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第9話
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取り敢えずは喋る気が失せたことを表現するため、また煙草を咥えて火を点けた。
本来ならここで薫に何故、樫原組の今里組長を弾きたいのか訊くべきシーンなのだろうが、実際聞いても何もできないし、したくもない。現役の組対の刑事だった頃と違い、今更暴力団と関わるなど厄介なだけで何ひとつ利がないのだ。
だがそんな普通の反応が薫はお気に召さなかったらしい。
深く溜息をついて見せた薫はジーンズのポケットから何かを取り出し振る。小さなそれは指先ほどの大きさのUSBメモリだった。パソコンに付けっ放しで利用することの多いタイプだ。緑色のロープの切れ端のようなストラップが付いている。
「これ、僕の秘密。時宮さんが吸血鬼って秘密を教えてくれたから交換するよ」
「ノーサンクス。必要ない」
「この中には僕を主人公にした映像データが入ってる。今里に撮られたんだ」
勝手に手札を晒された恭介はしかし、聞いた途端に組対の頃の思考回路がふいにバッテリに繋がれたかの如く目覚めるのを感じた。ヤクザに撮られた映像……ロクなものではないと想像がつく。もし相手が素人ならそれをネタに脅して骨までしゃぶり尽くすのだ。
けれど潰れかけの弱小ヤクザとはいえ余所の一家の若い衆をネタにそんなものを撮っても旨味は少ない。敵対している訳でもないから薫をネタにはしやすかっただろうが、敵対していないからこそ非道がバレて困るのは通常なら今里の側である。
これをきっかけに梅谷組が離反すれば樫原組で組長になったばかりの今里への上納金が減る上に、上位団体・滝本組の本部長の座が遠のく。今どきヤクザも自分の椅子はカネで買うのだ。
おまけに同系列の若い者を脅したなどと噂が立てば、横紙破りな御法度行為を責められて『あの業界』では下手すれば破門の回状が回る。
ならば何故、今里は薫をネタにした映像など撮ったのだろうか。
一瞬でそこまで考えを及ばせて短く応える。
「なるほど」
「今里だけじゃない、その手下たちからも僕は嬲られた」
「そうか」
「これをネタに僕は脅されてる。このままじゃ一生、今里の奴隷だ。貪られて骨までしゃぶり尽くされる。だから殺そうと……でも、今里に近づくのすら怖くて――」
「それだけのことをされた訳か。ならば当然だろうな」
「なのに僕が怖じ気づいている間にタツとアサは僕のために樫原組にカチ込んだ」
「そういう筋書きか。義兄弟揃って仁義に篤いらしい」
「……嫌味はいいよ、ヤクザが嫌いなんだろうけど」
事実としてヤクザなる人種に欠片も情を抱けないどころか、本当は話を聞くだけでも反吐が出そうなほどの嫌悪を感じる恭介だった。正直な気分で返事もしない。
雰囲気は悟ったようだが薫は一人で話を続ける。
「でもこの映像ファイルはもうコピーされて裏ルートで流されてるかも知れない。これが明るみに出たらヤクザなんて格好つけていられない。カタギにも戻れない。社会的生命を絶たれる。けど何よりタツとアサに何て謝れば……僕のせいで命まで張るなんて!」
どうして薫が出会って間もない恭介に何もかもぶちまけたのかは分からない。本気で秘密の交換でもないだろうから、まるで自身の生活に関係ない人間だったからか、それとも元・組対の刑事というのが決め手だったのか。
ともかく昂ぶり叫んだ薫は熱い涙を噴き出させた両目をこぶしで覆っていた。それでも男の意地なのか、震えつつも歯を食い縛って声を押し殺し泣いている。
煙草を消した恭介は立ち上がると給湯室に行き、冷蔵庫から客用のウーロン茶を出してロンググラスと共に手にしてくる。冷たい液体をグラスに注ぐと薫の前に置いてやった。
しゃくり上げるのを堪えて薫はウーロン茶を半分ほど一気飲みする。それで激情も大部分を飲み込めたらしく、気丈にも透明感のある茶色い瞳に照れ笑いまで浮かべて見せた。その微笑みに恭介はここでも過去を蘇らせている。お蔭で言葉が出た。
「落ち着いたら出て行ってくれるか?」
「嫌だよ。僕の秘密を知った以上、あんたにも共犯者になって貰う」
