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社会人編
オメガの初恋②
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伊織の唇に触れたのは柔らかい唇ではなく、男の硬い手のひらだった。冬の雨の日の寒さのせいで驚くほど冷たかった。
大雅が目線を上げて小馬鹿にしたように鼻で笑う。
「今回は逃げないんですね」
伊織もそっと頭上を窺う。いつの間にか伊織の背後に立っていた環の手が、大雅との間を遮るように伊織の口元を覆っていた。
「兄弟揃って、小憎たらしいところは似てるんだな」
環の声色は低い。淡々と話していた。
「送ってくれて助かった。ありがとな」
「別に、貴方のためじゃないんで」
「知ってる」
大雅も綺麗な笑顔を浮かべているのに、その双眸は獣のように鋭い。火花が散っているような錯覚さえおぼえる。二人に挟まれた伊織は思わず身震いをした。
暫しの間、環と大雅は互いに睨み合っていたが、やがて環が伊織の口元から手を離した。大雅もまた、その視線を伊織へと向ける。
その眼光の鋭さはすっかり身を潜め、いつものように柔らかな色味を取り戻していた。
「はい。伊織さん」
「あ……ありがとう」
今度は素直に手渡された財布から、もたつきながらカードキーを取り出す。
「そうだ、タクシー代……」
「大丈夫です。先輩から貰ったんで」
財布を開こうとする伊織を大雅が制した。
先輩、というのは伊織を送っていくように頼んだ、伊織の同期のことだろう。あとで謝罪と御礼のメッセージを送っておかなければならない。
「それじゃあ、俺はそろそろ帰ります」
「あっ……ひゅうがくん、ありがとう。ごめんね」
迷惑をかけた自覚しかない伊織は肩を竦める。大雅はそんな伊織に微笑んだ後、環に視線を遣る。
環は黙って大雅を見つめていた。大雅も薄く目を細めたまま特に何かを告げることなく、二人の横をすり抜けて出口へと向かう。
「おやすみなさい。また、会社で」
「おやすみ」
軽く会釈した大雅は、爽やかな後ろ姿を見せつけながらマンションの外へと出ていった。
酔いを醒ますような冷たい風が、雨とともに入り込んでくる。
自動ドアが完全に閉まった途端、伊織と環の間に居心地の悪い静寂が訪れた。
「……歩けるか?」
「たぶん……」
少し視界はぐらぐらするが、店を出る時よりも回復してきていた。
伊織が頷くと、環はマンションのロックを解除する。振り向いた環の顔つきは能面のようで、恐ろしいほどの美しさに寒気がした。
環が曲げた腕を伊織の方へと差し出した。
「掴まって」
伊織はおずおずと手を伸ばす。雨で少し濡れたコートの生地がごわついていた。
部屋に辿り着くまで無言の時間が続いた。いつかの再会の夜のことを思い出す。しかし、伊織が歩く速度に合わせているところに環の気遣いを感じて切なくなった。
部屋の鍵を開ける。
朝、家を出てくる時の陽の光をたっぷりと浴びた部屋はすっかり冷たく沈んでいた。
「……その、ありがとう」
ずっと黙っていたせいで喉が少し乾いてかさついていた。
ひんやりとした壁に手をついて、環の腕を解放する。壁に沿うように体を屈めると、冷たい床に尻をつけた。
革靴に手を伸ばした伊織の目元は赤らんで、眠たそうにぼんやりとしている。
そんな状態では靴紐を解くのも一苦労だった。見兼ねた環が伊織の足元にしゃがみ込む。傷み知らずの黒髪が目の前で揺れていた。
「なんで、そんなになるまで飲んだんだよ」
「会社の、ぼうねんかいで」
