鍛冶師ですが何か!

泣き虫黒鬼

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鍛冶武者修行に出ますが何か!(海竜街編)

第弐百拾六話 海竜街のお偉いさんの武具を鍛えることになりましたが何か!

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 「・・・と、まぁこんな所ですね。他の、魂鋼を用いて鍛えた武具がどうかは分かりませんが、俺が自分の愛刀とする為に鍛えたこの太刀は俺以外の者が抜こうとしても、今試してもらった通り抜けません。
もっとも、安易に太刀を抜くと応龍が纏う火焔は周囲に漏れ出すから、矢鱈に抜けなくて正解だったと俺は思っています。
そして、この応龍の火炎を押さえ込み、尚且つ杖としても使える太刀の拵えを仕立ててくれたのが、此処にいるアプロ・ケットシーです。
リンドブルム街の工房を構える『拵え師』カルル・ケットシーの御子息で、今回俺に付き合いレヴィアタン街について来てくれました。尤も、それも拵え師としての修業の一環だと父親であり師匠でもあるカルルは言っていましたが・・・アプロ! レヴィアタン街の皆さんにお前も挨拶をしておいたらどうだ?」

鯉口を切った途端、鞘の中から姿を現した焔に驚くレヴィアタン街の面々に、少し申し訳ない気持ちが湧いたが、一応焔には力を押さえる様にと釘を刺しておいたことだし、支配人室の調度品なども焦げ跡などは付けていないから大丈夫だろうと、俺は焔の鯉口を再びピタリと閉じ応龍の姿を鞘の中に収めてから、焔の拵えを施したアプロを紹介するとともに挨拶をするように促した。

「は、はい。い、今驍廣さんからご紹介いただきましたカルル・ケットシーが一子、アプロ・ケットシーと申しますニャ。」

アプロは随分と緊張している様子で、立ち上がって直立不動になって名前だけを告げて固まってしまう。俺は何の相談や打ち合わせも無く唐突に挨拶をしろなどとアプロに言ってしまった自分の配慮の無さに申し訳ない気持ちになったが、

「ほ~お。カルル殿の御子息殿か・・お主のお父上の名はここレヴィアタン街にも届いている。長年リンドブルム街にこの人ありと謳われた鍛冶師・スミス・シュミート翁の武具の拵えを一手に引き受けられてきた、と。
その御子息が今度は津田様の武具の拵えを施しているとは・・・ご存知か?御尊父はここレヴィアタン街で拵え師としての腕を磨き、後にリンドブルム街に工房を開かれたのだが。」

緊張するアプロに優しく声を掛けてくれたのはポリティスだった。彼は、焔の火炎に驚き尻もちをついていたが、直ぐに立ち会上がってポンポンとついた埃を払うような仕草をしてからアプロの声を掛けたのだが、その慌てて取り繕おうとしない自然な仕草がアプロの緊張を解いたのかポリティスの問い掛けに、

「はいニャ! 親父殿からレヴィアタン街に行くのなら是非、大師匠の工房を一度訪ね挨拶をしておくようにと言われていますのニャ!!」

と元気よく答えると、ポリティスはそんなアプロに、

「そうか! ならば何時でも案内できるよう従者フィーンに工房の場所を教えておくとしよう。なに、カルル殿の御子息だと聞けば工房の者たちも喜んで迎え入れてくれるだろう。」

笑顔を浮かべて約束をした後、表情を真剣なものに戻して俺に向き直り、

「津田様、魂鋼について事情は良く分かりました。実を申しますと、私どもは話しの流れ如何では『本来、魂鋼の所有者は当方にある。であれば鍛えた武具の所有権も当方が持つべきだ!』と魂鋼で鍛えた武具をお譲りいただこうかと画策していたのですが、武具が主を定めしかも主以外には抜けないとなれば何も言えるものではありません。これ以上とやかく言う事は無いとお約束させていただきます。
その代りと言っては何なのですが、是非ファレナ様に武具を一振り鍛えて下さいませんか?
ここ最近レヴィアタン街周辺の海域に商船を狙う賊共が増え更に賊共の跳梁と呼応するかのように魔獣までもが出没するようになっており、ファレナ様はそれらの捕縛や討伐に陣頭に立って対処されとあります。
その最中、『ケルシュ海賊団』と呼ばれる賊の一団との交戦中に愛用されていた武具を失ってしまい、ケルシュ海賊団をも取り逃がす事になってしまいました。
勿論、その後もファレナ様は陣頭指揮を取られて入るのですが、武具が無い状態では・・・」

と言葉を濁しながらファレナの方とチラリと見るポリティスに、ファレナは少し怒った様に、

「ふん! 武具さえあれば相手の船に乗り込み一網打尽にしている。大体ポリティスだって私が頭を使う事が苦手な事くらい分かっているだろう。
人には得手不得手というものがある! 私は肉体労働をしつつ旗印に、頭脳労働はポリティスに任せるといつも言っているだろう!!」

