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第66話・頭髪量不足を端的に表す単語を罵倒語にしない保険に加入
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バリバリという耳障りな音でシドは半覚醒した。聞き慣れない音はいったい何だろうと思っていると、今度は襟足付近の髪の毛を根こそぎ引っこ抜かれたような激痛で飛び起きる。
「あ痛たた! 何すんだよ、ハイファ!」
「シドっ! 目が覚めたんだね、よかった~っ!」
嬉し涙を盛り上がらせ、ハイファはシドに抱きついた。一方で涙目のシドは抱きついてきたハイファの腕を叩き落とす。見慣れない部屋だがそう広くない空間なので、自分に激痛を与えたホシが誰なのかは確定していた。説明責任を求めて追及する。
「何で起こすのに髪まで引っこ抜く必要があるんだよっ!」
「そんなことしてないよ、貴方が頭髪量を気にするお年頃なのは知ってるんだから」
「俺はお前と同い年だっ!」
「でも男性ホルモンの分泌量がケタ違いだしねえ」
しみじみされて余計に腹が立ち、辺りを見回して証拠物件Aを発見した。
「こいつを見ろ、二十本以上抜けてるじゃねぇか!」
犯行を否定する男に突き付けたのは防寒コートである。その襟についたファーは湖の水を大量に吸い込み、かなりの重量物となった上に、今に至るもバリバリに凍り付いていた。
そう、シドの髪の毛ごと凍り付いていたのである。
「ああ、そっか。脱がせたときに一緒に抜けちゃったんだね」
「テメェがもっとソフトに脱がしてくれてりゃ、二十数本の貴重な髪はまだ生えてたんだぞ!」
「事故だよ事故。もういいから、ほら、吼える元気があるなら凍った服を自力で脱いで。さっさとリフレッシャ浴びてあったまってきてよね」
確かに全身がバリバリに凍っていて、いつまでも髪二十本にこだわっている場合ではない。足許がフローリングなのをいいことに氷のカケラを撒き散らしながら、折ったら割れそうな服も脱ぎ散らす。ポケットの中を探ると冷凍煙草が出てきた。
仕方なくセミダブルベッドの傍のダストボックスに放り込む。
あとはハイファに任せてバスルームと思しきドアを開けた。
熱いリフレッシャで躰を溶かしていると建材に紛れた音声素子から声が流れ出す。
《低体温症の昏睡じゃなくてよかった。急激に冷えたショックだってサ》
重篤な低体温症なら急激に温めるのは却って危険なのだ。それこそレスキュー・デスというショック症状を起こして死に繋がることもある。
「ふうん。んで、何だって?」
《リフレッシャ浴びて着替えて落ち着いたら、ジョーイがきてくれってサ》
「ここは何処で、ジョーイは誰で、何処まで出張るんだ?」
ハイファの話によると、ここはビスナの町の焼け残った南半分、西寄りにある元宿屋の二階二〇五号室で、あの十二人の男のリーダー格がジョーイ、出張るのは同じ階の二〇一号室と云うことだった。この元宿屋はジョーイたちゲリラグループの根城らしい。
他にもグループは多数存在し、グループ単独で、また作戦によっては合同で、更にはビスナ以外のゲリラたちとも共同戦線を張り、各所のテラ連邦軍にアタックを掛けるのだという。
「それだけ機動力があれば、カールたちも手こずる訳だよな」
《長期化させた内紛で補給線も伸びきってるもんね》
「おまけにゲリラがビームライフルだぞ、どうなってんだ、いったい」
《あれね。内紛初期の頃、まだ各駐屯地が平和ボケしてるウチに分捕ったらしいよ》
「へえ。意外にそうやって流れた武器は多いのかも知れんな」
雑談を続けながらシドはドライモードで躰を乾かした。
フローリングの部屋に戻り、ハイファがダートレスで乾かしておいてくれた衣服を身に着ける。レールガンをフィールドストリッピングし中の水を拭き上げてから執銃した。
幸いショルダーバッグは防水タイプで入れていた煙草は無事である。新しいパッケージを封切り、これはポケットの中でも無事だったオイルライターで火を点ける。
