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第19話
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翌朝も腕時計のアラームは七時にセットしていたが、和音は五時半過ぎに目が覚めてしまった。原因は治まらない頭痛である。エセルを起こしてしまわないよう三十分ほども布団の中で粘ったが、喫煙欲求を我慢しきれなくなってそっと起き出した。
やはり気配でエセルも目を覚ます。眠たげな目で不思議そうに和音を見た。
「すまん、まだ早いから寝てていい。つーか、お前は無理に起きなくていいからな」
「僕は平気、もう起きられるけど。でもどうしたの、昨日から変だよ?」
「俺だってヤリたくねぇ日くらいあるさ」
「ううん、そうじゃなくて顔色も悪いし……って、アナタもしかして?」
起き上がってきたエセルは畳にあぐらをかいて煙草を吸う和音の額に手を当てる。
「あああ、もう、アナタすごい熱! 風邪引いちゃったんでしょう?」
「風邪で熱? ああ、そうか、そいつか」
なるほど、それで頭痛がしていたのだと気付いた鈍い男は、煙草を消すと傍に置きっ放しの救急箱から頭痛薬を取り出すとシートから二錠押し出し、水もなしに口に放り込んだ。
「何してるのサ、ただでさえアナタは薬が効きづらい体質なのに、もう!」
慌ててエセルが洗面所に走り、プラスチックのコップに水を汲んでくる。渡されて飲み干した和音は考えすぎでの頭痛でないと分かり何となく気分が軽くなった。お蔭でエセルに口づけたい欲求まで湧いたが、風邪がうつると拙いので我慢である。
代わりにもう一本煙草を咥えたが素早くエセルに奪い取られた。
「風邪引いたんだから禁煙ですっ! ほら、横になって。毛布被って」
怠いのも確かで取り敢えずはエセルに従う。しかし眠れないまま七時になると布団から這い出した。睨むエセルをなるべく見ないように一本吸い、洗面所に立とうとして捕まる。
「今日のアナタは風邪でお休みです。僕が伝えておくから寝てて」
「ヤクザに療養休暇なんてあるのかよ?」
「組長だって風邪をうつされたくはないと思うよ」
「だからって、お前独りで……だめだ」
喧嘩になる前に和音は不毛な言い争いを切り上げ、さっさと着替えて銃を吊った。巨大な溜息をついてエセルも準備する。二人揃って部屋を出て食堂に向かった。
朝食を前にして和音は全く食欲がないのを自覚したが、普段と変わらない顔を維持して箸をつける。いつも早食いの和音が時間を掛けて食しているのを見て、エセルはもの言いたげだ。気付かないふりで何とか完食し、番茶を啜って煙草を吸う。そこで再び額に触れられた。
「ホントに寝てた方がいいよ。熱は全然下がってないし、顔色が真っ青だし」
「今日は何処にも外出予定はねぇんだ、朝の挨拶くらいはするさ」
「そのまま居間の前で張り番だよ?」
「立って目を開けたまま寝る。職業上で得た特技だ」
「バカなこと言ってて、こじらせたらどうするのサ?」
もう返事もせずに和音は立ち上がる。不満そうなエセルと共に二階へと上がった。
居間にはまたも幹部たちが勢揃いしてソファに鎮座していたが、今日は組長も生け花をするでもなくソファに座していて余計な神経戦を仕掛けられることはなかった。
だが無表情のエセルが和音の体調を報告しようとし、和音は慌てて押し留めるハメになる。無言のやり取りだったが、そこで僅かな隙が生まれてしまい、和音にとっては神経戦ともいえる言葉を組長が微笑みながら放った。
「二人とも昨日はご苦労だった。特にユージンにはいい目を見させて貰った」
若頭からエセルと新城のことは聞いているのだろう。エセルに対して話しかけながらも組長の笑った目は和音に向けられている。乗せられたのを知りつつ、和音は形ばかり頭を下げながらも、長めの前髪の間から切れ長の目で組長を睨みつけた。
しかし飼い犬の遠吠え程度にしか考えていないらしく、幹部全員が低く笑い声を洩らす。和音は六人なら全員にダブルタップをかましてもお釣りがくるぜと本気で思ったが、一瞬早く無表情のエセルが黙って礼をし、すたすたと居間を出ていくのを見て思考が醒めた。
