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第26話
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昼食を摂りに食堂に出向くと、銀堂とクライヴが並んで座っていた。シドとハイファは向かい側に腰掛ける。午後からはずっと座学なので全員が制服姿だ。
クライヴを巻き込む訳にもいかないので捜査会議はできず、雑談をしながら食事を続ける。
何となくクライヴにシドは訊いてみた。
「そういやクライヴの原隊は何処なんだ?」
「僕はこのセントラル基地の業務隊です。元々はクロノス星系第二惑星レアにいたんですが、父の学校長就任に合わせて二年ほど前にこちらにきて、ずっと業務隊の補給係をやってます」
「じゃあ、ここはクライヴのホームなんだね」
「ホームで皆さんに迷惑ばかり……申し訳ないんですけど」
「そんなことないよ、グラマン区隊長も誉めてたよ」
「恥ずかしいです、そんな……」
食事を終えて一服すると十三時二十分からは座学、十六階D教室だ。早めに向かって最後部の席を確保する。
「汎銀河法か。また眠たくなりそうだな」
「シドもスキップして十六歳でポリアカでしょ。やれば出来る子のクセに」
「そういう方面の能力は十代で枯渇した」
「枯渇ってそんな……あっ、発振だ」
発振パターンは別室からのもの、小さな画面をシドも覗き込んだ。
「どれどれ、『オリジナル映像に加えられた催眠暗示情報は、Eシンパスによる改変である可能性が高い』って、ハイファ!」
「ユーリーだってば。……それにしてもEシンパスとはね」
サイキにも様々な種類があるが、デジタルサイキのEシンパスは現代社会では最も脅威と成り得るサイキだ。電子の流れを自在に操る彼らは、強い者だと惑星一個の電子的ネットワークを瞬時に乗っ取ること可能だという。そして多くの者がテレパスの能力も併せ持っているという厄介さなのだ。
「シェリーがEシンパスってことなのかな?」
「俺はオードリーも候補から外せねぇと思うが……とにかく銀堂に知らせろよな」
「だよね、無闇に探ったら返り討ちにされる。精神的に殺されちゃうかも」
まだ姿を見せない銀堂にハイファがリモータ発振した。更に別室戦術コンにシェリー=デュナンとオードリー=ワーグマンを詳しく洗うように依頼する。
「原隊はネオロンドン第二基地の業務課だったよな」
「偽者ならすぐに結果は出るよ」
クライヴとともに現れた銀堂には目配せだけ、すぐに授業が始まった。
そして別室戦術コンからの返答は休憩時間に合わせたようなタイミングで入る。
廊下で煙缶を囲み煙草を吸っていたシドにハイファがリモータを振って見せた。
「返事が来たよ」
煙草を煙缶に放り込んで隅へと移動し、ハイファのリモータを二人で覗き込んだ。
「『シェリー=デュナン及びオードリー=ワーグマンともに、ネオロンドン第二基地・業務課に入隊以降六年在籍。ID特性にも誤記のないことを確認』って、どういうことだ?」
「つまりは本当に普通の人か、それとも別室戦術コンまで謀るくらいの大掛かりなテロ行為ってことだね」
「結局、どっちとも分からねぇってことか。ったく、役に立たねぇな」
「仕方ないよ、相手がEシンパスだもん」
「誰かが必ずEシンパス、それはほぼ確実なんだよな」
「外部のEシンパスがオリジナル映像を手に入れて加工したとは考えにくいから、たぶんそうだと思う。貴方の銃、前の旧式銃に戻した方がいいかも」
溜息をついてシドは愛銃のグリップを撫でた。
「こいつは電子制御か――」
黄色い声がして廊下の向こうを眺めると、女性たちが固まってリモータを操作しつつ何やら騒いでいる。そこにはシェリーとオードリーの姿もあった。何ら他と変わらぬ彼女らのどちらかが別室戦術コンをも謀るEシンパスだと思うとぞっとする。