その声色はぐでんぐでんになってしまった伊織のことを咎めているようで、伊織は気まずそうに身を縮める。
長い指が足首に触れる。少し持ち上げながら、片足ずつ革靴を脱がしてやった。
環が顔を上げると、その夜空のような瞳と視線がかち合う。そうして心なしか不機嫌そうに歪んだ唇から、深々としたため息が洩れた。
「マジで、気を付けろよ」
「ご、ごめん……迷惑かけて」
「そうじゃなくて。親切なフリして取って食ってやろうって思う奴なんか、いくらでもいるってこと」
伊織の眉間に皺が寄る。彼は暗に示しているのだ。
「……日向くんは、そんなことしないよ」
自分で思ったよりも語気が鋭くなってしまった。環の睫毛が瞬いて、その瞳の暗闇が深まる。
「ああ、そう」
ひやりと背筋を撫でる声に、伊織の喉が引き攣る。
ついで吐き棄てられた言葉に、伊織は後頭部を殴られたような衝撃を受けた。
「もしかして、家に連れ込みたかった?」
「は………」
伊織は目を見張った。環の双眸には冷たい光が射している。
「それなら俺、邪魔だったな」
「なに、言って……」
「酔うと人肌恋しくなるところ、昔から変わってないんだ」
「それ……あの時のこと、言ってるの?」
初めてキスをしたのは茹だるような夏の夜だった。柔く啄む環の唇の感触も、伊織を包む甘い匂いも、忘れようとしても記憶にこびり付いて離れない。
環は伊織の問いには答えなかった。あの優しい唇に今は皮肉な笑みが薄らと浮かぶ。ぞっとするほど美しいそれは、刃物のように鋭い。
浅葱、と無機質に伊織の名前を呼ぶ。
「あいつにはどこまで触らせた?」
その一言で、伊織の全身の血液が一気に頭に上った。
「ふざけんなよ……っ!」
暗い土間に破裂音が響いた。
伊織の心臓がズタズタに張り裂けて、血が噴き出している。
「触らせるわけないだろっ……! そんな、俺が誰だって良かったみたいに……っ」
張り上げた声が震えていた。言いながら、鼻の奥がつんと痛む。
「………誰でもいいわけ、ないでしょ。早月、ひどい……ひどいよ………俺はっ……早月しか、知らないのに」
視界が歪む。伊織は必死に唇を噛み締めて溢れ出しそうになるものを堪えていた。
血溜まりになった感情を吐き出した伊織は肩で息をする。じんと熱を持つ手のひらに、伊織はようやく我に返った。
勢いで乱れた髪を環が静かにかき上げる。シミひとつない頬が赤くなっているのが見えた。さあっと顔から血の気が引いていく。伊織は怖々と指先を伸ばした。
「あ……早月、ごめん……おれ……っ」
「……だったら」
自分の元へと伸びてきた手をがしりと掴む。その力の強さに怯んだ隙に環が素早く動いた。
ガタン、と鈍い音が響くと同時に、伊織の背中に軽い衝撃が走る。
「だったら、……なんで俺の前からいなくなったんだよ」
壁際に追い詰めた伊織の顔を、環が見下ろしている。よく見ればその瞳は苦しげに揺らめいていて、伊織は小さく息を呑んだ。
「さ、つき」
「初めてキスした時、てっきり、浅葱も同じなんだって思ってた。二人きりの旅行にも浮かれてた。バカみたいだろ」
「それは……」
「でもあの後、五年もの間、ずっと避けられ続けてさ。なあ、俺がどんな思いだったと思う? 俺が、どんだけ……」
そこで環は口を噤んだ。抑えようとしたようだったが、もう歯止めはきかなかった。
「……姿消したと思ったら、また俺の前に現れるし。なんなんだよ、マジで」
「……っ」
「冷たくしたら傷付いて、俺の前で平気で笑って。死ぬほど腹立つのに……映画のこと話す顔も、花火見てる顔も……死ぬほどかわいくて。なんなの、浅葱。……お前、ずるいよ」