「殺人の片棒を担ぐのはごめんだぞ」
「あんたに今里を弾けなんて言わないよ。でもさ、袖振り合うも多生の縁なんて言うだろ。ちょっとの間だけ隠れ家を提供してくれてもいいじゃない」
「まさか最初からそのつもりだったのか?」
「ううん、今思いついたんだよ。でも協力してくれるよね?」
「そいつがお前の言うところの任侠道なのか?」
「正道を堂々と歩けるようになるまでは獣道に迷い込むこともあるって」
つい今しがたタツとアサを巻き込んだことを後悔したばかりだというのに、しれっと言い放った薫を恭介は睨みつけた。泣いてもヤクザ、掴んだネタには食いついて離れないということか、薫は涙も乾いていない頬に笑みを浮かべる。
にっこりと笑ったその様子は花が咲きほころんだようで、極上の笑みに恭介は切れ長の目を眇めて呟いた。
「他人の棲み処を半分、分捕ろうという時にそこを「獣道」扱いするのは得策じゃないと覚えておけ」
いつの間にか日は落ちてTVの明るさだけで互いを見ていた。薫が軽快に立ち上がってドア近くにある蛍光灯のスイッチを入れに行く。途端に事務所は空々しいような明るさとなった。大通りの向かいにもマンションがあるのに気付いて、薫はいそいそと窓のブラインドも全て下ろす。
その間も恭介は紫煙を肴にウィスキーを飲み続けた。
「ねえ、お腹空かない?」
言われて腕時計を見ると二十時近くなっている。薫が腰に手を当てて傍に立った。
「飲んだくれてないで、ご飯食べに行こうよ。それとも僕が作ろうか?」
「要らん。俺は食い物アレルギーだ。何も食えん」
「ほら、また嘘ついた」
「もうハッタリは効かんぞ」
「あのさあ、本当に気を付けた方がいいよ。嘘つく時、右目が少し細くなってる」
「ハッタリは聞き飽き――」
「――マジで気を付けなって。博打はやめた方がいいレヴェルだよ?」
「チッ!」
思わず恭介は天井を仰ぐ。自分にそんな癖があったとは初めて知った。これまで誰にも、あいつにも指摘されたことなど無かったのだ。
「飯を作りたいなら勝手にやれ。終日営業スーパーは歩いて七分、食いに行くなら下のカルミアだ」
「ああ、あの喫茶店。カルミアってどういう意味?」
「植物名。樹に白やピンクの花が咲く……受け売りだが」
「ふうん。じゃあカルミアで食べてから、帰りにスーパーで食材の買い出しだね」
勝手に計画を立てた薫に急かされてしぶしぶ腰を上げる。その際に左腕を薫に取られて思わず振り払った。薫は目を見開いたのち、敏感に反応して素直に謝る。
「ごめん。傷痕が痛むの?」
「いや、痛くはない。すまん」
自分で自分の挙動に驚いた恭介だった。パブリックな場で腕を取られては、照れから反射的に振り払っていた頃を躰は覚えていたのだ。そのたびにあいつは『ツンデレだ』と笑っていた――。
「あんた、ホントに大丈夫?」
「ん、ああ、すまん。何でもない。行くか」
TVと蛍光灯を消し、事務所を出るとキィロックした。薫を促して階段を降りる。外の雨は勢いを増していて、二人は僅かな軒下を急いで辿りカルミアに入店した。
朝八時から零時までやっているカルミアはこの時間、音量を絞ったジャズの流れるバーになっている。カウンターのスツールが八つ、四人掛けのテーブル席が六つあったが、雨の日曜日である今日は席を埋める客も少なかった。お蔭でカウンター席は綺麗に空いていて、常連である恭介はいつものスツールに陣取ることができた。
左隣に薫が腰掛けると、働き者のマスターが珍しいものを見るような目つきを寄越す。そんなマスターにハンドサインで「酒じゃない」と告げて薫と共にメニュー表を眺めた。
「うーん、どれも美味しそう。何がお勧めなのかな?」
「今日はいいのが入ってる。『ウズラと鹿肉のロースト・ジビエ風、ミントのサワークリームを添えて』がお勧めだ」
「そんなのメニューに載ってないよ」
真面目な顔で軽口を叩いたマスターに薫は笑う。ひとしきり笑わせておいてマスターはカウンター内から身を乗り出し、メニューの中の一品を指差した。
「いい豚ヒレ肉が入ったんだが、どうする?」
「なら俺はヒレカツ定食で」
「じゃあ、僕もそうしようかな」
