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第37話
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やっとシドを見つけたハイファは安堵の溜息と共に文句を垂れた。
「僕にお手洗いに行くヒマも与えないつもりですか、あーたは」
「何も腕一本ねぇくらいでそんな、くっついて歩かなくても大丈夫だって」
「昨日再生槽から出て、たった一時間後に痛覚ブロックテープを剥がして泣いてた人は誰ですか?」
「別に泣いちゃいないだろ」
「嘘、誤魔化したってだめだよ。涙目になってるのを、この目で見たんだからね」
そのまま軍病院に入院したシドは再生槽にボチャンと放り込まれ、三日間意識を落とされていた間に右腕肘関節から先を切除する手術を受けた。目茶苦茶に破壊された組織や骨を温存するより培養移植の方が早いとの医師らの判断だった。
移植するスペアが培養完了するまであと一週間だ。複雑な機能を持つ内臓の培養に比べれば格段に短いとはいえ、覚醒二日目にしてヒマで堪らない。そこでうろついた挙げ句に喫煙室にいるのをハイファに発見されたのである。
何本目か分からぬ煙草に火を点けてやりながらハイファが柔らかく訊く。
「不便なら義肢、着けて貰う?」
「また手術は面倒臭ぇし、この際、左も使う練習だ」
「まさか左であの大砲を撃つ気なの? 無茶しないでよね」
「しねぇって。それにこうしてお前もいるし、何も困らねぇよ」
「そう言って貰うと僕も『研修』にした甲斐があるよ」
別室経由でヴィンティス課長に話が通り、七分署の方は長期研修ということになっているのだ。課長はイヴェントストライカの不在をさぞや喜んでいることだろう。
「でも本当にごめんね、撃っちゃって」
ゆらゆら揺れる中身のない袖を見てハイファは僅かに俯く。
「謝るなよ。俺が頼んだんだし、あれがベストだったんだ。レールガン狙いだと下手すりゃ爆発的にフレシェット弾がバラ撒かれて蜂の巣だ。腕一本で助かったぜ。それにお前が撃ってなかったら、たぶん俺は志賀にミンチ以下にされてただろうからな」
「志賀っていえば、そろそろ室長も退院で護衛任務も終わるみたいだよ」
「何だ、予定より随分早いな。さすがサイキ持ちってとこか。ヒマだから志賀のリモータで麻雀対戦でもやろうと思ってたんだが」
イヴェントストライカと究極のバカ対戦とは、すごいモノになりそうだなあ、などとハイファは思ったが口にはしない。
「ってのは、まあ冗談だがな。あの細目野郎の顔なんざ見たくもねぇし」
咥え煙草で壁際にあるオートドリンカに左手首を翳し、省電力モードから息を吹き返らせる。ハイファがボタンを押して保冷ボトルのコーヒーを手にした。
開封してひとくち飲んだハイファがからかう口調で訊く。
「男の約束交わすぐらい仲良くなったのに?」
「それこそ冗談きついぜ。あんな冷血野郎と同列に扱われたくなんかねぇよ」
吐き捨てるように言ったシドは、珍しくポーカーフェイスを崩して顔をしかめている。ハイファは愛し人の指から煙草を奪い保冷ボトルを握らせた。
「でもサ、室長と初めて会ったの、官舎のレストランだったの覚えてる?」
「ああ、それが?」
「あの時って沢山子供を連れていたじゃない、まるで施設の園長先生みたいに。あれってみんな亡くなった別室員の子供を引き取ってるんだよ」
「親を死なせるような任務に放り込んでおいて、そりゃねぇだろ」
「親や夫であろうが妻や娘や息子であろうが別室員は別室員なんだよ? やっぱり巨大テラ連邦には必要なんだと思うなあ。運命共同体のテラ連邦の陰の部分にも陽が当たらない限りはね」
「だが、くるくる回るテラは一度に全貌を陽に晒すことはあり得ねえ。ってことで、あの酷薄野郎を長に頂いて、お前も別室を辞めねぇ訳だな」
