたのと捜二の案件など自分たちにはまるで関係ない分野だったからだ。
こうしてTVを眺めていても所詮は他人事といった感があり、次のニュースの水着ショーなるモノに既にシドの目は吸い寄せられている。
一方のハイファはそんな愛し人の反応が面白い訳もなく、無言で立ち上がるとジントニックのおかわりを自分で作ってグビグビ飲み始めた。
お蔭で食事も水着ショーも終えてシドが気付いたときには、ハイファは顔を紅潮させ、目が据わった状態となっていた。
「お前、どれだけ飲んだんだよ?」
「覚えてません」
「後片付けはしとくから、部屋に帰ってリフレッシャ……って、立てるか?」
「立てません」
溜息ひとつ、シドは空になった食器を洗浄機に放り込み、テーブルを拭きコーヒーメーカをセットすると、椅子に妙に姿勢良く座ったままのハイファを抱き上げて寝室に連れて行く。毛布の上にはタマが寝ていたが、唸るのにも構わず剥がしてベッドにハイファを寝かせた。
髪を束ねた革紐を解いてドレスシャツの襟元をくつろげ、スラックスのベルトを緩めてから毛布を掛けてソフトキスを奪う。
すると目を瞑ったままでハイファは毛布から腕を伸ばし、シドの頭を抱え込むようにして、もっと深く求めた。黒髪だけでなく、強引に歯列を割って入り込んできた柔らかな舌に理性まで掻き回されて、シドは思わず喉の奥を鳴らす。
「んっ……んんぅ、くっ……こら、離せって」
「やだ、離さない……酔ってる僕は嫌い?」
耳許に囁く吐息は酒臭かったが口調はごくシリアスで、超至近距離にある若草色の瞳も酷く真面目だった。そんなハイファの腕が緩んだ隙に抜け出し、明るい金髪をくしゃりと撫でる。
「それがお前なら、何だって好きだ。けどな――」
「けど、ナニ?」
「何でもねぇよ。酔い醒ましのクスリ飲むか? それともこのまま寝ちまうか?」
「やっぱり嫌いなんだね……あっ、ふ……シド!」
唐突に毛布を引き剥がされ、のしかかられてハイファは逃れようと身を捩らせた。だが薄い肩を押さえつけられ、貪るように唇を奪われて全ての思考が停止する。
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