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当作品のオメガバース設定について(ネタバレなし)

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【当作品におけるオメガバースについて】

アルファ、ベータ、オメガの三つの分類は「第二の性」「第二性」とも呼ばれる。十二歳で診断を受けることにより、各々が自分の性を知る。

オメガ…男女問わず孕むことができる体質。十代半ば頃から三ヶ月に一度ヒートと呼ばれる発情期が始まり、つがいのいないオメガはフリーのアルファを強烈なフェロモンで誘う。発情期のオメガフェロモン(※発情フェロモン)は時にアルファの理性を丸ごと奪うこともあり、それをフェロモンレイプと呼ぶ。その危険性から長らく差別や偏見を受けていたが、抑制剤の開発等により、ようやくその社会的地位が改善されてきている。

ベータ…人口の大半を占める多数派の性。基本的にオメガのフェロモンを感じ取ることはできず、第二の性に差異に無頓着である。

アルファ…容姿や能力など、全てにおいて人よりも優れている傾向があり、生まれながらのエリートともされる。アルファにもフェロモンがあり、それを使ってつがいのオメガにマーキングをしたり(匂い付け)、他のアルファを牽制したりする。アルファの中でもランク付けがあり、上位のアルファのフェロモンを浴びた下位のアルファは精神的なストレスを受ける。
オメガの発情フェロモンにより誘引されるラットという発情期がある。

つがい…性行為中にアルファがオメガのうなじを噛むことで成立する絆に似たもの。生涯、オメガのフェロモンを他のアルファが感じることができなくなる。オメガ側からは放棄できず、オメガを縛り付ける。遺伝子レベルで惹かれ合うものを「運命のつがい」とも呼ぶ。
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