「僕は自分の意思で踊っていたい、それだけだよ。でもそれは僕の勝手だから」
言い切ったノーブルな横顔は、だがシドの中身のない袖に目をやり俯いてしまう。
「けっ、気が知れねぇな」
シドはコーヒーを一気飲みし、
「けど踊るならパートナーが必要だろ。それこそ勝手なことを抜かすんじゃねぇよ」
顔を上げたハイファは目を僅かに赤くしたまま、ふわりと微笑んだ。
「あっ、しまった。ナースから行方不明患者の捜索届が出てたんだ。部屋に戻ろ?」
「煙もチャージしたしな」
病院とはいえど軍で入院患者は戦闘ズボンにTシャツという格好をしている者が多い。
シドも着ている服はいつもの刑事ルック、再生槽に入っているうちにハイファが帰宅して持ってきたものだ。
着やすいようにとチョイスしたらしいボタンのない長袖Tシャツの上から羽織った対衝撃ジャケットの片袖をヒラヒラさせて病室に戻った。
それからたったの二日後だった、シドがヒマに耐えきれなくなったのは。
◇◇◇◇
「こうしてウチにいたって病室にいたって一緒じゃない?」
「ならこの自分の部屋の方がなんぼかマシだ。手術の日まで大人しくしてるから、いいだろ。一般病院なら培養完了まで帰宅はアリなんだしさ」
「大人しくしてるのは手術、プラス完全接合で完治までだよ」
「分かってるって」
「絶対にこの部屋から出ちゃだめだからね」
「分かったって言ってるだろ、しつこいぞお前」
「しつこくしたくはないんだけどね。しつこくさせられてるんだよ、残念ながら」
「俺にしてみりゃ、この部屋から出ねぇだけでもイコール大人しいんだがな」
「むう……」
ハイファにしてみれば当然の心配である。部屋から出ないと口では言うが、気分でマフィアとドンパチに行くような男なのだ。煙草を買いに行くとでも言い訳され、ふらふら出歩かれてストライクされたら目も当てられない。
だがそれは当人も心得ていて、本当に自室に帰ってきたかっただけだった。
「大丈夫だ。あと三日、俺はお前の顔だけ見ていられたら、それでいい」
対衝撃ジャケットを脱いだシドをハイファは背後から抱き締めた。
「お前の手料理食って、のんびりするさ。病院の飯よりもお前の作る飯の方が百倍旨いからな。治りも早い気がしてさ……おい、どうしたんだよ?」
「ごめん……ごめんね」
「だから謝ることじゃねぇって、何度も言ってるだろ」
「違う、僕が別室員だから」
「あのな。俺はお前がどんな形で存在しようが、たぶんお前を選んでたぜ?」
俯いたハイファの片手はシドの背に回したまま、片手は垂れ下がった袖の二の腕辺りを彷徨う。処置をされているのは知っているが怖くて触れないのだ。
「痛覚ブロックテープも剥がしてるし、まだ痛いよね?」
「名誉の負傷じゃねぇからな、言わねぇんだ」
「そんなことばっかり……ぅうん、んっ……んんっ!」
振り向いたシドに抱き寄せられ、唇を奪われたハイファは自分の腰に回されている力強い腕が片方だけなのを改めて実感する。
激しく求められるままに舌と唾液とを与え、嬲られるに任せていると、いつのまにか離れたシドが瞳を覗き込んでいた。
端正な顔にフォーカスを合わせようとハイファは努力するが、何度まばたきしても湧き出す熱い液体がそれを阻む。こんな自分の全てをこの男は――。
「お前が泣くこたねぇだろ」
「だっ、だって、貴方の腕、僕が――」
「もう言うなって。テレパスの暗示に嵌ったのは俺だ」
「ちゃんと、前みたいに……撃てるかどうかも……」
「心配するな。前に指やられたときも、ちゃんと元通りだったろ?」
「それでも、今度も、上手くいくとは限らない、じゃない」
「あーもう、いい加減に……ちょっとこい。どうせ泣くならこっちで鳴け」
「――そんな、傷に障るから!」
「泣きやまねぇお前が悪い。そんな色っぽい顔しやがって」
「『安静』って言われてきたじゃない!」