顰められた眉も、微かに震える唇も、伊織に縋る手も、全身から環の思いが溢れている。
環の歪んだ表情は、本当に苦しそうで、辛そうで。吐き出される言葉の数々が伊織には彼の悲鳴のように聞こえていた。
「俺、浅葱のことわかんねえよ」
はぐれた子どものようだった。頼りなさげに揺れる瞳が潤んでいることに伊織が気が付いた瞬間、環はそれを隠すように俯いた。
伊織の手首の拘束が緩む。環の腕が力なく落ちた。
嵐の後のような沈黙が広がっていく。
伊織は自由になった手を再び環へと伸ばす。今度は拒まれることなく、環の両頬を掬い上げた。
「……さつき」
か細い声で環を呼んだ。露わになった環の顔を覗き込む。泣いてはいなかったが、赤くなった片頬も相まって痛々しい。
「これ、痛かったよね……ごめん」
微かに熱い頬を撫でた。環は首を緩く横に振る。気にするな、と言いたげであった。
「……俺も早月のこと、分かんない。今も昔も、何を考えてるのか、全然分かんないんだよ」
環は伊織も同じだと思っていたと言う。それが何を意味しているのかも、どうしてこれほど辛そうなのかも分からない。
怖いのだ。伊織は環相手だと本当に臆病になる。確信も自信も持てない。
環の瞳が瞬いた。体を傾けて、伊織との距離を縮める。伊織の背中に伝わる壁の冷たさを気にする余裕はなかった。
身動ぎをすれば、鼻先が触れてしまう近さだった。環以外なら躊躇う距離感だ。
環だから、嫌じゃなかった。
「浅葱に……そんな顔、させたくなかったのに」
「……うん」
「ごめんな」
「そんなの、いいよ」
どうだって良かった。傷付いて、苦しんでいるのは環も同じだった。
「ちゃんと浅葱と話がしたい」
懇願するような声色に対して、その視線は伊織を真っ直ぐに貫いている。
伊織はその闇夜に似た瞳の中で煌めく星を探すのが好きだった。
「俺も……早月と話したい」
大雅が目線を上げて小馬鹿にしたように鼻で笑う。
「今回は逃げないんですね」
伊織もそっと頭上を窺う。いつの間にか伊織の背後に立っていた環の手が、大雅との間を遮るように伊織の口元を覆っていた。
「兄弟揃って、小憎たらしいところは似てるんだな」
環の声色は低い。淡々と話していた。
「送ってくれて助かった。ありがとな」
「別に、貴方のためじゃないんで」
「知ってる」
大雅も綺麗な笑顔を浮かべているのに、その双眸は獣のように鋭い。火花が散っているような錯覚さえおぼえる。二人に挟まれた伊織は思わず身震いをした。
暫しの間、環と大雅は互いに睨み合っていたが、やがて環が伊織の口元から手を離した。大雅もまた、その視線を伊織へと向ける。
その眼光の鋭さはすっかり身を潜め、いつものように柔らかな色味を取り戻していた。
「はい。伊織さん」
「あ……ありがとう」
今度は素直に手渡された財布から、もたつきながらカードキーを取り出す。
「そうだ、タクシー代……」
「大丈夫です。先輩から貰ったんで」
財布を開こうとする伊織を大雅が制した。
先輩、というのは伊織を送っていくように頼んだ、伊織の同期のことだろう。あとで謝罪と御礼のメッセージを送っておかなければならない。
「それじゃあ、俺はそろそろ帰ります」
「あっ……ひゅうがくん、ありがとう。ごめんね」
迷惑をかけた自覚しかない伊織は肩を竦める。大雅はそんな伊織に微笑んだ後、環に視線を遣る。
環は黙って大雅を見つめていた。大雅も薄く目を細めたまま特に何かを告げることなく、二人の横をすり抜けて出口へと向かう。
「おやすみなさい。また、会社で」
「おやすみ」
軽く会釈した大雅は、爽やかな後ろ姿を見せつけながらマンションの外へと出ていった。
酔いを醒ますような冷たい風が、雨とともに入り込んでくる。
自動ドアが完全に閉まった途端、伊織と環の間に居心地の悪い静寂が訪れた。
「……歩けるか?」
「たぶん……」
少し視界はぐらぐらするが、店を出る時よりも回復してきていた。
伊織が頷くと、環はマンションのロックを解除する。振り向いた環の顔つきは能面のようで、恐ろしいほどの美しさに寒気がした。
環が曲げた腕を伊織の方へと差し出した。
「掴まって」
伊織はおずおずと手を伸ばす。雨で少し濡れたコートの生地がごわついていた。
部屋に辿り着くまで無言の時間が続いた。いつかの再会の夜のことを思い出す。しかし、伊織が歩く速度に合わせているところに環の気遣いを感じて切なくなった。
部屋の鍵を開ける。
朝、家を出てくる時の陽の光をたっぷりと浴びた部屋はすっかり冷たく沈んでいた。
「……その、ありがとう」
ずっと黙っていたせいで喉が少し乾いてかさついていた。
ひんやりとした壁に手をついて、環の腕を解放する。壁に沿うように体を屈めると、冷たい床に尻をつけた。
革靴に手を伸ばした伊織の目元は赤らんで、眠たそうにぼんやりとしている。
そんな状態では靴紐を解くのも一苦労だった。見兼ねた環が伊織の足元にしゃがみ込む。傷み知らずの黒髪が目の前で揺れていた。
「なんで、そんなになるまで飲んだんだよ」
「会社の、ぼうねんかいで」
その声色はぐでんぐでんになってしまった伊織のことを咎めているようで、伊織は気まずそうに身を縮める。
長い指が足首に触れる。少し持ち上げながら、片足ずつ革靴を脱がしてやった。
環が顔を上げると、その夜空のような瞳と視線がかち合う。そうして心なしか不機嫌そうに歪んだ唇から、深々としたため息が洩れた。
「マジで、気を付けろよ」
「ご、ごめん……迷惑かけて」
「そうじゃなくて。親切なフリして取って食ってやろうって思う奴なんか、いくらでもいるってこと」
伊織の眉間に皺が寄る。彼は暗に示しているのだ。
「……日向くんは、そんなことしないよ」
自分で思ったよりも語気が鋭くなってしまった。環の睫毛が瞬いて、その瞳の暗闇が深まる。
「ああ、そう」
ひやりと背筋を撫でる声に、伊織の喉が引き攣る。
ついで吐き棄てられた言葉に、伊織は後頭部を殴られたような衝撃を受けた。
「もしかして、家に連れ込みたかった?」
「は………」
伊織は目を見張った。環の双眸には冷たい光が射している。
「それなら俺、邪魔だったな」
「なに、言って……」
「酔うと人肌恋しくなるところ、昔から変わってないんだ」
「それ……あの時のこと、言ってるの?」
初めてキスをしたのは茹だるような夏の夜だった。柔く啄む環の唇の感触も、伊織を包む甘い匂いも、忘れようとしても記憶にこびり付いて離れない。
環は伊織の問いには答えなかった。あの優しい唇に今は皮肉な笑みが薄らと浮かぶ。ぞっとするほど美しいそれは、刃物のように鋭い。
浅葱、と無機質に伊織の名前を呼ぶ。
「あいつにはどこまで触らせた?」
その一言で、伊織の全身の血液が一気に頭に上った。
「ふざけんなよ……っ!」
暗い土間に破裂音が響いた。
伊織の心臓がズタズタに張り裂けて、血が噴き出している。
「触らせるわけないだろっ……! そんな、俺が誰だって良かったみたいに……っ」
張り上げた声が震えていた。言いながら、鼻の奥がつんと痛む。
「………誰でもいいわけ、ないでしょ。早月、ひどい……ひどいよ………俺はっ……早月しか、知らないのに」
