君は誰よりも美しい

折方しょくえん

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二人の西宮君

知りたいこと

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 和門、どうしたんだろう…。なんて可愛いことを考えるたちではない。
 とりあえず、大学に、大学に行かないと。



 たった一人での朝ご飯は酷く寂しいもので、心の中央に母や彼がいることを自覚した。
 いくら考えても、私の知り合いには伊頼なんて子はいないし、私の関係することではないんだと割り切ってみた。そうしたら、ほんの少しだけ心が軽くなった気がした。
 多分気のせいだけど。


 まだ会って数日。数日でここまで人を惹きつけるのだから、女の子にモテるのも仕方ないと思う。あのお風呂場の女物のシャンプーは伊頼さんのものなのだろうか。
 見ず知らずの人にさんを付けるのもバカらしくて、ましてや彼の女かもしれないと思ったら、本当に馬鹿げている。




 近づきたいのは私だけなのかしら。
 なんで私に同棲しようなんて言ったのかしら。
 知りたいことが多過ぎて、朝から頭がパンクしそうだった。
 でも、その全てを知ることよりも、彼にまた笑ってほしいと思った。
 
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