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第4話
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「よし、できたぞ。送信と。見ろ、スナイパー如きとは違う、心のこもった――」
「はーい、じゃあ片付けて帰りましょうか。現在時、十八時三十二分。今からゆっくり出れば帰宅ラッシュも終わる頃じゃないですかね」
「鳴海、本当にバスと電車で帰るのか? タクシーでもいいんだぞ?」
「たまには公共交通機関も新鮮でいいじゃないですか」
「お前がそう言うなら構わんが」
手早く自分と小田切の灰皿を京哉は片付け、湯呑みも給湯室で洗った。詰め所に戻るとノーパソの電源を落とし、デスクを片付けてからコートを手に隊員たちに挨拶する。
殆どの者が警邏に出ていて在庁者は少なかったが、明朝まで頑張る彼らに礼は欠かせない。
「では、お先に失礼します。風邪引かないよう、頑張って下さい」
京哉と小田切に霧島が揃って身を折る敬礼をした。隊員たちも立ち上がって答礼する。隊長に対して再び敬礼した隊員に霧島はラフな挙手敬礼で答礼した。
スーツの上にコートを着て詰め所を出たが、寒さが這い寄り京哉は身を震わせる。
「ううっ、寒っ! いい加減にこの庁舎、建て替えませんかね?」
「そんなに寒いなら私のコートを貸すぞ?」
「霧島警視が風邪引いちゃうから結構です。でもバス停まで走りましょう、競争!」
言うなり京哉は階段を一階まで駆け降りた。霧島と小田切も追ってくる。車寄せになったエントランスを抜ける時だけ歩を緩めて、張り番の警備部制服組の二名に労いの会釈をした。
古めかしくも重々しいレンガ張り十六階建ての県警本部庁舎をあとにして夜の中に飛び出すと、また駆け出して全面が駐車場になった前庭を縦断する。
肩で息をしつつ大通り沿いの歩道に出るとバス停はすぐそこだ。
ここは高低様々なビルが林立する首都圏下でも特筆すべき都市の白藤市である。京哉と霧島の住処のマンションは隣のベッドタウンの真城市にあった。
帰るにはバスで白藤市駅に出て真城市駅まで電車に乗り、またバスかタクシーという経路を辿らなくてはならない。
少々面倒だったがいつも自家用車通勤なので、京哉は霧島と一緒に小旅行気分を味わいたかったのである。だがその前にもっと面倒なことに出くわしてしまう。
バス停に並んでいる筈の人々がバス停から僅かに外れた所で輪になり騒いでいた。それはどう見ても輪の中心に何か見ものがある、つまり野次馬の輪と思われた。時折悲鳴のような声や怒号まで聞こえていて、厄介事が起こっているという雰囲気が充満している。
「何でしょうね?」
「さあな。だが事件なら放置はできん」
「見に行くんですか?」
「仕方なかろう、我が家の前での不始末なら早くケリをつけんと問題になる」
すぐそこに記者クラブの人間も詰めているのだ。霧島の主張も尤もで仕方なく三人は輪になった野次馬をかき分け始めた。
時間をきっちり守る県警の人間は既に殆どいないらしく、野次馬を形成しているのはこの辺りのオフィスに勤めるOLやサラリーマンが多いように京哉には見受けられる。
それだけに厄介事を収める人間がいなかったのだろう。
小柄な京哉は長身の霧島のあとから、曇る伊達眼鏡に難儀しつつ人混みの中を進んだ。
眼鏡は生活に必要なものではなかったが、暗殺スナイパー時代に自分を目立たなくするためのアイテムとして導入して以来かけ慣れてしまい、今ではフレームのない視界は落ち着かなくなってしまったのである。
ともかく京哉の背後からは、こちらも霧島に僅か足りない程度に長身の小田切がついてきた。そうして三人が輪の内側に出てみると、その厄介事は喧嘩だと知れる。
一瞥して小田切が暢気な声を発した。
「こんな所で喧嘩なんて珍しいなあ」
「そうですね。でもちょっと、すんごいことになってませんか?」
「三対一の壮絶バトルだね。それも若いリーマン三人相手にあの中年やるなあ」
「暢気にしている場合ではない、あの中年は地元出の参議院議員の沢村忠治だ!」
「えっ、本当ですか?」
訊いた京哉も当選二回ながら清潔感のある政治家として話題になっている沢村議員は知っていた。だが中年の顔をじっと見たものの、本物の沢村議員かどうか判断がつかなかった。
喧嘩している中年男は格好こそスーツにタイも締めていたが、清潔感など微塵も感じられなかったからだ。
しかし人の顔を覚えるのが得意な霧島の言葉を疑ってはいない。
「でも何で議員がこんな所で喧嘩してるんですかね?」
「分からん。分からんが、ただごとではないな」
傍で小田切も眉根を寄せている。
