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大学生編
二年目④
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映画館を出ても空はまだ薄明るい。日が傾いても気温は下がりにくく、この後やってくる夜も蒸し暑さが拭えない。
「何食う?」
「ドリアにする」
「浅葱はほんとにそれ好きだな」
二人は映画館を出たその足で近くのファミレスに入った。伊織がメニュー表を一瞥して即答すると、環が目を細めて笑う。
「毎回思うけど、それでよく足りるよな」
「足りないよ。だからほら、ポテトも頼む」
「それでも少ないって」
「もう、俺のことはいいから。早月は何にするか決めた?」
「んー……ちょっと待って」
伊織とは違い、環はパラパラとメニューを捲りながら悩んでいるようだった。幾度かページを往復した後、和風のハンバーグセットを選んだ。もちろん、ライスは大盛り。
今日はあまり混んでいないようで、さほど時間を置かずに注文したものが運ばれてきた。
伊織はどこまでも伸びるチーズを器用に絡め取りながら、伊織の倍くらいはある一口でハンバーグを放り込む環を見ていた。
男らしいが、品性は保たれている。伊織は環が食事の姿も好きだった。
そんな伊織の視線に気付き、環が小さく首を傾げる。物欲しそうにしているように見えたらしい。
「食う?」
「え、いいよ」
「遠慮すんなよ。これ初めて食ったけど美味いよ」
そう言って環はひと口大に切ったハンバーグを伊織の口元へと差し出してきた。
ぱち、と伊織が瞬きをする。 環がそのまま促してくるので、伊織は遠慮がちに今にも肉汁が滴り落ちそうなそれを口に含んだ。環ではなく、伊織に合わせたひと口だった。時間をかけて咀嚼してから飲み込む。
「……うん、美味しい」
「だろ」
「こっちも食べる?」
「ん、ちょうだい」
伊織も同じようにドリアを差し出した。環が伏し目がちに口を開く。赤い舌がスプーンに絡むところを直視できなくて、つい視線を逸らした。
「美味い。久々に食べたわ」
「名物なのに」
「だからいつも選ばないのかもな。そうだ、今日の映画、どうだった?」
「んん、………まあまあって感じかな。面白いけど、新鮮味には欠けるっていうか」
「あー、浅葱も思った? オマージュに偏り過ぎてたよな」
話題は先程観てきた映画に移る。前評判に期待をしていたが、正直拍子抜けしてしまった。面白いが伊織や環の好みには合わない。
「最近他になんか観た?」
「ええと、待ってね」
ごそごそとスマホを取り出してメモ帳アプリを起動させる。伊織は観た映画を逐一書き込んでいた。レンタルも、映画館で観たものも全て。
テーブルの上にスマホを置くと、環が画面を覗き込んだ。下へと指先が滑る。
「あ、これ見たんだ。大分昔のやつだよな」
「そうそう。中古で売ってたから買ったんだ」
「いいな。俺も気になってたんだよなー……面白かった?」
「うん、面白かったよ。良かったら貸そうか?」
「マジ、いいの? ありがと」
書き連ねた映画のタイトルを眺めていた環が意外そうな声を出した。
「なんかさ」
「何?」
「少し趣味変わった?」
「えっ、そうかな」
「ああ。この辺とか」
きちりと整えられた爪先が電子上の文字をなぞる。伊織は思わず目元を赤らめた。
環が指したタイトルはどれも環が観るジャンルのものではない。
「ほら、これとか……がっつりめのラブロマンスじゃなかった?」
「うん。ちょっと最近ハマっちゃって……」
「そうなんだ。意外」
環は興味深げに言うが、伊織は落ち着かない。
伊織も以前はあまり触れてこなかったが、大学生になったくらいから時折選んで観るようになっていた。自分の感情の変化を見透かされたようで少々気恥ずかしい。
「そんなに?」
「だって浅葱はあんまり恋愛に興味ないと思ってたから」
他人のも自分のも、と環が付け加える。伊織は恥ずかしさを誤魔化すようにグラスの水に口をつけた。
その時、閃いたと言わんばかりに環の瞳が輝いて、悪戯っぽく笑みを深めた。
「それとも、好きな人でもできた?」
「できてないって。からかわないでよ」
「へえ、なんだ」
気持ちを悟られないようにする術は、この二年間余りの月日で身につけている。環は少々残念そうに呟いているが、察している様子はない。
しかし、思ったよりもすんなりと出てきた嘘に、伊織の胸が僅かに痛んでいるのは紛れもない事実だった。
「わざわざ送ってくれなくても良かったのに」
「気にすんなよ。DVD借りるついでだから」
