80 / 109
第四章 新たな一歩
80 監督の思惑
しおりを挟む
「「「……え? 予定調和?」」」
フロージアとの激戦を終えたばかりの俺たちに、アウラス監督から予想外の言葉が浴びせられる。
「え、えっと、予定調和とは……?」
「ほっほ、そのままの意味じゃよ。
まあ色々と気になるじゃろうが、ここは敵陣、誰が聞き耳を立てているかわからんからのう。またオグレスに戻ったら話すわい。
それまではこのこと、そして今回の試合で感じたことを自分の中で整理しておいてくれい」
いきなりだとは思ったが、俺も整理しておきたいことはたくさんあるので好都合だ。
もちろん、これからどう進んでいくのかも考えなくてはいけないしな。
「はーい、じゃあオグレスに帰るわよ。
ここから近いしこのまま歩きで宇宙船へ向かってそのまま帰るわ。だから大して時間はかからないわね。
あんまりいい思い出はないかもだけど、このフロージアの綺麗な雪景色も見納めだから気になる人は目に焼き付けておくこと!
じゃあ付いてきてね」
言われた通りフィロさんに付いてスタジアムを後にする。
みんな、監督の言う通り黙って考え込んでいるようだ。
俺も頭を整理するか。
初めての他星での試合。
やはり印象に残っているのは星の特性の活かし方だろう。
今回のフロージアだって、試合が終わって改めて考えても単純な実力は俺たちの方がかなり上。それでも結果は俺たちの敗北。
コート次第では格上を食うことだって可能、か。
こういう面では、星自体には特性が無いオグレスは不利だな。とはいえ、今回の試合もオグレスの科学力が無ければ更に悪い結果で終わっていただろう。
それぞれの星の特性や特徴を活かすことは、俺の想定を遥かに超えた重要な要素だな。
次に印象に残ったのは、相手チームの悪意か。
幸い大きな怪我ではなかったようだが、それでもクレに相手選手が突っ込んだときは本当に焦った。
カード上等の直接的な攻撃だけではなく、星の重要な施設を破壊してまでコートの有利を強固なものにしたことだってそうだ。
相手にとって、俺たちは倒さなくてはならない敵だという感情が痛いほど伝わってくる。
星の存亡をかけた戦い――戦争なんだもんな。
何があってもおかしくない。本当に気が抜けないな。
そしてこれも忘れてはいけない、ブラドに関してだ。
前回ギガデス戦で発揮した力、火事場の馬鹿力と片付けられていたが、今回またしても発揮した以上そうも言っていられないだろう。
もしかしたら、俺たちがニューグレ世代であることと何か関係しているのかも。気になる情報だ。
そして最後は俺。
今回の試合、作戦を考えはしたが、フィールドプレーヤーとしては何もできていない。
俺がもう少しフィールドプレーヤーとしての活躍をできていたのなら、結果は変わっていたんじゃないだろうか。
自分が弱い側の人間だということはとうの昔に理解していたつもりだが、それでも悔しくはあるな。
ここで改めてアウラス監督の"予定調和"という言葉について考えてみる。
ここでの意味はそのまま、俺たちが負けるのは想定通りだということだろう。
正直意図が思い当たらないわけではない。
おそらく俺たちに緊張感を持たせるためだろうな。
今回のトーナメントで1番の強敵は間違いなくエクセラル。単純な実力で負けてる以上、このままでは勝つのは難しい。
いや、それだけではないだろう。
エクセラルだけではない。試合はエクセラルに勝って終わりではないからだ。
本戦は予選を勝ち抜いた強豪が集まっている。俺たちはそんな本戦も勝ち抜かねばならない。
今よりも一回りも二回りも成長する必要がある。
そのため、ここで一度負けることにより、後がない状態を生み出し、俺たちを更に必死にさせることは理にかなっているといえる。
もしかしたら監督は今回のフロージアの作戦も読んでいたのかもしれないな。
その上でギリギリ負けるように誘導したのかも。
もし点差を付けられてぼろ負けしていたら、エクセラルとの得失点差が更に開き本戦出場は絶望的になっていただろうし、そこのところを読み違えるような人でもないだろう。