サラリーマン風の若い男三人を向こうに回しているにも関わらず喧嘩は沢村議員が優勢で、逃げようとする相手を嬲るように殴り蹴りながら、さも愉しげに大笑いしているのだ。
仲間を見捨てて逃げることもできず、若いサラリーマンたちは結局交互に殴られ蹴られている。三人とも顔は血塗れだった。
「あのう、こうして眺めててもいいんですか?」
「良くはないが、あの目は完全に決まっているぞ」
「議員サマがクスリ食らって出来上がってるってことかい。こいつは拙いぜ?」
小田切が言う通り、京哉から見ても沢村議員が通常の精神状態ではなく何か薬物を摂取している者特有の目つきをし、リミッタを越えた力を発揮しているのが分かる。
「鳴海、機捜本部に連絡しておけ。救急要請もだ」
「分かりました」
「小田切、いいな? ……県警だ、全員両手を挙げて頭の上で組め!」
大喝した霧島を沢村議員が振り返り、瞳孔の開き切った目で見た。そしてサラリーマンを蹴るのを止め、ゆるりと霧島の方に近づいてくる。野次馬の中に乱入されたら果てしなく厄介な事になるだろう。霧島は数歩踏み出して議員と対峙する。
ゆっくりとした不気味な動きで近づく議員に話が通じないのは承知、先手必勝で腹に蹴りを叩き込んだ。サンドバッグを蹴ったような感触。吹っ飛んだ議員は起き上がって再び掴みかかってきた。右ストレートを見舞うも尻餅をついただけで、まるで効いていない。
そこで小田切が出て逮捕術で左腕を背中側に捻り上げた。手加減はしたが議員は暴れて自ら肩関節を外す。それでも右手一本で掴み掛かってきた。小田切も腹に蹴りを入れる。腰の入った蹴りにウェイト負けして吹っ飛ぶも、また起き上がってむしゃぶりついてきた。
そこに霧島が飛び込んで右袖と胸ぐらを掴み、身を返して体重を腰に載せ背負い投げてアスファルトの歩道に叩きつけた。背を強打し、沢村議員はやっと気を失った。
同時に機捜隊員らが駆け付け、次には捜査一課の一団までがやってくる。捜一の三係長は喧嘩の主人公が沢村忠治議員と知って静かに焦り始めた。何も議員だからといって特別扱いするような三係長ではないが、メディアに嗅ぎつけられたら収拾がつかなくなる。
到着した二台の救急車に沢村議員と喧嘩相手のサラリーマン三人も一緒に押し込んで、機捜の覆面に緊急走行で先導させ白藤大学付属病院に送り出した。
単なる喧嘩ということで収めたために霧島たちも現場での聴取のみで釈放となる。そこに丁度白藤市内の官舎行きのバスがやって来て、小田切は手を振り帰って行った。
「はーい、じゃあ片付けて帰りましょうか。現在時、十八時三十二分。今からゆっくり出れば帰宅ラッシュも終わる頃じゃないですかね」
「鳴海、本当にバスと電車で帰るのか? タクシーでもいいんだぞ?」
「たまには公共交通機関も新鮮でいいじゃないですか」
「お前がそう言うなら構わんが」
手早く自分と小田切の灰皿を京哉は片付け、湯呑みも給湯室で洗った。詰め所に戻るとノーパソの電源を落とし、デスクを片付けてからコートを手に隊員たちに挨拶する。
殆どの者が警邏に出ていて在庁者は少なかったが、明朝まで頑張る彼らに礼は欠かせない。
「では、お先に失礼します。風邪引かないよう、頑張って下さい」
京哉と小田切に霧島が揃って身を折る敬礼をした。隊員たちも立ち上がって答礼する。隊長に対して再び敬礼した隊員に霧島はラフな挙手敬礼で答礼した。
スーツの上にコートを着て詰め所を出たが、寒さが這い寄り京哉は身を震わせる。
「ううっ、寒っ! いい加減にこの庁舎、建て替えませんかね?」
「そんなに寒いなら私のコートを貸すぞ?」
「霧島警視が風邪引いちゃうから結構です。でもバス停まで走りましょう、競争!」
言うなり京哉は階段を一階まで駆け降りた。霧島と小田切も追ってくる。車寄せになったエントランスを抜ける時だけ歩を緩めて、張り番の警備部制服組の二名に労いの会釈をした。
古めかしくも重々しいレンガ張り十六階建ての県警本部庁舎をあとにして夜の中に飛び出すと、また駆け出して全面が駐車場になった前庭を縦断する。
肩で息をしつつ大通り沿いの歩道に出るとバス停はすぐそこだ。
ここは高低様々なビルが林立する首都圏下でも特筆すべき都市の白藤市である。京哉と霧島の住処のマンションは隣のベッドタウンの真城市にあった。
帰るにはバスで白藤市駅に出て真城市駅まで電車に乗り、またバスかタクシーという経路を辿らなくてはならない。
少々面倒だったがいつも自家用車通勤なので、京哉は霧島と一緒に小旅行気分を味わいたかったのである。だがその前にもっと面倒なことに出くわしてしまう。
バス停に並んでいる筈の人々がバス停から僅かに外れた所で輪になり騒いでいた。それはどう見ても輪の中心に何か見ものがある、つまり野次馬の輪と思われた。時折悲鳴のような声や怒号まで聞こえていて、厄介事が起こっているという雰囲気が充満している。