ファミレスを出た二人は伊織が暮らしている学生寮にいた。
環は学生寮ではなく、大学から一駅離れたマンションに部屋を借りているが、映画のDVDを借りるためについてきたのだ。
伊織の部屋は四階だ。鍵を開けてドアノブを捻りながら、今の自分の部屋の状態を思い出す。二週間後の期末テストに向けて引っ張り出したレジュメや教科書がそこらじゅうに散らかっている。
おずおずと環の方を振り返った。
「……ごめん、ちょっとここで待っててくれる? 部屋が、その、ちょっと……」
「ふはっ。いいよ、待ってる」
環は小さく笑みを零して、部屋に入っていく伊織を見送った。
伊織はものの数分で目当てのものを掴んで出てきた。少し古びたパッケージを環に渡す。
「お待たせ」
「ありがと。あとこれ」
環がDVDと引き替えに小さな紙袋を差し出した。伊織は小首を傾げながら受け取って、もちっとした塊を中から取り出す。
「これって……ペンギン?」
袋の中身は白色のペンギンのマスコット。そのデザインには既視感を覚えた。
「ハルが好きなペンギンいるだろ」
「分かるよ。あの無愛想な顔の」
「そうそう。そのシリーズのキャラクターなんだと」
伊織はしげしげとマスコットを観察する。
言われてみれば色もフォルムも、伊織が知っているペンギンとはどことなく違う。それにこのペンギンは無愛想ではなく、はにかんでいるような表情をしていた。
「かわいいね。でもなんで俺に?」
「ハルがたくさん出たからおすそ分けって」
「たくさん出た……?」
「ランダムの商品だからコンプするために何個も買ってたんだよ」
「櫻木くん、ガチ勢すぎるよ」
「ほんとそれ。俺も店連れてかれて、何回もレジに並ばされるわ、荷物持ちさせられるわ、マジ大変だった」
環は少々呆れた顔をしているが、春生に振り回されても満更でもなさそうだ。
伊織は最近顔を合わせてはいないが、春生が通う専門学校も同じ県内にある。
実は伊織は、環が今の大学を選んだ理由は春生にあるのではないかと踏んでいる。環ほどの頭脳があれば、もっと偏差値が高い大学に行くことができただろう。それでもこの大学を選んだのは、恐らく春生と離れなくてすむから。実際、互いの家の行き来をしているようである。
伊織はあばら骨の隙間から針を刺し込まれた心地がした。
「でもこれ、俺がもらっちゃって良かったの?」
「大丈夫。保存用まで確保しても余ってるらしいから」
「ほ、ほんとにたくさん買ったんだね……」
「バイト代注ぎ込んでな。むしろいらなかったら俺が引き取るから言って。もう既に一体いるけど……」
「そうなの?」
環がスマホを少し操作して、伊織に画面を見せる。写真の中で、伊織のものと同じペンギンのマスコットがちょこんとどこかに座っている。
手離すにしても売るのではなく、人に譲ろうとするところが春生らしい。
伊織は画面と、自分の手元のマスコットを交互に見た。
「……じゃあ、有難くもらおうかな。この子、かわいいし」
そっと手の中に握り込む。
伊織は特段このペンギンのキャラクターが好きだというわけではないが、もちっとした独特の感触はついつい触ってしまいたくなる。
それに、環も同じものを持っている。
「まあ確かにかわいいよな。無愛想よりはこっちの方がいい」
仏頂面のペンギンもあれはあれで妙な可愛らしさがあるが、環にはあまり響いていないようだった。春生が聞いたら反論しそうだ。
ふと環はスマホを持ち上げる。画面の中と伊織の顔を何やら見比べているらしく、伊織は訝しげな視線を向けた。
「どうしたの?」
「いや、ハルがこのペンギン、浅葱に少し似てるって言ってたんだけど……確かに似てるかもって」
「えっ、どこら辺が?」
手元のはにかむペンギンと似ていると言われても、伊織にはいまいちピンとこない。
環は口元に手を添えて、暫し考えるような仕草をした。隠れた唇は緩く弧を形づくっている。
「んー……雰囲気? ほら、少しタレ目だし」
「そう、かな?」
言われてみればという気がしないでもないが、やはりしっくりはこなかった。この幼馴染二人だけに通じる感性なのかもしれない。
ともかく、悪く言われているわけではないのでそれ以上追及することはしなかった。
「ありがとう。また櫻木くんにも連絡しておくね」
「そうしてやって。んじゃあ、そろそろ帰るわ。DVDありがと」
「あ、下まで送ろうか」
「いいよ。それだとまた俺がここまで送らなきゃいけなくなるだろ。……おやすみ」
「うん、おやすみ」
環は伊織の申し出におかしそうに笑っていた。
階段を下った環の姿が見えなくなってから、伊織は再び扉を開けた。散らかったレジュメを踏まないように慎重に自室に上がって、バッグを床に下ろす。