視界が歪む。伊織は必死に唇を噛み締めて溢れ出しそうになるものを堪えていた。
血溜まりになった感情を吐き出した伊織は肩で息をする。じんと熱を持つ手のひらに、伊織はようやく我に返った。
勢いで乱れた髪を環が静かにかき上げる。シミひとつない頬が赤くなっているのが見えた。さあっと顔から血の気が引いていく。伊織は怖々と指先を伸ばした。
「あ……早月、ごめん……おれ……っ」
「……だったら」
自分の元へと伸びてきた手をがしりと掴む。その力の強さに怯んだ隙に環が素早く動いた。
ガタン、と鈍い音が響くと同時に、伊織の背中に軽い衝撃が走る。
「だったら、……なんで俺の前からいなくなったんだよ」
壁際に追い詰めた伊織の顔を、環が見下ろしている。よく見ればその瞳は苦しげに揺らめいていて、伊織は小さく息を呑んだ。
「さ、つき」
「初めてキスした時、てっきり、浅葱も同じなんだって思ってた。二人きりの旅行にも浮かれてた。バカみたいだろ」
「それは……」
「でもあの後、五年もの間、ずっと避けられ続けてさ。なあ、俺がどんな思いだったと思う? 俺が、どんだけ……」
そこで環は口を噤んだ。抑えようとしたようだったが、もう歯止めはきかなかった。
「……姿消したと思ったら、また俺の前に現れるし。なんなんだよ、マジで」
「……っ」
「冷たくしたら傷付いて、俺の前で平気で笑って。死ぬほど腹立つのに……映画のこと話す顔も、花火見てる顔も……死ぬほどかわいくて。なんなの、浅葱。……お前、ずるいよ」
顰められた眉も、微かに震える唇も、伊織に縋る手も、全身から環の思いが溢れている。
環の歪んだ表情は、本当に苦しそうで、辛そうで。吐き出される言葉の数々が伊織には彼の悲鳴のように聞こえていた。
「俺、浅葱のことわかんねえよ」
はぐれた子どものようだった。頼りなさげに揺れる瞳が潤んでいることに伊織が気が付いた瞬間、環はそれを隠すように俯いた。
伊織の手首の拘束が緩む。環の腕が力なく落ちた。
嵐の後のような沈黙が広がっていく。
伊織は自由になった手を再び環へと伸ばす。今度は拒まれることなく、環の両頬を掬い上げた。
「……さつき」
か細い声で環を呼んだ。露わになった環の顔を覗き込む。泣いてはいなかったが、赤くなった片頬も相まって痛々しい。
「これ、痛かったよね……ごめん」
微かに熱い頬を撫でた。環は首を緩く横に振る。気にするな、と言いたげであった。
「……俺も早月のこと、分かんない。今も昔も、何を考えてるのか、全然分かんないんだよ」
環は伊織も同じだと思っていたと言う。それが何を意味しているのかも、どうしてこれほど辛そうなのかも分からない。
怖いのだ。伊織は環相手だと本当に臆病になる。確信も自信も持てない。
環の瞳が瞬いた。体を傾けて、伊織との距離を縮める。伊織の背中に伝わる壁の冷たさを気にする余裕はなかった。
身動ぎをすれば、鼻先が触れてしまう近さだった。環以外なら躊躇う距離感だ。
環だから、嫌じゃなかった。
「浅葱に……そんな顔、させたくなかったのに」
「……うん」
「ごめんな」
「そんなの、いいよ」
どうだって良かった。傷付いて、苦しんでいるのは環も同じだった。
「ちゃんと浅葱と話がしたい」
懇願するような声色に対して、その視線は伊織を真っ直ぐに貫いている。
伊織はその闇夜に似た瞳の中で煌めく星を探すのが好きだった。
「俺も……早月と話したい」
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