「何でしょうね?」
「さあな。だが事件なら放置はできん」
「見に行くんですか?」
「仕方なかろう、我が家の前での不始末なら早くケリをつけんと問題になる」
すぐそこに記者クラブの人間も詰めているのだ。霧島の主張も尤もで仕方なく三人は輪になった野次馬をかき分け始めた。
時間をきっちり守る県警の人間は既に殆どいないらしく、野次馬を形成しているのはこの辺りのオフィスに勤めるOLやサラリーマンが多いように京哉には見受けられる。
それだけに厄介事を収める人間がいなかったのだろう。
小柄な京哉は長身の霧島のあとから、曇る伊達眼鏡に難儀しつつ人混みの中を進んだ。
眼鏡は生活に必要なものではなかったが、暗殺スナイパー時代に自分を目立たなくするためのアイテムとして導入して以来かけ慣れてしまい、今ではフレームのない視界は落ち着かなくなってしまったのである。
ともかく京哉の背後からは、こちらも霧島に僅か足りない程度に長身の小田切がついてきた。そうして三人が輪の内側に出てみると、その厄介事は喧嘩だと知れる。
一瞥して小田切が暢気な声を発した。
「こんな所で喧嘩なんて珍しいなあ」
「そうですね。でもちょっと、すんごいことになってませんか?」
「三対一の壮絶バトルだね。それも若いリーマン三人相手にあの中年やるなあ」
「暢気にしている場合ではない、あの中年は地元出の参議院議員の沢村忠治だ!」
「えっ、本当ですか?」
訊いた京哉も当選二回ながら清潔感のある政治家として話題になっている沢村議員は知っていた。だが中年の顔をじっと見たものの、本物の沢村議員かどうか判断がつかなかった。
喧嘩している中年男は格好こそスーツにタイも締めていたが、清潔感など微塵も感じられなかったからだ。
しかし人の顔を覚えるのが得意な霧島の言葉を疑ってはいない。
「でも何で議員がこんな所で喧嘩してるんですかね?」
「分からん。分からんが、ただごとではないな」
傍で小田切も眉根を寄せている。
サラリーマン風の若い男三人を向こうに回しているにも関わらず喧嘩は沢村議員が優勢で、逃げようとする相手を嬲るように殴り蹴りながら、さも愉しげに大笑いしているのだ。
仲間を見捨てて逃げることもできず、若いサラリーマンたちは結局交互に殴られ蹴られている。三人とも顔は血塗れだった。
「あのう、こうして眺めててもいいんですか?」
「良くはないが、あの目は完全に決まっているぞ」
「議員サマがクスリ食らって出来上がってるってことかい。こいつは拙いぜ?」
小田切が言う通り、京哉から見ても沢村議員が通常の精神状態ではなく何か薬物を摂取している者特有の目つきをし、リミッタを越えた力を発揮しているのが分かる。
「鳴海、機捜本部に連絡しておけ。救急要請もだ」
「分かりました」
「小田切、いいな? ……県警だ、全員両手を挙げて頭の上で組め!」
大喝した霧島を沢村議員が振り返り、瞳孔の開き切った目で見た。そしてサラリーマンを蹴るのを止め、ゆるりと霧島の方に近づいてくる。野次馬の中に乱入されたら果てしなく厄介な事になるだろう。霧島は数歩踏み出して議員と対峙する。
ゆっくりとした不気味な動きで近づく議員に話が通じないのは承知、先手必勝で腹に蹴りを叩き込んだ。サンドバッグを蹴ったような感触。吹っ飛んだ議員は起き上がって再び掴みかかってきた。右ストレートを見舞うも尻餅をついただけで、まるで効いていない。
そこで小田切が出て逮捕術で左腕を背中側に捻り上げた。手加減はしたが議員は暴れて自ら肩関節を外す。それでも右手一本で掴み掛かってきた。小田切も腹に蹴りを入れる。腰の入った蹴りにウェイト負けして吹っ飛ぶも、また起き上がってむしゃぶりついてきた。
そこに霧島が飛び込んで右袖と胸ぐらを掴み、身を返して体重を腰に載せ背負い投げてアスファルトの歩道に叩きつけた。背を強打し、沢村議員はやっと気を失った。
同時に機捜隊員らが駆け付け、次には捜査一課の一団までがやってくる。捜一の三係長は喧嘩の主人公が沢村忠治議員と知って静かに焦り始めた。何も議員だからといって特別扱いするような三係長ではないが、メディアに嗅ぎつけられたら収拾がつかなくなる。
到着した二台の救急車に沢村議員と喧嘩相手のサラリーマン三人も一緒に押し込んで、機捜の覆面に緊急走行で先導させ白藤大学付属病院に送り出した。
単なる喧嘩ということで収めたために霧島たちも現場での聴取のみで釈放となる。そこに丁度白藤市内の官舎行きのバスがやって来て、小田切は手を振り帰って行った。
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