「もう二十三時か。今晩中に病院にアタックできるか怪しくなってきやがったぜ」
「何のためにきたのか分かんなくなっちゃうよね」
「まあいい。何ならジョーイたちの『依頼したいこと』をぶち切るまでだ」
「貴方、そういうの得意そうだもんね。もう行ける?」
煙草を消して頷いたシドはハイファと一緒に二〇五号室を出た。オートロックが掛かるのを確認し、やけに暗い廊下で振り向くと、もう目前が二〇一号室である。
パネルをハイファがノックし音声素子に呼び掛けた。
「ジョーイ、お待たせ。開けてくれるかな?」
すぐに応答がありキィロックが外される。ドアを引き開けてフローリング・ツインの部屋にお邪魔した。中には男ばかり六人がいて、床に敷かれたラグの上で車座になっていた。
「おう、ハイファス。シドの旦那は生きてたかい」
声を掛けてきたのはジョーイ、既に自己紹介も終わっているらしい。シドとハイファも上がり込んで車座に混ざる。前置きなしでジョーイが話し始めた。
「新参者のグループが一般人を人質にして病院に立て篭もっている。軍に対しての要求は食料と武器弾薬だ。だが軍が要求を呑むとは考えられない。爆撃を食らう前に何とかしたい」
病院と聞いてシドとハイファはチラリと目配せし合う。
「ゲリラグループも一枚岩じゃねぇんだな」
「別に分裂していると云うほどでもない。あいつらだって同志、主張は俺たちと変わらない。だが人質の一般人まで爆撃で死なせたとあっちゃ、ゲリラとしちゃあ大義が立たなくなるからな」
ごく軽い風を装ってジョーイは言ってのけた。だが何のことはない、ゲリラの内部分裂をよそ者に知られたくないだけらしい。そう二人は見取る。しかし二人も病院に用事があるのだ。立て篭もられて入れないのは非常に困る。
「具体的にはどうするんだ?」
「あんたらは奴らに顔を知られていない。一般人のフリをして潜入して欲しい」
なるほどと思いながらシドは煙草を咥えて火を点けた。ラグに灰皿は載っている。
「一般人なら病院に入れるのか?」
「ああ、奴らも鬼じゃないからな。外来診療は受け付けている。だが若くて体力のある患者はそのまま人質の仲間入りをさせられる可能性も大だ」
「それを狙ってのことだろ。内部からあんたらの手引きをしろってか?」
「話が早くて助かる。どうだ、乗ってくれるかい?」
安易にシドが頷く前にハイファは詳細を聞き出そうとする。
「向こうは何人で、こっちは何人なのかな?」
「奴らのグループは十二名、こっちは他のグループと合わせて二十八名出す」
首を傾げたハイファに見られシドは紫煙を吐きつつ頷いた。
「俺たちもアレを背負ってるんだ、乗るしかねぇだろ」
◇◇◇◇
ゲリラたちと携行糧食の夕食を摂ったのち、シドとハイファは借りたコイルに乗り込んだ。
「現在時、二十三時半。そろそろ行くか」
前席右側に腰掛けたシドが小型反重力装置を起動させる。旧いコイルはオート機能が壊れていたが手動操縦の仕方はポリスアカデミーで習得しているので問題はない。ステアリングを握って僅かに地から浮いたコイルを発進させた。
ゆっくりと走らせながらバックミラーに映るコイル群を確認する。ついてくるのは勿論ジョーイたちだが、彼らは途中で分かれて病院付近に待機する予定だった。
ミラーから目を外してシドはビスナの町を眺める。何処にも人工的な明かりはなかった。
町の半分が壊滅しても発電衛星からアンテナ送電される電力は豊富な筈だが、街灯は灯っておらず雪化粧の町並みを照らすのは星明かりのみである。
碁盤の目のように走る通りは細かったが、建物の造りはドレッタの街と殆ど変わらない。三階建て程度の高さで一階には店舗が入り、上階にはバルコニーだ。
だが雰囲気はまるで違う。店舗をライトアップするセピア色の明かりがない。家々の窓からも光は洩れていなかった。ただ星明かりだけが静かに降り注ぎ、建物の影を濃くして陰鬱に沈み込ませている。一見ゴーストタウンのようだった。
しかし人の気配がないかと云えばそうでもない。外を出歩いている者こそ見かけないが、建物の内部からは確かに人の発する熱量のようなものが感じられる。
「あ痛たた! 何すんだよ、ハイファ!」
「シドっ! 目が覚めたんだね、よかった~っ!」
嬉し涙を盛り上がらせ、ハイファはシドに抱きついた。一方で涙目のシドは抱きついてきたハイファの腕を叩き落とす。見慣れない部屋だがそう広くない空間なので、自分に激痛を与えたホシが誰なのかは確定していた。説明責任を求めて追及する。
「何で起こすのに髪まで引っこ抜く必要があるんだよっ!」
「そんなことしてないよ、貴方が頭髪量を気にするお年頃なのは知ってるんだから」
「俺はお前と同い年だっ!」
「でも男性ホルモンの分泌量がケタ違いだしねえ」
しみじみされて余計に腹が立ち、辺りを見回して証拠物件Aを発見した。
「こいつを見ろ、二十本以上抜けてるじゃねぇか!」
犯行を否定する男に突き付けたのは防寒コートである。その襟についたファーは湖の水を大量に吸い込み、かなりの重量物となった上に、今に至るもバリバリに凍り付いていた。
そう、シドの髪の毛ごと凍り付いていたのである。
「ああ、そっか。脱がせたときに一緒に抜けちゃったんだね」
「テメェがもっとソフトに脱がしてくれてりゃ、二十数本の貴重な髪はまだ生えてたんだぞ!」
「事故だよ事故。もういいから、ほら、吼える元気があるなら凍った服を自力で脱いで。さっさとリフレッシャ浴びてあったまってきてよね」
確かに全身がバリバリに凍っていて、いつまでも髪二十本にこだわっている場合ではない。足許がフローリングなのをいいことに氷のカケラを撒き散らしながら、折ったら割れそうな服も脱ぎ散らす。ポケットの中を探ると冷凍煙草が出てきた。
仕方なくセミダブルベッドの傍のダストボックスに放り込む。
あとはハイファに任せてバスルームと思しきドアを開けた。
熱いリフレッシャで躰を溶かしていると建材に紛れた音声素子から声が流れ出す。
《低体温症の昏睡じゃなくてよかった。急激に冷えたショックだってサ》
重篤な低体温症なら急激に温めるのは却って危険なのだ。それこそレスキュー・デスというショック症状を起こして死に繋がることもある。
「ふうん。んで、何だって?」
《リフレッシャ浴びて着替えて落ち着いたら、ジョーイがきてくれってサ》
「ここは何処で、ジョーイは誰で、何処まで出張るんだ?」
ハイファの話によると、ここはビスナの町の焼け残った南半分、西寄りにある元宿屋の二階二〇五号室で、あの十二人の男のリーダー格がジョーイ、出張るのは同じ階の二〇一号室と云うことだった。この元宿屋はジョーイたちゲリラグループの根城らしい。
他にもグループは多数存在し、グループ単独で、また作戦によっては合同で、更にはビスナ以外のゲリラたちとも共同戦線を張り、各所のテラ連邦軍にアタックを掛けるのだという。
「それだけ機動力があれば、カールたちも手こずる訳だよな」
《長期化させた内紛で補給線も伸びきってるもんね》
「おまけにゲリラがビームライフルだぞ、どうなってんだ、いったい」
《あれね。内紛初期の頃、まだ各駐屯地が平和ボケしてるウチに分捕ったらしいよ》
「へえ。意外にそうやって流れた武器は多いのかも知れんな」
雑談を続けながらシドはドライモードで躰を乾かした。
フローリングの部屋に戻り、ハイファがダートレスで乾かしておいてくれた衣服を身に着ける。レールガンをフィールドストリッピングし中の水を拭き上げてから執銃した。
幸いショルダーバッグは防水タイプで入れていた煙草は無事である。新しいパッケージを封切り、これはポケットの中でも無事だったオイルライターで火を点ける。
「もう二十三時か。今晩中に病院にアタックできるか怪しくなってきやがったぜ」
「何のためにきたのか分かんなくなっちゃうよね」
「まあいい。何ならジョーイたちの『依頼したいこと』をぶち切るまでだ」
