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第41話(最終話)
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『それで、何もせずとも国王、王太子、宰相それぞれからこちら側に接触があると言ったか?』
笑いを収めて、声も表情も引き締めてきたテオドル大公に、私も『はい』と頷いた。
『この後会議だって仰ってましたし、それが本当なら、本人じゃなく派閥の誰かかも知れませんけどね?いずれにせよ、探りを入れにくる筈ですよ?』
『うん?あの会議の話は嘘だと?』
『ああ、いや、嘘じゃないとは思います。ただ、わざわざ、夕食は共に出来ないかも知れないと釘を刺すからには、本当は、会議は夕食を兼ねていて、今は派閥で集まる時間にしている可能性もあるんじゃないかと』
『ううむ……それだと、それぞれの思惑はともかく、王と王太子の意見が対立している可能性もあるが……』
『そうとも限りませんよ?国王陛下が、それぞれに情報網や意見、派閥がある事を承知した上で「それぞれの意見を持ち寄って、夕方再度集まろう」とでも仰られたなら、対立と言うよりは、合議制に重きを置いていらっしゃると言うだけの話になりますから』
裏を返せば、そこに意見を出せなければ、王太子として、あるいは宰相として失格の烙印を、周囲からも国王からも押される事になり、前段階での情報収集含め、法に外れた事でもやらかしてしまえば、それも同様と見做される。
穏健派と言われている国王ではあるけれど、良い意味で緊張感のある政治を行っているんじゃないだろうか。
テオドル大公も『うむ、あの陛下であればその方がしっくりくるな』と頷いていた。
『問題は、探りが入った時に、件の王弟の存在をそれぞれに明かすか否かだが――』
その時、不意に部屋の扉がノックされて、侍女と思われる女性の声が来客を告げた。
「大公殿下、失礼致します。ジーノ・フォサーティ宰相令息が、殿下にお会いしたいとの事なのですが……」
「……ほう?」
僅かに眉を動かしたテオドル大公に視線を向けると、大公は「ふむ…」と、こちらに説明するように顔を向け、口元に手をやった。
『彼奴は現宰相の養子であると同時に、王太子殿下の将来の側近候補と言われておってな。恐らくは王太子殿下の意を受けて来たのだろうとは思うが……後から宰相にも話の内容を問い質される可能性はあろうな』
『……ややこしいですね。それだと、結局最後に誰を立てるのか、あるいは上を共倒れさせたいのか、判断が難しいと言うか』
一見すると宰相家の人間ではあるけれど、養子である時点で、宰相家と言う枠の中に入れてしまって良いのかが、酷く曖昧だ。
かと言って、ミラン王太子の将来の側近候補だとしても、宰相の養子と言う時点で全幅の信頼を寄せて良いのかが見えづらい。
宰相家と王太子とが対立をしていないのであれば、確かに心強い側近候補ではあるだろうけど、ビリエル・イェスタフの処遇から推察するに、どうも「そうではない」感が拭えない。
『うむ。実は宰相にはもう一人、愛妾が産んだ息子がいるにはいるのだが、コレがちと問題大アリでな。そう言う意味では養子を取っておる事は王宮にいる大半の人間が納得をしておるのだ。ただ、愛妾はそれでは納得せんと言う訳でな。機会は平等に与える――と、宰相はしておるのだよ。故に、今ジーノが来たなら、後からもう一人の息子であるグイドが押しかけてくるやも知れん。その点は皆も承知しておいてくれるか』
『…まあでも、父親から情報を貰わないと動かないもう一人と、今既に扉の前にいる一人とでは、能力差含めて色々お察しですけどね』
その時点で、既に機会は不平等だ。
愛妾の子とは言え、実子の後押しをしていると取られてしまっても不思議じゃない。