了解の合図に頷いたマスターは早速調理に取り掛かる。カウンター内の厨房にはもう一人の男がいて、こちらは無口なバーテンだ。恭介はこのバーテンが喋ったのを見たことがない。
本来ならここで薫に何故、樫原組の今里組長を弾きたいのか訊くべきシーンなのだろうが、実際聞いても何もできないし、したくもない。現役の組対の刑事だった頃と違い、今更暴力団と関わるなど厄介なだけで何ひとつ利がないのだ。
だがそんな普通の反応が薫はお気に召さなかったらしい。
深く溜息をついて見せた薫はジーンズのポケットから何かを取り出し振る。小さなそれは指先ほどの大きさのUSBメモリだった。パソコンに付けっ放しで利用することの多いタイプだ。緑色のロープの切れ端のようなストラップが付いている。
「これ、僕の秘密。時宮さんが吸血鬼って秘密を教えてくれたから交換するよ」
「ノーサンクス。必要ない」
「この中には僕を主人公にした映像データが入ってる。今里に撮られたんだ」
勝手に手札を晒された恭介はしかし、聞いた途端に組対の頃の思考回路がふいにバッテリに繋がれたかの如く目覚めるのを感じた。ヤクザに撮られた映像……ロクなものではないと想像がつく。もし相手が素人ならそれをネタに脅して骨までしゃぶり尽くすのだ。
けれど潰れかけの弱小ヤクザとはいえ余所の一家の若い衆をネタにそんなものを撮っても旨味は少ない。敵対している訳でもないから薫をネタにはしやすかっただろうが、敵対していないからこそ非道がバレて困るのは通常なら今里の側である。
これをきっかけに梅谷組が離反すれば樫原組で組長になったばかりの今里への上納金が減る上に、上位団体・滝本組の本部長の座が遠のく。今どきヤクザも自分の椅子はカネで買うのだ。
おまけに同系列の若い者を脅したなどと噂が立てば、横紙破りな御法度行為を責められて『あの業界』では下手すれば破門の回状が回る。
ならば何故、今里は薫をネタにした映像など撮ったのだろうか。
一瞬でそこまで考えを及ばせて短く応える。
「なるほど」
「今里だけじゃない、その手下たちからも僕は嬲られた」
「そうか」
「これをネタに僕は脅されてる。このままじゃ一生、今里の奴隷だ。貪られて骨までしゃぶり尽くされる。だから殺そうと……でも、今里に近づくのすら怖くて――」
「それだけのことをされた訳か。ならば当然だろうな」
「なのに僕が怖じ気づいている間にタツとアサは僕のために樫原組にカチ込んだ」
「そういう筋書きか。義兄弟揃って仁義に篤いらしい」
「……嫌味はいいよ、ヤクザが嫌いなんだろうけど」
事実としてヤクザなる人種に欠片も情を抱けないどころか、本当は話を聞くだけでも反吐が出そうなほどの嫌悪を感じる恭介だった。正直な気分で返事もしない。
雰囲気は悟ったようだが薫は一人で話を続ける。
「でもこの映像ファイルはもうコピーされて裏ルートで流されてるかも知れない。これが明るみに出たらヤクザなんて格好つけていられない。カタギにも戻れない。社会的生命を絶たれる。けど何よりタツとアサに何て謝れば……僕のせいで命まで張るなんて!」
どうして薫が出会って間もない恭介に何もかもぶちまけたのかは分からない。本気で秘密の交換でもないだろうから、まるで自身の生活に関係ない人間だったからか、それとも元・組対の刑事というのが決め手だったのか。
ともかく昂ぶり叫んだ薫は熱い涙を噴き出させた両目をこぶしで覆っていた。それでも男の意地なのか、震えつつも歯を食い縛って声を押し殺し泣いている。
煙草を消した恭介は立ち上がると給湯室に行き、冷蔵庫から客用のウーロン茶を出してロンググラスと共に手にしてくる。冷たい液体をグラスに注ぐと薫の前に置いてやった。
しゃくり上げるのを堪えて薫はウーロン茶を半分ほど一気飲みする。それで激情も大部分を飲み込めたらしく、気丈にも透明感のある茶色い瞳に照れ笑いまで浮かべて見せた。その微笑みに恭介はここでも過去を蘇らせている。お蔭で言葉が出た。
「落ち着いたら出て行ってくれるか?」
「嫌だよ。僕の秘密を知った以上、あんたにも共犯者になって貰う」
「殺人の片棒を担ぐのはごめんだぞ」
「あんたに今里を弾けなんて言わないよ。でもさ、袖振り合うも多生の縁なんて言うだろ。ちょっとの間だけ隠れ家を提供してくれてもいいじゃない」
