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第44話(BL特有シーン・回避可)
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妙に静かになったのに気付きハイファは上体を起こす。シドは隣で伸びていた。様子を窺ったが呼吸はしていて、どうやら急に眠ってしまったらしい。これはラッキィで今のうちにリフレッシャを浴びようと思ったが、見てない間に目覚めて勝手に出て行かれると困る。
そこでベッドから降りて辺りを見回し、目に入ったのはガウンの紐だった。
「うーん、悪いけどお互い様だよね」
紐を拾いベッドに戻るとシドの両手首を縛り上げる。さすがに後ろ手にするのは気が引けて前で縛ったが、慎重に結び目も口の届かない側にして容赦なく締め上げた。
「じゃあ、いい子で寝ててね」
毛布を被せると脱ぎ散らした自分の衣服を抱え、スキップしてバスルームに向かう。服をダートレスに掛けておいてハイファはゆっくりとバスタイムを愉しんだ。洗浄液を浴びて髪を丁寧に洗う。肌に付着した落ちづらいオイル混じりの硝煙も手を抜かずに擦り落とした。
納得ゆくまで全身を磨き上げたのはシドが目覚め次第、先程の続きをしようと思ってのことである。中途半端に火を灯された躰は疼いていた。期待するだけでこの身は変化してしまう。
それに『出すモン出したら熱は下がる』などという特異体質男の都市伝説(民間伝承?)クラスの主張は本当なのだ。
「早く起きないかなあ、それとも眠ってる間に乗っかっちゃおうかなあ」
歌うように呟きながら洗浄液を湯で流すと肌が生き返ったようである。綺麗に泡を流しきると、バスルームをドライモードにして長い髪を乾かし始めた。
一方のシドは早く起きるどころかハイファがスキップしバスルームに向かう軽やかな足音で、もう目を覚ましていた。たった二分ほどしか意識をとばしていなかった計算である。
暫しボーッとしたまま天井のライトパネルを眺めて仰臥していたが、ついさっきまでの状況を思い出して身を起こした。そこで縛られた手首に気付く。
「マジかよ……くそう、あのスパイ野郎!」
毒づいても結び目は解けない。猛烈に腹を立てながら紐を囓り始めた。だが両手が鬱血するほどのチカラで縛られているのだ、とてもではないが解けそうにない。一旦作業を中断して室内を見回すも、紐を切れるようなシステムは何処にも存在していない。
自分のレールガンが目に入ったが、手首ごと吹っ飛ぶのは勘弁だ。
「ふざけんなよ、チクショウ!」
取り敢えず器用に舌先の技でリモータ操作、TVを消した。すると部屋自体は防音だが薄いバスルームのドアを通して音が聞こえだす。
リフレッシャの水音が妙に軽やかに聞こえてきて余計に腹が立った。あと十分ハイファが出てくるのが遅かったら、本気でレールガンを使うところだった。
乾いた衣服をダートレスから引っ張り出して抱え、ガウンも身に着けず室内に戻ったハイファは、ベッドで脚を投げ出し座り込んだシドを見て立ち止まった。
「あ、おはよ。早起きだね」
「……お蔭さんでな」
「怒ってるのかなあ?」
「喜んでるように見えるならスナイパー失格だ、病院行け」
放り出すような言い種にハイファは『しまった、やりすぎた』と察知していたが、少しばかり遅かったようだ。手首を縛られたままでシドはベッドに転がるとこちらに背を向けて芋虫の如く拗ねてしまった。思わずハイファも自己弁護する。
「だっていい大人が全然言うこと聞いてくれないんだもん!」
言いつつハイファは吸い寄せられるようにベッドに乗ってシドに縋りついていた。覗き込んだ切れ長の目は冷たく、だが罪悪感からハイファの目には哀しげに映った。