ぐるりと部屋を見渡した後、伊織ははにかみ顔のペンギンをデスクの上にそっと置いた。
「何食う?」
「ドリアにする」
「浅葱はほんとにそれ好きだな」
二人は映画館を出たその足で近くのファミレスに入った。伊織がメニュー表を一瞥して即答すると、環が目を細めて笑う。
「毎回思うけど、それでよく足りるよな」
「足りないよ。だからほら、ポテトも頼む」
「それでも少ないって」
「もう、俺のことはいいから。早月は何にするか決めた?」
「んー……ちょっと待って」
伊織とは違い、環はパラパラとメニューを捲りながら悩んでいるようだった。幾度かページを往復した後、和風のハンバーグセットを選んだ。もちろん、ライスは大盛り。
今日はあまり混んでいないようで、さほど時間を置かずに注文したものが運ばれてきた。
伊織はどこまでも伸びるチーズを器用に絡め取りながら、伊織の倍くらいはある一口でハンバーグを放り込む環を見ていた。
男らしいが、品性は保たれている。伊織は環が食事の姿も好きだった。
そんな伊織の視線に気付き、環が小さく首を傾げる。物欲しそうにしているように見えたらしい。
「食う?」
「え、いいよ」
「遠慮すんなよ。これ初めて食ったけど美味いよ」
そう言って環はひと口大に切ったハンバーグを伊織の口元へと差し出してきた。
ぱち、と伊織が瞬きをする。 環がそのまま促してくるので、伊織は遠慮がちに今にも肉汁が滴り落ちそうなそれを口に含んだ。環ではなく、伊織に合わせたひと口だった。時間をかけて咀嚼してから飲み込む。
「……うん、美味しい」
「だろ」
「こっちも食べる?」
「ん、ちょうだい」
伊織も同じようにドリアを差し出した。環が伏し目がちに口を開く。赤い舌がスプーンに絡むところを直視できなくて、つい視線を逸らした。
「美味い。久々に食べたわ」
「名物なのに」
「だからいつも選ばないのかもな。そうだ、今日の映画、どうだった?」
「んん、………まあまあって感じかな。面白いけど、新鮮味には欠けるっていうか」
「あー、浅葱も思った? オマージュに偏り過ぎてたよな」
話題は先程観てきた映画に移る。前評判に期待をしていたが、正直拍子抜けしてしまった。面白いが伊織や環の好みには合わない。
「最近他になんか観た?」
「ええと、待ってね」
ごそごそとスマホを取り出してメモ帳アプリを起動させる。伊織は観た映画を逐一書き込んでいた。レンタルも、映画館で観たものも全て。
テーブルの上にスマホを置くと、環が画面を覗き込んだ。下へと指先が滑る。
「あ、これ見たんだ。大分昔のやつだよな」
「そうそう。中古で売ってたから買ったんだ」
「いいな。俺も気になってたんだよなー……面白かった?」
「うん、面白かったよ。良かったら貸そうか?」
「マジ、いいの? ありがと」
書き連ねた映画のタイトルを眺めていた環が意外そうな声を出した。
「なんかさ」
「何?」
「少し趣味変わった?」
「えっ、そうかな」
「ああ。この辺とか」
きちりと整えられた爪先が電子上の文字をなぞる。伊織は思わず目元を赤らめた。
環が指したタイトルはどれも環が観るジャンルのものではない。
「ほら、これとか……がっつりめのラブロマンスじゃなかった?」
「うん。ちょっと最近ハマっちゃって……」
「そうなんだ。意外」
環は興味深げに言うが、伊織は落ち着かない。
伊織も以前はあまり触れてこなかったが、大学生になったくらいから時折選んで観るようになっていた。自分の感情の変化を見透かされたようで少々気恥ずかしい。
「そんなに?」
「だって浅葱はあんまり恋愛に興味ないと思ってたから」
他人のも自分のも、と環が付け加える。伊織は恥ずかしさを誤魔化すようにグラスの水に口をつけた。
その時、閃いたと言わんばかりに環の瞳が輝いて、悪戯っぽく笑みを深めた。
「それとも、好きな人でもできた?」
「できてないって。からかわないでよ」
「へえ、なんだ」
気持ちを悟られないようにする術は、この二年間余りの月日で身につけている。環は少々残念そうに呟いているが、察している様子はない。
しかし、思ったよりもすんなりと出てきた嘘に、伊織の胸が僅かに痛んでいるのは紛れもない事実だった。
「わざわざ送ってくれなくても良かったのに」
「気にすんなよ。DVD借りるついでだから」
ファミレスを出た二人は伊織が暮らしている学生寮にいた。
環は学生寮ではなく、大学から一駅離れたマンションに部屋を借りているが、映画のDVDを借りるためについてきたのだ。