「なら、大人しくされてろよ。こっちの手だけでもほら、ボタンも外せるぜ?」
「ご飯も炊けない人が、何でそういうことだけ器用に……あっ……だめ、はぁん!」
「僕にお手洗いに行くヒマも与えないつもりですか、あーたは」
「何も腕一本ねぇくらいでそんな、くっついて歩かなくても大丈夫だって」
「昨日再生槽から出て、たった一時間後に痛覚ブロックテープを剥がして泣いてた人は誰ですか?」
「別に泣いちゃいないだろ」
「嘘、誤魔化したってだめだよ。涙目になってるのを、この目で見たんだからね」
そのまま軍病院に入院したシドは再生槽にボチャンと放り込まれ、三日間意識を落とされていた間に右腕肘関節から先を切除する手術を受けた。目茶苦茶に破壊された組織や骨を温存するより培養移植の方が早いとの医師らの判断だった。
移植するスペアが培養完了するまであと一週間だ。複雑な機能を持つ内臓の培養に比べれば格段に短いとはいえ、覚醒二日目にしてヒマで堪らない。そこでうろついた挙げ句に喫煙室にいるのをハイファに発見されたのである。
何本目か分からぬ煙草に火を点けてやりながらハイファが柔らかく訊く。
「不便なら義肢、着けて貰う?」
「また手術は面倒臭ぇし、この際、左も使う練習だ」
「まさか左であの大砲を撃つ気なの? 無茶しないでよね」
「しねぇって。それにこうしてお前もいるし、何も困らねぇよ」
「そう言って貰うと僕も『研修』にした甲斐があるよ」
別室経由でヴィンティス課長に話が通り、七分署の方は長期研修ということになっているのだ。課長はイヴェントストライカの不在をさぞや喜んでいることだろう。
「でも本当にごめんね、撃っちゃって」
ゆらゆら揺れる中身のない袖を見てハイファは僅かに俯く。
「謝るなよ。俺が頼んだんだし、あれがベストだったんだ。レールガン狙いだと下手すりゃ爆発的にフレシェット弾がバラ撒かれて蜂の巣だ。腕一本で助かったぜ。それにお前が撃ってなかったら、たぶん俺は志賀にミンチ以下にされてただろうからな」
「志賀っていえば、そろそろ室長も退院で護衛任務も終わるみたいだよ」
「何だ、予定より随分早いな。さすがサイキ持ちってとこか。ヒマだから志賀のリモータで麻雀対戦でもやろうと思ってたんだが」
イヴェントストライカと究極のバカ対戦とは、すごいモノになりそうだなあ、などとハイファは思ったが口にはしない。
「ってのは、まあ冗談だがな。あの細目野郎の顔なんざ見たくもねぇし」
咥え煙草で壁際にあるオートドリンカに左手首を翳し、省電力モードから息を吹き返らせる。ハイファがボタンを押して保冷ボトルのコーヒーを手にした。
開封してひとくち飲んだハイファがからかう口調で訊く。
「男の約束交わすぐらい仲良くなったのに?」
「それこそ冗談きついぜ。あんな冷血野郎と同列に扱われたくなんかねぇよ」
吐き捨てるように言ったシドは、珍しくポーカーフェイスを崩して顔をしかめている。ハイファは愛し人の指から煙草を奪い保冷ボトルを握らせた。
「でもサ、室長と初めて会ったの、官舎のレストランだったの覚えてる?」
「ああ、それが?」
「あの時って沢山子供を連れていたじゃない、まるで施設の園長先生みたいに。あれってみんな亡くなった別室員の子供を引き取ってるんだよ」
「親を死なせるような任務に放り込んでおいて、そりゃねぇだろ」
「親や夫であろうが妻や娘や息子であろうが別室員は別室員なんだよ? やっぱり巨大テラ連邦には必要なんだと思うなあ。運命共同体のテラ連邦の陰の部分にも陽が当たらない限りはね」
「だが、くるくる回るテラは一度に全貌を陽に晒すことはあり得ねえ。ってことで、あの酷薄野郎を長に頂いて、お前も別室を辞めねぇ訳だな」
「僕は自分の意思で踊っていたい、それだけだよ。でもそれは僕の勝手だから」
言い切ったノーブルな横顔は、だがシドの中身のない袖に目をやり俯いてしまう。