「ごめん……ごめんね」
「いいからこいつを解いてくれ」
「シド、ごめん……僕のシド、ああんっ!」
何かシドが主張し続けていたような気もしていたが、ハイファは拗ね切ってしまったバディで愛し人のナナメなご機嫌を立て直そうと必死だった。
高熱を発してなお真っ白にした端正な顔には黒髪が乱れ掛かり、その表情は憔悴して、逞しい躰との対比が酷く色っぽい。そんな全身から男の色気を立ち上らせているような男をハイファは押し倒す。
「ねえ……お願い、シド、欲しいよ……シド」
「ちょ、あっ、ハイファ、こいつを――」
縛られて抵抗できないシドはあっさりと細い躰にのしかかられた。肩から鎖骨、首筋までのラインを柔らかな舌で舐めねぶられる。
至る処をきつく吸い上げられ、甘い痛みに喉の隆起を仰け反らせた。首を振ったがハイファは許さず、襟でも隠れそうにない場所まで濃く穿たれる。
「あっ、く……ハイファ、ンなにすると、くうっ!」
ふいに突き上がってきた疼きをやり過ごそうとシドは身を捩らせた。ハイファはここでも許さない。更に細い腰を振りシドを擦り上げて追い詰めた。
「あ、ああっ……っく、もう、出ちまう……あうっ!」
凄絶なまでの色気を醸す男はハイファの目前で達する。先端から幾度も欲望を弾けさせた。放ってしまうとシドは力を抜く。
だがぐったりした躰に反し未だ屹立は太いままだった。ハイファは息を呑んで細い脚を広げ愛し人に跨る。屹立を掴んで自分の後ろにあてがった。
「僕ももう我慢できない……シド、頂戴」
「っく、だめ、だ……ハイファ、傷つける」
そのまま受け入れようとしているのを知ってシドは焦る。けれど狭い窄まりを馴らしてやりたくても手は自由にならない。
その間にもハイファは細い腰を落とし始めていて、危険な行為を止めるすべはなかった。引き裂いてしまわないことだけを祈りつつ、己のものを白い躰が咥え込んでゆくのを見守る。
「んっ、あ……はぁん、熱い、シドが太いよ……あっふ!」
「無理すんな、もっとゆっくり入れろ……あっ、つっ!」
己にも痛みが走ってシドは呻いた。それでも腰を動かさないよう耐える。見上げると白い喉を仰け反らせたハイファは若草色の瞳いっぱいに潤みを溜めていた。今にも溢れ出しそうなそれに目を奪われていると甘く切ない鳴き声がトーンを上げる。
「あぅんっ! 無理じゃない……シド、いくよ……ああんっ!」
「っく、あっ……ハイファ、大丈夫か!」
太すぎる灼熱の楔を自らに打ち込んだ身は酷く苦しげで、浅く速い息を繰り返していた。瞑った目尻から堰を切った涙が流れ白い頬を伝い滴り落ちシドの腹に零れた。
「おい、お前……くっ――」
余りのきつさにシドは呻く。更に深く包まれ粘膜が強く収縮した。再び見上げると視線を感じたかハイファも目を開いて見返す。儚いまでの微笑み。
「ねえ、今度はシド、中に頂戴」
「ああ、お前のものだ、好きにしやがれ」
「嬉しい。じゃあ、動くからね……はぁん、ああっ!」
高く喘ぎを洩らしながらハイファはゆっくり腰を持ち上げ始めた。シドを半ば以上引き抜いては、また静かに体内へと収める。シドも自分を抑えに抑えていた。
不用意に動けば裂いてしまう。しかし馴らさないままの粘膜の感触は理性を浸食するに充分で、一秒でも早くハイファの中がぬるみ自分に絡んでしまうのを待った。
「あっ、んんぅ……シド、いいから、もう、突いて」
「まだだ……っく、頼むから煽るな」
「僕は貴方に引き裂かれたい、目茶苦茶に刻み込まれたいよ」
その言葉はシドの中の何かをパチンと弾く。ただでさえ高熱に浮かされた脳内が白熱し、何も考えられなくなったシドは思い切り腰を突き上げていた。目の眩むような快感が湧く。
