33 / 49
第33話
しおりを挟む
「……母さん?」
《――誰? もしかして……まさか志度、志度なのね?》
「……っ!」
ハイファの目の前でシドの顔色が変わっていた。紙のような白さにハイファは半ば怖くなってシドの肩に手を置いた。その手をシドは掴み、ぎゅっと握る。
《志度……一人でつらい思いをさせたのよね?》
「あ、いや……そんなことは――」
《淋しい想いをしたのね……志度、大きくなったでしょうね、もう十八年も経つって聞いて、貴方が会いに来てくれるなんて思っても見なかった……志度――》
「母さん……紫苑母さん、泣いてる?」
長めのストレートな黒髪に黒い瞳の女性は涙を零していた。映像ではあるが、それは明らかに目を真っ赤にしてむせび泣いている。
シドが片手を映像に伸ばした。涙を拭こうとしたその手は虚像を突き抜ける。
《……ごめんなさい。瑛志さんも……父さんも貴方に会いたがってるわ。志尾も、志都も、きっと。……貴方を抱き締めたい。抱っこして……もう抱っこは無理かしら》
「俺はもうテラ標準歴で二十四、抱っこは無理だ」
《そうよね。会いたいわ……志度》
「そっちからは見えねぇのか?」
《見たい、会いたい。どんな大人になったかしら。言ってたみたいに戦艦乗り?》
「いや、テラ本星、惑星警察で刑事をやってる」
《惑星警察、刑事……そう、素敵ね。貴方らしい……会いたいわ、こっちにこられないかしら?》
聞いていたハイファは冗談じゃないと思わず虚像を睨んだ。シドをあの植物に食われて堪るかと思ったのだ。だがその思いを読んだかのように映像の紫苑は笑った。
《大丈夫、方法はあるのよ。アマンダが知ってるわ》
シドとハイファはアマンダを見た。青い目が頷く。
「BAC、ブレイン・アクセス・コントロールシステムでなら、会わせてあげられるわ。それで紫苑と瑛志、志尾と志都にアキラたちは、もう一堂に会し済みよ」
それを聞いてシドは首を傾げた。
「ちょっと待て。BACって、あれは人間の深層心理に作用しすぎる、電脳世界と現実の境界を失くす奴が続出して、発禁処分になったって聞いたぜ?」
「市販されたBACをベースにして、ここで開発した改変ヴァージョンを使用する。勿論、考え得る限りのモニタシステムを付属させて潜って貰うわ。でも安全性は保障できない……そもそもそういう使い方をするのは初めてなの。だからシド、貴方に協力して欲しいのよ」
探るような青い目にシドはあっさり頷く。
「いつ会わせてくれるんだ?」
「明日を予定しているわ」
「分かった」
あまりに簡単に承諾したシドにハイファは焦った。
「ちょ、待ってよシド! そんな、危なすぎるよ。タダでさえBACは危険なのに、電脳世界の中で作り物の家族と会うなんて、取り込まれたらどうするのサ!?」
大声を出したハイファをシドは肩越しに不思議そうに見る。
「作り物? いや、違う。これは本物だ」
「どうしてそう言えるの? こんな……馬鹿げてるよ!」
「馬鹿げてなんかいねぇよ。ここにいる、こうして……何れにせよ会えば分かるさ」
「会って確かめる?」
「ああ。あの手が本物かどうか触れば分かる。間違いなく、触れば――」
触りたいとシドの切れ長の目が痛いほどに切望していた。熱を帯びたように僅かに潤み、懐かしげに若宮紫苑の像を見つめている。そして若宮紫苑もアマンダが見て驚いたほどにシドに似た容貌を歪め、愛しい我が子に会える喜びに泣きだしていた。
だが、ハイファは懐疑的だった。
「これが単なるチューリング・テストでMBの内包するソフトウェアが『弱いAI』とまで言わないにしろ、ただの人工知能でない保障はあるのかな?」
「チューリング・テスト、弱いAIって、何だ?」
腕組みしたアマンダが胸を反らせてハイファを眺めた。
「ハイファスは割と知識があるみたいね。チューリング・テストとはね――」
チューリング・テストとは、ある機械が人工知能かどうかを判定するテストだ。