『父の心子知らず――と、確かに言いたいところではあるが、宰相としては、不出来な実子を推す声を潰してしまいたいが故に、敢えて「ここまでお膳立てしてやっても出来ない」事を周囲に知らしめたいんじゃないかと、儂なんかは思っとるがな。宰相は、あまり家庭を顧みる男ではないし、何よりも宰相家の存続と発展を至上としておるしな』
『…それはそれで「宰相家でやってくれ。王宮を巻き込むな」と言いたくなる気もしますけどね』
バッサリと切って捨てた私に、テオドル大公は呵々と笑った。
『まあ、所詮バリエンダールの事。アンジェスに実害が及ばぬ内は、遠巻きに見ているのが良かろうて。とりあえずジーノには、件の王弟の話は「聞かれればする」の立場でいこうと思っておるよ』
バリエンダール側からアンジェスへの訪問を約束させる事は、今回の渡航における帰国の為の必須要件であり、その為には、必要以上に情報を出し惜しむ訳にもいかないのだ。
「……殿下?」
「うむ、待たせて済まぬな。中に案内してくれて構わぬぞ」
侍女からの再確認に答えたテオドル大公の声に前後しつつ、扉は静かに開かれた。
「――おお、王太子殿下もそうだったが、其方も大きくなったな、ジーノ!見違えたぞ」
深々と〝ボウ・アンド・スクレープ〟の礼儀を遵守する青年に、テオドル大公も大きく頷いている。
気持ちは分かります。見た目に成長したって言うだけの話じゃないですよね。
サレステーデの王子サマ方は、ちょっと酷かったですからね。
これが本来の高位貴族のあるべき姿だと、思わず頷いてしまったんだろうな…。
「お久しぶりです、テオドル大公殿下。アンジェスからお越しになられたばかりで、お疲れであろうところ、お時間を頂戴してしまい申し訳ございません」
バリエンダールの宰相サマは、多少は王家の血があるのか、年齢故か、見事なグレイヘアだった。
一方で目の前のこの青年は、晴れた空の色を思わせる水色の髪をしており、養子と言われれば「なるほど」となる外見だった。
「良い良い、気にするな。今回は私的に来ておる訳でもないし、時間は有限だ。其方こそ茶を飲む時間くらいはあるのか?儂を若者イジメをしておるような頑固ジジイにはしてくれるな?」
暗に「座れ」と大公が言っているのを、この場の全員が察した。
私とマトヴェイ外交部長はすぐさま、少し離れたソファの方へと移動をし、それを目にしたジーノ青年も「殿下には敵いません」と首を振りつつ、入口付近から部屋の中へと近付いてきた。
「それで今日は其方は誰の使者としてここへ来た?あまり駆け引きはせんでくれると有難いんだがな」
単刀直入なテオドル大公の言葉に「ははは」と、ジーノ青年は乾いた笑い声を洩らした。
明らかに「どの口が仰るか」と言っている目だ。
なるほど、無意味にテオドル大公の肩書に委縮したり阿ったりしてこない辺り、優秀さを買われて宰相家の養子になったと言うのも、あながち過大評価ではないんだろう。
「ああ、でも今回は四日間しかいらっしゃらないんでしたね。であれば、確かに昔の様に色々と手ほどきをして頂く訳にもいきませんね」
「まあ、其方やミラン殿下があまりに無鉄砲すぎて、口を挟みたくなっただけの事よ。さすがに少しは成長したのだろう?」
…何を手ほどきしたのかちょっと、いやだいぶ気になる。
後で聞いてみよう。
多分、私のそんな興味津々な視線に気が付いたんだろう。
テオドル大公が、ちょっと大きめの咳払いをして、ジーノ青年も「すみません、話がそれました」と微笑った。
「私は、今はミラン王太子殿下からの命でこちらに参りました。大公殿下に、さっき出来なかった質問がある――との事で」
そしてジーノ青年は浮かべていた笑顔を消して、背筋もピンと伸ばし直した。
「――テオ殿、私に言い忘れていた事はないか?――だ、そうです」
