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第四章 新たな一歩
102 生まれつき
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「「「ネイト(さん)!」」」
ミコトちゃんと別れ、食堂へと向かう途中、突然ネイトを呼び止める声が3つ聞こえる。
その声の主は、ヘンディ、ザシャ、ブラド。
「あ、あの……戻ってきました……迷惑かけてすみません」
「ガハハ、謝らなくていいぜ!
お前ならどうせすぐ戻ってくると信じていたからな!」
「そんな……」
満面の笑みで言葉を返すブラド。対するネイトは少し困った顔をしつつも、どこか嬉しそうだ。
そんなネイトに次に声をかけるのは、ヘンディ。
「ネイト……俺こそすまなかった。
お前からのアドバイスを活かせず、お前を傷つけてしまった。お前が出ていく原因を作ってしまった。
でもこれだけは信じてほしい! お前のアドバイスが役に立たなかったわけじゃ――」
「あ! いや、違います! その……気にしてなかったと言えば嘘になりますけど、それでも出ていった直接の理由じゃないです」
ヘンディの言葉を必死になって否定するネイト。
どうやら、ヘンディの想像とは違った展開のようだ。
「へ? そうなのか? てっきりタイミング的に試合後の俺とザシャとの会話を聞いたからかと……」
「えっと……正直、会話が原因……ってのはあってるかも……。
僕が出ていった理由は……ルーツです」
「ルーツ……?」
ネイトの語るルーツという言葉。
これは恐らく先程のミコトちゃんとのやり取りとも重なってくるものだろう。
「はい。僕には、大したルーツがありませんでした。
サッカーを始めた理由だってサッカーが好きだからってだけだし、こんなにネガティブなのにすら特に理由はありません。ただ生まれつき気が弱かった、それだけです。
ヘンドリックさんみたいに過去何かあったとかそういうのも全くありません」
「別にそんなの……気にすることじゃ……」
「はい、今ならわかります。
それでも僕は怖かった。
『なぜ試合に出られないんだ? なぜそんなにネガティブなんだ?』と聞かれるのが。
幸い今までにこんなことを聞いてくる人はいませんでしたが、それも時間の問題。いつまでも逃げてはいられない」
「…………」
「ヘンドリックさんの話を聞いて感じました。ヘンドリックさんですら過去の出来事によりトラウマが芽生えてしまう。だったら僕にも何かあるんじゃないのか。ルーツを聞けば僕のネガティブを解決できるんじゃないのか。
そういう考えに至る可能性が頭に浮かんでしまいました」
「…………」
正直、否定しきれない自分がいる。
ネイトに対するアプローチとして、そういうやり方が頭に浮かばなかったわけじゃない。
「でも僕には何も無かった。もし何か聞かれても、生まれつきとしか答えられない。
結局僕は、あの時――この戦いに参加すると表明した時から何も変わっていない。
そろそろみんなの堪忍袋の緒も切れる頃だ。
弱い僕は、自分の弱さを認められずに……逃げ出しました」
「それでエリラに行ったのか」
「エリラに行ったというよりは、人気のない方へと進んでいったら、いつの間にか辿り着いてたって感じです。
そして僕はそこでミコトちゃんに会いました。彼女もまた、ルーツによる問題を抱えていた一人」
***
「ふうん。じゃが、生まれつきというのはそこまで小さいものかのう」
「……え?」
「生まれつきじゃぞ? 生まれてから今日まで、何年も付き合ってきた感情じゃ。
後天的なものと比べても、根の深さならうぬの方が上じゃ。
侮れるようなものでは無いと思うのじゃが……。
まあ、我が言えたことではないがな」
***
「ミコトちゃんの何気なく言ったその言葉に僕は救われました。
だからここに帰ってくることができたんです。
だから、僕は強くなるため再び立ち上がれたんです。
本当に……ミコトちゃんには感謝しかありません」
ミコトちゃんもネイトと似た悩みを持ち、考え続けていた人。そんなミコトちゃんだからこそそういった言葉が出てきたのだろう。
それならば、俺がネイトにかける言葉はただ1つ。
「ミコトちゃんも……ネイトのおかげでここに来ることができて、喜んでたぞ」
「そうですか。
それは……凄くよかったです」
一筋の涙を流しながら微笑むネイト。
彼ももう心配ないだろう。
同じ言葉でも、言う人によって受け取り側の捉え方は変わる。
恐らく同じ言葉を俺がネイトに伝えてもここまで響きはしなかったはずだ。
ミコトちゃんだからこそ響いた言葉。
運命の巡り合わせに感謝しよう。
「ガハハ、で、ネイト、次からは試合に出るらしいな!」
「う、うん。次こそは出るつもり。もちろん、僕の力を必要としてくれるのなら……だけど」
「何言ってんだネイト! よく聞けお前ら! ネイトはめちゃくちゃサッカーが上手いからな!
次の試合は勝利確定だ!」
「ちょ、ハードル上げないで……」
「ガハハ、こんなのお前にとっちゃハードルでもなんでもないぜ!」
「まあネイト、そんなに気負うな。
気負いすぎて破滅しかけたやつを俺は知ってるからな……!」
「それってヘンディさんのことじゃないっスか」
「あ、バレた?」
「そりゃあんだけ騒いだんだからバレるっスよーーー」
「「「あはははは」」」
ネイトも戻って来、チームの雰囲気も良くなっている。こんな良い流れの中で5日目は終わり、迎えた6日目。今日は試合会場が決まる日だ。
そわそわしながら特訓を終え、ミーティングルームへと向かう。
結局試合前日になっても未知の力を使うことはできなかった。
これは俺だけじゃなく、ブラドとヘンディ以外の全員が同じ状況だ。
だがこれは仕方ない。大きな力だ。簡単に身につけられるとも思っていない。
もちろん、今までのように試合中に覚醒する可能性もあるだろうしな。
それに、未知の力以外の形でなら全員特訓の成果はちゃんと出ている。
俺も、オフ・ザ・ボールに関してはかなり練度を上げることができた。
未知の力が無くても充分戦える実力は身についたはずだ。
そして伝えられる会場は……
「……メラキュラです」
「ああー、終わったあああ」
「怖いよおおおおおおおおお」
「べ、別に怖くなんか全くないけど! 敵星までいくのはめんどくさくて嫌ね!」
……じゅ、充分戦える……はずだ……。
ミコトちゃんと別れ、食堂へと向かう途中、突然ネイトを呼び止める声が3つ聞こえる。
その声の主は、ヘンディ、ザシャ、ブラド。
「あ、あの……戻ってきました……迷惑かけてすみません」
「ガハハ、謝らなくていいぜ!
お前ならどうせすぐ戻ってくると信じていたからな!」
「そんな……」
満面の笑みで言葉を返すブラド。対するネイトは少し困った顔をしつつも、どこか嬉しそうだ。
そんなネイトに次に声をかけるのは、ヘンディ。
「ネイト……俺こそすまなかった。
お前からのアドバイスを活かせず、お前を傷つけてしまった。お前が出ていく原因を作ってしまった。
でもこれだけは信じてほしい! お前のアドバイスが役に立たなかったわけじゃ――」
「あ! いや、違います! その……気にしてなかったと言えば嘘になりますけど、それでも出ていった直接の理由じゃないです」
ヘンディの言葉を必死になって否定するネイト。
どうやら、ヘンディの想像とは違った展開のようだ。
「へ? そうなのか? てっきりタイミング的に試合後の俺とザシャとの会話を聞いたからかと……」
「えっと……正直、会話が原因……ってのはあってるかも……。
僕が出ていった理由は……ルーツです」
「ルーツ……?」
ネイトの語るルーツという言葉。
これは恐らく先程のミコトちゃんとのやり取りとも重なってくるものだろう。
「はい。僕には、大したルーツがありませんでした。
サッカーを始めた理由だってサッカーが好きだからってだけだし、こんなにネガティブなのにすら特に理由はありません。ただ生まれつき気が弱かった、それだけです。
ヘンドリックさんみたいに過去何かあったとかそういうのも全くありません」
「別にそんなの……気にすることじゃ……」
「はい、今ならわかります。
それでも僕は怖かった。
『なぜ試合に出られないんだ? なぜそんなにネガティブなんだ?』と聞かれるのが。
幸い今までにこんなことを聞いてくる人はいませんでしたが、それも時間の問題。いつまでも逃げてはいられない」
「…………」
「ヘンドリックさんの話を聞いて感じました。ヘンドリックさんですら過去の出来事によりトラウマが芽生えてしまう。だったら僕にも何かあるんじゃないのか。ルーツを聞けば僕のネガティブを解決できるんじゃないのか。
そういう考えに至る可能性が頭に浮かんでしまいました」
「…………」
正直、否定しきれない自分がいる。
ネイトに対するアプローチとして、そういうやり方が頭に浮かばなかったわけじゃない。
「でも僕には何も無かった。もし何か聞かれても、生まれつきとしか答えられない。
結局僕は、あの時――この戦いに参加すると表明した時から何も変わっていない。
そろそろみんなの堪忍袋の緒も切れる頃だ。
弱い僕は、自分の弱さを認められずに……逃げ出しました」
「それでエリラに行ったのか」
「エリラに行ったというよりは、人気のない方へと進んでいったら、いつの間にか辿り着いてたって感じです。
そして僕はそこでミコトちゃんに会いました。彼女もまた、ルーツによる問題を抱えていた一人」
***
「ふうん。じゃが、生まれつきというのはそこまで小さいものかのう」
「……え?」
「生まれつきじゃぞ? 生まれてから今日まで、何年も付き合ってきた感情じゃ。
後天的なものと比べても、根の深さならうぬの方が上じゃ。
侮れるようなものでは無いと思うのじゃが……。
まあ、我が言えたことではないがな」
***
「ミコトちゃんの何気なく言ったその言葉に僕は救われました。
だからここに帰ってくることができたんです。
だから、僕は強くなるため再び立ち上がれたんです。
本当に……ミコトちゃんには感謝しかありません」
ミコトちゃんもネイトと似た悩みを持ち、考え続けていた人。そんなミコトちゃんだからこそそういった言葉が出てきたのだろう。
それならば、俺がネイトにかける言葉はただ1つ。
「ミコトちゃんも……ネイトのおかげでここに来ることができて、喜んでたぞ」
「そうですか。
それは……凄くよかったです」
一筋の涙を流しながら微笑むネイト。
彼ももう心配ないだろう。
同じ言葉でも、言う人によって受け取り側の捉え方は変わる。
恐らく同じ言葉を俺がネイトに伝えてもここまで響きはしなかったはずだ。
ミコトちゃんだからこそ響いた言葉。
運命の巡り合わせに感謝しよう。
「ガハハ、で、ネイト、次からは試合に出るらしいな!」
「う、うん。次こそは出るつもり。もちろん、僕の力を必要としてくれるのなら……だけど」
「何言ってんだネイト! よく聞けお前ら! ネイトはめちゃくちゃサッカーが上手いからな!
次の試合は勝利確定だ!」
「ちょ、ハードル上げないで……」
「ガハハ、こんなのお前にとっちゃハードルでもなんでもないぜ!」
「まあネイト、そんなに気負うな。
気負いすぎて破滅しかけたやつを俺は知ってるからな……!」
「それってヘンディさんのことじゃないっスか」
「あ、バレた?」
「そりゃあんだけ騒いだんだからバレるっスよーーー」
「「「あはははは」」」
ネイトも戻って来、チームの雰囲気も良くなっている。こんな良い流れの中で5日目は終わり、迎えた6日目。今日は試合会場が決まる日だ。
そわそわしながら特訓を終え、ミーティングルームへと向かう。
結局試合前日になっても未知の力を使うことはできなかった。
これは俺だけじゃなく、ブラドとヘンディ以外の全員が同じ状況だ。
だがこれは仕方ない。大きな力だ。簡単に身につけられるとも思っていない。
もちろん、今までのように試合中に覚醒する可能性もあるだろうしな。
それに、未知の力以外の形でなら全員特訓の成果はちゃんと出ている。
俺も、オフ・ザ・ボールに関してはかなり練度を上げることができた。
未知の力が無くても充分戦える実力は身についたはずだ。
そして伝えられる会場は……
「……メラキュラです」
「ああー、終わったあああ」
「怖いよおおおおおおおおお」
「べ、別に怖くなんか全くないけど! 敵星までいくのはめんどくさくて嫌ね!」
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