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第64話・どうせそうなるんだZ旗でも立てとけ(だから日本人じゃ)
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翌日の夕方近くになっても朗報は入らず、とうとうハイファに精神的限界がきた。言葉を尽くしてシドが留めるもハイファは首を横に振るばかりである。
「だからさ、明日の朝には退院できるんだ。それまで我慢できねぇのか?」
「できない。ここまできて逃げられるなんて屈辱には耐えられないよ」
それが単に任務遂行したいだとか、さっさと本星に帰りたいとかいう理由ならシドにもまだ宥めることはできただろう。だが懸かっているのがプライドとなると、実際どうしようもなかった。誰よりもハイファのプライドが高いことを知りながら護ってやると言ったのだ。
「今晩でも明日の朝でも変わらないよ、もう治ってるんだから」
「退院してからも三日の安静っつーのを忘れてねぇか?」
「忘れてないよ、リハビリを兼ねてちょっとビスナの町を散歩するだけだもん」
「ゲリラに飛び込んで軍人だってバレたら、八つ裂きじゃ済まねぇって誰かが言ってたぜ?」
ベッドのふちに座り足をぶらぶらさせながらハイファは醒めた目をシドに向ける。
「へえ、貴方が珍しいこと言うよね。怖いんだ?」
「当たり前だろ、俺はマゾじゃねぇんだぞ。撃たれるのも八つ裂きも勘弁、お前が痛い思いをするのはもっと勘弁だ。お前の血を見たとき、俺がどんなに……くそう!」
挑発に乗らなかっただけではなくシドの感じた心の痛みを知って、ハイファは俯いた。しかし次には昂然と顔を上げる。切れ長の目に若草色の瞳をまともに向けた。
「僕はあのとき賭けをした、プライドを懸けた賭けをね。それが勝ちだったのか負けだったのか確かめたい、それだけだよ。だから僕は行く」
きっぱりと言い切って立ち上がり、作り付けのクローゼットから服を取り出して着替え始める。ガウンを脱ぎ捨てドレスシャツとスラックスを身に着けた。ホルスタにテミスコピーの収まった黒革のショルダーバンドを装着する。ベルトにスペアマガジン入りパウチ二本を着け、ソフトスーツのジャケットに袖を通し防寒着を手に取った。
じっと目で追っていたシドもパイプ椅子から腰を上げる。元より執銃し対衝撃ジャケットも着ていた。防寒着を腕に掛けるとハイファの代わりにアマリエットを担ぐ。少し迷ったがショルダーバッグも手にした。着替えなどどうでもいいが、中に入った予備弾が貴重だ。
「傷が痛んだらすぐに言え。でないとバディも解消だからな」
「アイ・サー」
三〇五号室を出てナースステーションに向かう。何の罪もない看護師たちが責められるのは心が痛むからだ。どうにも外せない要件ができたと説明し、痛み止めの錠剤を貰って礼を言いその場をあとにする。一階にエレベーターで下りて会計を済ませ、エントランスを出た。
「うわ、まだ降ってやがる」
「あっちにタクシーが駐まってる、雪だるまになる前に行くよ」
「こら、バカ、走るな!」
タクシーに乗ると一番近いレンタルBEL会社まで走らせる。ゲリラの聖地に軍用BELでは乗り込めない。BEL会社でもダマすのは気が引け、ここがだめならよそを当たるつもりで正直に行き先はビスナだと告げた。
すると意外にもBEL会社の社員は表情ひとつ変えず、ごくシステマチックにキィロックコードを流してくれる。
しこたま保険料を分捕られたのは仕方ない。
いつもと同じく民間機のパイロット席である左席にシド、コ・パイ席である右席にハイファが座り、反重力装置を起動したのち座標をビスナの町に合わせてオートパイロットをオン。
夕方の雪空に小型BELは舞い上がった。
「五百キロくらいしか離れてないからね、到着予定時刻は十九時三十二分だって」
「二十分弱か。ここの日没は何時だってか?」
「ええと……十九時五十分。向こうはもうちょっと早そう。見通しも良くて目立たない、丁度いい時間かもね。それと忘れないうちに貴方もリモータ、別室と惑星警察のシステムにはプロテクト掛けておいて」