一人の判定者が一人の人間と一台の機械に対して会話をする。このとき人間も機械も人間らしくみえるよう会話を進めるのだ。人間も機械もそれぞれ参加者は全員隔離されている。そして判定者が見えない機械と人間の区別をつけられなかったら、この機械はテストに合格だ。
だがこのテストでは、しばしばそこまでの知性を備えていないコンピュータプログラムでも人間を騙すことが可能で、そういった通常ならば知性を認められていないプログラムもチューリング・テストでは知的存在と認められることになってしまう。
そのような一見、人工知能のようにみえるものを弱いAIと云うのだ。
「シドと『一見、若宮紫苑に思える』その虚像との会話がチューリング・テストでないっていう保障はないじゃない」
「じゃあ何で俺のガキの頃の夢が『戦艦乗りになりたい』だって知ってんだよ?」
「宙艦暮らしの男の子の夢なんて相場が決まってるよ。それとも占い師がやるホット・リーディング、事前に貴方のことを何処かでリサーチしたのかも」
「何で俺のことをこんな所でリサーチしてんだ?」
「それは分かんないけど……でも殆どはコールド・リーディング、外観の観察とちょっとした誘導で言い当てたってことで説明が付くよ。占い師程度のプロなら、それくらい訳はないんだから」
「誰かがインプットして母さんに喋らせてるって?」
「これまでの会話くらいはインプットしなくてもAIならやってのけるよ」
不思議そうに視線を彷徨わせていた映像の若宮紫苑が口を開く。
《志度、そこに誰かいるのね。そんな風に貴方が話すなんて……お友達なの?》
「ああ、ハイファ、ハイファス=ファサルートだ。バディを組んで刑事をやってる」
《仲がいいのね》
「まあな」
唐突にハイファはそれまでの持論をすっとばして、シドの受け答えに非常な不満を持った。言葉足らずにもほどがあるではないかと愛し人にペアリングを指し示す。
「シド、僕もBACで一緒に潜るからね!」
「え、何でだよ?」
「貴方の家族が本物だって仰るなら、その本物の家族に僕は紹介されてしかるべしだと思うんですけど、どうお考えですか?」
「何を怒ってんだよ? それに俺が決められることでもねぇだろ」
シドとハイファはアマンダを振り返る。二人をじっと見ていたアマンダは頷いた。
「第三者の目からの判定……面白そうね、興味があるわ」
「じゃあ僕も参加でいいのかな?」
「やってみましょう。ただ安全性は……分かってるわね」
リスクは承知の上、シドを独りで潜らせるよりも自分が一緒の方が『引き時』には都合がいいかも知れないとの打算もハイファにはあった。
ニセモノだろうが何だろうが、電脳世界にシドを取られてなるものかという一念である。
《――誰? もしかして……まさか志度、志度なのね?》
「……っ!」
ハイファの目の前でシドの顔色が変わっていた。紙のような白さにハイファは半ば怖くなってシドの肩に手を置いた。その手をシドは掴み、ぎゅっと握る。
《志度……一人でつらい思いをさせたのよね?》
「あ、いや……そんなことは――」
《淋しい想いをしたのね……志度、大きくなったでしょうね、もう十八年も経つって聞いて、貴方が会いに来てくれるなんて思っても見なかった……志度――》
「母さん……紫苑母さん、泣いてる?」
長めのストレートな黒髪に黒い瞳の女性は涙を零していた。映像ではあるが、それは明らかに目を真っ赤にしてむせび泣いている。
シドが片手を映像に伸ばした。涙を拭こうとしたその手は虚像を突き抜ける。
《……ごめんなさい。瑛志さんも……父さんも貴方に会いたがってるわ。志尾も、志都も、きっと。……貴方を抱き締めたい。抱っこして……もう抱っこは無理かしら》
「俺はもうテラ標準歴で二十四、抱っこは無理だ」
《そうよね。会いたいわ……志度》
「そっちからは見えねぇのか?」
《見たい、会いたい。どんな大人になったかしら。言ってたみたいに戦艦乗り?》
「いや、テラ本星、惑星警察で刑事をやってる」
《惑星警察、刑事……そう、素敵ね。貴方らしい……会いたいわ、こっちにこられないかしら?》