「貴方、そういうの得意そうだもんね。もう行ける?」
煙草を消して頷いたシドはハイファと一緒に二〇五号室を出た。オートロックが掛かるのを確認し、やけに暗い廊下で振り向くと、もう目前が二〇一号室である。
パネルをハイファがノックし音声素子に呼び掛けた。
「ジョーイ、お待たせ。開けてくれるかな?」
すぐに応答がありキィロックが外される。ドアを引き開けてフローリング・ツインの部屋にお邪魔した。中には男ばかり六人がいて、床に敷かれたラグの上で車座になっていた。
「おう、ハイファス。シドの旦那は生きてたかい」
声を掛けてきたのはジョーイ、既に自己紹介も終わっているらしい。シドとハイファも上がり込んで車座に混ざる。前置きなしでジョーイが話し始めた。
「新参者のグループが一般人を人質にして病院に立て篭もっている。軍に対しての要求は食料と武器弾薬だ。だが軍が要求を呑むとは考えられない。爆撃を食らう前に何とかしたい」
病院と聞いてシドとハイファはチラリと目配せし合う。
「ゲリラグループも一枚岩じゃねぇんだな」
「別に分裂していると云うほどでもない。あいつらだって同志、主張は俺たちと変わらない。だが人質の一般人まで爆撃で死なせたとあっちゃ、ゲリラとしちゃあ大義が立たなくなるからな」
ごく軽い風を装ってジョーイは言ってのけた。だが何のことはない、ゲリラの内部分裂をよそ者に知られたくないだけらしい。そう二人は見取る。しかし二人も病院に用事があるのだ。立て篭もられて入れないのは非常に困る。
「具体的にはどうするんだ?」
「あんたらは奴らに顔を知られていない。一般人のフリをして潜入して欲しい」
なるほどと思いながらシドは煙草を咥えて火を点けた。ラグに灰皿は載っている。
「一般人なら病院に入れるのか?」
「ああ、奴らも鬼じゃないからな。外来診療は受け付けている。だが若くて体力のある患者はそのまま人質の仲間入りをさせられる可能性も大だ」
「それを狙ってのことだろ。内部からあんたらの手引きをしろってか?」
「話が早くて助かる。どうだ、乗ってくれるかい?」
安易にシドが頷く前にハイファは詳細を聞き出そうとする。
「向こうは何人で、こっちは何人なのかな?」
「奴らのグループは十二名、こっちは他のグループと合わせて二十八名出す」
首を傾げたハイファに見られシドは紫煙を吐きつつ頷いた。
「俺たちもアレを背負ってるんだ、乗るしかねぇだろ」
◇◇◇◇
ゲリラたちと携行糧食の夕食を摂ったのち、シドとハイファは借りたコイルに乗り込んだ。
「現在時、二十三時半。そろそろ行くか」
前席右側に腰掛けたシドが小型反重力装置を起動させる。旧いコイルはオート機能が壊れていたが手動操縦の仕方はポリスアカデミーで習得しているので問題はない。ステアリングを握って僅かに地から浮いたコイルを発進させた。
ゆっくりと走らせながらバックミラーに映るコイル群を確認する。ついてくるのは勿論ジョーイたちだが、彼らは途中で分かれて病院付近に待機する予定だった。
ミラーから目を外してシドはビスナの町を眺める。何処にも人工的な明かりはなかった。
町の半分が壊滅しても発電衛星からアンテナ送電される電力は豊富な筈だが、街灯は灯っておらず雪化粧の町並みを照らすのは星明かりのみである。
碁盤の目のように走る通りは細かったが、建物の造りはドレッタの街と殆ど変わらない。三階建て程度の高さで一階には店舗が入り、上階にはバルコニーだ。
だが雰囲気はまるで違う。店舗をライトアップするセピア色の明かりがない。家々の窓からも光は洩れていなかった。ただ星明かりだけが静かに降り注ぎ、建物の影を濃くして陰鬱に沈み込ませている。一見ゴーストタウンのようだった。
しかし人の気配がないかと云えばそうでもない。外を出歩いている者こそ見かけないが、建物の内部からは確かに人の発する熱量のようなものが感じられる。
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