「ギルドだと思うか?」
「さあ、それは。ただ、こんなに近くにいて別室がフォローしてない『使える』サイキなら、フリーとは考えづらいよね」
「いっそ部内幹候の全員の過去を洗い出した方がいいかも知れねぇな」
「何度か実戦に出てるギルドなら引っ掛かるって? 整形したり、それこそ緒戦のギルドなら別室ファイルにも載ってないよ」
「そいつを言うか。しかしそれじゃあ、何も進まねぇぞ?」
「こっちからどうにかして仕掛けないとね。何か思いつく?」
「そうだな……ちょっと待て。俺たちがそいつを考えたら思考は筒抜けじゃねぇか」
「あ、Eシンパスはテレパス系だっけ。どうしよう?」
「どうしようもこうしようも……」
「うーん、困ったねえ」
本日の残りの授業も同じ十六階D教室、時間となって全員が席に戻る。授業中も二人は考え続けた。小声で囁き合う。
「ここでこうして考えてるのも、そいつには筒抜けなのか?」
「さあね。それこそ銀堂みたいな人もいるし、サイキだって使えば消耗するんじゃない?」
「そういやそうだな。これだけの人数の思考を一度にカモれるくらいなら、最初から映像データを道具に使ったりしねぇよな」
「その辺に仕掛けるヒントもありそうな気がしない?」
「かもな。そもそもEシンパスの目的って何だ?」
「これからテラ連邦軍の幹部として各テラ系星系へ巣立っていく人たちに『敵意』を刷り込むことじゃないの?」
「テラ連邦軍の中に『敵意』なあ」
「そう。何処で発現するか分からない爆弾は脅威だよ、それも士官クラスなら尚更」
「今までみたいに暴力行為に走らせるのが敵の本来の狙いじゃねぇ、あいつらは刷り込み不足の『出来損ない』だったってことか?」
「まあ、僕の予想だけどね。僕がEシンパスだったらそうするって話」
「俺でも可能なら、そうするだろうな」
と、二人が気付いて見上げると教官のラルフ=オドネル一尉が傍に立っていた。
「もう、話は終わったか?」
「……ハイ」
「夫婦で仲がいいのは結構だが、いちゃつくなら居室に帰ってからにして貰いたい……起立、気をつけ! そのまま立ってろ」
クライヴを巻き込む訳にもいかないので捜査会議はできず、雑談をしながら食事を続ける。
何となくクライヴにシドは訊いてみた。
「そういやクライヴの原隊は何処なんだ?」
「僕はこのセントラル基地の業務隊です。元々はクロノス星系第二惑星レアにいたんですが、父の学校長就任に合わせて二年ほど前にこちらにきて、ずっと業務隊の補給係をやってます」
「じゃあ、ここはクライヴのホームなんだね」
「ホームで皆さんに迷惑ばかり……申し訳ないんですけど」
「そんなことないよ、グラマン区隊長も誉めてたよ」
「恥ずかしいです、そんな……」
食事を終えて一服すると十三時二十分からは座学、十六階D教室だ。早めに向かって最後部の席を確保する。
「汎銀河法か。また眠たくなりそうだな」
「シドもスキップして十六歳でポリアカでしょ。やれば出来る子のクセに」
「そういう方面の能力は十代で枯渇した」
「枯渇ってそんな……あっ、発振だ」
発振パターンは別室からのもの、小さな画面をシドも覗き込んだ。
「どれどれ、『オリジナル映像に加えられた催眠暗示情報は、Eシンパスによる改変である可能性が高い』って、ハイファ!」
「ユーリーだってば。……それにしてもEシンパスとはね」
サイキにも様々な種類があるが、デジタルサイキのEシンパスは現代社会では最も脅威と成り得るサイキだ。電子の流れを自在に操る彼らは、強い者だと惑星一個の電子的ネットワークを瞬時に乗っ取ること可能だという。そして多くの者がテレパスの能力も併せ持っているという厄介さなのだ。
「シェリーがEシンパスってことなのかな?」
「俺はオードリーも候補から外せねぇと思うが……とにかく銀堂に知らせろよな」
「だよね、無闇に探ったら返り討ちにされる。精神的に殺されちゃうかも」
