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第40話
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「何だ何だ、KIAかと思ったがMIAだったのかよ」
中隊長室の次に訪ねた憲兵隊本部のバラックで、多機能デスクからヒゲ面を上げたリカルド=マウロ憲兵隊長は結構なご挨拶だった。
「実際、十日以上もよく生きてやがったな。この前線司令部から出たMIAは回収されないのが殆どなんだぜ」
「コンテストエリアの村人に助けて貰ったんだが、しかし酷いなそれは」
「片手で武器メーカーからの報酬を握って、片手でBELなんかの高額兵器の損耗率を抑えて上のご機嫌伺いをしてる奴がいるからな」
「そういうことか」
「自力脱出、乾杯だ」
敬意を表してか、憲兵隊長の手ずから熱いコーヒーの紙コップが支給される。
「だが気を付けろよ、そうやって戻ってきた奴には暫く『糸』がつくぞ」
「糸ってスパイの嫌疑とかか?」
「ああ。……そうなのか?」
「面と向かって訊く奴があるか。それに幽霊兵士で元々スパイの俺たちがこの上スパイやっても得はねぇだろ」
「そうだよな。じゃあこの仕事はポイ、っと」
「糸はテメェかよ」
「リカルド、職務に忠実なのー」
デスクの回転椅子に戻って座り床を蹴ってキャスターを転がしくるくる回る大の大人を前にして、シドとハイファは溜息をつくしかない。頃合いを見てシドが訊く。
「で、補給幹部はどうしたんだ?」
ピタリと回転を止めた椅子から、茶色い瞳が二人を見据える。
「最初はヤクの供給で揺さぶりをかけた、勿論、内密でな」
「で、吐いたのか?」
「いつでもアレは証言するぜ。チャーリー=マッカラム前線司令官の悪行を、な」
「やるじゃねぇか。ハイファ、ダイレクトワープ通信だ」
「アイ・サー。……ねえ、ひとつ終われば充分だよね?」
「無理なものは無理、俺たちは傷病兵で後送だ。もう帰っていいだろ」
その通信の様子を、デスクに頬杖をついて眺めていたリカルドがポツリと言った。
「……たぶん、帰れねぇぞ」
「何でだよ?」
「テラ連邦が痺れを切らしたらしい」
「どういうことだ?」
ヒゲについたコーヒーを拭いながらリカルドが真面目ぶって解説する。
「三日後に過去に例のない一斉攻勢を行う。何とIFFの乱調も覚悟で航空機の投入もするんだとさ。百機からの攻撃機と爆撃機がMACに大集結してる真っ最中だ」
言われてみれば、戻ったここ前線司令部の雰囲気が妙に浮き足立っているような気がシドにはしていた。先程挨拶した中隊長も含めてだ。
「裏の練兵場、見てきな。即席砲兵が打ち上げ花火の練習してるぜ」
「ンなもん、俺たちには関係ねぇだろ。任務完了だ」
「そんなこと言わないで。リカルド淋しい~っ!」
「気味の悪い声、出すなよ」
「出るのは兵站の輸送機もだ。それも惑星を逆回り、十時間かけて鉱山の背後から後方攪乱部隊も投入するって話。それにお前らスナイパーが組み込まれない訳がねぇだろう?」
「って、そんなのアリかよ?」
「アリなんだ。もう少し帰ってくるのが早いか遅いかすれば良かったんだろうがな」
通信を終えたハイファが顔をしかめる。
「うーん、また反政府側の本拠地行きかあ。大ストライクみたいだね」
「ったく、マジかよ……」
「マジマジ、大マジ。俺様だって駆り出されるんだ。従事しない人間は順次MACに下げさせてる。空っぽにしたこの前線司令部自体が囮、IFFの狂った機に木っ端ミジンコにされるのを承知の作戦なんだぜ?」
「それにしてもリカルド、貴方よくそんなオペレーションの内容まで知ってるよね」
「おう、俺様の情報網を舐めるなよ」
俺様情報が本当なら別室員とはいえ「一抜けた」とは言えそうにない状況である。
それに未だ二人は幽霊兵士、正式にMACに送って貰えもしないのだ。それこそBELの一機でも盗まなければ状況からの脱出は不可能だろう。
ハイファはリカルドの多機能デスクに近寄るとリモータからリードを引き出して端末に繋いだ。得意のハッキングである。
「えーと、作戦司令室はプロテクトが……割り込めた。本当だ、攻撃機八十五に爆撃機が二十機。何分の一かでも辿り着けばって感じだね」
ホロモニタに映し出されたテラ連邦及びエクル星系政府の認可済み・テラ連邦軍最終作戦提議書を読む。
「それも数秒毎にIFF/IDを書き換えるプログラムを搭載した有人有視界飛行でMCS支援を受けて各CPを潰しながらか。これは本気で畳みかける気だな」
「おまけに全ての機に同じくIDを乱数表的に、膨大な数を発するコンも積む……これだけの負荷を一人で捌くのは無茶、下手すればレジーヌは死んじゃうかもよ」