誰より悔しいのはエセルの筈だ。ここで無茶しエセルの苦労を水の泡にはできない。
「失礼します」
一言残して頭は下げず、和音はエセルのあとを追って退室する。
「良かった、アナタが撃たなくて」
「俺だって命は惜しいさ」
言いつつあの瞬間、完全に自分の命のことなど頭になかった和音だった。外で張り番しているガードの存在はともかく、和音の腕なら二秒あれば六人くらい殺れる。
「アナタが抜いたら僕だって抜くけど、まだ銃は片付いても人の方が残ってるしね」
「お前の努力は無にしねぇよ。それより明日だよな」
「何とか潜り込むとして問題はアナタの風邪だよ。せっかく今日は寝てられるのに」
と、廊下に勢揃いしたガードたちをエセルは目で指した。少し離れて立った自分たちを含めて十二名もいる。これもバディで動いているので六組だ。今から半分の三組六名ずつが二時間交替で張り番を続けるのである。一人くらい欠けても屋敷内だ、大した影響はない。
けれど和音にはエセルを単独にするなど論外だった。
ヤクザの屋敷で何が起こるか分からないだけでなく、明日の密入国者幇助の現場に行けるよう、エセルが自身の言葉通りに『潜り込む』ため、何らかのアクションを起こして仕込みをするに決まっているからだ。
再び躰を張るようなことがあれば阻止する。阻止できなければ……どんなにつらくとも目を逸らさない。和音以上につらいのはエセルなのだから。
そう、エセルは何とも思っていない訳ではない、つらいのだと信じたかった。
九時まで全員で立ったのち、ジャンケンして勝った和音たちは、上手くいけば十九時に上がれる最初の二時間の張り番に就く。普段はもう少し早く夜間ガード専門のチンピラと交代するのだが、今日も夜には浜口会の幹部二人がやってきて密談夕食会があるために、昼間のガードも二十一時まで拘束されるという話だった。
就いてすぐ幹部の殆どは居間から退室し自分の組へと帰って行く。残ったのは組長と若頭だけのようだ。これも明日のための密談かと思いながら、和音も情報収集を始める。
残り二組のガード四名の中に喫煙仲間が一人いたので声を掛けてみた。
「なあ、ずっと立ってて、いつもどうやってヒマ潰してるんだ?」
「あ? ああ、多少は喋っていても文句は言われないからな」
「ふうん。しかし拘束時間が長くて大変だよな。女に愛想尽かされねぇか?」
「そう、そいつが困るんだ。この前モノにした女に逃げられちまいそうで――」
ひとしきり愚痴を聞いてやってから切り出す。
「ところで明日も海に行くって話を聞いたんだが、また俺たちも寒い中、駆り出されるのか?」
ガードは昨日のことを思い出したか、エセルをチラチラと見ながら和音に答えた。
「いや、それは夜中の話だろう。俺たちは行ったことがないな」
「チンピラ兵隊の数だけ揃えてつれて行くのか?」
「じゃないのか? それこそこの寒いのに夜中の海なんかに組長は出張らん筈だぞ」
てっきり組長が仕切るとばかり思っていたのだが、どうやら違うらしい。
「大きな取引だって聞いたんだが、じゃあ誰が仕切るんだ?」
「そりゃあ組長でなければ若頭だろう、順当に行けば」
「ふ……ん、なるほど」
そこで喫煙仲間のバディが口を挟んだ。
「船での夜中の『取引』にはウチの若頭と浜口会から幹部が出る。皆が皆、やけに口が堅いんだが、タケシに聞いたんだ。だがタケシは三ヶ月くらい前に時化た海に落ちて……あいつは死体も上がらなかった」
悔しそうに言った男の言葉を喫煙仲間が補足する。
「タケシはこいつが目をかけてやっていた弟分だったんだ。チンピラ仲間から『たぶん死んだだろう』って話だけ聞かされて……こいつ、月命日には欠かさず墓参りしてるんだよ」
暫し男が洟を啜る音だけが廊下に響く。気の毒な話だったが、今の和音たちにとってそこは問題ではなかった。組長は密入国幇助の現場に出張らないのだ。
考え込んだ和音とエセルだが詳しい相談もできず、じりじりとして二時間が経つのを待つ。その間に若頭も居間から出てきてエセルに含みのある目を寄越してからチンピラを呼びつけた。若頭専属ガードらしいチンピラたちがやってくると、一団は階段を降りて行く。