聞いていたハイファは冗談じゃないと思わず虚像を睨んだ。シドをあの植物に食われて堪るかと思ったのだ。だがその思いを読んだかのように映像の紫苑は笑った。
《大丈夫、方法はあるのよ。アマンダが知ってるわ》
シドとハイファはアマンダを見た。青い目が頷く。
「BAC、ブレイン・アクセス・コントロールシステムでなら、会わせてあげられるわ。それで紫苑と瑛志、志尾と志都にアキラたちは、もう一堂に会し済みよ」
それを聞いてシドは首を傾げた。
「ちょっと待て。BACって、あれは人間の深層心理に作用しすぎる、電脳世界と現実の境界を失くす奴が続出して、発禁処分になったって聞いたぜ?」
「市販されたBACをベースにして、ここで開発した改変ヴァージョンを使用する。勿論、考え得る限りのモニタシステムを付属させて潜って貰うわ。でも安全性は保障できない……そもそもそういう使い方をするのは初めてなの。だからシド、貴方に協力して欲しいのよ」
探るような青い目にシドはあっさり頷く。
「いつ会わせてくれるんだ?」
「明日を予定しているわ」
「分かった」
あまりに簡単に承諾したシドにハイファは焦った。
「ちょ、待ってよシド! そんな、危なすぎるよ。タダでさえBACは危険なのに、電脳世界の中で作り物の家族と会うなんて、取り込まれたらどうするのサ!?」
大声を出したハイファをシドは肩越しに不思議そうに見る。
「作り物? いや、違う。これは本物だ」
「どうしてそう言えるの? こんな……馬鹿げてるよ!」
「馬鹿げてなんかいねぇよ。ここにいる、こうして……何れにせよ会えば分かるさ」
「会って確かめる?」
「ああ。あの手が本物かどうか触れば分かる。間違いなく、触れば――」
触りたいとシドの切れ長の目が痛いほどに切望していた。熱を帯びたように僅かに潤み、懐かしげに若宮紫苑の像を見つめている。そして若宮紫苑もアマンダが見て驚いたほどにシドに似た容貌を歪め、愛しい我が子に会える喜びに泣きだしていた。
だが、ハイファは懐疑的だった。
「これが単なるチューリング・テストでMBの内包するソフトウェアが『弱いAI』とまで言わないにしろ、ただの人工知能でない保障はあるのかな?」
「チューリング・テスト、弱いAIって、何だ?」
腕組みしたアマンダが胸を反らせてハイファを眺めた。
「ハイファスは割と知識があるみたいね。チューリング・テストとはね――」
チューリング・テストとは、ある機械が人工知能かどうかを判定するテストだ。
一人の判定者が一人の人間と一台の機械に対して会話をする。このとき人間も機械も人間らしくみえるよう会話を進めるのだ。人間も機械もそれぞれ参加者は全員隔離されている。そして判定者が見えない機械と人間の区別をつけられなかったら、この機械はテストに合格だ。
だがこのテストでは、しばしばそこまでの知性を備えていないコンピュータプログラムでも人間を騙すことが可能で、そういった通常ならば知性を認められていないプログラムもチューリング・テストでは知的存在と認められることになってしまう。
そのような一見、人工知能のようにみえるものを弱いAIと云うのだ。
「シドと『一見、若宮紫苑に思える』その虚像との会話がチューリング・テストでないっていう保障はないじゃない」
「じゃあ何で俺のガキの頃の夢が『戦艦乗りになりたい』だって知ってんだよ?」
「宙艦暮らしの男の子の夢なんて相場が決まってるよ。それとも占い師がやるホット・リーディング、事前に貴方のことを何処かでリサーチしたのかも」
「何で俺のことをこんな所でリサーチしてんだ?」
「それは分かんないけど……でも殆どはコールド・リーディング、外観の観察とちょっとした誘導で言い当てたってことで説明が付くよ。占い師程度のプロなら、それくらい訳はないんだから」
「誰かがインプットして母さんに喋らせてるって?」
「これまでの会話くらいはインプットしなくてもAIならやってのけるよ」
不思議そうに視線を彷徨わせていた映像の若宮紫苑が口を開く。
《志度、そこに誰かいるのね。そんな風に貴方が話すなんて……お友達なの?》