深く届いたハイファの芯を切っ先で突いては内襞を抉った。
「ああん……すごい、いい……シド、あぅんっ!」
「俺も、すっげぇいい……メチャメチャ気持ちいいぜ!」
叫びながらシドは腰を縦に横に動かす。激しく粘膜を掻き回されたハイファは急激に昇り詰め、シドに跨ったまま欲望を吐き出した。細い躰を揺らして飛び散らせ、それは端正な顔に掛かる。唇まで汚した熱をためらいなくシドは舐め取った。
「ああっ、シド、そんな……はぅん、ごめん」
「今更恥ずかしがるな。大体、謝るようなことは何もしてねぇだろ?」
「だって……じゃあ、もう僕がしてあげるから貴方は動かないでよね!」
叫んだハイファは放ったばかりの身で再び細い腰を上下させ始めた。こちらを見下ろした若草色の瞳が少し曇っている。まだ自分の顔色は悪いらしい。そんなことを考えたシドは思わずポーカーフェイスを僅かに歪めた。酷く激しく擦過されていた。
「あっふ……シド、こんなに、熱くして……はぅんっ!」
「くっ、ハイファ……うっ――」
動くなと言われたものの我慢も限界となり、シドもまた腰を突き上げ始めた。堪らなくなりシドは身を反らせ、ハイファはシドの屹立を激しく擦り上げる。幾らも経たずにシドはハイファの中で己を膨れ上がらせた。堪えきれずに訴える。
「ああっ、もう、だめだ……ハイファ!」
「はぁんっ! いい、中に……僕の中に、きて!」
「お前の、中を、汚すぞ……あっ、あっ……くうっ!」
二度目とは思えないくらい大量にシドは溢れさせた。身を痙攣させて放つ。熱く濃いものでたっぷりと体内を濡らされたハイファは、愛しい男の放ったものを受け止めて、眩暈のような陶酔感に身を浸した。シドの荒い呼吸が落ち着くまで暫し待つ。
やがてハイファはシドで自らをまたも掻き混ぜだした。驚いたらしくシドはビクリと身を揺らす。その額には汗が浮かび始めていた。
「僕の、ものって、好きにしろって……っん、貴方が言ったんだからね!」
「だからって……あっ、く――」
「シド……っん、シド!」
そこでベッドから降りて辺りを見回し、目に入ったのはガウンの紐だった。
「うーん、悪いけどお互い様だよね」
紐を拾いベッドに戻るとシドの両手首を縛り上げる。さすがに後ろ手にするのは気が引けて前で縛ったが、慎重に結び目も口の届かない側にして容赦なく締め上げた。
「じゃあ、いい子で寝ててね」
毛布を被せると脱ぎ散らした自分の衣服を抱え、スキップしてバスルームに向かう。服をダートレスに掛けておいてハイファはゆっくりとバスタイムを愉しんだ。洗浄液を浴びて髪を丁寧に洗う。肌に付着した落ちづらいオイル混じりの硝煙も手を抜かずに擦り落とした。
納得ゆくまで全身を磨き上げたのはシドが目覚め次第、先程の続きをしようと思ってのことである。中途半端に火を灯された躰は疼いていた。期待するだけでこの身は変化してしまう。
それに『出すモン出したら熱は下がる』などという特異体質男の都市伝説(民間伝承?)クラスの主張は本当なのだ。
「早く起きないかなあ、それとも眠ってる間に乗っかっちゃおうかなあ」
歌うように呟きながら洗浄液を湯で流すと肌が生き返ったようである。綺麗に泡を流しきると、バスルームをドライモードにして長い髪を乾かし始めた。
一方のシドは早く起きるどころかハイファがスキップしバスルームに向かう軽やかな足音で、もう目を覚ましていた。たった二分ほどしか意識をとばしていなかった計算である。
暫しボーッとしたまま天井のライトパネルを眺めて仰臥していたが、ついさっきまでの状況を思い出して身を起こした。そこで縛られた手首に気付く。
「マジかよ……くそう、あのスパイ野郎!」