「まさか最初からそのつもりだったのか?」
「ううん、今思いついたんだよ。でも協力してくれるよね?」
「そいつがお前の言うところの任侠道なのか?」
「正道を堂々と歩けるようになるまでは獣道に迷い込むこともあるって」
つい今しがたタツとアサを巻き込んだことを後悔したばかりだというのに、しれっと言い放った薫を恭介は睨みつけた。泣いてもヤクザ、掴んだネタには食いついて離れないということか、薫は涙も乾いていない頬に笑みを浮かべる。
にっこりと笑ったその様子は花が咲きほころんだようで、極上の笑みに恭介は切れ長の目を眇めて呟いた。
「他人の棲み処を半分、分捕ろうという時にそこを「獣道」扱いするのは得策じゃないと覚えておけ」
いつの間にか日は落ちてTVの明るさだけで互いを見ていた。薫が軽快に立ち上がってドア近くにある蛍光灯のスイッチを入れに行く。途端に事務所は空々しいような明るさとなった。大通りの向かいにもマンションがあるのに気付いて、薫はいそいそと窓のブラインドも全て下ろす。
その間も恭介は紫煙を肴にウィスキーを飲み続けた。
「ねえ、お腹空かない?」
言われて腕時計を見ると二十時近くなっている。薫が腰に手を当てて傍に立った。
「飲んだくれてないで、ご飯食べに行こうよ。それとも僕が作ろうか?」
「要らん。俺は食い物アレルギーだ。何も食えん」
「ほら、また嘘ついた」
「もうハッタリは効かんぞ」
「あのさあ、本当に気を付けた方がいいよ。嘘つく時、右目が少し細くなってる」
「ハッタリは聞き飽き――」
「――マジで気を付けなって。博打はやめた方がいいレヴェルだよ?」
「チッ!」
思わず恭介は天井を仰ぐ。自分にそんな癖があったとは初めて知った。これまで誰にも、あいつにも指摘されたことなど無かったのだ。
「飯を作りたいなら勝手にやれ。終日営業スーパーは歩いて七分、食いに行くなら下のカルミアだ」
「ああ、あの喫茶店。カルミアってどういう意味?」
「植物名。樹に白やピンクの花が咲く……受け売りだが」
「ふうん。じゃあカルミアで食べてから、帰りにスーパーで食材の買い出しだね」
勝手に計画を立てた薫に急かされてしぶしぶ腰を上げる。その際に左腕を薫に取られて思わず振り払った。薫は目を見開いたのち、敏感に反応して素直に謝る。
「ごめん。傷痕が痛むの?」
「いや、痛くはない。すまん」
自分で自分の挙動に驚いた恭介だった。パブリックな場で腕を取られては、照れから反射的に振り払っていた頃を躰は覚えていたのだ。そのたびにあいつは『ツンデレだ』と笑っていた――。
「あんた、ホントに大丈夫?」
「ん、ああ、すまん。何でもない。行くか」
TVと蛍光灯を消し、事務所を出るとキィロックした。薫を促して階段を降りる。外の雨は勢いを増していて、二人は僅かな軒下を急いで辿りカルミアに入店した。
朝八時から零時までやっているカルミアはこの時間、音量を絞ったジャズの流れるバーになっている。カウンターのスツールが八つ、四人掛けのテーブル席が六つあったが、雨の日曜日である今日は席を埋める客も少なかった。お蔭でカウンター席は綺麗に空いていて、常連である恭介はいつものスツールに陣取ることができた。
左隣に薫が腰掛けると、働き者のマスターが珍しいものを見るような目つきを寄越す。そんなマスターにハンドサインで「酒じゃない」と告げて薫と共にメニュー表を眺めた。
「うーん、どれも美味しそう。何がお勧めなのかな?」
「今日はいいのが入ってる。『ウズラと鹿肉のロースト・ジビエ風、ミントのサワークリームを添えて』がお勧めだ」
「そんなのメニューに載ってないよ」
真面目な顔で軽口を叩いたマスターに薫は笑う。ひとしきり笑わせておいてマスターはカウンター内から身を乗り出し、メニューの中の一品を指差した。
「いい豚ヒレ肉が入ったんだが、どうする?」
「なら俺はヒレカツ定食で」
「じゃあ、僕もそうしようかな」
了解の合図に頷いたマスターは早速調理に取り掛かる。カウンター内の厨房にはもう一人の男がいて、こちらは無口なバーテンだ。恭介はこのバーテンが喋ったのを見たことがない。
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