「ラジャー。また俺たちはロニア出身の流れ者ってことだな」
適当な経歴は別室戦術コンの練り上げたものが何種類もインプットしてある。そこから二人は傭兵崩れが偶然ゲリラのことを知り、興味半分で荷担したくなったというストーリーを選択した。勿論メインシステムにはプロテクトを掛ける。まず素人には見破られない筈だ。
着くまでの間、二人はコンソールのモニタにビスナのマップを投影して眺める。
「森があって町を囲んでるのか」
「一番奥に離宮があって、その背後が山だからゲリラとしても護りやすいんだね」
「町の中央よりも病院は離宮寄りか。ってことは町の北半分に軍は爆撃したってことだな」
「そうなるね。じゃあ潜入ルートはこの西側の湖沿いはどうかな?」
ハイファの提案にシドは首を傾げた。
「病院を覗くんだ、どうせゲリラに会うなら堂々と正面から乗り込んだらどうだ?」
「うーん、歓迎してくれるのかなあ?」
「これだけの装備を持って『仲間に入れて下さい』だぞ、熱く迎えてくれるに決まってるさ」
「そっか。なら最初から病院の屋上にでもランディングしちゃおうか?」
「そうしようぜ」
頷き合ってキャノピ越しに前方を見る。高々度ではないので雪の勢いが徐々に収まってきたのも分かった。幾つかの町や村が遙か眼下を流れ去ってゆく。こうして眺めると針葉樹林らしい森も多かった。時折輝いているのは凍り付いた湖らしい。
まもなくBELは機速を落とし始める。ハイファがオートパイロットに干渉し、ゆっくりと8の字を描きながら降下するよう航法コンに指示した。低い雲をひとつやり過ごす。
そしてビスナの町の全容が二人の目に映った。
「意外とデカい町みたいだな。けど酷すぎねぇか、これ?」
「まさに半分だけ絨毯爆撃したんだね」
町の北側に当たる手前半分が壊滅していた。瓦礫で埋め尽くされている。雪に覆われてなお石や木やファイバの瓦礫が黒々と焼け焦げているのが見て取れた。南半分に綺麗な碁盤の目を描いた町並みが残っていて、それが却って爆撃の無慈悲さを浮き立たせているようだった。
「なあ、まさかあの中に人はいたのか?」
「ん、どうなんだろ。避難勧告を出して爆撃するほど、ここの軍は親切じゃないと思うけど」
「同じ人間の所業とは思いたくねぇな」
「……うん、そうだね」
そのとき耳障りなチャイムが鳴り響き出す。二人同時にコンソールを覗き込んだ。目を走らせているうちにチャイムはブザーに変わった。ビィビィと頭に響く。
「ロックオンされた! 高射砲かも知れない、手動操縦で避ける!」
「力一杯避けてくれ! っつーかIFFはどうなってんだ!」
「知らないよっ! 忙しくてそれどころじゃないから貴方がやってよね!」
慌ててシドは敵味方識別機を探した。だが今までハイファに任せきってきたツケ、何がどれやら分からない。通常ならフレンドリースクォークという電波を発し、味方同士の誤射を防ぐのだが、民間機なら当たり前に出している『白旗信号』とも云えるそれが出ていないらしい。
こうなると手動で出すしかないが、やはりシドには歯が立たない。
「くそう、保険料ふんだくってレンタル屋の野郎、いい加減なセコハン掴ませやがって!」
「いいから早く! わあっ、撃ってきた!」
地上から放たれたのは高射砲の旧式砲弾ではなくビームだった。光速相手に目で見てから避けては間に合わない。ハイファは勘で右に左にと避ける。民間機に姿勢制御装置も追いつかない急機動を取らせながら、このままでは保たないなあ、などと妙に冷静に思った。
弱気になったのが悪かったのかも知れない、途端にビームを立て続けに食らう。
「反重力装置、メインが完全融解! フェイルセーフもたぶんだめ!」
「一旦町から離れろ!」
「できるならやってる、もう制御不能、保たせてもハードランディングまであと十五秒っ!」
「チクショウ、何でゲリラがビームライフルなんつー高級品持ってんだよ!」
「知らないってば! あああ、イヴェントストライカといるとこれだもん!」
「何でもかんでも俺のせいに……対ショック!」
大揺れに揺れながらBELは斜めに急降下した。
シドはハイファに対衝撃ジャケットをバサリと被せ、上から覆い被さるように抱き締める。
三秒後、激しい衝撃で二人は気絶した。
「だからさ、明日の朝には退院できるんだ。それまで我慢できねぇのか?」
「できない。ここまできて逃げられるなんて屈辱には耐えられないよ」
それが単に任務遂行したいだとか、さっさと本星に帰りたいとかいう理由ならシドにもまだ宥めることはできただろう。だが懸かっているのがプライドとなると、実際どうしようもなかった。誰よりもハイファのプライドが高いことを知りながら護ってやると言ったのだ。
「今晩でも明日の朝でも変わらないよ、もう治ってるんだから」
「退院してからも三日の安静っつーのを忘れてねぇか?」
「忘れてないよ、リハビリを兼ねてちょっとビスナの町を散歩するだけだもん」
「ゲリラに飛び込んで軍人だってバレたら、八つ裂きじゃ済まねぇって誰かが言ってたぜ?」
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「へえ、貴方が珍しいこと言うよね。怖いんだ?」
「当たり前だろ、俺はマゾじゃねぇんだぞ。撃たれるのも八つ裂きも勘弁、お前が痛い思いをするのはもっと勘弁だ。お前の血を見たとき、俺がどんなに……くそう!」
挑発に乗らなかっただけではなくシドの感じた心の痛みを知って、ハイファは俯いた。しかし次には昂然と顔を上げる。切れ長の目に若草色の瞳をまともに向けた。
「僕はあのとき賭けをした、プライドを懸けた賭けをね。それが勝ちだったのか負けだったのか確かめたい、それだけだよ。だから僕は行く」
きっぱりと言い切って立ち上がり、作り付けのクローゼットから服を取り出して着替え始める。ガウンを脱ぎ捨てドレスシャツとスラックスを身に着けた。ホルスタにテミスコピーの収まった黒革のショルダーバンドを装着する。ベルトにスペアマガジン入りパウチ二本を着け、ソフトスーツのジャケットに袖を通し防寒着を手に取った。
じっと目で追っていたシドもパイプ椅子から腰を上げる。元より執銃し対衝撃ジャケットも着ていた。防寒着を腕に掛けるとハイファの代わりにアマリエットを担ぐ。少し迷ったがショルダーバッグも手にした。着替えなどどうでもいいが、中に入った予備弾が貴重だ。
「傷が痛んだらすぐに言え。でないとバディも解消だからな」
「アイ・サー」
三〇五号室を出てナースステーションに向かう。何の罪もない看護師たちが責められるのは心が痛むからだ。どうにも外せない要件ができたと説明し、痛み止めの錠剤を貰って礼を言いその場をあとにする。一階にエレベーターで下りて会計を済ませ、エントランスを出た。
「うわ、まだ降ってやがる」
「あっちにタクシーが駐まってる、雪だるまになる前に行くよ」
「こら、バカ、走るな!」
タクシーに乗ると一番近いレンタルBEL会社まで走らせる。ゲリラの聖地に軍用BELでは乗り込めない。BEL会社でもダマすのは気が引け、ここがだめならよそを当たるつもりで正直に行き先はビスナだと告げた。
すると意外にもBEL会社の社員は表情ひとつ変えず、ごくシステマチックにキィロックコードを流してくれる。
しこたま保険料を分捕られたのは仕方ない。
いつもと同じく民間機のパイロット席である左席にシド、コ・パイ席である右席にハイファが座り、反重力装置を起動したのち座標をビスナの町に合わせてオートパイロットをオン。
夕方の雪空に小型BELは舞い上がった。
「五百キロくらいしか離れてないからね、到着予定時刻は十九時三十二分だって」
「二十分弱か。ここの日没は何時だってか?」
「ええと……十九時五十分。向こうはもうちょっと早そう。見通しも良くて目立たない、丁度いい時間かもね。それと忘れないうちに貴方もリモータ、別室と惑星警察のシステムにはプロテクト掛けておいて」
「ラジャー。また俺たちはロニア出身の流れ者ってことだな」
適当な経歴は別室戦術コンの練り上げたものが何種類もインプットしてある。そこから二人は傭兵崩れが偶然ゲリラのことを知り、興味半分で荷担したくなったというストーリーを選択した。勿論メインシステムにはプロテクトを掛ける。まず素人には見破られない筈だ。
着くまでの間、二人はコンソールのモニタにビスナのマップを投影して眺める。
「森があって町を囲んでるのか」
「一番奥に離宮があって、その背後が山だからゲリラとしても護りやすいんだね」
「町の中央よりも病院は離宮寄りか。ってことは町の北半分に軍は爆撃したってことだな」
「そうなるね。じゃあ潜入ルートはこの西側の湖沿いはどうかな?」
ハイファの提案にシドは首を傾げた。
「病院を覗くんだ、どうせゲリラに会うなら堂々と正面から乗り込んだらどうだ?」
「うーん、歓迎してくれるのかなあ?」
「これだけの装備を持って『仲間に入れて下さい』だぞ、熱く迎えてくれるに決まってるさ」
「そっか。なら最初から病院の屋上にでもランディングしちゃおうか?」
「そうしようぜ」
頷き合ってキャノピ越しに前方を見る。高々度ではないので雪の勢いが徐々に収まってきたのも分かった。幾つかの町や村が遙か眼下を流れ去ってゆく。こうして眺めると針葉樹林らしい森も多かった。時折輝いているのは凍り付いた湖らしい。
まもなくBELは機速を落とし始める。ハイファがオートパイロットに干渉し、ゆっくりと8の字を描きながら降下するよう航法コンに指示した。低い雲をひとつやり過ごす。
そしてビスナの町の全容が二人の目に映った。
「意外とデカい町みたいだな。けど酷すぎねぇか、これ?」
「まさに半分だけ絨毯爆撃したんだね」
町の北側に当たる手前半分が壊滅していた。瓦礫で埋め尽くされている。雪に覆われてなお石や木やファイバの瓦礫が黒々と焼け焦げているのが見て取れた。南半分に綺麗な碁盤の目を描いた町並みが残っていて、それが却って爆撃の無慈悲さを浮き立たせているようだった。
「なあ、まさかあの中に人はいたのか?」
「ん、どうなんだろ。避難勧告を出して爆撃するほど、ここの軍は親切じゃないと思うけど」
「同じ人間の所業とは思いたくねぇな」
「……うん、そうだね」
そのとき耳障りなチャイムが鳴り響き出す。二人同時にコンソールを覗き込んだ。目を走らせているうちにチャイムはブザーに変わった。ビィビィと頭に響く。
「ロックオンされた! 高射砲かも知れない、手動操縦で避ける!」
「力一杯避けてくれ! っつーかIFFはどうなってんだ!」
「知らないよっ! 忙しくてそれどころじゃないから貴方がやってよね!」
慌ててシドは敵味方識別機を探した。だが今までハイファに任せきってきたツケ、何がどれやら分からない。通常ならフレンドリースクォークという電波を発し、味方同士の誤射を防ぐのだが、民間機なら当たり前に出している『白旗信号』とも云えるそれが出ていないらしい。
こうなると手動で出すしかないが、やはりシドには歯が立たない。
「くそう、保険料ふんだくってレンタル屋の野郎、いい加減なセコハン掴ませやがって!」
「いいから早く! わあっ、撃ってきた!」
地上から放たれたのは高射砲の旧式砲弾ではなくビームだった。光速相手に目で見てから避けては間に合わない。ハイファは勘で右に左にと避ける。民間機に姿勢制御装置も追いつかない急機動を取らせながら、このままでは保たないなあ、などと妙に冷静に思った。
弱気になったのが悪かったのかも知れない、途端にビームを立て続けに食らう。
「反重力装置、メインが完全融解! フェイルセーフもたぶんだめ!」
「一旦町から離れろ!」
「できるならやってる、もう制御不能、保たせてもハードランディングまであと十五秒っ!」
「チクショウ、何でゲリラがビームライフルなんつー高級品持ってんだよ!」
「知らないってば! あああ、イヴェントストライカといるとこれだもん!」
「何でもかんでも俺のせいに……対ショック!」
大揺れに揺れながらBELは斜めに急降下した。
シドはハイファに対衝撃ジャケットをバサリと被せ、上から覆い被さるように抱き締める。
三秒後、激しい衝撃で二人は気絶した。
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