「けっ、気が知れねぇな」
シドはコーヒーを一気飲みし、
「けど踊るならパートナーが必要だろ。それこそ勝手なことを抜かすんじゃねぇよ」
顔を上げたハイファは目を僅かに赤くしたまま、ふわりと微笑んだ。
「あっ、しまった。ナースから行方不明患者の捜索届が出てたんだ。部屋に戻ろ?」
「煙もチャージしたしな」
病院とはいえど軍で入院患者は戦闘ズボンにTシャツという格好をしている者が多い。
シドも着ている服はいつもの刑事ルック、再生槽に入っているうちにハイファが帰宅して持ってきたものだ。
着やすいようにとチョイスしたらしいボタンのない長袖Tシャツの上から羽織った対衝撃ジャケットの片袖をヒラヒラさせて病室に戻った。
それからたったの二日後だった、シドがヒマに耐えきれなくなったのは。
◇◇◇◇
「こうしてウチにいたって病室にいたって一緒じゃない?」
「ならこの自分の部屋の方がなんぼかマシだ。手術の日まで大人しくしてるから、いいだろ。一般病院なら培養完了まで帰宅はアリなんだしさ」
「大人しくしてるのは手術、プラス完全接合で完治までだよ」
「分かってるって」
「絶対にこの部屋から出ちゃだめだからね」
「分かったって言ってるだろ、しつこいぞお前」
「しつこくしたくはないんだけどね。しつこくさせられてるんだよ、残念ながら」
「俺にしてみりゃ、この部屋から出ねぇだけでもイコール大人しいんだがな」
「むう……」
ハイファにしてみれば当然の心配である。部屋から出ないと口では言うが、気分でマフィアとドンパチに行くような男なのだ。煙草を買いに行くとでも言い訳され、ふらふら出歩かれてストライクされたら目も当てられない。
だがそれは当人も心得ていて、本当に自室に帰ってきたかっただけだった。
「大丈夫だ。あと三日、俺はお前の顔だけ見ていられたら、それでいい」
対衝撃ジャケットを脱いだシドをハイファは背後から抱き締めた。
「お前の手料理食って、のんびりするさ。病院の飯よりもお前の作る飯の方が百倍旨いからな。治りも早い気がしてさ……おい、どうしたんだよ?」
「ごめん……ごめんね」
「だから謝ることじゃねぇって、何度も言ってるだろ」
「違う、僕が別室員だから」
「あのな。俺はお前がどんな形で存在しようが、たぶんお前を選んでたぜ?」
俯いたハイファの片手はシドの背に回したまま、片手は垂れ下がった袖の二の腕辺りを彷徨う。処置をされているのは知っているが怖くて触れないのだ。
「痛覚ブロックテープも剥がしてるし、まだ痛いよね?」
「名誉の負傷じゃねぇからな、言わねぇんだ」
「そんなことばっかり……ぅうん、んっ……んんっ!」
振り向いたシドに抱き寄せられ、唇を奪われたハイファは自分の腰に回されている力強い腕が片方だけなのを改めて実感する。
激しく求められるままに舌と唾液とを与え、嬲られるに任せていると、いつのまにか離れたシドが瞳を覗き込んでいた。
端正な顔にフォーカスを合わせようとハイファは努力するが、何度まばたきしても湧き出す熱い液体がそれを阻む。こんな自分の全てをこの男は――。
「お前が泣くこたねぇだろ」
「だっ、だって、貴方の腕、僕が――」
「もう言うなって。テレパスの暗示に嵌ったのは俺だ」
「ちゃんと、前みたいに……撃てるかどうかも……」
「心配するな。前に指やられたときも、ちゃんと元通りだったろ?」
「それでも、今度も、上手くいくとは限らない、じゃない」
「あーもう、いい加減に……ちょっとこい。どうせ泣くならこっちで鳴け」
「――そんな、傷に障るから!」
「泣きやまねぇお前が悪い。そんな色っぽい顔しやがって」
「『安静』って言われてきたじゃない!」
「なら、大人しくされてろよ。こっちの手だけでもほら、ボタンも外せるぜ?」
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