まだ姿を見せない銀堂にハイファがリモータ発振した。更に別室戦術コンにシェリー=デュナンとオードリー=ワーグマンを詳しく洗うように依頼する。
「原隊はネオロンドン第二基地の業務課だったよな」
「偽者ならすぐに結果は出るよ」
クライヴとともに現れた銀堂には目配せだけ、すぐに授業が始まった。
そして別室戦術コンからの返答は休憩時間に合わせたようなタイミングで入る。
廊下で煙缶を囲み煙草を吸っていたシドにハイファがリモータを振って見せた。
「返事が来たよ」
煙草を煙缶に放り込んで隅へと移動し、ハイファのリモータを二人で覗き込んだ。
「『シェリー=デュナン及びオードリー=ワーグマンともに、ネオロンドン第二基地・業務課に入隊以降六年在籍。ID特性にも誤記のないことを確認』って、どういうことだ?」
「つまりは本当に普通の人か、それとも別室戦術コンまで謀るくらいの大掛かりなテロ行為ってことだね」
「結局、どっちとも分からねぇってことか。ったく、役に立たねぇな」
「仕方ないよ、相手がEシンパスだもん」
「誰かが必ずEシンパス、それはほぼ確実なんだよな」
「外部のEシンパスがオリジナル映像を手に入れて加工したとは考えにくいから、たぶんそうだと思う。貴方の銃、前の旧式銃に戻した方がいいかも」
溜息をついてシドは愛銃のグリップを撫でた。
「こいつは電子制御か――」
黄色い声がして廊下の向こうを眺めると、女性たちが固まってリモータを操作しつつ何やら騒いでいる。そこにはシェリーとオードリーの姿もあった。何ら他と変わらぬ彼女らのどちらかが別室戦術コンをも謀るEシンパスだと思うとぞっとする。
「ギルドだと思うか?」
「さあ、それは。ただ、こんなに近くにいて別室がフォローしてない『使える』サイキなら、フリーとは考えづらいよね」
「いっそ部内幹候の全員の過去を洗い出した方がいいかも知れねぇな」
「何度か実戦に出てるギルドなら引っ掛かるって? 整形したり、それこそ緒戦のギルドなら別室ファイルにも載ってないよ」
「そいつを言うか。しかしそれじゃあ、何も進まねぇぞ?」
「こっちからどうにかして仕掛けないとね。何か思いつく?」
「そうだな……ちょっと待て。俺たちがそいつを考えたら思考は筒抜けじゃねぇか」
「あ、Eシンパスはテレパス系だっけ。どうしよう?」
「どうしようもこうしようも……」
「うーん、困ったねえ」
本日の残りの授業も同じ十六階D教室、時間となって全員が席に戻る。授業中も二人は考え続けた。小声で囁き合う。
「ここでこうして考えてるのも、そいつには筒抜けなのか?」
「さあね。それこそ銀堂みたいな人もいるし、サイキだって使えば消耗するんじゃない?」
「そういやそうだな。これだけの人数の思考を一度にカモれるくらいなら、最初から映像データを道具に使ったりしねぇよな」
「その辺に仕掛けるヒントもありそうな気がしない?」
「かもな。そもそもEシンパスの目的って何だ?」
「これからテラ連邦軍の幹部として各テラ系星系へ巣立っていく人たちに『敵意』を刷り込むことじゃないの?」
「テラ連邦軍の中に『敵意』なあ」
「そう。何処で発現するか分からない爆弾は脅威だよ、それも士官クラスなら尚更」
「今までみたいに暴力行為に走らせるのが敵の本来の狙いじゃねぇ、あいつらは刷り込み不足の『出来損ない』だったってことか?」
「まあ、僕の予想だけどね。僕がEシンパスだったらそうするって話」
「俺でも可能なら、そうするだろうな」
と、二人が気付いて見上げると教官のラルフ=オドネル一尉が傍に立っていた。
「もう、話は終わったか?」
「……ハイ」
「夫婦で仲がいいのは結構だが、いちゃつくなら居室に帰ってからにして貰いたい……起立、気をつけ! そのまま立ってろ」
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