君は誰よりも美しい

折方しょくえん

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二人の西宮君

お母さんと私

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 八時半過ぎに家に帰ったら、やっぱりお母さんに質問攻めをされた。
 珍しいわねって。
 私はこの三年間、門限の十時までに帰るどころか、六時には帰ってきていた。だからか、とても心配された。それが心配なのかも分からない。人の顔色ばかり疑って生きてきたせいで、大抵のことは分かっているつもりでも、最近は分からないことが多い。
 早くお風呂に入ろう。
 風呂上りはさっぱりとしていて、自分から香るボディソープの匂いが好きだ。彼の家のボディソープはどんな匂いがするのだろう。明日、行ってみようかしら。まだまだ聞きたいことはある。

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