だが、それなら一つだけ疑問が生まれるが……。
などと考えているうちにオグレスへと到着する。
いい感じに頭も整理できたな。
「ほっほ、自分の中でまとめることはできたかのう?」
宿舎へとワープした俺たちへアウラス監督はそう告げる。
「はい、監督の意図はだいたいわかりました。しかし一つだけ疑問があります」
「ほう、なんじゃ? 言ってみい」
「今回の敗北の相手はフロージア。そのフロージアは既に1敗しているし、メラキュラとエクセラルにこれから勝つのなら勝ち点的な詰みは防がれています。
しかし、得失点差は違います。エクセラルはフロージアに点差をつけて勝っています。もしこのままエクセラルに勝ったとして、おそらく勝ち点が同じになる以上結果は得失点差で決められる。その場合、俺たちの勝ち目は薄いのでは?」
「確かに、エクセラルはフロージアに8-0で勝ったらしいな。これだけでも既に厳しいが、これに加えてもしメラキュラやギガデスにも点差をつけて勝った場合、エクセラルに得失点差で勝つことは不可能に近くなるだろう」
クレも俺に同意する。
この通り、エクセラルに得失点差で勝つのが無理ならば、得失点差の関与しない4勝0敗でこの予選を終わらせるのが最善のはずだ。
それは監督もわかっているはず、その上でわざと負ける選択を取った理由が知りたい。
「ほっほ、もっともな疑問じゃのう。
じゃが、その答えはすぐにわかるはずじゃわい。
フィロ、どうじゃ?」
入り口の方を向き呼びかけるアウラス監督。その後すぐフィロさんが入ってきてこう答える。
「は、はい、問題ありません。
裏の試合、エクセラル対メラキュラの試合は2-1でエクセラルの勝ちです」
2-1!? 裏の試合はエクセラルホームでの試合だと聞いていた。メラキュラがホームの利点を活かせないならぼろ負けしていることも覚悟していたが……。
「も、もしかしてメラキュラって結構強いチームなんですか……?」
「ちと違うのう。
今回問題なのは、エクセラルじゃ」
「エクセラル……?」
「エクセラルは今足に爆弾を抱えておる。故に満足のいくプレーができなかったようじゃのう」
「言葉が足りないですよアウラス監督。
私が順を追って説明するわね」
ここからはフィロさんに説明してもらう。
聞いた話を簡潔にまとめると、エクセラルは今フロージアの仕掛けた罠により満足に足を動かせない状態らしい。だから、今のエクセラルが大量得点をすることは無理だと判断されているようだ。
「でも、それならチームのメンバーを変えたらいいと思うんスけど、やっぱり制限とかあるんスか?」
「ええ。
この大会、最初に登録したメンバーからは基本的に交代することができないわ。一応、やむを得ない理由があった場合のみ1人に限って交代は可能だけど、それだけね」
「なるほどっス」
もしベンチのメンバーと交代しても全員が万全な状態で試合をすることは不可能だったのか。
フロージア……エグい罠を仕掛けるな……。
とはいえ、そんなハンデを背負っても試合にはしっかり勝つエクセラルも流石の強敵だな。
「いやしかし、それはここから得失点差を伸ばさないことにはなりますが、それだけです。今ある得失点差を埋められるものではありません。
エクセラルは既に8点ものアドバンテージを得ていますが、そこに関してはどうお考えなのですか?」
「ほっほ、それこそ簡単じゃ。
お前さんらには、メラキュラ戦でその得失点差を埋められるくらいの大量得点をして勝ってもらう」
「え!? 8点ですか!?」
「何を慌てておるんじゃ。メラキュラは特別強いチームではない。ハンデを背負ったエクセラルに負けたことから一目瞭然じゃろう。そもそも、サッカーが上手い星なら大会が始まる前から名が通っているはずじゃ。
フィロ、そういう話は聞いたことがあるか?」
「いえ、メラキュラがサッカーに精通しているという話は聞いたことがないですね」
「だ、そうじゃ。つまり、そんなメラキュラにすら勝てないようでは、この先勝ち抜くのはしんどくなってくるじゃろうな」
「どうでもいいけどよお!
こんなぺちゃくちゃ喋ってる時間なんてあんのか?
他の星はどうとか関係ねえだろ。負けて後がない俺たちはただただ必死に練習するだけなんじゃねえの?」
口を挟んだのはヒル。相変わらず極端な意見だが今回はもっとも。
確かに今1番重要なことは俺たちが強くなることだ。
「ほっほ、その通りじゃ。というわけで、ポチッとな」
「「「へ?」」」
その瞬間、俺はどこか別の場所へと飛ばされる。ワープされたのか? ここはどこだ? みんなはどこだ?
辺りを見回していると、目の前に電子モニターが現れる。
「戸惑っていることかのう?
そこは特訓場。突然じゃが、お前さんらには今から特訓をしてもらう。じゃあ、頑張ってくれい」
フロージアとの激戦を終えたばかりの俺たちに、アウラス監督から予想外の言葉が浴びせられる。
「え、えっと、予定調和とは……?」
「ほっほ、そのままの意味じゃよ。
まあ色々と気になるじゃろうが、ここは敵陣、誰が聞き耳を立てているかわからんからのう。またオグレスに戻ったら話すわい。
それまではこのこと、そして今回の試合で感じたことを自分の中で整理しておいてくれい」
いきなりだとは思ったが、俺も整理しておきたいことはたくさんあるので好都合だ。
もちろん、これからどう進んでいくのかも考えなくてはいけないしな。
「はーい、じゃあオグレスに帰るわよ。
ここから近いしこのまま歩きで宇宙船へ向かってそのまま帰るわ。だから大して時間はかからないわね。
あんまりいい思い出はないかもだけど、このフロージアの綺麗な雪景色も見納めだから気になる人は目に焼き付けておくこと!
じゃあ付いてきてね」
言われた通りフィロさんに付いてスタジアムを後にする。
みんな、監督の言う通り黙って考え込んでいるようだ。
俺も頭を整理するか。
初めての他星での試合。
やはり印象に残っているのは星の特性の活かし方だろう。
今回のフロージアだって、試合が終わって改めて考えても単純な実力は俺たちの方がかなり上。それでも結果は俺たちの敗北。
コート次第では格上を食うことだって可能、か。
こういう面では、星自体には特性が無いオグレスは不利だな。とはいえ、今回の試合もオグレスの科学力が無ければ更に悪い結果で終わっていただろう。
それぞれの星の特性や特徴を活かすことは、俺の想定を遥かに超えた重要な要素だな。
次に印象に残ったのは、相手チームの悪意か。
幸い大きな怪我ではなかったようだが、それでもクレに相手選手が突っ込んだときは本当に焦った。
カード上等の直接的な攻撃だけではなく、星の重要な施設を破壊してまでコートの有利を強固なものにしたことだってそうだ。
相手にとって、俺たちは倒さなくてはならない敵だという感情が痛いほど伝わってくる。
星の存亡をかけた戦い――戦争なんだもんな。
何があってもおかしくない。本当に気が抜けないな。
そしてこれも忘れてはいけない、ブラドに関してだ。
前回ギガデス戦で発揮した力、火事場の馬鹿力と片付けられていたが、今回またしても発揮した以上そうも言っていられないだろう。
もしかしたら、俺たちがニューグレ世代であることと何か関係しているのかも。気になる情報だ。
そして最後は俺。
今回の試合、作戦を考えはしたが、フィールドプレーヤーとしては何もできていない。
俺がもう少しフィールドプレーヤーとしての活躍をできていたのなら、結果は変わっていたんじゃないだろうか。
自分が弱い側の人間だということはとうの昔に理解していたつもりだが、それでも悔しくはあるな。
ここで改めてアウラス監督の"予定調和"という言葉について考えてみる。
ここでの意味はそのまま、俺たちが負けるのは想定通りだということだろう。
正直意図が思い当たらないわけではない。
おそらく俺たちに緊張感を持たせるためだろうな。
今回のトーナメントで1番の強敵は間違いなくエクセラル。単純な実力で負けてる以上、このままでは勝つのは難しい。
いや、それだけではないだろう。
エクセラルだけではない。試合はエクセラルに勝って終わりではないからだ。
本戦は予選を勝ち抜いた強豪が集まっている。俺たちはそんな本戦も勝ち抜かねばならない。
今よりも一回りも二回りも成長する必要がある。
そのため、ここで一度負けることにより、後がない状態を生み出し、俺たちを更に必死にさせることは理にかなっているといえる。
もしかしたら監督は今回のフロージアの作戦も読んでいたのかもしれないな。
その上でギリギリ負けるように誘導したのかも。
もし点差を付けられてぼろ負けしていたら、エクセラルとの得失点差が更に開き本戦出場は絶望的になっていただろうし、そこのところを読み違えるような人でもないだろう。
だが、それなら一つだけ疑問が生まれるが……。
などと考えているうちにオグレスへと到着する。
いい感じに頭も整理できたな。
「ほっほ、自分の中でまとめることはできたかのう?」
宿舎へとワープした俺たちへアウラス監督はそう告げる。
「はい、監督の意図はだいたいわかりました。しかし一つだけ疑問があります」
「ほう、なんじゃ? 言ってみい」
「今回の敗北の相手はフロージア。そのフロージアは既に1敗しているし、メラキュラとエクセラルにこれから勝つのなら勝ち点的な詰みは防がれています。
しかし、得失点差は違います。エクセラルはフロージアに点差をつけて勝っています。もしこのままエクセラルに勝ったとして、おそらく勝ち点が同じになる以上結果は得失点差で決められる。その場合、俺たちの勝ち目は薄いのでは?」
「確かに、エクセラルはフロージアに8-0で勝ったらしいな。これだけでも既に厳しいが、これに加えてもしメラキュラやギガデスにも点差をつけて勝った場合、エクセラルに得失点差で勝つことは不可能に近くなるだろう」
クレも俺に同意する。
この通り、エクセラルに得失点差で勝つのが無理ならば、得失点差の関与しない4勝0敗でこの予選を終わらせるのが最善のはずだ。
それは監督もわかっているはず、その上でわざと負ける選択を取った理由が知りたい。
「ほっほ、もっともな疑問じゃのう。
じゃが、その答えはすぐにわかるはずじゃわい。
フィロ、どうじゃ?」
入り口の方を向き呼びかけるアウラス監督。その後すぐフィロさんが入ってきてこう答える。
「は、はい、問題ありません。
裏の試合、エクセラル対メラキュラの試合は2-1でエクセラルの勝ちです」
2-1!? 裏の試合はエクセラルホームでの試合だと聞いていた。メラキュラがホームの利点を活かせないならぼろ負けしていることも覚悟していたが……。
「も、もしかしてメラキュラって結構強いチームなんですか……?」
「ちと違うのう。
今回問題なのは、エクセラルじゃ」
「エクセラル……?」
「エクセラルは今足に爆弾を抱えておる。故に満足のいくプレーができなかったようじゃのう」
「言葉が足りないですよアウラス監督。
私が順を追って説明するわね」
ここからはフィロさんに説明してもらう。
聞いた話を簡潔にまとめると、エクセラルは今フロージアの仕掛けた罠により満足に足を動かせない状態らしい。だから、今のエクセラルが大量得点をすることは無理だと判断されているようだ。
「でも、それならチームのメンバーを変えたらいいと思うんスけど、やっぱり制限とかあるんスか?」
「ええ。
この大会、最初に登録したメンバーからは基本的に交代することができないわ。一応、やむを得ない理由があった場合のみ1人に限って交代は可能だけど、それだけね」
「なるほどっス」
もしベンチのメンバーと交代しても全員が万全な状態で試合をすることは不可能だったのか。
フロージア……エグい罠を仕掛けるな……。
とはいえ、そんなハンデを背負っても試合にはしっかり勝つエクセラルも流石の強敵だな。
「いやしかし、それはここから得失点差を伸ばさないことにはなりますが、それだけです。今ある得失点差を埋められるものではありません。
エクセラルは既に8点ものアドバンテージを得ていますが、そこに関してはどうお考えなのですか?」
「ほっほ、それこそ簡単じゃ。
お前さんらには、メラキュラ戦でその得失点差を埋められるくらいの大量得点をして勝ってもらう」
「え!? 8点ですか!?」
「何を慌てておるんじゃ。メラキュラは特別強いチームではない。ハンデを背負ったエクセラルに負けたことから一目瞭然じゃろう。そもそも、サッカーが上手い星なら大会が始まる前から名が通っているはずじゃ。
フィロ、そういう話は聞いたことがあるか?」
「いえ、メラキュラがサッカーに精通しているという話は聞いたことがないですね」
「だ、そうじゃ。つまり、そんなメラキュラにすら勝てないようでは、この先勝ち抜くのはしんどくなってくるじゃろうな」
「どうでもいいけどよお!
こんなぺちゃくちゃ喋ってる時間なんてあんのか?
他の星はどうとか関係ねえだろ。負けて後がない俺たちはただただ必死に練習するだけなんじゃねえの?」
口を挟んだのはヒル。相変わらず極端な意見だが今回はもっとも。
確かに今1番重要なことは俺たちが強くなることだ。
「ほっほ、その通りじゃ。というわけで、ポチッとな」
「「「へ?」」」
その瞬間、俺はどこか別の場所へと飛ばされる。ワープされたのか? ここはどこだ? みんなはどこだ?
辺りを見回していると、目の前に電子モニターが現れる。
「戸惑っていることかのう?
そこは特訓場。突然じゃが、お前さんらには今から特訓をしてもらう。じゃあ、頑張ってくれい」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
三男のVRMMO記
七草
ファンタジー
自由な世界が謳い文句のVRMMOがあった。
その名も、【Seek Freedom Online】
これは、武道家の三男でありながら武道および戦闘のセンスが欠けらも無い主人公が、テイムモンスターやプレイヤー、果てにはNPCにまで守られながら、なんとなく自由にゲームを楽しむ物語である。
※主人公は俺TUEEEEではありませんが、生産面で見ると比較的チートです。
※腐向けにはしませんが、主人公は基本愛されです。なお、作者がなんでもいける人間なので、それっぽい表現は混ざるかもしれません。
※基本はほのぼの系でのんびり系ですが、時々シリアス混じります。
※VRMMOの知識はほかの作品様やネットよりの物です。いつかやってみたい。
※お察しの通りご都合主義で進みます。
※世界チャット→SFO掲示板に名前を変えました。
この前コメントを下された方、返信内容と違うことしてすみません<(_ _)>
変えた理由は「スレ」のほかの言い方が見つからなかったからです。
内容に変更はないので、そのまま読んで頂いて大丈夫です。
いつか日本人(ぼく)が地球を救う
多比良栄一
SF
この小説にはある仕掛けがある。
読者はこの物語を読み進めると、この作品自体に仕掛けられた「前代未聞」のアイデアを知ることになる。
それは日本のアニメやマンガへ注がれるオマージュ。
2次創作ではない、ある種の入れ子構造になったメタ・フィクション。
誰もがきいたことがある人物による、誰もみたことがない物語がいま幕を開ける。
すべてのアニメファンに告ぐ!! 。隠された謎を見抜けるか!!。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
25世紀後半 地球を襲った亜獣と呼ばれる怪獣たちに、デミリアンと呼ばれる生命体に搭乗して戦う日本人少年ヤマトタケル。なぜか日本人にしか操縦ができないこの兵器に乗る者には、同時に、人類を滅ぼすと言われる「四解文書」と呼ばれる極秘文書も受け継がされた。
もしこれを人々が知れば、世界は「憤怒」し、「恐怖」し、「絶望」し、そして「発狂」する。
かつてそれを聞いた法皇がショック死したほどの四つの「真理」。
世界でたった一人、人類を救えも、滅ぼしもできる、両方の力を手に入れた日本人少年ヤマトタケル。
彼は、世界100億人全員から、救いを求められ、忌み嫌われ、そして恐れられる存在になった。
だが彼には使命があった。たとえ人類の半分の人々を犠牲にしても残り11体の亜獣を殲滅すること、そして「四解文書」の謎を誰にも知られずに永遠に葬ることだった。
化け物バックパッカー
オロボ46
SF
自分ノ触覚デ見サセテヨ、コノ世界ノ価値。写真ヤ言葉ダケデナク、コノ触覚デ。
黒いローブで身を隠す少女は、老人にそう頼む。
眼球代わりの、触覚を揺らしながら。
変異体。
それは、“突然変異症”によって、人間からかけ離れた姿となった元人間である。
変異体は、人間から姿を隠さなければならない。
それが出来なければ、待つのは施設への隔離、もしくは駆除だ。
変異体である少女に、人間の老人はこう答える。
お嬢さんはこの世界の価値を見させくれるのか?
ここは、地球とそっくりに創造された星。
地球と似た建物、地形、自然、人々が存在する星。
人間に見つからないように暮らす“変異体”が存在する星。
世界に対して独自の考えを持つ、人間と変異体が存在する星。
バックパックを背負う人間の老人と、変異体の少女が旅をする星。
「小説家になろう」「カクヨム」「マグネット」と重複投稿している短編集です。各話の繋がりはあるものの、どこから読んでも問題ありません。
次回は9月19日(月)を予定しています。
(以前は11日の公開予定でしたが、事情で遅れての公開になってしまいました……)
★←このマークが付いている作品は、人を選ぶ表現(グロ)などがある作品です。
ダミーロンド~世界の崩壊と男三匹限界生活~
おくむらなをし
SF
世界が崩壊して数か月経った。なぜか生き残った男3人は、ホームセンターにいた。
全員サバイバル経験が無く食糧も尽きかけている。そんな3人の困った暮らし。
それとは全く関係ないところで、世界崩壊の原因が徐々に明らかになっていく……。
輪舞曲(ロンド)が異なる旋律を挟むように、短編を長編で挟みました。
短編は長編と関わったり関わらなかったりします。
◇残酷・グロテスクな描写が多々あります。閲覧にはご注意ください。
◇この作品はフィクションです。長編16話+短編7話、完結済み。
超激レア種族『サキュバス』を引いた俺、その瞬間を配信してしまった結果大バズして泣いた〜世界で唯一のTS種族〜
ネリムZ
ファンタジー
小さい頃から憧れだった探索者、そしてその探索を動画にする配信者。
憧れは目標であり夢である。
高校の入学式、矢嶋霧矢は探索者として配信者として華々しいスタートを切った。
ダンジョンへと入ると種族ガチャが始まる。
自分の戦闘スタイルにあった種族、それを期待しながら足を踏み入れた。
その姿は生配信で全世界に配信されている。
憧れの領域へと一歩踏み出したのだ。
全ては計画通り、目標通りだと思っていた。
しかし、誰もが想定してなかった形で配信者として成功するのである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる