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第2章
神樹の杖と暗黒騎士
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雨の中、暗黒騎士ザニバルと巫女マヒメは石段を上り、神社に戻ってきた。ヘルタイガーのキトもついてくる。
「ああ、やっぱり!」
神社の様子を見たマヒメが嘆息した。
しめ縄でくくられた一画があり、その中には苗木が並んで植えられている。苗木は先日に見たときよりもずっと伸びていた。だが幹は細く、葉は色が悪い。無理に伸びているようだ。
マヒメは暗い顔だ。
「このままだと枯れてしまうわ。早く海の宮に移植しなければならないのに、皆は魔物なんかを恐れて……」
「だったらマヒメが自分で運べばいいじゃない」
しげしげと苗木を眺めながらザニバルが言う。確かにこの木はマルメロ、果樹園に生えている木と同じだ。ザニバルはマルメロの実が大好物だった。それがもう食べられなくなったら大いに困る。
「そうしたいけど…… どうしても運べなくて…… なぜか杖を使えない……」
マヒメは口ごもり、
「そうだ、もう晩ご飯を作らないと」
ごまかすように社務所へと入っていく。
苗木はこのわずかな時間にもさらに伸びたようだった。
雨はずっと降り続けた。
マヒメが今日の夕ご飯を村中に配り終わり、台所で明日の分の下ごしらえを終えるころにはもう深夜だ。台所の中にも雨のしとしと降る音が響いている。
マヒメは寝ると言って、おとなしく社務所の一室にひっこんだ。
ザニバルはしばらく待ってみたがもう出てこないようだ。今日は悪魔ボウマになって暴走しないのだろう。
ザニバルの魔装に宿る悪魔バランが説明する。
<雷蛇は雨が苦手なのさ。雨は風を起こす邪魔になるのさね>
社務所でザニバルは一人になった。
ザニバルにも寝るための一室が与えられてはいる。しかし部屋の扉は木の格子に紙が貼られた代物で鍵もない。これではザニバルには落ち着けなくて魔装を解除できなかった。脱いだ姿を見られたくないのだ。
ザニバルの魔装は服の上に直接まとっているのではない。魔装は内部に結界が張られていて一種の亜空間を生み出している。その中にザニバルは浮かんでいる。だから魔装の手足の中にザニバルの手足は通っていない。そもそも大男のような魔装と幼い少女のザニバルではサイズが違い過ぎる。
そういう仕組みなので魔装を着たままでもザニバルは寝ることができるし、なんなら魔装が直立した状態でも亜空間では横たわれる。とはいえ、ふかふかのベッドに寝る方が気持ちよくてザニバルは好きなのだが。
ともかく与えられた一室では寝づらいのと、なんだか妙な気配も感じた。丸くなって寝ているキトをおいて、ザニバルはひとり外に出た。
漆黒の魔装を夜の雨が濡らす。水滴が魔装を伝って筋を引き、滴り落ちる。
砂利が敷き詰められた神社の地面は、一歩踏みしめるたびに石のきしむ音がする。
月はなく、灯りも点けられていない。
しかし暗黒の夜闇の中にぽつりと蛍のような弱々しい光が浮かんでいた。魔法の光だ。人の気配もする。さっき感じた気配はこれだ。
「誰?」
ザニバルは誰何する。
光が不安げに揺れて、エルフの女性を照らし出す。女性は杖を持っていて、その近くに光の球が生じている。
女性からは強い恐怖の匂いが立ち昇っていた。
「私はマヒメの母、ミシカです。暗黒騎士様でいらっしゃいますか?」
ミシカの声は震えている。
「そうだよ」
ザニバルはミシカを見つめる。わずかな光しかなくても暗黒騎士の眼にはよく見える。
ミシカはマヒメによく似ていて、母というよりも姉のようだ。雨の中、傘をささずに濡れている。長い髪もドレスもぐっしょり濡れていた。必死な表情だ。
「暗黒騎士様にお願いがあって参りました。この村はどうなっても構いません、どうかマヒメだけは救っていただきたいのです」
ザニバルは小首を傾げる。魔装がギシリと音を立てる。
「救うって?」
「……マヒメが魔物になって戻ってきてから、私たちはなんとか元に戻そうとしてきました。しかしあらゆる魔法療法が無駄でした…… ただ、分かってきたこともありました。誰かが村を出たり逃げ出そうとすると魔物はより暴れるのです」
「あれは逃避の悪魔だから、逃げると力を得て喜ぶんだよ」
ザニバルは教えてあげる。
「そういうことだったのですね……」
ミシカは遠い目をする。
「魔物を抑えるために私たちは塔にこもりました。以前よりは魔物は大人しくなりました。その代わりにマヒメはどんどん苦しそうになっていって…… 死んだ若者たちがまるで生きているかのような話ばかりするようにもなって……」
ミシカは近寄ってきてザニバルの胸にすがり、顔を見上げる。
「遷宮ができず、若い世代を失い、残ったマヒメも魔物に…… いずれにせよ村は終わりです。だったらせめてマヒメを村から解放してあげたい。このまま村の中を回っているだけではあまりにも不憫で…… あれでは呪いです」
「どうしろっていうの?」
「塔を壊してしまえば、魔物の力は抑えを失います。きっと村からも解放されるはずです」
「ザニバルに村を滅ぼせって言うんだ」
暗黒騎士の魔装から瘴気が噴き出し、燃え上がるような音が響く。
ミシカはひどく震えたがそれでも引き下がらない。雨で泥まみれになった砂利の地面に土下座する。
「なにとぞ、なにとぞ……」
ザニバルは両腕をバタバタと振った。
「マヒメは魔物を退治して村を守れって言うし、長老は魔物を傷つけるなって言うし、お母さんは村を滅ぼせって言うし、もうむちゃくちゃだもん!」
「神宝をさしあげます」
ミシカがきっぱりと言う。
「なに?」
「この村に伝わる神宝をお礼にさしあげます」
ミシカはすっくと立ち上がり、すたすたと歩いて拝殿の階段を上がり、扉を開いた。
濡れた足で奥に入っていく。
「どうぞこちらへ、暗黒騎士様」
<ばちが当たらないといいけどさ>
悪魔バランが茶化すように言う。
ザニバルも土足で拝殿に上がり込む。
暗い拝殿内には祭具が並び、最奥には白木の杖が祀られている。
ミシカは杖をつかんで、ザニバルに突き出す。
「これこそが神宝、我らが神から託されしアルテムの杖です」
ザニバルはアルテムの杖を受け取って、まじまじと眺めてみる。白木の上には赤黒く汚れた箇所がある。血の跡だ。
ザニバルはくらりとした。杖から凄まじい恐怖を感じる。幾人もの恐怖。きっと死に際したときの。
「これ使ってた人、死んだの?」
遠慮なくザニバルは問うた。
「先の戦争で村から出征した若者たちに託されて、マヒメが一人で持ち帰ってきました」
ザニバルは小首を傾げて、
「ふうん…… 大事なものなんだね。でも、もらっても使い道がないよ」
「でしたら、こちらで見てください」
ミシカは外に出て、ザニバルもついていってみる。
自分の杖をミシカは地面に突き立てた。
「戻れ」
杖は一瞬で巨大化して高い塔になった。村に立っている塔と同じ形だ。
「御覧のとおりです」
ザニバルは手の内の杖を振ってみる。
「これ、塔だったんだ」
「正しくは塔ではありません。神樹の枝で作られし、神樹を運ぶための遷宮の祭具なのです」
「運ぶって、あんなゆっくりしか歩けないのに?」
ミシカは笑った。
「確かに今の私たちにはあのようにしか使えません。長い守りの歳月が力を鈍らせてしまいました。しかし本来、遷宮の杖は風よりも速いのです。中でも神宝であるアルテムの杖は最速」
「これがあ?」
ザニバルは杖に疑いの目を向ける。
「今日、暗黒騎士様は転がり落ちておられたでしょう。あれよりもはるかに速いのですよ」
ミシカは勝ち誇ったかのように言う。
「落ちてないもん。走ってたんだもん」
馬鹿にされたと思って、ザニバルは兜の奥でふくれる。
「使ってみていただければ分かります。使えるならばですが」
ミシカが挑発する。
むっとしたザニバルはアルテムの杖を地面に深く突き刺した。
「戻れ!」
杖は瞬時に塔の形をとった。ザニバルの瘴気を勢いよく吸い込みだす。塔の下部から光が噴き出して砂利を吹き飛ばした。塔は上昇し始める。反射的にしがみついたザニバルも一緒に上昇していく。
「みぎゃああっ!」
塔はザニバルと共に夜空へと加速。あっと言う間に星の一つになった。
見上げていたミシカはしばらくしてからぽつりと言った。
「思っていたより速すぎたかもしれませんね」
「ああ、やっぱり!」
神社の様子を見たマヒメが嘆息した。
しめ縄でくくられた一画があり、その中には苗木が並んで植えられている。苗木は先日に見たときよりもずっと伸びていた。だが幹は細く、葉は色が悪い。無理に伸びているようだ。
マヒメは暗い顔だ。
「このままだと枯れてしまうわ。早く海の宮に移植しなければならないのに、皆は魔物なんかを恐れて……」
「だったらマヒメが自分で運べばいいじゃない」
しげしげと苗木を眺めながらザニバルが言う。確かにこの木はマルメロ、果樹園に生えている木と同じだ。ザニバルはマルメロの実が大好物だった。それがもう食べられなくなったら大いに困る。
「そうしたいけど…… どうしても運べなくて…… なぜか杖を使えない……」
マヒメは口ごもり、
「そうだ、もう晩ご飯を作らないと」
ごまかすように社務所へと入っていく。
苗木はこのわずかな時間にもさらに伸びたようだった。
雨はずっと降り続けた。
マヒメが今日の夕ご飯を村中に配り終わり、台所で明日の分の下ごしらえを終えるころにはもう深夜だ。台所の中にも雨のしとしと降る音が響いている。
マヒメは寝ると言って、おとなしく社務所の一室にひっこんだ。
ザニバルはしばらく待ってみたがもう出てこないようだ。今日は悪魔ボウマになって暴走しないのだろう。
ザニバルの魔装に宿る悪魔バランが説明する。
<雷蛇は雨が苦手なのさ。雨は風を起こす邪魔になるのさね>
社務所でザニバルは一人になった。
ザニバルにも寝るための一室が与えられてはいる。しかし部屋の扉は木の格子に紙が貼られた代物で鍵もない。これではザニバルには落ち着けなくて魔装を解除できなかった。脱いだ姿を見られたくないのだ。
ザニバルの魔装は服の上に直接まとっているのではない。魔装は内部に結界が張られていて一種の亜空間を生み出している。その中にザニバルは浮かんでいる。だから魔装の手足の中にザニバルの手足は通っていない。そもそも大男のような魔装と幼い少女のザニバルではサイズが違い過ぎる。
そういう仕組みなので魔装を着たままでもザニバルは寝ることができるし、なんなら魔装が直立した状態でも亜空間では横たわれる。とはいえ、ふかふかのベッドに寝る方が気持ちよくてザニバルは好きなのだが。
ともかく与えられた一室では寝づらいのと、なんだか妙な気配も感じた。丸くなって寝ているキトをおいて、ザニバルはひとり外に出た。
漆黒の魔装を夜の雨が濡らす。水滴が魔装を伝って筋を引き、滴り落ちる。
砂利が敷き詰められた神社の地面は、一歩踏みしめるたびに石のきしむ音がする。
月はなく、灯りも点けられていない。
しかし暗黒の夜闇の中にぽつりと蛍のような弱々しい光が浮かんでいた。魔法の光だ。人の気配もする。さっき感じた気配はこれだ。
「誰?」
ザニバルは誰何する。
光が不安げに揺れて、エルフの女性を照らし出す。女性は杖を持っていて、その近くに光の球が生じている。
女性からは強い恐怖の匂いが立ち昇っていた。
「私はマヒメの母、ミシカです。暗黒騎士様でいらっしゃいますか?」
ミシカの声は震えている。
「そうだよ」
ザニバルはミシカを見つめる。わずかな光しかなくても暗黒騎士の眼にはよく見える。
ミシカはマヒメによく似ていて、母というよりも姉のようだ。雨の中、傘をささずに濡れている。長い髪もドレスもぐっしょり濡れていた。必死な表情だ。
「暗黒騎士様にお願いがあって参りました。この村はどうなっても構いません、どうかマヒメだけは救っていただきたいのです」
ザニバルは小首を傾げる。魔装がギシリと音を立てる。
「救うって?」
「……マヒメが魔物になって戻ってきてから、私たちはなんとか元に戻そうとしてきました。しかしあらゆる魔法療法が無駄でした…… ただ、分かってきたこともありました。誰かが村を出たり逃げ出そうとすると魔物はより暴れるのです」
「あれは逃避の悪魔だから、逃げると力を得て喜ぶんだよ」
ザニバルは教えてあげる。
「そういうことだったのですね……」
ミシカは遠い目をする。
「魔物を抑えるために私たちは塔にこもりました。以前よりは魔物は大人しくなりました。その代わりにマヒメはどんどん苦しそうになっていって…… 死んだ若者たちがまるで生きているかのような話ばかりするようにもなって……」
ミシカは近寄ってきてザニバルの胸にすがり、顔を見上げる。
「遷宮ができず、若い世代を失い、残ったマヒメも魔物に…… いずれにせよ村は終わりです。だったらせめてマヒメを村から解放してあげたい。このまま村の中を回っているだけではあまりにも不憫で…… あれでは呪いです」
「どうしろっていうの?」
「塔を壊してしまえば、魔物の力は抑えを失います。きっと村からも解放されるはずです」
「ザニバルに村を滅ぼせって言うんだ」
暗黒騎士の魔装から瘴気が噴き出し、燃え上がるような音が響く。
ミシカはひどく震えたがそれでも引き下がらない。雨で泥まみれになった砂利の地面に土下座する。
「なにとぞ、なにとぞ……」
ザニバルは両腕をバタバタと振った。
「マヒメは魔物を退治して村を守れって言うし、長老は魔物を傷つけるなって言うし、お母さんは村を滅ぼせって言うし、もうむちゃくちゃだもん!」
「神宝をさしあげます」
ミシカがきっぱりと言う。
「なに?」
「この村に伝わる神宝をお礼にさしあげます」
ミシカはすっくと立ち上がり、すたすたと歩いて拝殿の階段を上がり、扉を開いた。
濡れた足で奥に入っていく。
「どうぞこちらへ、暗黒騎士様」
<ばちが当たらないといいけどさ>
悪魔バランが茶化すように言う。
ザニバルも土足で拝殿に上がり込む。
暗い拝殿内には祭具が並び、最奥には白木の杖が祀られている。
ミシカは杖をつかんで、ザニバルに突き出す。
「これこそが神宝、我らが神から託されしアルテムの杖です」
ザニバルはアルテムの杖を受け取って、まじまじと眺めてみる。白木の上には赤黒く汚れた箇所がある。血の跡だ。
ザニバルはくらりとした。杖から凄まじい恐怖を感じる。幾人もの恐怖。きっと死に際したときの。
「これ使ってた人、死んだの?」
遠慮なくザニバルは問うた。
「先の戦争で村から出征した若者たちに託されて、マヒメが一人で持ち帰ってきました」
ザニバルは小首を傾げて、
「ふうん…… 大事なものなんだね。でも、もらっても使い道がないよ」
「でしたら、こちらで見てください」
ミシカは外に出て、ザニバルもついていってみる。
自分の杖をミシカは地面に突き立てた。
「戻れ」
杖は一瞬で巨大化して高い塔になった。村に立っている塔と同じ形だ。
「御覧のとおりです」
ザニバルは手の内の杖を振ってみる。
「これ、塔だったんだ」
「正しくは塔ではありません。神樹の枝で作られし、神樹を運ぶための遷宮の祭具なのです」
「運ぶって、あんなゆっくりしか歩けないのに?」
ミシカは笑った。
「確かに今の私たちにはあのようにしか使えません。長い守りの歳月が力を鈍らせてしまいました。しかし本来、遷宮の杖は風よりも速いのです。中でも神宝であるアルテムの杖は最速」
「これがあ?」
ザニバルは杖に疑いの目を向ける。
「今日、暗黒騎士様は転がり落ちておられたでしょう。あれよりもはるかに速いのですよ」
ミシカは勝ち誇ったかのように言う。
「落ちてないもん。走ってたんだもん」
馬鹿にされたと思って、ザニバルは兜の奥でふくれる。
「使ってみていただければ分かります。使えるならばですが」
ミシカが挑発する。
むっとしたザニバルはアルテムの杖を地面に深く突き刺した。
「戻れ!」
杖は瞬時に塔の形をとった。ザニバルの瘴気を勢いよく吸い込みだす。塔の下部から光が噴き出して砂利を吹き飛ばした。塔は上昇し始める。反射的にしがみついたザニバルも一緒に上昇していく。
「みぎゃああっ!」
塔はザニバルと共に夜空へと加速。あっと言う間に星の一つになった。
見上げていたミシカはしばらくしてからぽつりと言った。
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