「ああ、ハイファ、ハイファス=ファサルートだ。バディを組んで刑事をやってる」
《仲がいいのね》
「まあな」
唐突にハイファはそれまでの持論をすっとばして、シドの受け答えに非常な不満を持った。言葉足らずにもほどがあるではないかと愛し人にペアリングを指し示す。
「シド、僕もBACで一緒に潜るからね!」
「え、何でだよ?」
「貴方の家族が本物だって仰るなら、その本物の家族に僕は紹介されてしかるべしだと思うんですけど、どうお考えですか?」
「何を怒ってんだよ? それに俺が決められることでもねぇだろ」
シドとハイファはアマンダを振り返る。二人をじっと見ていたアマンダは頷いた。
「第三者の目からの判定……面白そうね、興味があるわ」
「じゃあ僕も参加でいいのかな?」
「やってみましょう。ただ安全性は……分かってるわね」
リスクは承知の上、シドを独りで潜らせるよりも自分が一緒の方が『引き時』には都合がいいかも知れないとの打算もハイファにはあった。
ニセモノだろうが何だろうが、電脳世界にシドを取られてなるものかという一念である。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
神の祈りは誰が聞く~楽園26~
志賀雅基
SF
◆神のモンキーモデルより/アップグレードした人間たれ◆
惑星警察刑事×テラ連邦軍別室員シリーズPart26[全37話]
テラ本星が各星系政府首脳の集うサミット開催地になった。惑星警察刑事としてシドとハイファも厳重警戒及びサミット本番の警備に加わる。だが首脳陣が一堂に会した時、テラ連邦軍兵士が首脳を銃撃。その他にも軍幹部候補生による様々な犯罪が発覚し、事実を探るため二人は軍幹部学校に潜入する。
[本作品は2017年に書いたもので実際の事件とは何ら関係ありません]
▼▼▼
【シリーズ中、何処からでもどうぞ】
【全性別対応/BL特有シーンはストーリーに支障なく回避可能です】
【Nolaノベル・小説家になろう・ノベルアップ+にR無指定版/エブリスタにR15版を掲載】
コラテラルダメージ~楽園11~
志賀雅基
SF
◆感情付加/不可/負荷/犠牲無き最適解が欲しいか/我は鏡ぞ/貴様が作った◆
惑星警察刑事×テラ連邦軍別室員シリーズPart10[全36話]
双子惑星の片方に小惑星が衝突し死の星になった。だが本当はもうひとつの惑星にその災厄は訪れる筈だった。命運を分けたのは『巨大テラ連邦の利』を追求した特殊戦略コンピュータ・SSCⅡテンダネスの最適解。家族をコンピュータの言いなりに殺されたと知った男は復讐心を抱き、テラに挑む。――途方もない数の犠牲者が出ると知りながら。
▼▼▼
【シリーズ中、何処からでもどうぞ】
【全性別対応/BL特有シーンはストーリーに支障なく回避可能です】
【Nolaノベル・小説家になろう・ノベルアップ+・ステキブンゲイにR無指定版/エブリスタにR15版を掲載】
スターゲイザー~楽園12~
志賀雅基
SF
◆誰より愉快に/真剣に遊んだ/悔いはないか/在った筈の明日を夢想しないか◆
惑星警察刑事×テラ連邦軍別室員Part12[全36話]
大昔にテラを旅立った世代交代艦が戻ってきた。だが艦内は未知のウイルスで全滅しており別の恒星へ投げ込み処理することに。その責を担い艦と運命を共にするのは寿命も残り数日の航空宇宙監視局長であるアンドロイド。そこに造られたばかりのアンドロイドを次期局長としてシドとハイファが連れて行くと……。
▼▼▼
【シリーズ中、何処からでもどうぞ】
【全性別対応/BL特有シーンはストーリーに支障なく回避可能です】
【Nolaノベル・小説家になろう・ノベルアップ+・ステキブンゲイにR無指定版/エブリスタにR15版を掲載】
眺める星は違っても~楽園28~
志賀雅基
キャラ文芸
◆テロはインパクトある主張だが/名も無き礎となる勇気を持たぬ者の愚行◆
惑星警察刑事×テラ連邦軍別室員シリーズPart28[全47話]