毒づいても結び目は解けない。猛烈に腹を立てながら紐を囓り始めた。だが両手が鬱血するほどのチカラで縛られているのだ、とてもではないが解けそうにない。一旦作業を中断して室内を見回すも、紐を切れるようなシステムは何処にも存在していない。
自分のレールガンが目に入ったが、手首ごと吹っ飛ぶのは勘弁だ。
「ふざけんなよ、チクショウ!」
取り敢えず器用に舌先の技でリモータ操作、TVを消した。すると部屋自体は防音だが薄いバスルームのドアを通して音が聞こえだす。
リフレッシャの水音が妙に軽やかに聞こえてきて余計に腹が立った。あと十分ハイファが出てくるのが遅かったら、本気でレールガンを使うところだった。
乾いた衣服をダートレスから引っ張り出して抱え、ガウンも身に着けず室内に戻ったハイファは、ベッドで脚を投げ出し座り込んだシドを見て立ち止まった。
「あ、おはよ。早起きだね」
「……お蔭さんでな」
「怒ってるのかなあ?」
「喜んでるように見えるならスナイパー失格だ、病院行け」
放り出すような言い種にハイファは『しまった、やりすぎた』と察知していたが、少しばかり遅かったようだ。手首を縛られたままでシドはベッドに転がるとこちらに背を向けて芋虫の如く拗ねてしまった。思わずハイファも自己弁護する。
「だっていい大人が全然言うこと聞いてくれないんだもん!」
言いつつハイファは吸い寄せられるようにベッドに乗ってシドに縋りついていた。覗き込んだ切れ長の目は冷たく、だが罪悪感からハイファの目には哀しげに映った。
「ごめん……ごめんね」
「いいからこいつを解いてくれ」
「シド、ごめん……僕のシド、ああんっ!」
何かシドが主張し続けていたような気もしていたが、ハイファは拗ね切ってしまったバディで愛し人のナナメなご機嫌を立て直そうと必死だった。
高熱を発してなお真っ白にした端正な顔には黒髪が乱れ掛かり、その表情は憔悴して、逞しい躰との対比が酷く色っぽい。そんな全身から男の色気を立ち上らせているような男をハイファは押し倒す。
「ねえ……お願い、シド、欲しいよ……シド」
「ちょ、あっ、ハイファ、こいつを――」
縛られて抵抗できないシドはあっさりと細い躰にのしかかられた。肩から鎖骨、首筋までのラインを柔らかな舌で舐めねぶられる。
至る処をきつく吸い上げられ、甘い痛みに喉の隆起を仰け反らせた。首を振ったがハイファは許さず、襟でも隠れそうにない場所まで濃く穿たれる。
「あっ、く……ハイファ、ンなにすると、くうっ!」
ふいに突き上がってきた疼きをやり過ごそうとシドは身を捩らせた。ハイファはここでも許さない。更に細い腰を振りシドを擦り上げて追い詰めた。
「あ、ああっ……っく、もう、出ちまう……あうっ!」
凄絶なまでの色気を醸す男はハイファの目前で達する。先端から幾度も欲望を弾けさせた。放ってしまうとシドは力を抜く。
だがぐったりした躰に反し未だ屹立は太いままだった。ハイファは息を呑んで細い脚を広げ愛し人に跨る。屹立を掴んで自分の後ろにあてがった。
「僕ももう我慢できない……シド、頂戴」
「っく、だめ、だ……ハイファ、傷つける」
そのまま受け入れようとしているのを知ってシドは焦る。けれど狭い窄まりを馴らしてやりたくても手は自由にならない。
その間にもハイファは細い腰を落とし始めていて、危険な行為を止めるすべはなかった。引き裂いてしまわないことだけを祈りつつ、己のものを白い躰が咥え込んでゆくのを見守る。
「んっ、あ……はぁん、熱い、シドが太いよ……あっふ!」
「無理すんな、もっとゆっくり入れろ……あっ、つっ!」
己にも痛みが走ってシドは呻いた。それでも腰を動かさないよう耐える。見上げると白い喉を仰け反らせたハイファは若草色の瞳いっぱいに潤みを溜めていた。今にも溢れ出しそうなそれに目を奪われていると甘く切ない鳴き声がトーンを上げる。
「あぅんっ! 無理じゃない……シド、いくよ……ああんっ!」
「っく、あっ……ハイファ、大丈夫か!」
太すぎる灼熱の楔を自らに打ち込んだ身は酷く苦しげで、浅く速い息を繰り返していた。瞑った目尻から堰を切った涙が流れ白い頬を伝い滴り落ちシドの腹に零れた。
「おい、お前……くっ――」
余りのきつさにシドは呻く。更に深く包まれ粘膜が強く収縮した。再び見上げると視線を感じたかハイファも目を開いて見返す。儚いまでの微笑み。
「ねえ、今度はシド、中に頂戴」
「ああ、お前のものだ、好きにしやがれ」
「嬉しい。じゃあ、動くからね……はぁん、ああっ!」
高く喘ぎを洩らしながらハイファはゆっくり腰を持ち上げ始めた。シドを半ば以上引き抜いては、また静かに体内へと収める。シドも自分を抑えに抑えていた。
不用意に動けば裂いてしまう。しかし馴らさないままの粘膜の感触は理性を浸食するに充分で、一秒でも早くハイファの中がぬるみ自分に絡んでしまうのを待った。
「あっ、んんぅ……シド、いいから、もう、突いて」
「まだだ……っく、頼むから煽るな」
「僕は貴方に引き裂かれたい、目茶苦茶に刻み込まれたいよ」
その言葉はシドの中の何かをパチンと弾く。ただでさえ高熱に浮かされた脳内が白熱し、何も考えられなくなったシドは思い切り腰を突き上げていた。目の眩むような快感が湧く。
深く届いたハイファの芯を切っ先で突いては内襞を抉った。
「ああん……すごい、いい……シド、あぅんっ!」
「俺も、すっげぇいい……メチャメチャ気持ちいいぜ!」
叫びながらシドは腰を縦に横に動かす。激しく粘膜を掻き回されたハイファは急激に昇り詰め、シドに跨ったまま欲望を吐き出した。細い躰を揺らして飛び散らせ、それは端正な顔に掛かる。唇まで汚した熱をためらいなくシドは舐め取った。
「ああっ、シド、そんな……はぅん、ごめん」
「今更恥ずかしがるな。大体、謝るようなことは何もしてねぇだろ?」
「だって……じゃあ、もう僕がしてあげるから貴方は動かないでよね!」
叫んだハイファは放ったばかりの身で再び細い腰を上下させ始めた。こちらを見下ろした若草色の瞳が少し曇っている。まだ自分の顔色は悪いらしい。そんなことを考えたシドは思わずポーカーフェイスを僅かに歪めた。酷く激しく擦過されていた。
「あっふ……シド、こんなに、熱くして……はぅんっ!」
「くっ、ハイファ……うっ――」
動くなと言われたものの我慢も限界となり、シドもまた腰を突き上げ始めた。堪らなくなりシドは身を反らせ、ハイファはシドの屹立を激しく擦り上げる。幾らも経たずにシドはハイファの中で己を膨れ上がらせた。堪えきれずに訴える。
「ああっ、もう、だめだ……ハイファ!」
「はぁんっ! いい、中に……僕の中に、きて!」
「お前の、中を、汚すぞ……あっ、あっ……くうっ!」
二度目とは思えないくらい大量にシドは溢れさせた。身を痙攣させて放つ。熱く濃いものでたっぷりと体内を濡らされたハイファは、愛しい男の放ったものを受け止めて、眩暈のような陶酔感に身を浸した。シドの荒い呼吸が落ち着くまで暫し待つ。
やがてハイファはシドで自らをまたも掻き混ぜだした。驚いたらしくシドはビクリと身を揺らす。その額には汗が浮かび始めていた。
「僕の、ものって、好きにしろって……っん、貴方が言ったんだからね!」
「だからって……あっ、く――」
「シド……っん、シド!」
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