「レジーヌ? 誰だそりゃ。女が死ぬと聞いちゃ俺様は黙ってられねぇぞ」
「五月蠅いなあ、無節操下半身男。さすがにミサイルまでは使わないみたいだね」
「それこそ狂えば堪ったもんじゃねぇからな」
作戦提議書の実施要領には後方攪乱部隊のオペレーション内容も記されていた。
反政府武装勢力の本拠地と同規模の基地二ヶ所の計三ヶ所を同時に叩く。これは機が攻撃に入った直後に状況開始のようだ。最初に鉱山の山脈地形を利用して高台からの砲撃をし次に待っているのが爆撃機や攻撃機から逃れた残兵との白兵戦である。
「センセイ、イヴェントストライカが、またイヴェントに――」
「お前も五月蝿いぞ、ハイファ。……歩兵のXディは明後日、夕方に出発か」
「心残りがねぇように、ちゃんとヤることヤっとけよ」
「テメェはそれしかねぇのかよ」
「そうでもねぇさ。このセクシーサンバダンサーな俺様が禁欲中、これが終わればシルヴィスのシンシアと所帯持つんだぜ」
ヒゲ面を眺め、シドは溜息をついて頭を振る。
「……あのな。そういうお約束的な死亡フラグを立ててんじゃねぇよ、全く」
「リカルドに限っては悪運も強そうだけどね」
「悪運が強いのはお前らだろう? 決~めたっ。俺様はお前らの後ろにずーっと控えていてやる。だから安心して戦え」
リカルドの与太を無視してハイファは立つと、セルフでコーヒーのおかわりを注いだ。シドの紙コップにも注ぎ足してファイバのベンチに腰掛け直す。
「下半身の付属物なんか前線司令部と一緒に吹き飛ばされちゃえばいいけどサ、貴方は『次があれば協力』してくれるんだよね、シド?」
「ああ、一度言っちまったことだ。別に俺たちはこの戦争に義理なんざねぇしな」
「じゃあ僕らは僕らで上手く立ち回らなくちゃ」
「そんな状況で『高性能ECM装置』の鹵獲ができれば、だが」
「俺様が木っ端ミジンコなんて、酷い……」
「格段に難易度は上がっちゃったよね」
「それこそBEL分捕って政府側IFFコードをバラージ発振しながらMACまでぶっ飛ばすしかねぇだろうな。おい、下半身付属物扱いされてリカルドお前、プライドってモンはねぇのか?」
「いいや、これはあまたの女性を悦ばせてきた人類の宝だ」
コーヒーを啜り終えシドは紙コップを捻ってダストボックスにナイスインさせる。
「ハイファ、部屋に帰るぞ。こいつの傍にいると俺でも妊娠しそうな気がしてきた」
中隊長室の次に訪ねた憲兵隊本部のバラックで、多機能デスクからヒゲ面を上げたリカルド=マウロ憲兵隊長は結構なご挨拶だった。
「実際、十日以上もよく生きてやがったな。この前線司令部から出たMIAは回収されないのが殆どなんだぜ」
「コンテストエリアの村人に助けて貰ったんだが、しかし酷いなそれは」
「片手で武器メーカーからの報酬を握って、片手でBELなんかの高額兵器の損耗率を抑えて上のご機嫌伺いをしてる奴がいるからな」
「そういうことか」
「自力脱出、乾杯だ」
敬意を表してか、憲兵隊長の手ずから熱いコーヒーの紙コップが支給される。
「だが気を付けろよ、そうやって戻ってきた奴には暫く『糸』がつくぞ」
「糸ってスパイの嫌疑とかか?」
「ああ。……そうなのか?」
「面と向かって訊く奴があるか。それに幽霊兵士で元々スパイの俺たちがこの上スパイやっても得はねぇだろ」
「そうだよな。じゃあこの仕事はポイ、っと」
「糸はテメェかよ」
「リカルド、職務に忠実なのー」
デスクの回転椅子に戻って座り床を蹴ってキャスターを転がしくるくる回る大の大人を前にして、シドとハイファは溜息をつくしかない。頃合いを見てシドが訊く。
「で、補給幹部はどうしたんだ?」
ピタリと回転を止めた椅子から、茶色い瞳が二人を見据える。
「最初はヤクの供給で揺さぶりをかけた、勿論、内密でな」
「で、吐いたのか?」
「いつでもアレは証言するぜ。チャーリー=マッカラム前線司令官の悪行を、な」
「やるじゃねぇか。ハイファ、ダイレクトワープ通信だ」
「アイ・サー。……ねえ、ひとつ終われば充分だよね?」
「無理なものは無理、俺たちは傷病兵で後送だ。もう帰っていいだろ」
その通信の様子を、デスクに頬杖をついて眺めていたリカルドがポツリと言った。
「……たぶん、帰れねぇぞ」
「何でだよ?」
「テラ連邦が痺れを切らしたらしい」
「どういうことだ?」
ヒゲについたコーヒーを拭いながらリカルドが真面目ぶって解説する。
「三日後に過去に例のない一斉攻勢を行う。何とIFFの乱調も覚悟で航空機の投入もするんだとさ。百機からの攻撃機と爆撃機がMACに大集結してる真っ最中だ」
言われてみれば、戻ったここ前線司令部の雰囲気が妙に浮き足立っているような気がシドにはしていた。先程挨拶した中隊長も含めてだ。
「裏の練兵場、見てきな。即席砲兵が打ち上げ花火の練習してるぜ」
「ンなもん、俺たちには関係ねぇだろ。任務完了だ」
「そんなこと言わないで。リカルド淋しい~っ!」
「気味の悪い声、出すなよ」
「出るのは兵站の輸送機もだ。それも惑星を逆回り、十時間かけて鉱山の背後から後方攪乱部隊も投入するって話。それにお前らスナイパーが組み込まれない訳がねぇだろう?」
「って、そんなのアリかよ?」
「アリなんだ。もう少し帰ってくるのが早いか遅いかすれば良かったんだろうがな」
通信を終えたハイファが顔をしかめる。
「うーん、また反政府側の本拠地行きかあ。大ストライクみたいだね」
「ったく、マジかよ……」
「マジマジ、大マジ。俺様だって駆り出されるんだ。従事しない人間は順次MACに下げさせてる。空っぽにしたこの前線司令部自体が囮、IFFの狂った機に木っ端ミジンコにされるのを承知の作戦なんだぜ?」
「それにしてもリカルド、貴方よくそんなオペレーションの内容まで知ってるよね」
「おう、俺様の情報網を舐めるなよ」
俺様情報が本当なら別室員とはいえ「一抜けた」とは言えそうにない状況である。
それに未だ二人は幽霊兵士、正式にMACに送って貰えもしないのだ。それこそBELの一機でも盗まなければ状況からの脱出は不可能だろう。
ハイファはリカルドの多機能デスクに近寄るとリモータからリードを引き出して端末に繋いだ。得意のハッキングである。
「えーと、作戦司令室はプロテクトが……割り込めた。本当だ、攻撃機八十五に爆撃機が二十機。何分の一かでも辿り着けばって感じだね」
ホロモニタに映し出されたテラ連邦及びエクル星系政府の認可済み・テラ連邦軍最終作戦提議書を読む。
「それも数秒毎にIFF/IDを書き換えるプログラムを搭載した有人有視界飛行でMCS支援を受けて各CPを潰しながらか。これは本気で畳みかける気だな」
「おまけに全ての機に同じくIDを乱数表的に、膨大な数を発するコンも積む……これだけの負荷を一人で捌くのは無茶、下手すればレジーヌは死んじゃうかもよ」
「レジーヌ? 誰だそりゃ。女が死ぬと聞いちゃ俺様は黙ってられねぇぞ」
「五月蠅いなあ、無節操下半身男。さすがにミサイルまでは使わないみたいだね」
「それこそ狂えば堪ったもんじゃねぇからな」
作戦提議書の実施要領には後方攪乱部隊のオペレーション内容も記されていた。
反政府武装勢力の本拠地と同規模の基地二ヶ所の計三ヶ所を同時に叩く。これは機が攻撃に入った直後に状況開始のようだ。最初に鉱山の山脈地形を利用して高台からの砲撃をし次に待っているのが爆撃機や攻撃機から逃れた残兵との白兵戦である。
「センセイ、イヴェントストライカが、またイヴェントに――」
「お前も五月蝿いぞ、ハイファ。……歩兵のXディは明後日、夕方に出発か」
「心残りがねぇように、ちゃんとヤることヤっとけよ」
「テメェはそれしかねぇのかよ」
「そうでもねぇさ。このセクシーサンバダンサーな俺様が禁欲中、これが終わればシルヴィスのシンシアと所帯持つんだぜ」
ヒゲ面を眺め、シドは溜息をついて頭を振る。
「……あのな。そういうお約束的な死亡フラグを立ててんじゃねぇよ、全く」
「リカルドに限っては悪運も強そうだけどね」
「悪運が強いのはお前らだろう? 決~めたっ。俺様はお前らの後ろにずーっと控えていてやる。だから安心して戦え」
リカルドの与太を無視してハイファは立つと、セルフでコーヒーのおかわりを注いだ。シドの紙コップにも注ぎ足してファイバのベンチに腰掛け直す。
「下半身の付属物なんか前線司令部と一緒に吹き飛ばされちゃえばいいけどサ、貴方は『次があれば協力』してくれるんだよね、シド?」
「ああ、一度言っちまったことだ。別に俺たちはこの戦争に義理なんざねぇしな」
「じゃあ僕らは僕らで上手く立ち回らなくちゃ」
「そんな状況で『高性能ECM装置』の鹵獲ができれば、だが」
「俺様が木っ端ミジンコなんて、酷い……」
「格段に難易度は上がっちゃったよね」
「それこそBEL分捕って政府側IFFコードをバラージ発振しながらMACまでぶっ飛ばすしかねぇだろうな。おい、下半身付属物扱いされてリカルドお前、プライドってモンはねぇのか?」
「いいや、これはあまたの女性を悦ばせてきた人類の宝だ」
コーヒーを啜り終えシドは紙コップを捻ってダストボックスにナイスインさせる。
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