聞き返さずとも、何の話かアンジェス側は全員察しがついていた。
『それで、何もせずとも国王、王太子、宰相それぞれからこちら側に接触があると言ったか?』
笑いを収めて、声も表情も引き締めてきたテオドル大公に、私も『はい』と頷いた。
『この後会議だって仰ってましたし、それが本当なら、本人じゃなく派閥の誰かかも知れませんけどね?いずれにせよ、探りを入れにくる筈ですよ?』
『うん?あの会議の話は嘘だと?』
『ああ、いや、嘘じゃないとは思います。ただ、わざわざ、夕食は共に出来ないかも知れないと釘を刺すからには、本当は、会議は夕食を兼ねていて、今は派閥で集まる時間にしている可能性もあるんじゃないかと』
『ううむ……それだと、それぞれの思惑はともかく、王と王太子の意見が対立している可能性もあるが……』
『そうとも限りませんよ?国王陛下が、それぞれに情報網や意見、派閥がある事を承知した上で「それぞれの意見を持ち寄って、夕方再度集まろう」とでも仰られたなら、対立と言うよりは、合議制に重きを置いていらっしゃると言うだけの話になりますから』
裏を返せば、そこに意見を出せなければ、王太子として、あるいは宰相として失格の烙印を、周囲からも国王からも押される事になり、前段階での情報収集含め、法に外れた事でもやらかしてしまえば、それも同様と見做される。
穏健派と言われている国王ではあるけれど、良い意味で緊張感のある政治を行っているんじゃないだろうか。
テオドル大公も『うむ、あの陛下であればその方がしっくりくるな』と頷いていた。
『問題は、探りが入った時に、件の王弟の存在をそれぞれに明かすか否かだが――』
その時、不意に部屋の扉がノックされて、侍女と思われる女性の声が来客を告げた。
「大公殿下、失礼致します。ジーノ・フォサーティ宰相令息が、殿下にお会いしたいとの事なのですが……」
「……ほう?」
僅かに眉を動かしたテオドル大公に視線を向けると、大公は「ふむ…」と、こちらに説明するように顔を向け、口元に手をやった。
『彼奴は現宰相の養子であると同時に、王太子殿下の将来の側近候補と言われておってな。恐らくは王太子殿下の意を受けて来たのだろうとは思うが……後から宰相にも話の内容を問い質される可能性はあろうな』
『……ややこしいですね。それだと、結局最後に誰を立てるのか、あるいは上を共倒れさせたいのか、判断が難しいと言うか』
一見すると宰相家の人間ではあるけれど、養子である時点で、宰相家と言う枠の中に入れてしまって良いのかが、酷く曖昧だ。
かと言って、ミラン王太子の将来の側近候補だとしても、宰相の養子と言う時点で全幅の信頼を寄せて良いのかが見えづらい。
宰相家と王太子とが対立をしていないのであれば、確かに心強い側近候補ではあるだろうけど、ビリエル・イェスタフの処遇から推察するに、どうも「そうではない」感が拭えない。
『うむ。実は宰相にはもう一人、愛妾が産んだ息子がいるにはいるのだが、コレがちと問題大アリでな。そう言う意味では養子を取っておる事は王宮にいる大半の人間が納得をしておるのだ。ただ、愛妾はそれでは納得せんと言う訳でな。機会は平等に与える――と、宰相はしておるのだよ。故に、今ジーノが来たなら、後からもう一人の息子であるグイドが押しかけてくるやも知れん。その点は皆も承知しておいてくれるか』
『…まあでも、父親から情報を貰わないと動かないもう一人と、今既に扉の前にいる一人とでは、能力差含めて色々お察しですけどね』
その時点で、既に機会は不平等だ。
愛妾の子とは言え、実子の後押しをしていると取られてしまっても不思議じゃない。
『父の心子知らず――と、確かに言いたいところではあるが、宰相としては、不出来な実子を推す声を潰してしまいたいが故に、敢えて「ここまでお膳立てしてやっても出来ない」事を周囲に知らしめたいんじゃないかと、儂なんかは思っとるがな。宰相は、あまり家庭を顧みる男ではないし、何よりも宰相家の存続と発展を至上としておるしな』
『…それはそれで「宰相家でやってくれ。王宮を巻き込むな」と言いたくなる気もしますけどね』
バッサリと切って捨てた私に、テオドル大公は呵々と笑った。
『まあ、所詮バリエンダールの事。アンジェスに実害が及ばぬ内は、遠巻きに見ているのが良かろうて。とりあえずジーノには、件の王弟の話は「聞かれればする」の立場でいこうと思っておるよ』
バリエンダール側からアンジェスへの訪問を約束させる事は、今回の渡航における帰国の為の必須要件であり、その為には、必要以上に情報を出し惜しむ訳にもいかないのだ。
「……殿下?」
「うむ、待たせて済まぬな。中に案内してくれて構わぬぞ」
侍女からの再確認に答えたテオドル大公の声に前後しつつ、扉は静かに開かれた。
「――おお、王太子殿下もそうだったが、其方も大きくなったな、ジーノ!見違えたぞ」
深々と〝ボウ・アンド・スクレープ〟の礼儀を遵守する青年に、テオドル大公も大きく頷いている。
気持ちは分かります。見た目に成長したって言うだけの話じゃないですよね。
サレステーデの王子サマ方は、ちょっと酷かったですからね。
これが本来の高位貴族のあるべき姿だと、思わず頷いてしまったんだろうな…。
「お久しぶりです、テオドル大公殿下。アンジェスからお越しになられたばかりで、お疲れであろうところ、お時間を頂戴してしまい申し訳ございません」
バリエンダールの宰相サマは、多少は王家の血があるのか、年齢故か、見事なグレイヘアだった。
一方で目の前のこの青年は、晴れた空の色を思わせる水色の髪をしており、養子と言われれば「なるほど」となる外見だった。
「良い良い、気にするな。今回は私的に来ておる訳でもないし、時間は有限だ。其方こそ茶を飲む時間くらいはあるのか?儂を若者イジメをしておるような頑固ジジイにはしてくれるな?」
暗に「座れ」と大公が言っているのを、この場の全員が察した。
私とマトヴェイ外交部長はすぐさま、少し離れたソファの方へと移動をし、それを目にしたジーノ青年も「殿下には敵いません」と首を振りつつ、入口付近から部屋の中へと近付いてきた。
「それで今日は其方は誰の使者としてここへ来た?あまり駆け引きはせんでくれると有難いんだがな」
単刀直入なテオドル大公の言葉に「ははは」と、ジーノ青年は乾いた笑い声を洩らした。
明らかに「どの口が仰るか」と言っている目だ。
なるほど、無意味にテオドル大公の肩書に委縮したり阿ったりしてこない辺り、優秀さを買われて宰相家の養子になったと言うのも、あながち過大評価ではないんだろう。
「ああ、でも今回は四日間しかいらっしゃらないんでしたね。であれば、確かに昔の様に色々と手ほどきをして頂く訳にもいきませんね」
「まあ、其方やミラン殿下があまりに無鉄砲すぎて、口を挟みたくなっただけの事よ。さすがに少しは成長したのだろう?」
…何を手ほどきしたのかちょっと、いやだいぶ気になる。
後で聞いてみよう。
多分、私のそんな興味津々な視線に気が付いたんだろう。
テオドル大公が、ちょっと大きめの咳払いをして、ジーノ青年も「すみません、話がそれました」と微笑った。
「私は、今はミラン王太子殿下からの命でこちらに参りました。大公殿下に、さっき出来なかった質問がある――との事で」
そしてジーノ青年は浮かべていた笑顔を消して、背筋もピンと伸ばし直した。
「――テオ殿、私に言い忘れていた事はないか?――だ、そうです」
聞き返さずとも、何の話かアンジェス側は全員察しがついていた。
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