洩れ聞こえたチンピラの話では浜口会本家に貸元を訪ねるらしかった。
交代するなり和音たちは三階角部屋の六畳間に駆け込む。
やはり気配でエセルも目を覚ます。眠たげな目で不思議そうに和音を見た。
「すまん、まだ早いから寝てていい。つーか、お前は無理に起きなくていいからな」
「僕は平気、もう起きられるけど。でもどうしたの、昨日から変だよ?」
「俺だってヤリたくねぇ日くらいあるさ」
「ううん、そうじゃなくて顔色も悪いし……って、アナタもしかして?」
起き上がってきたエセルは畳にあぐらをかいて煙草を吸う和音の額に手を当てる。
「あああ、もう、アナタすごい熱! 風邪引いちゃったんでしょう?」
「風邪で熱? ああ、そうか、そいつか」
なるほど、それで頭痛がしていたのだと気付いた鈍い男は、煙草を消すと傍に置きっ放しの救急箱から頭痛薬を取り出すとシートから二錠押し出し、水もなしに口に放り込んだ。
「何してるのサ、ただでさえアナタは薬が効きづらい体質なのに、もう!」
慌ててエセルが洗面所に走り、プラスチックのコップに水を汲んでくる。渡されて飲み干した和音は考えすぎでの頭痛でないと分かり何となく気分が軽くなった。お蔭でエセルに口づけたい欲求まで湧いたが、風邪がうつると拙いので我慢である。
代わりにもう一本煙草を咥えたが素早くエセルに奪い取られた。
「風邪引いたんだから禁煙ですっ! ほら、横になって。毛布被って」
怠いのも確かで取り敢えずはエセルに従う。しかし眠れないまま七時になると布団から這い出した。睨むエセルをなるべく見ないように一本吸い、洗面所に立とうとして捕まる。
「今日のアナタは風邪でお休みです。僕が伝えておくから寝てて」
「ヤクザに療養休暇なんてあるのかよ?」
「組長だって風邪をうつされたくはないと思うよ」
「だからって、お前独りで……だめだ」
喧嘩になる前に和音は不毛な言い争いを切り上げ、さっさと着替えて銃を吊った。巨大な溜息をついてエセルも準備する。二人揃って部屋を出て食堂に向かった。
朝食を前にして和音は全く食欲がないのを自覚したが、普段と変わらない顔を維持して箸をつける。いつも早食いの和音が時間を掛けて食しているのを見て、エセルはもの言いたげだ。気付かないふりで何とか完食し、番茶を啜って煙草を吸う。そこで再び額に触れられた。
「ホントに寝てた方がいいよ。熱は全然下がってないし、顔色が真っ青だし」
「今日は何処にも外出予定はねぇんだ、朝の挨拶くらいはするさ」
「そのまま居間の前で張り番だよ?」
「立って目を開けたまま寝る。職業上で得た特技だ」
「バカなこと言ってて、こじらせたらどうするのサ?」
もう返事もせずに和音は立ち上がる。不満そうなエセルと共に二階へと上がった。
居間にはまたも幹部たちが勢揃いしてソファに鎮座していたが、今日は組長も生け花をするでもなくソファに座していて余計な神経戦を仕掛けられることはなかった。
だが無表情のエセルが和音の体調を報告しようとし、和音は慌てて押し留めるハメになる。無言のやり取りだったが、そこで僅かな隙が生まれてしまい、和音にとっては神経戦ともいえる言葉を組長が微笑みながら放った。
「二人とも昨日はご苦労だった。特にユージンにはいい目を見させて貰った」
若頭からエセルと新城のことは聞いているのだろう。エセルに対して話しかけながらも組長の笑った目は和音に向けられている。乗せられたのを知りつつ、和音は形ばかり頭を下げながらも、長めの前髪の間から切れ長の目で組長を睨みつけた。
しかし飼い犬の遠吠え程度にしか考えていないらしく、幹部全員が低く笑い声を洩らす。和音は六人なら全員にダブルタップをかましてもお釣りがくるぜと本気で思ったが、一瞬早く無表情のエセルが黙って礼をし、すたすたと居間を出ていくのを見て思考が醒めた。
誰より悔しいのはエセルの筈だ。ここで無茶しエセルの苦労を水の泡にはできない。
「失礼します」
一言残して頭は下げず、和音はエセルのあとを追って退室する。
「良かった、アナタが撃たなくて」
「俺だって命は惜しいさ」
言いつつあの瞬間、完全に自分の命のことなど頭になかった和音だった。外で張り番しているガードの存在はともかく、和音の腕なら二秒あれば六人くらい殺れる。
「アナタが抜いたら僕だって抜くけど、まだ銃は片付いても人の方が残ってるしね」
「お前の努力は無にしねぇよ。それより明日だよな」
「何とか潜り込むとして問題はアナタの風邪だよ。せっかく今日は寝てられるのに」
と、廊下に勢揃いしたガードたちをエセルは目で指した。少し離れて立った自分たちを含めて十二名もいる。これもバディで動いているので六組だ。今から半分の三組六名ずつが二時間交替で張り番を続けるのである。一人くらい欠けても屋敷内だ、大した影響はない。
けれど和音にはエセルを単独にするなど論外だった。
ヤクザの屋敷で何が起こるか分からないだけでなく、明日の密入国者幇助の現場に行けるよう、エセルが自身の言葉通りに『潜り込む』ため、何らかのアクションを起こして仕込みをするに決まっているからだ。
再び躰を張るようなことがあれば阻止する。阻止できなければ……どんなにつらくとも目を逸らさない。和音以上につらいのはエセルなのだから。
そう、エセルは何とも思っていない訳ではない、つらいのだと信じたかった。
九時まで全員で立ったのち、ジャンケンして勝った和音たちは、上手くいけば十九時に上がれる最初の二時間の張り番に就く。普段はもう少し早く夜間ガード専門のチンピラと交代するのだが、今日も夜には浜口会の幹部二人がやってきて密談夕食会があるために、昼間のガードも二十一時まで拘束されるという話だった。
就いてすぐ幹部の殆どは居間から退室し自分の組へと帰って行く。残ったのは組長と若頭だけのようだ。これも明日のための密談かと思いながら、和音も情報収集を始める。
残り二組のガード四名の中に喫煙仲間が一人いたので声を掛けてみた。
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「あ? ああ、多少は喋っていても文句は言われないからな」
「ふうん。しかし拘束時間が長くて大変だよな。女に愛想尽かされねぇか?」
「そう、そいつが困るんだ。この前モノにした女に逃げられちまいそうで――」
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ガードは昨日のことを思い出したか、エセルをチラチラと見ながら和音に答えた。
「いや、それは夜中の話だろう。俺たちは行ったことがないな」
「チンピラ兵隊の数だけ揃えてつれて行くのか?」
「じゃないのか? それこそこの寒いのに夜中の海なんかに組長は出張らん筈だぞ」
てっきり組長が仕切るとばかり思っていたのだが、どうやら違うらしい。
「大きな取引だって聞いたんだが、じゃあ誰が仕切るんだ?」
「そりゃあ組長でなければ若頭だろう、順当に行けば」
「ふ……ん、なるほど」
そこで喫煙仲間のバディが口を挟んだ。
「船での夜中の『取引』にはウチの若頭と浜口会から幹部が出る。皆が皆、やけに口が堅いんだが、タケシに聞いたんだ。だがタケシは三ヶ月くらい前に時化た海に落ちて……あいつは死体も上がらなかった」
悔しそうに言った男の言葉を喫煙仲間が補足する。
「タケシはこいつが目をかけてやっていた弟分だったんだ。チンピラ仲間から『たぶん死んだだろう』って話だけ聞かされて……こいつ、月命日には欠かさず墓参りしてるんだよ」
暫し男が洟を啜る音だけが廊下に響く。気の毒な話だったが、今の和音たちにとってそこは問題ではなかった。組長は密入国幇助の現場に出張らないのだ。
考え込んだ和音とエセルだが詳しい相談もできず、じりじりとして二時間が経つのを待つ。その間に若頭も居間から出てきてエセルに含みのある目を寄越してからチンピラを呼びつけた。若頭専属ガードらしいチンピラたちがやってくると、一団は階段を降りて行く。
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