刑事のシドとハイファに今回別室から降ってきた命令は、他星系のテロリストグループの資金源を断ち、今後のテロを阻止せよ、なる内容だった。現地で潜入を果たすも下っ端は汚部屋掃除や爆破テロ阻止の為に逮捕されたりとロクでもなく、更にテログループは分裂して内ゲバに発展し……。
▼▼▼
【シリーズ中、何処からでもどうぞ】
【全性別対応/BL特有シーンはストーリーに支障なく回避可能です】
【Nolaノベル・小説家になろう・ノベルアップ+にR無指定版/エブリスタにR15版を掲載】
Human Rights[人権]~楽園6~
志賀雅基
SF
◆ロボット三原則+α/④ロボットは自己が破壊される際は全感情・感覚回路を遮断せねばならない◆
惑星警察刑事×テラ連邦軍別室員バディシリーズPart6[全44話+SS]
テラ連邦では御禁制物のヒューマノイドにAI搭載、いわゆるアンドロイドの暴走事件発生。偶然捜査で訪問中の星系で二人は別室任務を受け、テラ連邦議会議員の影武者アンドロイドを保護した。人と何ら変わらぬアンドロイドの彼に『人間性』を見た二人は彼を廃棄させまいと奮闘するが……。
▼▼▼
【シリーズ中、何処からでもどうぞ】
【全性別対応/BL特有シーンはストーリーに支障なく回避可能です】
【Nolaノベル・小説家になろう・ノベルアップ+・ステキブンゲイにR無指定版/エブリスタにR15版を掲載】
King of Bookmaker[博打王]~楽園30~
志賀雅基
キャラ文芸
◆――Alea jacta est!――◆
惑星警察刑事×テラ連邦軍別室員シリーズPart30[全47話]
刑事のシドとハイファはクスリの売人をネオニューヨークに護送する。だが売人に情報を洩らされたくない他星のマフィアの襲撃を受け、逃げ込んだ地下で敵は殲滅するが隠し部屋と箱を発見。お宝かと思いきや出てきたのは三千年前に冷凍睡眠に入った巨大保険シンジケートの創設者だった。そして持ち上がった星系レヴェルの詐欺事件を何故かその創設者も一緒に追う、スラップスティックSF。
▼▼▼
【シリーズ中、何処からでもどうぞ】
【BL特有シーンはストーリーに支障なく回避可能な仕様です】
【Nolaノベル・小説家になろう・ノベルアップ+にR無指定版/エブリスタにR15版を掲載】
セイレーン~楽園27~
志賀雅基
キャラ文芸
◆貴方は彼女を忘れるだけでいいから//そう、か//次は後ろから撃つから◆
惑星警察刑事×テラ連邦軍別室員シリーズPart27[全43話]
怪しい男らと銃撃戦をしたシドとハイファは駆け付けた同僚らと共に巨大水槽の中の海洋性人種、つまり人魚を見た。だが現場は軍に押さえられ惑星警察は案件を取り上げられる。そこでシドとハイファに降りた別室命令は他星系での人魚の横流し阻止。現地に飛んだ二人だがシドは偶然管理されていない自由な人魚と出会ってしまい――。
▼▼▼
【シリーズ中、何処からでもどうぞ】
【全性別対応/BL特有シーンはストーリーに支障なく回避可能です】
【Nolaノベル・小説家になろう・ノベルアップ+にR無指定版/エブリスタにR15版を掲載】
この手を伸ばせば~楽園18~
志賀雅基
キャラ文芸
◆この手を伸ばし掴んだものは/幸も不幸も僕のもの/貴方だけには分けたげる◆
惑星警察刑事×テラ連邦軍別室員シリーズPart18[全41話]
ホシとの銃撃戦でシドが怪我を負い入院中、他星から旅行中のマフィアのドン夫妻が隣室で死んだ。翌日訪れたマフィアの代貸からシドとハイファは死んだドン夫妻の替え玉を演じてくれと頼み込まれる。確かに二人はドン夫妻に似ていたが何やら訳アリらしい。同時に降ってきた別室任務はそのマフィアの星系で議員連続死の真相を探ることだった。
▼▼▼
【シリーズ中、何処からでもどうぞ】
【全性別対応/BL特有シーンはストーリーに支障なく回避可能です】
【Nolaノベル・小説家になろう・ノベルアップ+にR無指定版/エブリスタにR15版を掲載】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる