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第2話
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身を折り敬礼して武器庫へと移動した。普通の刑事は銃など常に携帯していない。久々に重い鋼の塊を貸与され、ベルトの上から巻いていた帯革に手錠ホルダーや特殊警棒と並べてホルスタを着け、右腰にぶら下げてデカ部屋に戻った。
自分のデスクで和音はノートパソコンを立ち上げメーラーを開く。県警本部から確かにメールが届いていて、それも最高機密ランクの『カク秘』扱いで何事かと思う。
しかし内容は呆気ないほど薄く、課長の言った通り『銃を携行し明日九時に県警本部入りせよ』というものだった。ただ集合場所が県警本部長室というのに少々引く。
それこそ一介の平刑事が県警本部長室に足を踏み入れることなど、殆ど一生ないことだ。首を捻りながらメールの指示通り、メールそのものをデリートしてノーパソを閉じる。
「ワッパは持ってるな? 遅刻するなよ」
もう興味を失くしたのか、投げやりにも聞こえる課長の言葉に頷いた。そこで左隣のデスクから身を乗り出した横坂と目が合う。
「和音先輩、いいっスねえ。俺も出張とか研修とか、行ってみたいっスよ」
「何がいいんだ、面倒なだけじゃねぇか」
「そうっスか? あ、『銃を持ってこい』なんて、もしかして先輩、この前の射撃検定がすごかったから、それで呼ばれたんじゃないっスかね?」
なるほどと和音は思った。横坂の言う通りかも知れない。
和音は射撃の腕が非常に良く、警察内では知る人ぞ知る存在となっている。そして警察官には技量維持のために年間消化弾数といって一年に一定数以上、射撃をせねばならない義務があるが、その一環である先日の射撃検定において和音は過去最高レコードを叩き出したのだ。
以前にも射撃関連の記録を総舐め状態で塗り替えてきていて、オリンピックや海外で催される国際射撃大会への参加を何度も打診されてきたが、面倒なばかりに言い訳をしては逃れてきたのである。今度こそ県警本部長から直々に大会出場を説得されるのかも知れなかった。
いや、単に珍しい男を県警本部長がチョクで見たがっているだけ、というのも有り得る。
そんなことを思いながら体育会系の愛情表現として、横坂に軽く膝蹴りを入れた。
「けど横坂お前、出張なんかしてる場合じゃねぇだろ?」
「痛てて……まあ、そうなんスけどね」
生意気にも横坂は所帯持ちで今は嫁さんの腹がデカいのだ。もう臨月だという噂を和音も耳にしていた。本当なら深夜番に就いている場合でもないのだがバディの秋山係長は早くもデスク二台を使用して豪快に仮眠中である。
バディとはいえ、ここまで気を使わないのも珍しい。
「いいんス。今のうちに深夜番に就いとかないと、後で交代して貰えないっスから」
考えを読んだように横坂はそう言いデレデレと笑った。幸せそうで結構なことだ。
そんな横坂に改めて挨拶しておいて、それとなくデスクを片付けた和音はコートを羽織るとデカ部屋をあとにした。階段を駆け下りエントランスから出る。
外は非常に寒かった。周囲を都市に囲まれた人工的盆地とでもいえる町は、初冬の乾いた寒風を遮るビルもない。ダッフルコートの袖口や襟からあっという間に体温が奪われてゆく。
和音は自宅アパート方向ではなく、店舗が密集しているアーケード街へと足早に向かった。何故かといえばアパートに帰っても食うものが何もないからである。