伊織の部屋は四階だ。鍵を開けてドアノブを捻りながら、今の自分の部屋の状態を思い出す。二週間後の期末テストに向けて引っ張り出したレジュメや教科書がそこらじゅうに散らかっている。
おずおずと環の方を振り返った。
「……ごめん、ちょっとここで待っててくれる? 部屋が、その、ちょっと……」
「ふはっ。いいよ、待ってる」
環は小さく笑みを零して、部屋に入っていく伊織を見送った。
伊織はものの数分で目当てのものを掴んで出てきた。少し古びたパッケージを環に渡す。
「お待たせ」
「ありがと。あとこれ」
環がDVDと引き替えに小さな紙袋を差し出した。伊織は小首を傾げながら受け取って、もちっとした塊を中から取り出す。
「これって……ペンギン?」
袋の中身は白色のペンギンのマスコット。そのデザインには既視感を覚えた。
「ハルが好きなペンギンいるだろ」
「分かるよ。あの無愛想な顔の」
「そうそう。そのシリーズのキャラクターなんだと」
伊織はしげしげとマスコットを観察する。
言われてみれば色もフォルムも、伊織が知っているペンギンとはどことなく違う。それにこのペンギンは無愛想ではなく、はにかんでいるような表情をしていた。
「かわいいね。でもなんで俺に?」
「ハルがたくさん出たからおすそ分けって」
「たくさん出た……?」
「ランダムの商品だからコンプするために何個も買ってたんだよ」
「櫻木くん、ガチ勢すぎるよ」
「ほんとそれ。俺も店連れてかれて、何回もレジに並ばされるわ、荷物持ちさせられるわ、マジ大変だった」
環は少々呆れた顔をしているが、春生に振り回されても満更でもなさそうだ。
伊織は最近顔を合わせてはいないが、春生が通う専門学校も同じ県内にある。
実は伊織は、環が今の大学を選んだ理由は春生にあるのではないかと踏んでいる。環ほどの頭脳があれば、もっと偏差値が高い大学に行くことができただろう。それでもこの大学を選んだのは、恐らく春生と離れなくてすむから。実際、互いの家の行き来をしているようである。
伊織はあばら骨の隙間から針を刺し込まれた心地がした。
「でもこれ、俺がもらっちゃって良かったの?」
「大丈夫。保存用まで確保しても余ってるらしいから」
「ほ、ほんとにたくさん買ったんだね……」
「バイト代注ぎ込んでな。むしろいらなかったら俺が引き取るから言って。もう既に一体いるけど……」
「そうなの?」
環がスマホを少し操作して、伊織に画面を見せる。写真の中で、伊織のものと同じペンギンのマスコットがちょこんとどこかに座っている。
手離すにしても売るのではなく、人に譲ろうとするところが春生らしい。
伊織は画面と、自分の手元のマスコットを交互に見た。
「……じゃあ、有難くもらおうかな。この子、かわいいし」
そっと手の中に握り込む。
伊織は特段このペンギンのキャラクターが好きだというわけではないが、もちっとした独特の感触はついつい触ってしまいたくなる。
それに、環も同じものを持っている。
「まあ確かにかわいいよな。無愛想よりはこっちの方がいい」
仏頂面のペンギンもあれはあれで妙な可愛らしさがあるが、環にはあまり響いていないようだった。春生が聞いたら反論しそうだ。
ふと環はスマホを持ち上げる。画面の中と伊織の顔を何やら見比べているらしく、伊織は訝しげな視線を向けた。
「どうしたの?」
「いや、ハルがこのペンギン、浅葱に少し似てるって言ってたんだけど……確かに似てるかもって」
「えっ、どこら辺が?」
手元のはにかむペンギンと似ていると言われても、伊織にはいまいちピンとこない。
環は口元に手を添えて、暫し考えるような仕草をした。隠れた唇は緩く弧を形づくっている。
「んー……雰囲気? ほら、少しタレ目だし」
「そう、かな?」
言われてみればという気がしないでもないが、やはりしっくりはこなかった。この幼馴染二人だけに通じる感性なのかもしれない。
ともかく、悪く言われているわけではないのでそれ以上追及することはしなかった。
「ありがとう。また櫻木くんにも連絡しておくね」
「そうしてやって。んじゃあ、そろそろ帰るわ。DVDありがと」
「あ、下まで送ろうか」
「いいよ。それだとまた俺がここまで送らなきゃいけなくなるだろ。……おやすみ」
「うん、おやすみ」
環は伊織の申し出におかしそうに笑っていた。
階段を下った環の姿が見えなくなってから、伊織は再び扉を開けた。散らかったレジュメを踏まないように慎重に自室に上がって、バッグを床に下ろす。
ぐるりと部屋を見渡した後、伊織ははにかみ顔のペンギンをデスクの上にそっと置いた。
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