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第40話
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マイバッハの後部、五メートルくらいで足を止めると男の一人が言う。
「俺、もう嫌なんスよ。遊びじゃねぇ、本気で惚れてる女から貰った小遣いまで『シノギだ』って巻き上げられて。そのシノギも丸ごと組のもので俺ら、食わせて貰うだけなんスよ」
「そう、部屋住みの間は給料ナシの小遣いだけって分かってたっス。でもその小遣いもシブくて五千円とか。小学生以下っすよ。こんなブラックだと知ってりゃ――」
しみじみ全員の愚痴を聞いている暇はないので、恭介は薫をせっついてもう一押しさせる。こういう場合は同じヤクザという立場の薫の言い分は通りがいい。
「だよな、分かるよ。今里のシブさは誰より分かってる。その点、梅谷は三次団体でも上がシブくない。自由にやらせてくれて、取り分だってちゃんと貰える。貧乏所帯でも心意気が違うんだ。誕生日なんか手作りケーキで組長以下、若頭も歌って祝ってくれるんだぜ」
話を聞いて涙ぐみ、洟を啜る者まで現れる中、薫は肝心なことを切り出した。
「なあ、梅谷に来いよ。――で、取り敢えず最初の仕事でみんなの力量を見せて欲しい。このマンションの三階までの全部の部屋から誰も出てこないよう見張っててくれるかな? 出てくる奴は武装解除してから理由を訊く。四階以外の用事なら行かせて構わない。四階に誰も来させないだけ。OK?」
「「「「「へいっ! 分かりやしたっ!」」」」」
活き活きと輝くチンピラたちの目をざっと見渡してから、深く頷いて見せた薫に溜息をついた恭介はフル装備のまま、中央にある大階段に足を掛けた。二人を追い抜く勢いでチンピラたちが『新たなシノギ』に向かい走って散ってゆく。
彼らの背を見送った薫は自慢げに恭介を見上げて笑みを零した。
「ふふん、どう? これで僕らは四階の今里の部屋に直行便だよ」
「あとあと『詐欺だ』と訴えられるくらいならいいが、夜、人の居ない場所に独りで行くのは止すんだな。……まあいい、時間的にも限界だ」
「えっ、時間制なの?」
「やっぱり可哀想だな、お前は。あの爆音を聴いて誰もが安眠しているとでも思ってるのか? 誰かが通報している筈だ。通常、緊急車両は通報から平均約八分で現着するが、幸いと言っていいのか、ここはヤクザの本拠地だ。当局も陣容を整えてからくるだろう」
「じゃあ、邪魔されないうちに、さっさと今里を殺らなきゃ!」
「正解だ。行くぞ」
それこそ邪魔者は薫の(即席)シンパが押さえている。今のウチにと目前の中央大階段を二人は駆け上り出した。だがそれでも階段を下から駆け上ってくる足音があった。ここまで来たら大盤振舞だと積極的に破甲爆雷を作動させては階下へと転がしながら上がる。
お蔭で薫も恭介も口には出さなかったが『帰りはどうするのだろうか』と内心、非常に疑問に思うほど階段は陥没・崩落し破壊されて人間の通り道ではなくなった。
実質、邪魔者に出くわさなかったために、四階には案外スムーズに辿り着く。
「今里の部屋は一番いいゲストルームの隣、こっちだよ!」
叫んだそのままの勢いで駆け出そうとする薫を恭介が留めた。
「間違いないのか?」
「うん。それと、この階には他の幹部もいない。向こう隣の部屋にはガードが詰めてるから、そいつらがうろついてないのを見ると、もう今里の部屋にいるんだと思う」
「上等だ。アポも取らなかったが下っ端も外出せず詰めていたんだ、今里がいるのは確実と見ていい。……薫、覚悟はいいな?」
「当ったり前じゃん。ほら、恭介の方こそ置いてくよ」
そう言って薫は手にしたレミントンの三発装填を確認した。
一方の恭介は亀の子破甲爆雷を前後に一個ずつ、最後の二個をぶら下げた黄色いスズランテープ一本を肩に掛け、新しいスペアマガジン二本をテープで巻いたジャングルスタイルの弾倉と取り換えると、一個だけスペアマガジンをポケットに突っ込んで残りの弾倉の入った袋をその場に放置する。
ここまで来たら百二十発あれば足りるだろう。弾薬は旧く7.7ミリ口径、現代の銃にはまず規格が合わないので利用されることは無い上に、動きを阻害されたくない。そうでなくても九九式軽機関銃は全長が120センチ近く、室内では取り回しづらいのだ。
薫の案内で一枚の扉の前に立つ。二人で耳を澄ませたが防音らしく室内から何も音はしない。一応、その隣のガード部屋を覗いたがもぬけの殻、そして音はしないが今里の部屋からはドア一枚を隔てて人の雑多な気配のようなものが感じられた。
そこで恭介は薫からレミントンを一旦借りると、ドアの上下の蝶番に一発ずつぶちかました。ホイ、とマスターキーは薫に返しておいて間髪入れずにドアを蹴り飛ばす。
しかし恭介はやはり自分の力を舐め過ぎだと薫は思った。分厚いドアが吹っ飛ぶかと思いきや、蹴りが強すぎてドアを貫通し、恭介は片脚にドアを履いた状態になってしまったのである。
ぶんぶん振り回して木っ端が散った。それは結構な勢いで散ったので中にいた人間たちも仰け反り目を庇うハメになり二人は撃たれず助かった。助かったので薫はジャンプしドアのふちに両足で飛び乗ってやる。タイミング良く恭介はドアから片脚を引き抜いた。
「死にたくなかったら、その豆鉄砲を床に滑らせてこちらに寄越し、手を挙げろ」
低く恭介が脅したが、少々の間が空いた。仕方ない、まるでゴキブリホイホイを履いてしまった猫の如き有様を見せつけてから格好つけても、相手はすぐさま自分たちが脅されている事実に気付かない。
そこで恭介は九九式軽機の一連射を天井に披露し、同時に薫は高そうな酒瓶の並んだサイドボードを00Bで粉砕する。するとガードたちは専門職なだけあって自分たちの叶う相手じゃないことをすぐに飲み込み、銃を床に滑らせて寄越した。
ついでに主と仰ぎ護っていた人物を背で護るのを辞める。
ガードに護衛任務を放棄された今里と、恭介に薫は対面した。
「今里、この時を待ってたよ。僕の屈辱をそのまま返してやる。思い知れ!」
そう宣言した薫はレミントンの銃口をまともに今里に向け、ポンプアクションのショットガンを発射した。だが煙も出てこない。焦って幾度か可動部を前後させ、トリガを引いたが静かに皆の視線を浴びるのみだ。
「あ……ああっ! 弾切れって何だよそれ――」
「三引く二引く一も計算できない可哀想な奴は引っ込んでいろ」
揶揄する口調の恭介の声は冷たくはなかった。何故かその声色には安堵のようなものすら感じられて、薫は悟る。
自分が闇オク前に『恭介には殺らせない、自分が殺って恭介の心に最後まで残ってやる』と思った、その想いと果てしなく似たことを恭介も思っていたのだと。
三年と数ヶ月間抱えてきた恭介自身の恨みを晴らすという建前、いや、本音でもあろうが、それを理由にこの石動薫には殺人を犯させない。
恭介は探偵業をしながらも世捨て人の如き有様だった。
三年以上もそんな生活を続けてきた。
もはやそれは生活などではなく、遺産を使い切って死ぬまでの時間稼ぎでしかなかった。
そこに薫が飛び込んできて本ボシの今里の情報をもたらした。
復讐相手が判明すると共に、薫は、薫自身は……いつも恭介に護られていた。恭介は復讐に向けて動き、同時に薫という庇護対象を得て、無造作に見せかけつつ、じつは慎重に動いていたのだ。思い余って抱きもせず血を吸わずにいられないほどの存在になった薫を護るために。
思考の奔流は一瞬、整った口元だけで恭介は微笑むと、約十一キロ半ある九九式軽機関銃を軽々と持ち上げて今里に向けた。今里は言葉も顔色も失くし、今や震えてカタカタと歯を鳴らしている。血走った目は眼球が転がり落ちそうなほど見開かれ、口で言わずとも全身で許しを乞うていた。
そんな今里の目前にあった紫檀製のデスクに恭介は7.7ミリ弾をダダダッと撃ち込む。木っ端が弾けるように散り、置かれていた気取った形のインク瓶やら万年筆やら印鑑ケースらしき箱が砕けた。インク類がはねて今里のスーツに幾重にも染みを作る。
インポートものらしい灰茶色のジャケットとボタンを外したプラム色のワイシャツ、濃いグレイのタイにも染みは広がり、まるで既に一連射をその身で受けたかのように見えた。
二秒ほどは今里も立ったまま我が身を見下ろしていたが、撃たれたと勘違いしたものか、ふらふらと二歩ほど下がるとチェアにぶつかり、腰砕けに座り込む。
そんな今里に今度こそ照準を合わせ、恭介は噛んで含めるようにゆっくり訊いた。
「三年と二ヶ月前、五色会の事務所に飛び込んだ県警組対の刑事二人を撃ったのは今里敬一、お前だな?」
「……はい。トカレフで一発ずつ。一人は死んで一人は重傷を負ったとニュースで見て知りました。その生き残った方のデカを調べて警戒させ、適当な奴にトカレフを持たせて出頭させました」
「俺、もう嫌なんスよ。遊びじゃねぇ、本気で惚れてる女から貰った小遣いまで『シノギだ』って巻き上げられて。そのシノギも丸ごと組のもので俺ら、食わせて貰うだけなんスよ」
「そう、部屋住みの間は給料ナシの小遣いだけって分かってたっス。でもその小遣いもシブくて五千円とか。小学生以下っすよ。こんなブラックだと知ってりゃ――」
しみじみ全員の愚痴を聞いている暇はないので、恭介は薫をせっついてもう一押しさせる。こういう場合は同じヤクザという立場の薫の言い分は通りがいい。
「だよな、分かるよ。今里のシブさは誰より分かってる。その点、梅谷は三次団体でも上がシブくない。自由にやらせてくれて、取り分だってちゃんと貰える。貧乏所帯でも心意気が違うんだ。誕生日なんか手作りケーキで組長以下、若頭も歌って祝ってくれるんだぜ」
話を聞いて涙ぐみ、洟を啜る者まで現れる中、薫は肝心なことを切り出した。
「なあ、梅谷に来いよ。――で、取り敢えず最初の仕事でみんなの力量を見せて欲しい。このマンションの三階までの全部の部屋から誰も出てこないよう見張っててくれるかな? 出てくる奴は武装解除してから理由を訊く。四階以外の用事なら行かせて構わない。四階に誰も来させないだけ。OK?」
「「「「「へいっ! 分かりやしたっ!」」」」」
活き活きと輝くチンピラたちの目をざっと見渡してから、深く頷いて見せた薫に溜息をついた恭介はフル装備のまま、中央にある大階段に足を掛けた。二人を追い抜く勢いでチンピラたちが『新たなシノギ』に向かい走って散ってゆく。
彼らの背を見送った薫は自慢げに恭介を見上げて笑みを零した。
「ふふん、どう? これで僕らは四階の今里の部屋に直行便だよ」
「あとあと『詐欺だ』と訴えられるくらいならいいが、夜、人の居ない場所に独りで行くのは止すんだな。……まあいい、時間的にも限界だ」
「えっ、時間制なの?」
「やっぱり可哀想だな、お前は。あの爆音を聴いて誰もが安眠しているとでも思ってるのか? 誰かが通報している筈だ。通常、緊急車両は通報から平均約八分で現着するが、幸いと言っていいのか、ここはヤクザの本拠地だ。当局も陣容を整えてからくるだろう」
「じゃあ、邪魔されないうちに、さっさと今里を殺らなきゃ!」
「正解だ。行くぞ」
それこそ邪魔者は薫の(即席)シンパが押さえている。今のウチにと目前の中央大階段を二人は駆け上り出した。だがそれでも階段を下から駆け上ってくる足音があった。ここまで来たら大盤振舞だと積極的に破甲爆雷を作動させては階下へと転がしながら上がる。
お蔭で薫も恭介も口には出さなかったが『帰りはどうするのだろうか』と内心、非常に疑問に思うほど階段は陥没・崩落し破壊されて人間の通り道ではなくなった。
実質、邪魔者に出くわさなかったために、四階には案外スムーズに辿り着く。
「今里の部屋は一番いいゲストルームの隣、こっちだよ!」
叫んだそのままの勢いで駆け出そうとする薫を恭介が留めた。
「間違いないのか?」
「うん。それと、この階には他の幹部もいない。向こう隣の部屋にはガードが詰めてるから、そいつらがうろついてないのを見ると、もう今里の部屋にいるんだと思う」
「上等だ。アポも取らなかったが下っ端も外出せず詰めていたんだ、今里がいるのは確実と見ていい。……薫、覚悟はいいな?」
「当ったり前じゃん。ほら、恭介の方こそ置いてくよ」
そう言って薫は手にしたレミントンの三発装填を確認した。
一方の恭介は亀の子破甲爆雷を前後に一個ずつ、最後の二個をぶら下げた黄色いスズランテープ一本を肩に掛け、新しいスペアマガジン二本をテープで巻いたジャングルスタイルの弾倉と取り換えると、一個だけスペアマガジンをポケットに突っ込んで残りの弾倉の入った袋をその場に放置する。
ここまで来たら百二十発あれば足りるだろう。弾薬は旧く7.7ミリ口径、現代の銃にはまず規格が合わないので利用されることは無い上に、動きを阻害されたくない。そうでなくても九九式軽機関銃は全長が120センチ近く、室内では取り回しづらいのだ。
薫の案内で一枚の扉の前に立つ。二人で耳を澄ませたが防音らしく室内から何も音はしない。一応、その隣のガード部屋を覗いたがもぬけの殻、そして音はしないが今里の部屋からはドア一枚を隔てて人の雑多な気配のようなものが感じられた。
そこで恭介は薫からレミントンを一旦借りると、ドアの上下の蝶番に一発ずつぶちかました。ホイ、とマスターキーは薫に返しておいて間髪入れずにドアを蹴り飛ばす。
しかし恭介はやはり自分の力を舐め過ぎだと薫は思った。分厚いドアが吹っ飛ぶかと思いきや、蹴りが強すぎてドアを貫通し、恭介は片脚にドアを履いた状態になってしまったのである。
ぶんぶん振り回して木っ端が散った。それは結構な勢いで散ったので中にいた人間たちも仰け反り目を庇うハメになり二人は撃たれず助かった。助かったので薫はジャンプしドアのふちに両足で飛び乗ってやる。タイミング良く恭介はドアから片脚を引き抜いた。
「死にたくなかったら、その豆鉄砲を床に滑らせてこちらに寄越し、手を挙げろ」
低く恭介が脅したが、少々の間が空いた。仕方ない、まるでゴキブリホイホイを履いてしまった猫の如き有様を見せつけてから格好つけても、相手はすぐさま自分たちが脅されている事実に気付かない。
そこで恭介は九九式軽機の一連射を天井に披露し、同時に薫は高そうな酒瓶の並んだサイドボードを00Bで粉砕する。するとガードたちは専門職なだけあって自分たちの叶う相手じゃないことをすぐに飲み込み、銃を床に滑らせて寄越した。
ついでに主と仰ぎ護っていた人物を背で護るのを辞める。
ガードに護衛任務を放棄された今里と、恭介に薫は対面した。
「今里、この時を待ってたよ。僕の屈辱をそのまま返してやる。思い知れ!」
そう宣言した薫はレミントンの銃口をまともに今里に向け、ポンプアクションのショットガンを発射した。だが煙も出てこない。焦って幾度か可動部を前後させ、トリガを引いたが静かに皆の視線を浴びるのみだ。
「あ……ああっ! 弾切れって何だよそれ――」
「三引く二引く一も計算できない可哀想な奴は引っ込んでいろ」
揶揄する口調の恭介の声は冷たくはなかった。何故かその声色には安堵のようなものすら感じられて、薫は悟る。
自分が闇オク前に『恭介には殺らせない、自分が殺って恭介の心に最後まで残ってやる』と思った、その想いと果てしなく似たことを恭介も思っていたのだと。
三年と数ヶ月間抱えてきた恭介自身の恨みを晴らすという建前、いや、本音でもあろうが、それを理由にこの石動薫には殺人を犯させない。
恭介は探偵業をしながらも世捨て人の如き有様だった。
三年以上もそんな生活を続けてきた。
もはやそれは生活などではなく、遺産を使い切って死ぬまでの時間稼ぎでしかなかった。
そこに薫が飛び込んできて本ボシの今里の情報をもたらした。
復讐相手が判明すると共に、薫は、薫自身は……いつも恭介に護られていた。恭介は復讐に向けて動き、同時に薫という庇護対象を得て、無造作に見せかけつつ、じつは慎重に動いていたのだ。思い余って抱きもせず血を吸わずにいられないほどの存在になった薫を護るために。
思考の奔流は一瞬、整った口元だけで恭介は微笑むと、約十一キロ半ある九九式軽機関銃を軽々と持ち上げて今里に向けた。今里は言葉も顔色も失くし、今や震えてカタカタと歯を鳴らしている。血走った目は眼球が転がり落ちそうなほど見開かれ、口で言わずとも全身で許しを乞うていた。
そんな今里の目前にあった紫檀製のデスクに恭介は7.7ミリ弾をダダダッと撃ち込む。木っ端が弾けるように散り、置かれていた気取った形のインク瓶やら万年筆やら印鑑ケースらしき箱が砕けた。インク類がはねて今里のスーツに幾重にも染みを作る。
インポートものらしい灰茶色のジャケットとボタンを外したプラム色のワイシャツ、濃いグレイのタイにも染みは広がり、まるで既に一連射をその身で受けたかのように見えた。
二秒ほどは今里も立ったまま我が身を見下ろしていたが、撃たれたと勘違いしたものか、ふらふらと二歩ほど下がるとチェアにぶつかり、腰砕けに座り込む。
そんな今里に今度こそ照準を合わせ、恭介は噛んで含めるようにゆっくり訊いた。
「三年と二ヶ月前、五色会の事務所に飛び込んだ県警組対の刑事二人を撃ったのは今里敬一、お前だな?」
「……はい。トカレフで一発ずつ。一人は死んで一人は重傷を負ったとニュースで見て知りました。その生き残った方のデカを調べて警戒させ、適当な奴にトカレフを持たせて出頭させました」
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