と脳筋宣言を傲然と言い放つ姿に、ポリティスは肩を落としモービィはファレナの宣言を肯定するように胸の前で腕を組み大きく頷いていた。
そんな三人のやり取りに若干引き気味になる俺達リンドブルム街組と真安。そんな俺達の反応にポリティスは苦笑いを浮かべながら、

「すいませんがお願いできませんか?資材や場所などはこちらでご用意させていただきますので・・・」

「待て!ポリティス。ファレナ様の武具の前に先ずは儂の武具が先と言う話だったではないか!!」

ポリティスの言葉を遮ったのは、ファレナの脳筋発言を肯定していたモービィだった。

「確かに、この太刀は素晴らしい武具じゃ。それにアルバート様やヒルデガルド嬢に鍛えた武具も『命宿る武具』だと聞いておる。儂も是非ファレナ様にも同じような素晴らしい武具を鍛えて貰いたいと思っておるが、これまで仕事をしてきたリンドブルム街とここレヴィアタン街では海に面しているという事もあるし、随分と環境的に違いじゃろう。その場所で仕事をしてもらおうと言うのにいきなりファレナ様の武具をと言う訳には幾ら何でもいかんじゃろう。
じゃから、先ずは儂の武具を鍛えて貰ってレヴィアタン街とリンドブルム街の違いにを見極めて貰った上でその後にファレナ様の武具を鍛えていただこうと、そう言う話だったじゃろうが!!」

とまるで食って掛かるようにポリティスに詰め寄るモービィ。そのモービィの言葉に俺はポリティスを睨むように見つめるとその場を取り繕うように、

「つ、津田様! 確かにレヴィアタン街にお呼びしてファレナ様の武具を鍛えていただくに当たり、先ずはレヴィアタン街が誇る鎮守船隊の長を務めるモービィ・ヴァール提督の武具を鍛えていただき、津田様の腕を確かめた後でファレナ様の武具に取り掛かっていただこうと考えておりました。しかし、今リンドブルム街で鍛えたと言う太刀を目の当たりにして、わざわざモービィ提督の武具を鍛えてからなどと段階を踏む事など必要ないと判断したまでの事で、他意はございません!!」

と早口に捲し立てたが、そんなポリティスに対して俺は落ち着くようにとの意を込めて掌をポリティスの目の前に翳す。

「なるほど、太刀を見たからか・・・それは悪い事をした。ファレナ殿が魂鋼について気にされたので魂鋼で鍛えた太刀を見せてしまったが、そのせいでポリティス殿の目を曇らせてしまったようだ。
先程、ポリティス殿はこう言っていなかったか?「一介の無名の鍛冶師が領主の武具を鍛えるなど通常では考えられぬ事! 一体どの様な手を使ったのか?」と。
 確かに、これまで名前を聞いた事が無い鍛冶師がいきなり領主の武具を鍛えたと聞けば、邪な手段を用いたと疑われても仕方の無い事だと俺も思う。
だが、敢えて言わせてもらえば俺は他人に後ろ指を指されるような手段でアルバート殿から武具製作の依頼を得た訳ではない。
成り行きでヒルダの武具を鍛える事になり、その過程で何度かヒルダやアルバート殿に俺の仕事の様子を見て貰った。その上で、武具を鍛えて欲しいと依頼されたんだ。
フレースだってそうだ。先ずフレースの側近である第二衛兵団長ボストーク・グラス殿の武具を鍛えた後にフレースの武具を鍛えた。
武具は飾りじゃない、使用者の命を守るための物だ。であれば、それを鍛える鍛冶師の腕を確認したいと考えるのは当たり前の事だろうし、俺もそれを望んでいる。やはり俺が鍛えた武具はその使用者には納得して使ってもらいたいからな。
それに、モービィ提督も口にしていたが、リンドブルム街とここレヴィアタン街では随分と気候が違うようだ。そんな違いを確かめもせずにいきなり領主であるファレナ殿の武具を鍛える度胸は俺は無いぞ。幸いな事に、モービィ提督が自分の使う武具を先に打ち、その後にファレナ殿の武具に手を付けられてはと言ってくれているのだ。俺としたら願っても無い申し出なのだがなぁ。
勿論、だからと言ってモービィ提督の武具を半端な物にする気は更々ないがな。」

そう告げて、少し挑発する様な笑みをモービィに向けると、そんな俺の顔を見て一瞬驚いたようだったが直ぐに破顔してカッカと豪快な笑い声をあげ、傍らにいたポリティスの背中をその大ぶりな掌でバシバシと叩き、

「聞いたか、総支配人! お主の取り越し苦労などこの鍛冶師殿には無用だったようじゃぞ♪
では早速じゃが鍛冶師殿、儂の武具についてじゃが・・・」

「待ってくれ! 武具を鍛えろと言うなら一つ頼みがある。俺と立ち会ってもらいたい!」

喜びの声を上げて武具について話しを続けようとするモービィの言葉に被せた俺の言葉に、支配人室は一瞬にして静寂に包まれた。
そして、それまで満面の笑みを浮かべていたモービィは鋭い眼光を俺に向けて、

「・・鍛冶師が儂と立ち会いたいじゃとぉ?
 小僧ぉ!酔狂にも程があるぞ、誰に対して物を言っておるか分かっておるのか!? 
儂はファレナ様と共にレヴィアタン街近海の海域を、この『・・』で平定してきたレヴィアタン街のモービィ・ヴァールじゃ! 鍛冶師風情が儂と立ち会いたいなどと下らぬ事を申すなぁ。え~ぃ、興が削がれたわ。この話は無しじゃ!!」

そう言い放ち、ノッシノッシと怒ったような足音を立てて出て行こうとした時、

「レヴィアタン街には驍廣がリンドブルム街のバルバール修練場・場長を倒したことが伝わっていないのね。」

リリスがポツリと溢すと、続けて紫慧が

「バルバールさんだけじゃないよ、アルバート様でしょ。それにニーズヘッグ街でもボストークさんとも立ち会ってるし・・・もっとも、鍛冶師が武具を鍛える前に依頼人と立ち会うなんて普通はしないし、する必要もないと思うけどね。」

と呆れたようにジト目で俺の事を見ながら呟いていた。

「実際にどんな武具をどんな風に使っているのか使用法などを確かめるとしたら、実際に武具を使う戦いの場に行くのが手っ取り早いけど、魔獣の襲来や戦が起きて武具を持って対峙するなんて事に成ったら大変だし、それを見学になんてそうそう出来ないだろう。仕方なく立ち会いをお願いするしかしょうがないじゃないか。」

「『ガシィ!』今の話、本当の事なのか?」


リリスと紫慧の呟きに思わず反論した俺の肩をもの凄い力で掴んで来る者が・・。見るとさっきまで怒りの表情を浮かべていたモービィが猛獣が獲物を捉えた時の様な獰猛な笑みを浮かべていた。
そして、そのモービィの問いに怜悧な視線の中に誇らしげな光を湛えたアルディリアが、

「驍・・津田驍廣は武具製作の依頼が入ると依頼主と立ち会い、依頼主の戦い方から本当に合う武具を鍛えて来た。それは貴賤に囚われる事無く、一介の討伐者や冒険者から領主まで一貫して行われてきた事だ。
勿論、その中にはリンドブルム街のアルバート公やニーズヘッグ街のフレース代理領主も含まれる。アルバート公などは驍との立会いを嬉々として行い、お互いに力を尽くして引き分けで終わったが...。」

と、余分な事を言う物だから、モービィは一層笑みを深め肩を掴む手に力が増してきた。

「なんじゃ、鍛冶師殿も人が悪い。そうならそうと初めに言えば良い物を・・しかもアルバート公と対等に立ち会う御仁とは儂の眼力もまだまだ未熟だったという事かのぉ、いやはやお恥ずかしい限りじゃ。」

「『剛の者』だとは耳にしていたが、まさかアルバート殿と対等に立ち会うほどだとは・・モービィ爺の言ではないが、わたしも鍛冶師殿の武人としての力量を見誤っていた様だ。それ程の御仁とあらば喜んで立会いをお受けしよう♪」

とファレナまで言い出し、いつの間にか武具製作の為の立ち合いが、立ち合いが目的だと言うような言動に変化してきていて、これは間違いを犯したかな?と苦笑いを浮かべていると、突然、

「『ドンドンドン!』失礼します。提督は、モービィ提督はいらっしゃいますか!?」

荒々しいノックに続き支配人室の扉が開かれ水兵らしき魚人族の男が飛び込んで来た。

「なんじゃ! 騒々しい、何かあったのか?」

怒鳴りつける様に水兵に尋ねるモービィに、水兵は臆することなく直立不動の姿勢を取り拱手して、

「報告します! 予てより探索警戒中だった、『ケルシュ海賊団』を我が方の船艇が捕捉し追尾中だと報告有り。副官殿が提督に御出陣願いたいと申しております!!」

告げられた報告に、モービィは一瞬呆けた表情なるも直ぐに元の獰猛な笑みを浮かべて、

「スィンの奴め、愛刀の仇は自分でと言うのだな?味な事を・・嬢、鍛冶師殿、話の続きは賊の始末を終えた後で改めてお頼み申す!」

そう告げ、水兵を連れて支配人室から飛び出そうとするモービィに俺とファレナの口から同時に、

「「俺(わたし)も行こう!」」

と同じ言葉が発せられ、モービィとポリティスは俺とファレナの顔を困惑の表情で交互に見つめていたが、紫慧以下俺を知る仲間たちはからは『またかと』と呆れたような表情で睨まれてしまった。




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