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第11話
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濡れた衣服にショルダーバッグ、複数の買い物袋という荷物だらけで、恭介は薫を引き連れマンション十階まで上がった。通路を歩き一〇二七号室の前で足を止める。キィロックを外して薫を玄関に招き入れた。
革靴と靴下を脱いでさっさと上がり、明かりを点けるとそこはダイニングキッチンである。
薫に右側のドアを開けて見せ、洗濯乾燥機付きの洗面所に左右のドアのバスルームとトイレの在処を説明した。あとはキッチン奥の引き戸を開け放ってリビングのエアコンを入れ、薫は放置しておいて廊下の突き当たり右側の寝室に入ると、クローゼットの中を漁り始める。
「お邪魔しまーす。何してるのさ?」
「お前が着られそうな服を探してるんだ」
「そっか、ありがとう。じゃあ時宮さん、冷蔵庫を開けてもいいかな?」
頷くのを待って薫はキッチンに舞い戻った。
テーブルに放り出してあった買い物袋の食材を冷蔵庫に収める。黒い大型冷蔵庫の中には見事に何も入っていなかった。冷凍庫も空に近く、僅かに製氷皿の氷があるだけだ。その氷も殆ど昇華して小さくなり、製氷皿の底にへばりついている。首を傾げながら室内を見回した。
リビングには二人掛けと独り掛けの黒い革張りソファがそれぞれ一脚。ロウテーブルの下に敷かれているのはモノクローム系グラデーションのラグだった。寝室の独り寝には大きすぎるダブルベッドにも黒い毛布が畳まれていたのを思い出す。
どの部屋も壁は白で調度が黒のモノトーンでまとめられ、フローリングのオークの三色で構成されていてスタイリッシュというより薄暗いイメージの住まいだった。おまけに生活感が非常に薄く、モデルルームの方が暖かみを感じるだろうと思われる。
「ふうん、これが吸血鬼の家か。割と雰囲気出てるよね」
「言っておくが、それを外で口走ったら――」
「――殺すとでもいう訳?」
「違う。お前自身が『可哀想な奴』扱いを受けるだけだ」
「口止めはしない、と。……ところであんた、いったい何を食べて生きてるのさ?」
背後の気配に振り返って訊く。恭介は黒い衣服を差し出しながら言った。
「ここならカルミア、あとは出先で食う」
「不経済だなあ。そんなに羽振りのいい事務所に見えなかったけど」
「余計なお世話だ。それより早くこっちに着替えろ」
受け取った衣服は肌触りがいい、シルクらしきパジャマだった。
「これ、時宮さんの?」
「ああ。悪いがスーツ以外は電気屋の作業服しかない。それと俺は恭介でいい」
「じゃあ、恭介。遠慮なくお借りします」
言い置いて洗面所に向かい、ドアを閉めてから着替える。下着はスーパーで買ってきた物を着用した。エアコンも利いていてパジャマ一枚でも寒くはない。サイズはかなり大きかったがここは我慢すべきだろう。濡れた衣服を洗濯乾燥機に押し込み勝手にスイッチを入れて再びキッチンに出て行くと、恭介はリビングのソファに座り煙草を吹かしながらグラスのウィスキーを啜っていた。
グロックを手にしたまま、黒のドレスシャツとスラックスを着た男に進言する。
「あんまり言いたくないけど、躰に悪いよ?」
「俺はアルコールで酔ったことがない」
「なら、どうして飲んでるのさ?」
「いつか酔えるんじゃないかと期待して飲んでいる」
「変な人だよね、あんたって」
けれど世話になっているのに口喧しくするのも悪いと思い、話題を探してまた室内を見回した。煙草の匂いが染みついた部屋はやはり殺風景だった。
「でも独りで住むには豪華な部屋だよね。探偵ってそんなに儲かるの?」
「そこまで稼げたら世の中探偵だらけになる。会社経営者だった母方の爺さんが遺産を少々くれたんだ」
「へえ、羨ましい。いつから遺産生活者なのかな?」
「三年と数ヶ月前に肩をぶち抜かれて死に損なったときだ。二十五歳にして全てに絶望した俺に『どうせ自殺するならこれを使い果たしてから死ね』と言い残して爺さんは逝った」
「そっかあ。じゃあ恭介は今年二十八歳、僕と六歳違いなんだね」
言いつつ大型TVが載ったボードの端にフォトスタンドを見つけて目を留めた。黒いそれに収められているのは自撮りしたらしい写真で、少し若い恭介と肩を組んだ小柄な男が写っている。二人とも笑っているが黒い縁取りのお蔭で両方ともに遺影のように見えた。
それでもたった半日の付き合いながら、恭介が笑っているところなどレアな気がして、薫はまじまじと写真に見入る。本人から何か注釈が入るかと思ったが恭介は黙ったままだった。
「ねえ、悪いんだけどお風呂借りてもいいかな?」
「俺の良心を信用できるのなら、勝手に使えばいい」
「悪ぶらないでよ、もう三日も前から入ってなくて気持ち悪いんだから」
「梅谷の本家を出たのは三日前なのか?」
「そうだよ。慌てて準備して出てきたんだけど、今里からメールがきて怖くなって、でも組も心配で遠くには行けなくて。迷いながら毎日終電までグルグル乗って、高城コミュニティーセンター駅のベンチで二日も夜明かしして。中二病みたいで情けなかったよ」
そう言って薫は引き攣った笑いを浮かべ、自分の言葉で思い出したようにキッチンの椅子に置いたショルダーバッグから携帯と充電器を取り出した。
「ねえ、こっちも悪いんだけど、充電頼んでもいいかな?」
「自分でやるのは怖いのか?」
「また今里からのメールが入ってる筈だから、怖いけど、可笑しい?」
「いや。だが逃げ歩いても仕方ないだろう」
真正面から指摘しながらも恭介は手渡された携帯と充電器を受け取ってやる。更に薫はグロックとショルダーバッグから出したスペアマガジンまでロウテーブルに置いた。スペアマガジンまで弾薬が満タンなのを恭介は見取る。
呆れて恭介は口を尖らせた薫を見返した。
「お前はどれだけ今里に叩き込むつもりだったんだ?」
「僕をやったのは今里だけじゃない、全部で十人って言った筈だけど?」
「そいつら全員斬りする気だったのか。勇ましい限りだな」
ますます呆れて恭介はチェーンスモークした。一方の薫はグロックの重み分だけ心が軽くなったような気がして、恭介に手を振ると足取りも軽やかにバスルームに向かう。手早くパジャマと下着を脱いでバスルームのドアを開けた。
「うわあ、風呂も広いや!」
久々に浴びた熱いシャワーは硬い躰の芯を溶かすようだった。勝手に使えと言うのだ、遠慮なくバスタブにも湯を溜めながら全身を洗う。置かれていたシェーバーを拝借してあまり濃くないヒゲも剃った。泡をシャワーで流すとたっぷりの湯に身を沈める。浸かっているうちに潜ってみたりと存分に湯浴みを愉しんだ。
時宮恭介という男を信用しきった訳ではなかった。だがこれ以上の好条件を与えてくれる人物など他にはいないだろうと判断して博打に出たのだ。今里を信用し騙されてしまった過去を思えば、自分には人を見る目などないとも云えて賭けに勝つ自信はぐらつく。
けれどやはり心の何処かで誰かに寄り掛かりたいと思っていたのは認めざるを得ない。自分だってヤクザの世界の片隅に身を置いてきたのだ、凄むヤクザなど怖がっていては話にならない。
それなりの脅し文句だって過去、数えきれないほど口にしてきた。学生のミテクレを持つ自分が豹変し脅し文句を吐いた時、相手の驚愕と恐怖の表情を見るたびに石動薫は紛れもなくヤクザで若頭たちと同じ世界の住人なのだと思ってきた。
だが自分の知るヤクザと樫原組は何もかもが違った。仁義の欠片も任侠の教えもなく、ただ人間一人を食い物にする手法が確立されていた。今までの樫原組はそんなこともなかったから、たぶんそれは新たに組長となった今里の性質故だろう。
とにかく薫の中には堕とされ脅されている屈辱と、それを上回る恐怖が刷り込まれていて、途轍もない荷重を掛けられた心は折れる寸前だったのだ。何でもいいから縋れるもの、支えてくれるものを心底欲していた。
本当のところ、ひととき休ませて貰えるなら、かりそめの支えでも良かった。あんな痴態まで映像データに撮られたのだ。今更失うものなどない、せいぜい躰を嬲られるだけである。
そんなことをボーッと考えていると、ここ暫くの緊張の反動から緩みすぎたのか眠たくなってきた。昨日だけではない、ここ何日まともに眠っていないのだ。だめだと思いつつ意識が途切れ始める。浅い眠りは急速に薫を夢へと誘った。
だが引き込まれたのは過去の再現であり、悪夢より酷い現実だった――。
革靴と靴下を脱いでさっさと上がり、明かりを点けるとそこはダイニングキッチンである。
薫に右側のドアを開けて見せ、洗濯乾燥機付きの洗面所に左右のドアのバスルームとトイレの在処を説明した。あとはキッチン奥の引き戸を開け放ってリビングのエアコンを入れ、薫は放置しておいて廊下の突き当たり右側の寝室に入ると、クローゼットの中を漁り始める。
「お邪魔しまーす。何してるのさ?」
「お前が着られそうな服を探してるんだ」
「そっか、ありがとう。じゃあ時宮さん、冷蔵庫を開けてもいいかな?」
頷くのを待って薫はキッチンに舞い戻った。
テーブルに放り出してあった買い物袋の食材を冷蔵庫に収める。黒い大型冷蔵庫の中には見事に何も入っていなかった。冷凍庫も空に近く、僅かに製氷皿の氷があるだけだ。その氷も殆ど昇華して小さくなり、製氷皿の底にへばりついている。首を傾げながら室内を見回した。
リビングには二人掛けと独り掛けの黒い革張りソファがそれぞれ一脚。ロウテーブルの下に敷かれているのはモノクローム系グラデーションのラグだった。寝室の独り寝には大きすぎるダブルベッドにも黒い毛布が畳まれていたのを思い出す。
どの部屋も壁は白で調度が黒のモノトーンでまとめられ、フローリングのオークの三色で構成されていてスタイリッシュというより薄暗いイメージの住まいだった。おまけに生活感が非常に薄く、モデルルームの方が暖かみを感じるだろうと思われる。
「ふうん、これが吸血鬼の家か。割と雰囲気出てるよね」
「言っておくが、それを外で口走ったら――」
「――殺すとでもいう訳?」
「違う。お前自身が『可哀想な奴』扱いを受けるだけだ」
「口止めはしない、と。……ところであんた、いったい何を食べて生きてるのさ?」
背後の気配に振り返って訊く。恭介は黒い衣服を差し出しながら言った。
「ここならカルミア、あとは出先で食う」
「不経済だなあ。そんなに羽振りのいい事務所に見えなかったけど」
「余計なお世話だ。それより早くこっちに着替えろ」
受け取った衣服は肌触りがいい、シルクらしきパジャマだった。
「これ、時宮さんの?」
「ああ。悪いがスーツ以外は電気屋の作業服しかない。それと俺は恭介でいい」
「じゃあ、恭介。遠慮なくお借りします」
言い置いて洗面所に向かい、ドアを閉めてから着替える。下着はスーパーで買ってきた物を着用した。エアコンも利いていてパジャマ一枚でも寒くはない。サイズはかなり大きかったがここは我慢すべきだろう。濡れた衣服を洗濯乾燥機に押し込み勝手にスイッチを入れて再びキッチンに出て行くと、恭介はリビングのソファに座り煙草を吹かしながらグラスのウィスキーを啜っていた。
グロックを手にしたまま、黒のドレスシャツとスラックスを着た男に進言する。
「あんまり言いたくないけど、躰に悪いよ?」
「俺はアルコールで酔ったことがない」
「なら、どうして飲んでるのさ?」
「いつか酔えるんじゃないかと期待して飲んでいる」
「変な人だよね、あんたって」
けれど世話になっているのに口喧しくするのも悪いと思い、話題を探してまた室内を見回した。煙草の匂いが染みついた部屋はやはり殺風景だった。
「でも独りで住むには豪華な部屋だよね。探偵ってそんなに儲かるの?」
「そこまで稼げたら世の中探偵だらけになる。会社経営者だった母方の爺さんが遺産を少々くれたんだ」
「へえ、羨ましい。いつから遺産生活者なのかな?」
「三年と数ヶ月前に肩をぶち抜かれて死に損なったときだ。二十五歳にして全てに絶望した俺に『どうせ自殺するならこれを使い果たしてから死ね』と言い残して爺さんは逝った」
「そっかあ。じゃあ恭介は今年二十八歳、僕と六歳違いなんだね」
言いつつ大型TVが載ったボードの端にフォトスタンドを見つけて目を留めた。黒いそれに収められているのは自撮りしたらしい写真で、少し若い恭介と肩を組んだ小柄な男が写っている。二人とも笑っているが黒い縁取りのお蔭で両方ともに遺影のように見えた。
それでもたった半日の付き合いながら、恭介が笑っているところなどレアな気がして、薫はまじまじと写真に見入る。本人から何か注釈が入るかと思ったが恭介は黙ったままだった。
「ねえ、悪いんだけどお風呂借りてもいいかな?」
「俺の良心を信用できるのなら、勝手に使えばいい」
「悪ぶらないでよ、もう三日も前から入ってなくて気持ち悪いんだから」
「梅谷の本家を出たのは三日前なのか?」
「そうだよ。慌てて準備して出てきたんだけど、今里からメールがきて怖くなって、でも組も心配で遠くには行けなくて。迷いながら毎日終電までグルグル乗って、高城コミュニティーセンター駅のベンチで二日も夜明かしして。中二病みたいで情けなかったよ」
そう言って薫は引き攣った笑いを浮かべ、自分の言葉で思い出したようにキッチンの椅子に置いたショルダーバッグから携帯と充電器を取り出した。
「ねえ、こっちも悪いんだけど、充電頼んでもいいかな?」
「自分でやるのは怖いのか?」
「また今里からのメールが入ってる筈だから、怖いけど、可笑しい?」
「いや。だが逃げ歩いても仕方ないだろう」
真正面から指摘しながらも恭介は手渡された携帯と充電器を受け取ってやる。更に薫はグロックとショルダーバッグから出したスペアマガジンまでロウテーブルに置いた。スペアマガジンまで弾薬が満タンなのを恭介は見取る。
呆れて恭介は口を尖らせた薫を見返した。
「お前はどれだけ今里に叩き込むつもりだったんだ?」
「僕をやったのは今里だけじゃない、全部で十人って言った筈だけど?」
「そいつら全員斬りする気だったのか。勇ましい限りだな」
ますます呆れて恭介はチェーンスモークした。一方の薫はグロックの重み分だけ心が軽くなったような気がして、恭介に手を振ると足取りも軽やかにバスルームに向かう。手早くパジャマと下着を脱いでバスルームのドアを開けた。
「うわあ、風呂も広いや!」
久々に浴びた熱いシャワーは硬い躰の芯を溶かすようだった。勝手に使えと言うのだ、遠慮なくバスタブにも湯を溜めながら全身を洗う。置かれていたシェーバーを拝借してあまり濃くないヒゲも剃った。泡をシャワーで流すとたっぷりの湯に身を沈める。浸かっているうちに潜ってみたりと存分に湯浴みを愉しんだ。
時宮恭介という男を信用しきった訳ではなかった。だがこれ以上の好条件を与えてくれる人物など他にはいないだろうと判断して博打に出たのだ。今里を信用し騙されてしまった過去を思えば、自分には人を見る目などないとも云えて賭けに勝つ自信はぐらつく。
けれどやはり心の何処かで誰かに寄り掛かりたいと思っていたのは認めざるを得ない。自分だってヤクザの世界の片隅に身を置いてきたのだ、凄むヤクザなど怖がっていては話にならない。
それなりの脅し文句だって過去、数えきれないほど口にしてきた。学生のミテクレを持つ自分が豹変し脅し文句を吐いた時、相手の驚愕と恐怖の表情を見るたびに石動薫は紛れもなくヤクザで若頭たちと同じ世界の住人なのだと思ってきた。
だが自分の知るヤクザと樫原組は何もかもが違った。仁義の欠片も任侠の教えもなく、ただ人間一人を食い物にする手法が確立されていた。今までの樫原組はそんなこともなかったから、たぶんそれは新たに組長となった今里の性質故だろう。
とにかく薫の中には堕とされ脅されている屈辱と、それを上回る恐怖が刷り込まれていて、途轍もない荷重を掛けられた心は折れる寸前だったのだ。何でもいいから縋れるもの、支えてくれるものを心底欲していた。
本当のところ、ひととき休ませて貰えるなら、かりそめの支えでも良かった。あんな痴態まで映像データに撮られたのだ。今更失うものなどない、せいぜい躰を嬲られるだけである。
そんなことをボーッと考えていると、ここ暫くの緊張の反動から緩みすぎたのか眠たくなってきた。昨日だけではない、ここ何日まともに眠っていないのだ。だめだと思いつつ意識が途切れ始める。浅い眠りは急速に薫を夢へと誘った。
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