目的地は常連となっているアーケード街の喫茶店『カーシャ亭』だ。初めは『カーシャとは何ぞや?』と疑問に思い店内で訊いたが答えは得られず、ネットで調べると『粥』だとあった。外国の粥で脂っこいものが多いらしい。だからといってカーシャ亭に通い詰めるうちに太り出した訳でもなく、そもそも粥などメニューになかった。
ともかく完璧な料理音痴の和音は朝食のトーストとコーヒー以外、自室でものを食わない。片付けるのが面倒なので最初からカップ以外は汚さない主義なのだ。
寒さに早足が徐々に駆け足となり、いつもは二十分近く掛かるカーシャ亭までの距離を十五分足らずで消化する。だが二十四時間営業で夜はバーとなるカーシャ亭に入店せず、手前で足を止めた。コンビニと怪しい占い屋に挟まれたカーシャ亭の前に人だかりがあったからだ。
人だかりはかなりのもので、その内側からはざわめきとご婦人方の悲鳴とが聞こえている。喧嘩か何か分からないが放置はできない。
「すみません、ちょっとどいて、通して下さい!」
人々を押し退けて野次馬の輪の中心近くに出た。そこで和音が見たのは異様な光景だった。中年男二人が若い女性一人を地面に押し倒し馬乗りになっていたのである。それだけではない、女性の胸に跨った男は銃を女性の口に突っ込んでいたのだ。
マル害の女性は気を失っているのか既に負傷しているのか、まるで動かない。
遠く緊急音が響いていたが、それを待つだけの猶予もないのは明らかで、和音はダッフルコートのボタンを外して裾を捲り、右腰のヒップホルスタに収まった銃のグリップを握る。
警察学校を卒業してすぐの頃には常に銃を携帯する制服勤務を経験し、更には他署で様々な事件に出くわしてきて、射場以外で発砲したこともあった。けれどこれだけの衆人環視で発砲するのは幾ら何でもためらいを感じる。無辜の市民を撃っては洒落にならない。
だがためらいは一瞬、ランヤードという伸縮する紐で帯革と繋いだ銃を抜いた。
貸与されたのは三十八口径SP弾を五発装填可能なリボルバ、つまり回転式拳銃でスミス&ウェッソン社製M360Jサクラなる代物である。
まずは自分の存在をマル被たちにアピールするように足音を立てて近づき、五メートルほどにまで距離を詰めた。そしてM360Jサクラの銃口を男たちに向ける。
「紫川警察署だ! 両手を挙げてゆっくりと立て!」
女性の口に突っ込んだ銃のトリガを引かれないことを祈りながら、和音は自分に注意を惹きつけるために大喝した。中年男二人は女性に馬乗りになったまま、緩慢な動きで和音の方を見上げる。涎を零した口許と瞳孔の開ききった二人の目を見て、和音は男たちがジャンキーだと悟った。それもかなりテンパっている。刺激するのは拙いが女性の命も危うい。
「警察だ、分かるな? 両手を挙げてゆっくり立つんだ」
声を抑えて繰り返すと男が女性の口内に突っ込んでいた銃を抜く。だが和音はホッとするヒマもない、まともに銃口を向けられたからだ。互いに銃口を向け合い数秒、冷や汗が和音の背を伝う。張り詰めた緊張に威嚇射撃のアクションすら起こせない。
精巧なモデルガンかも知れないという思いは連射音と共に撃ち砕かれる。周囲は野次馬でいっぱい、銃撃戦を長引かせる訳にいかない。迷わず和音もトリガを引いた。狙い違わず右肩にヒット。血飛沫と人々の悲鳴じみた声が同時に上がる。男は銃を取り落とした。
だがもう一人の男が立ち上がるなり掴み掛かってくる。反射的に和音はその胸ぐらを掴み片腕を取ると身を返し、腰に体重を載せて男を背負い投げ石畳に叩きつけた。
「和音、状況どうなってる!」
野次馬のざわめきすら打ち破る大声は秋山係長のもので、今度こそ和音はホッとする。同時に覆面パトカーで現着した初動捜査専門の機動捜査隊が、たちまちマル被二名を押さえつけて確保した。見回すにマル害の女性以外に一般人の怪我人もいないようである。
安堵とこの後の面倒とを思って溜息をついた和音を横坂が眉をひそめて見つめていた。その視線を辿ると和音自身の左手の指先から血が滴っている。未だ痛みは感じないがダッフルコートの左上腕に穴が開いて血が染み出していた。思わず和音は喚く。
「くそう、これしかコートはねぇのに!」
「税込み九千九百円のコートを気にしてる場合じゃないっスよ、和音先輩」
「んなこと、何で知ってんだよ?」
「それより救急車が待ってるから行って下さいよ」
普段は車両進入禁止のアーケード街の中まで緊急車両は入っていた。覆面パトカーと一緒に救急車も二台現着している。失神していたマル害の女性や肩をぶち抜いたマル被だけでなく、当然和音も病院送りで付き添いには横坂と制服警官二名が就いた。
サイレンを鳴らして爆走し始めた救急車には肩から血を流したマル被も同乗していた。喚き散らして暴れるジャンキーに救急隊員たちは難儀しているようだ。
この辺りで弾傷の処置が可能な救急病院といえば、隣の水山市内にある水山大学付属病院である。十五分ほどで病院の救急外来の車寄せに救急車は滑り込んだ。
一階救命救急センターにある処置室で待機していたのは、和音も見知った当番医だった。
「ほうほう、非常に運のいい当たり方をしてますなあ。貫通銃創だが骨にも異常なしと。全治十日といったところですかなあ」
和音は非常に薬の効きが悪い体質で、心得た医師は麻酔を倍量使ってくれる。
結局分厚く包帯を巻かれた左腕を首からアームホルダーで吊られ、この場は釈放となった。報告書に必要な医師の所見はあとで署に送られてくる筈だ。
だがこれであっさり帰れはしない。現場に戻っての実況見分や署での事情聴取、本人にしか書けない書類などまで済ませると二十一時を過ぎた。
ホシへの発砲・被弾がメディアで騒ぎになる時代である。後悔してはいないが大原課長の憂い顔には申し訳ない思いで敬礼し、デカ部屋を出た。スプラッタなダッフルコートにサヨウナラをしてロッカーの薄っぺらなトレンチを羽織った身に、一層寒風が沁みた。
自分のデスクで和音はノートパソコンを立ち上げメーラーを開く。県警本部から確かにメールが届いていて、それも最高機密ランクの『カク秘』扱いで何事かと思う。
しかし内容は呆気ないほど薄く、課長の言った通り『銃を携行し明日九時に県警本部入りせよ』というものだった。ただ集合場所が県警本部長室というのに少々引く。
それこそ一介の平刑事が県警本部長室に足を踏み入れることなど、殆ど一生ないことだ。首を捻りながらメールの指示通り、メールそのものをデリートしてノーパソを閉じる。
「ワッパは持ってるな? 遅刻するなよ」
もう興味を失くしたのか、投げやりにも聞こえる課長の言葉に頷いた。そこで左隣のデスクから身を乗り出した横坂と目が合う。
「和音先輩、いいっスねえ。俺も出張とか研修とか、行ってみたいっスよ」
「何がいいんだ、面倒なだけじゃねぇか」
「そうっスか? あ、『銃を持ってこい』なんて、もしかして先輩、この前の射撃検定がすごかったから、それで呼ばれたんじゃないっスかね?」
なるほどと和音は思った。横坂の言う通りかも知れない。
和音は射撃の腕が非常に良く、警察内では知る人ぞ知る存在となっている。そして警察官には技量維持のために年間消化弾数といって一年に一定数以上、射撃をせねばならない義務があるが、その一環である先日の射撃検定において和音は過去最高レコードを叩き出したのだ。
以前にも射撃関連の記録を総舐め状態で塗り替えてきていて、オリンピックや海外で催される国際射撃大会への参加を何度も打診されてきたが、面倒なばかりに言い訳をしては逃れてきたのである。今度こそ県警本部長から直々に大会出場を説得されるのかも知れなかった。
いや、単に珍しい男を県警本部長がチョクで見たがっているだけ、というのも有り得る。
そんなことを思いながら体育会系の愛情表現として、横坂に軽く膝蹴りを入れた。
「けど横坂お前、出張なんかしてる場合じゃねぇだろ?」
「痛てて……まあ、そうなんスけどね」
生意気にも横坂は所帯持ちで今は嫁さんの腹がデカいのだ。もう臨月だという噂を和音も耳にしていた。本当なら深夜番に就いている場合でもないのだがバディの秋山係長は早くもデスク二台を使用して豪快に仮眠中である。
バディとはいえ、ここまで気を使わないのも珍しい。
「いいんス。今のうちに深夜番に就いとかないと、後で交代して貰えないっスから」
考えを読んだように横坂はそう言いデレデレと笑った。幸せそうで結構なことだ。
そんな横坂に改めて挨拶しておいて、それとなくデスクを片付けた和音はコートを羽織るとデカ部屋をあとにした。階段を駆け下りエントランスから出る。
外は非常に寒かった。周囲を都市に囲まれた人工的盆地とでもいえる町は、初冬の乾いた寒風を遮るビルもない。ダッフルコートの袖口や襟からあっという間に体温が奪われてゆく。
和音は自宅アパート方向ではなく、店舗が密集しているアーケード街へと足早に向かった。何故かといえばアパートに帰っても食うものが何もないからである。
目的地は常連となっているアーケード街の喫茶店『カーシャ亭』だ。初めは『カーシャとは何ぞや?』と疑問に思い店内で訊いたが答えは得られず、ネットで調べると『粥』だとあった。外国の粥で脂っこいものが多いらしい。だからといってカーシャ亭に通い詰めるうちに太り出した訳でもなく、そもそも粥などメニューになかった。
ともかく完璧な料理音痴の和音は朝食のトーストとコーヒー以外、自室でものを食わない。片付けるのが面倒なので最初からカップ以外は汚さない主義なのだ。
寒さに早足が徐々に駆け足となり、いつもは二十分近く掛かるカーシャ亭までの距離を十五分足らずで消化する。だが二十四時間営業で夜はバーとなるカーシャ亭に入店せず、手前で足を止めた。コンビニと怪しい占い屋に挟まれたカーシャ亭の前に人だかりがあったからだ。
人だかりはかなりのもので、その内側からはざわめきとご婦人方の悲鳴とが聞こえている。喧嘩か何か分からないが放置はできない。
「すみません、ちょっとどいて、通して下さい!」
人々を押し退けて野次馬の輪の中心近くに出た。そこで和音が見たのは異様な光景だった。中年男二人が若い女性一人を地面に押し倒し馬乗りになっていたのである。それだけではない、女性の胸に跨った男は銃を女性の口に突っ込んでいたのだ。
マル害の女性は気を失っているのか既に負傷しているのか、まるで動かない。
遠く緊急音が響いていたが、それを待つだけの猶予もないのは明らかで、和音はダッフルコートのボタンを外して裾を捲り、右腰のヒップホルスタに収まった銃のグリップを握る。
警察学校を卒業してすぐの頃には常に銃を携帯する制服勤務を経験し、更には他署で様々な事件に出くわしてきて、射場以外で発砲したこともあった。けれどこれだけの衆人環視で発砲するのは幾ら何でもためらいを感じる。無辜の市民を撃っては洒落にならない。
だがためらいは一瞬、ランヤードという伸縮する紐で帯革と繋いだ銃を抜いた。
貸与されたのは三十八口径SP弾を五発装填可能なリボルバ、つまり回転式拳銃でスミス&ウェッソン社製M360Jサクラなる代物である。
まずは自分の存在をマル被たちにアピールするように足音を立てて近づき、五メートルほどにまで距離を詰めた。そしてM360Jサクラの銃口を男たちに向ける。
「紫川警察署だ! 両手を挙げてゆっくりと立て!」
女性の口に突っ込んだ銃のトリガを引かれないことを祈りながら、和音は自分に注意を惹きつけるために大喝した。中年男二人は女性に馬乗りになったまま、緩慢な動きで和音の方を見上げる。涎を零した口許と瞳孔の開ききった二人の目を見て、和音は男たちがジャンキーだと悟った。それもかなりテンパっている。刺激するのは拙いが女性の命も危うい。
「警察だ、分かるな? 両手を挙げてゆっくり立つんだ」
声を抑えて繰り返すと男が女性の口内に突っ込んでいた銃を抜く。だが和音はホッとするヒマもない、まともに銃口を向けられたからだ。互いに銃口を向け合い数秒、冷や汗が和音の背を伝う。張り詰めた緊張に威嚇射撃のアクションすら起こせない。
精巧なモデルガンかも知れないという思いは連射音と共に撃ち砕かれる。周囲は野次馬でいっぱい、銃撃戦を長引かせる訳にいかない。迷わず和音もトリガを引いた。狙い違わず右肩にヒット。血飛沫と人々の悲鳴じみた声が同時に上がる。男は銃を取り落とした。
だがもう一人の男が立ち上がるなり掴み掛かってくる。反射的に和音はその胸ぐらを掴み片腕を取ると身を返し、腰に体重を載せて男を背負い投げ石畳に叩きつけた。
「和音、状況どうなってる!」
野次馬のざわめきすら打ち破る大声は秋山係長のもので、今度こそ和音はホッとする。同時に覆面パトカーで現着した初動捜査専門の機動捜査隊が、たちまちマル被二名を押さえつけて確保した。見回すにマル害の女性以外に一般人の怪我人もいないようである。
安堵とこの後の面倒とを思って溜息をついた和音を横坂が眉をひそめて見つめていた。その視線を辿ると和音自身の左手の指先から血が滴っている。未だ痛みは感じないがダッフルコートの左上腕に穴が開いて血が染み出していた。思わず和音は喚く。
「くそう、これしかコートはねぇのに!」
「税込み九千九百円のコートを気にしてる場合じゃないっスよ、和音先輩」
「んなこと、何で知ってんだよ?」
「それより救急車が待ってるから行って下さいよ」
普段は車両進入禁止のアーケード街の中まで緊急車両は入っていた。覆面パトカーと一緒に救急車も二台現着している。失神していたマル害の女性や肩をぶち抜いたマル被だけでなく、当然和音も病院送りで付き添いには横坂と制服警官二名が就いた。
サイレンを鳴らして爆走し始めた救急車には肩から血を流したマル被も同乗していた。喚き散らして暴れるジャンキーに救急隊員たちは難儀しているようだ。
この辺りで弾傷の処置が可能な救急病院といえば、隣の水山市内にある水山大学付属病院である。十五分ほどで病院の救急外来の車寄せに救急車は滑り込んだ。
一階救命救急センターにある処置室で待機していたのは、和音も見知った当番医だった。
「ほうほう、非常に運のいい当たり方をしてますなあ。貫通銃創だが骨にも異常なしと。全治十日といったところですかなあ」
和音は非常に薬の効きが悪い体質で、心得た医師は麻酔を倍量使ってくれる。
結局分厚く包帯を巻かれた左腕を首からアームホルダーで吊られ、この場は釈放となった。報告書に必要な医師の所見はあとで署に送られてくる筈だ。
だがこれであっさり帰れはしない。現場に戻っての実況見分や署での事情聴取、本人にしか書けない書類などまで済ませると二十一時を過ぎた。
ホシへの発砲・被弾がメディアで騒ぎになる時代である。後悔してはいないが大原課長の憂い顔には申し訳ない思いで敬礼し、デカ部屋を出た。スプラッタなダッフルコートにサヨウナラをしてロッカーの薄っぺらなトレンチを羽織った身に、一層寒風が沁みた。
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