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鍛冶武者修行に出ますが何か!(海竜街編)
第弐百弐拾話 海賊船との戦闘に入りますが何か!
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俺達を乗せた大型の帆船は三本の帆柱に貼られた帆一杯に風を受け、僚艦と交戦中の海賊船と思われるキャラック船の前方に出る為に快足を飛ばしていた。
頭の上に乗るフウから、もう間もなく敵と邂逅すると告げられた俺は、紫慧達には船倉の中に身を隠すように指示して独りモービィが居る船の舳先へと向かった。
甲板では乗員が手に手に武具を持ち敵と遭遇した時に何時でも戦えるようにと準備を整えていて、乗員の多くは弓矢や投槍などの投擲武具の他に#柳葉刀__りゅうようとう__#や環刀などと呼ばれる呉鉤(湾刀・曲刀の総称)を持つ者が多かったが、中には倭刀と呼ばれる刀を背中に担いでいる者が見受けられた。
そんな者達の間をすり抜けて、舳先に辿り着いた俺に真っ先に声を掛けて来たのは、
「遅かったな津田殿。間もなく敵の姿が見えるぞ。」
と不敵な笑みを浮かべているファレナだった。そんなファレナの声に傍らにいたドーファンも俺が近づいて来たことに気が付いたようで、俺の事をチラリと一瞥して地に唾を吐き捨てたいような苦々しげな表情を浮かべたが、何も言うことなく船の進行方向へと視線を向けてしまった。その様子に俺とファレナが顔を見合わせ苦笑し合っていると、
「見えた!!」
それまで、ジッと海原を見つめていたモービィから声が飛ぶ。その声に引かれる様に俺とファレナもモービィが見つめる方向へと視線を向けると、波間の間から微かに二つの点が見えた。
見えた二つの点は極々至近に位置していて、徐々に近づくにつれて二つの船影がはっきりと見えてきた。
後方に位置する一隻は俺達が乗船している帆船と同じ形状をしており、帆柱の先端にはレヴィアタン街の街旗がはためいていた。
一方、帆船に追いかけられている形で前方に位置する船は所謂『キャラック船』と呼ばれる船腹が横に張り出したデップリとした船型の帆船で、その帆柱の先端にはサメの骸骨を模した旗がはためいていた。
あれが海賊船なのか?と眺めふと視線を俺と同じように海賊船を見ていると思っていたモービィに移すと、切先の無い大振りの朴刀を手にしたモービィが今にも射殺すような鋭い視線でキャラック船を睨み付けていた。
その形相は今にも歯軋りが聞こえてきそうな程の憤怒の表情を浮かべている。
そんなモービィの表情にアルディリアの般若の表情と同様に背中に冷たい汗が流れるのを感じ、慌てて視線を海賊船へと向けると、海賊船との距離がどんどんと近づいて来ていた。
「さて、それじゃ逃げられない様に楔でも打ち込んでおこう♪」
間もなく訪れるであろう海賊船との一戦を前にし、徐々に緊張感が高まってきている中、緊張感の伴わないお気楽感漂う声が響きその声のした方に視線を向けると、帆船の巨大な錨に結び付けられている太い鎖を持ち上げ、頭上高く振り上げるファレナの姿が目に入った。
「お、おい一体何をするつもりだ!?」
俺は思わず声を上げたがその声に反応する者は一人として無く、舳先に集まっている者達はファレナの行動が当たり前の事かの様に平然としていた。その間にファレナは巨大な錨の付いた鎖をグルングルンと振り回し、近づく帆船に気が付いた海賊船からの矢が一本飛んでくるのに合わせ、勢いよく回していた錨の綱を海賊船に向かって放り投げると、錨は綺麗な放物線を描いて海賊船の中央、帆柱の根元に見事命中し甲板に突き刺さった。
その様子を呆気にとられてみていると、
「ガ~ハッハッハ♪ 流石はファレナ様! 最近は執務に追われているとはいえ腕は落ちておらんようですなぁ。」
豪快に笑い声を上げるモービィと、モービィほどでは無いが満足そうな笑みを浮かべているドーファンに、レヴィアタン街では敵船に乗り込むための鉤縄の代りにファレナが敵船に錨を投げ込む事は当たり前の事なのかと少し呆れた。
その間にも、帆に風を受けた帆船はグングンと海賊船に近づき、打ち込まれた錨の綱も船の動きに合わせて巻き取られ海賊船との距離は間近に迫ってきた。
と、突然現れた帆船から錨が投げ込まれて、海賊船は蜘蛛の子を散らしたかのように甲板の上を海賊どもが右往左往しているかと思いきや、甲板の後方では後方から矢などを打ちかけている僚艦に対応する為、多くの海賊たちが声を上げていたが、錨が投げ込まれた甲板中央から舳先にかけてはほとんど海賊はおらず、ただ二人が舳先に立っているだけだった。
一人はモービィに負けず劣らずの巨漢で、顔には大きな刀傷が走りその両手には一本づつ巨大な呉鉤(鋸歯刀)が握られ、モービィとファレナを見つめ不敵な笑みを浮かべていた。
そしてもう一人は、海賊には似つかわしくない美麗な純白のローブを纏い、手には金色に輝く豪奢な杖が握られていた。
その二人の姿と尋常ではない海賊船の様子に、モービィ達は警戒を強める。
睨み合うモービィと刀傷の男をよそに、帆船と海賊船は接近を続け間もなく接舷できると言う距離まで近づいた時、
「正に『飛んで火に入る夏の虫』。それじゃ、燃えて海の藻屑になりなぁ♪ ファイヤーノヴァ!」
それまで、刀傷男の隣で佇むだけだった純白ローブが金の杖を掲げ、さも楽しげに発した言葉と共に、巨大な・・帆船を飲み込んでしまうほどの巨大な火球を生み出し放ってきた。
「なっ! 取り舵一杯~ぃ!!」
突然放たれた巨大な火球に、虚を突かれたモービィだったが直ぐに回避行動を取る様に指示を出す。しかし、船は帆に追い風を孕んで海流にも乗り速度が乗っている為に、舵を切った所で急激な挙動をは取れず、しかもファレナが鉤縄代わりに打ち込んだ錨によってより一層回避行動を取ることは困難になっていた。
「驍廣!!」
「分かってる!」
フウに謂われるまでも無く、俺はその場から駆け出しモービィの脇をすり抜けて舳先の先端へと走る。
「お、おい何をするつもりだ鍛冶師殿~ぉ!?」
脇をすり抜け舳先の先端へと駆けてゆく俺に、モービィは慌てて声を張り上げながら手を伸ばし俺の背を掴もうとしたが、その瞬間
「ガァルゥゥゥ、邪魔をするでは無いわ!!」
俺の頭の上にいたフウが牙を剥きだして咆哮を上げモービィの動きを封じた。
フウの咆哮によって体を硬直させたモービィの手をすり抜けた俺はそのまま舳先の先端から放たれた火球に向かって走る。そんな俺を見て純白ローブが、
「アハハハハ♪ 自分から灰になりに飛び出して来たお馬鹿さんがいるぅ♫」
と、ケタケタと声を上げて笑っていた。
俺は純白ローブの事をチラリと一瞥だけして、直ぐに視線を目前に迫る火球へと戻すと手に持っていた焔を口に銜え、腰に差す八咫へと両の手を添えながら舳先から跳躍し、
「八咫に宿りし千手観音よ、今ここにその力を示せ! オン バサラ タマル キリク!!」
千手観音真言を唱え、八咫の鯉口を切り火球を一閃。
純白ローブが放った火球は八咫の一閃を受けて火球はブルリと震えると、火球を構成していた魔気が霧散・昇華したために形状を保てなくなり消えていった。その光景を驚愕の表情を浮かべて眺めていた純白ローブだったが、そんな純白ローブの目の前に俺はヒラリと降り立ち。
「残念! お前さんの炎じゃ虫も燃やせない様だぞ。」
ニヤリと笑みを浮かべて言い放ち、唖然とする純白ローブの左肩に八咫を振り降ろし、鎖骨と肩甲骨を叩き折り甲板へと打ち据えた。
俺の突飛な行動に動きを止めていた刀傷の巨漢だったが、純白ローブが甲板に打ち据えられピクピクト痙攣を起こしている姿にようやく我に返り、
「てめぇ! 一体何者んだぁ!?」
大声を張り上げて両手の鋸歯刀を振り上げ詰問してきた。俺は作務衣に燃え移っていた火球の残滓を手で払いながら事も無げに、
「うん?俺か、俺は津田驍廣、ただの鍛冶師だ。」
答えると、刀傷の巨漢はあんぐりと大口を開けて固まってしまった。
頭の上に乗るフウから、もう間もなく敵と邂逅すると告げられた俺は、紫慧達には船倉の中に身を隠すように指示して独りモービィが居る船の舳先へと向かった。
甲板では乗員が手に手に武具を持ち敵と遭遇した時に何時でも戦えるようにと準備を整えていて、乗員の多くは弓矢や投槍などの投擲武具の他に#柳葉刀__りゅうようとう__#や環刀などと呼ばれる呉鉤(湾刀・曲刀の総称)を持つ者が多かったが、中には倭刀と呼ばれる刀を背中に担いでいる者が見受けられた。
そんな者達の間をすり抜けて、舳先に辿り着いた俺に真っ先に声を掛けて来たのは、
「遅かったな津田殿。間もなく敵の姿が見えるぞ。」
と不敵な笑みを浮かべているファレナだった。そんなファレナの声に傍らにいたドーファンも俺が近づいて来たことに気が付いたようで、俺の事をチラリと一瞥して地に唾を吐き捨てたいような苦々しげな表情を浮かべたが、何も言うことなく船の進行方向へと視線を向けてしまった。その様子に俺とファレナが顔を見合わせ苦笑し合っていると、
「見えた!!」
それまで、ジッと海原を見つめていたモービィから声が飛ぶ。その声に引かれる様に俺とファレナもモービィが見つめる方向へと視線を向けると、波間の間から微かに二つの点が見えた。
見えた二つの点は極々至近に位置していて、徐々に近づくにつれて二つの船影がはっきりと見えてきた。
後方に位置する一隻は俺達が乗船している帆船と同じ形状をしており、帆柱の先端にはレヴィアタン街の街旗がはためいていた。
一方、帆船に追いかけられている形で前方に位置する船は所謂『キャラック船』と呼ばれる船腹が横に張り出したデップリとした船型の帆船で、その帆柱の先端にはサメの骸骨を模した旗がはためいていた。
あれが海賊船なのか?と眺めふと視線を俺と同じように海賊船を見ていると思っていたモービィに移すと、切先の無い大振りの朴刀を手にしたモービィが今にも射殺すような鋭い視線でキャラック船を睨み付けていた。
その形相は今にも歯軋りが聞こえてきそうな程の憤怒の表情を浮かべている。
そんなモービィの表情にアルディリアの般若の表情と同様に背中に冷たい汗が流れるのを感じ、慌てて視線を海賊船へと向けると、海賊船との距離がどんどんと近づいて来ていた。
「さて、それじゃ逃げられない様に楔でも打ち込んでおこう♪」
間もなく訪れるであろう海賊船との一戦を前にし、徐々に緊張感が高まってきている中、緊張感の伴わないお気楽感漂う声が響きその声のした方に視線を向けると、帆船の巨大な錨に結び付けられている太い鎖を持ち上げ、頭上高く振り上げるファレナの姿が目に入った。
「お、おい一体何をするつもりだ!?」
俺は思わず声を上げたがその声に反応する者は一人として無く、舳先に集まっている者達はファレナの行動が当たり前の事かの様に平然としていた。その間にファレナは巨大な錨の付いた鎖をグルングルンと振り回し、近づく帆船に気が付いた海賊船からの矢が一本飛んでくるのに合わせ、勢いよく回していた錨の綱を海賊船に向かって放り投げると、錨は綺麗な放物線を描いて海賊船の中央、帆柱の根元に見事命中し甲板に突き刺さった。
その様子を呆気にとられてみていると、
「ガ~ハッハッハ♪ 流石はファレナ様! 最近は執務に追われているとはいえ腕は落ちておらんようですなぁ。」
豪快に笑い声を上げるモービィと、モービィほどでは無いが満足そうな笑みを浮かべているドーファンに、レヴィアタン街では敵船に乗り込むための鉤縄の代りにファレナが敵船に錨を投げ込む事は当たり前の事なのかと少し呆れた。
その間にも、帆に風を受けた帆船はグングンと海賊船に近づき、打ち込まれた錨の綱も船の動きに合わせて巻き取られ海賊船との距離は間近に迫ってきた。
と、突然現れた帆船から錨が投げ込まれて、海賊船は蜘蛛の子を散らしたかのように甲板の上を海賊どもが右往左往しているかと思いきや、甲板の後方では後方から矢などを打ちかけている僚艦に対応する為、多くの海賊たちが声を上げていたが、錨が投げ込まれた甲板中央から舳先にかけてはほとんど海賊はおらず、ただ二人が舳先に立っているだけだった。
一人はモービィに負けず劣らずの巨漢で、顔には大きな刀傷が走りその両手には一本づつ巨大な呉鉤(鋸歯刀)が握られ、モービィとファレナを見つめ不敵な笑みを浮かべていた。
そしてもう一人は、海賊には似つかわしくない美麗な純白のローブを纏い、手には金色に輝く豪奢な杖が握られていた。
その二人の姿と尋常ではない海賊船の様子に、モービィ達は警戒を強める。
睨み合うモービィと刀傷の男をよそに、帆船と海賊船は接近を続け間もなく接舷できると言う距離まで近づいた時、
「正に『飛んで火に入る夏の虫』。それじゃ、燃えて海の藻屑になりなぁ♪ ファイヤーノヴァ!」
それまで、刀傷男の隣で佇むだけだった純白ローブが金の杖を掲げ、さも楽しげに発した言葉と共に、巨大な・・帆船を飲み込んでしまうほどの巨大な火球を生み出し放ってきた。
「なっ! 取り舵一杯~ぃ!!」
突然放たれた巨大な火球に、虚を突かれたモービィだったが直ぐに回避行動を取る様に指示を出す。しかし、船は帆に追い風を孕んで海流にも乗り速度が乗っている為に、舵を切った所で急激な挙動をは取れず、しかもファレナが鉤縄代わりに打ち込んだ錨によってより一層回避行動を取ることは困難になっていた。
「驍廣!!」
「分かってる!」
フウに謂われるまでも無く、俺はその場から駆け出しモービィの脇をすり抜けて舳先の先端へと走る。
「お、おい何をするつもりだ鍛冶師殿~ぉ!?」
脇をすり抜け舳先の先端へと駆けてゆく俺に、モービィは慌てて声を張り上げながら手を伸ばし俺の背を掴もうとしたが、その瞬間
「ガァルゥゥゥ、邪魔をするでは無いわ!!」
俺の頭の上にいたフウが牙を剥きだして咆哮を上げモービィの動きを封じた。
フウの咆哮によって体を硬直させたモービィの手をすり抜けた俺はそのまま舳先の先端から放たれた火球に向かって走る。そんな俺を見て純白ローブが、
「アハハハハ♪ 自分から灰になりに飛び出して来たお馬鹿さんがいるぅ♫」
と、ケタケタと声を上げて笑っていた。
俺は純白ローブの事をチラリと一瞥だけして、直ぐに視線を目前に迫る火球へと戻すと手に持っていた焔を口に銜え、腰に差す八咫へと両の手を添えながら舳先から跳躍し、
「八咫に宿りし千手観音よ、今ここにその力を示せ! オン バサラ タマル キリク!!」
千手観音真言を唱え、八咫の鯉口を切り火球を一閃。
純白ローブが放った火球は八咫の一閃を受けて火球はブルリと震えると、火球を構成していた魔気が霧散・昇華したために形状を保てなくなり消えていった。その光景を驚愕の表情を浮かべて眺めていた純白ローブだったが、そんな純白ローブの目の前に俺はヒラリと降り立ち。
「残念! お前さんの炎じゃ虫も燃やせない様だぞ。」
ニヤリと笑みを浮かべて言い放ち、唖然とする純白ローブの左肩に八咫を振り降ろし、鎖骨と肩甲骨を叩き折り甲板へと打ち据えた。
俺の突飛な行動に動きを止めていた刀傷の巨漢だったが、純白ローブが甲板に打ち据えられピクピクト痙攣を起こしている姿にようやく我に返り、
「てめぇ! 一体何者んだぁ!?」
大声を張り上げて両手の鋸歯刀を振り上げ詰問してきた。俺は作務衣に燃え移っていた火球の残滓を手で払いながら事も無げに、
「うん?俺か、俺は津田驍廣、ただの鍛冶師だ。」
答えると、刀傷の巨漢はあんぐりと大口を開けて固まってしまった。
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