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高校生編
予感①
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ポコン。
軽快な通知音とともに、メッセージアプリのポップアップが浮かび上がる。
画面を長押しして、短文のメッセージと、愛想のないペンギンが首を傾げているスタンプにさっと目を通す。そしてそのままスマホをポケットにしまった。
急用ではなさそうだからあとで返せば良い。
「伊織ー、鍋にカレーライスあるからね。食べた後は炊飯器の蓋まで洗っておいてよ」
「分かったよ」
言われなくても分かっている。そんな意図もやんわり含めた返事をする。
伊織は、ささっと目尻にだけアイラインを引く母親の後ろ姿を見た。低い位置で纏められた髪の隙間から、くっきりと噛み跡の残るうなじが覗く。
伊織の母親は、二十歳で伊織を産んだ。
外出先で、突然やってきた発情期。オメガのフェロモンは時にアルファの理性を奪い、獣のような凶暴性を引き出してしまう。母親は恋人でもないアルファとつがってしまい、そして伊織を身篭った。
はっきり言えば事故だった。望まない妊娠だった。それでも母親は伊織を心の底から愛してくれている。
今日だって、遅番だからと言って、限られた時間の中で伊織のための夕食まで拵えてくれていた。
「ああ、そうだ。寝る時はちゃんと電気消してね。電気代高いんだから」
「はあい」
海よりも深い感謝の気持ちは、気恥ずかしさゆえに上手く表現できないのが憎らしい。
ダウンコートを羽織りながら緩い返事をすると、母親が伊織の方を振り向いた。
伊織は父親を知らないが、母との繋がりを強く感じている。そっくりなのだ。
母親も百合のように上品な顔立ちをしているが、その根っこは蒲公英よりも強く逞しい。
「この前も付けっぱなしだったから言ってるのよ」
「分かってるって。気を付けるよ」
「本当に? 今度やったら小遣いから引くわよ」
シングルマザーで介護士。浅葱家の生活は必ずしも余裕があるとは言えない。しかし伊織が金銭面でできるだけ苦労しないように取り計らってくれている。
伊織は口には出せないけれども、母親を誰よりも尊敬している。
「あと……」
「ええ、まだあるの?」
「あるわよ。あたしがいないからって、帰りが遅くなっちゃだめよ」
「ねえ母さん、知ってる? 俺ってもう高校生なんだよ」
「高校生も中学生も関係ないの」
母親の目は至極真剣であった。
高校生の男子を子どもに持つ母親にしては、過保護であると思われるかもしれない。しかしそれにも理由がある。
「何かあってからじゃ遅いのよ」
母親の言葉は重たい。
伊織がオメガであることを、彼女は伊織以上に負い目に感じているのだ。
伊織は洩れそうになったため息を押し殺す。
靴を履いた後に足元を見遣ると、片方のスニーカーの靴紐が緩んでいた。結び直してから、伊織は立ち上がる。
「分かったよ」
「絶対よ。ちゃんと十時までに帰ってくること」
「分かったってば。もう行くから、母さんも仕事頑張ってね」
「ありがとう。今日は雨だから気を付けて。行ってらっしゃい、伊織」
「行ってきます」
母親譲りの柔和な微笑みは、玄関から出るまで保つことができた。
伊織はしっかりと鍵を閉めると、扉に背を預けて大きく深呼吸をする。
伊織は家で自分の第二の性について話すことを極力避けている。その話題がちらつく度に、空気がひりついて、鉛のように重くなっていくのが苦手だった。
ふと天を仰ぐと、分厚い灰色の雲が敷き詰められている。空と同じような気持ちを抱きながら、伊織はアパートの階段を降りて行った。
ポコン。軽快な通知音が再び響く。
伊織は教科書から目を離して、メッセージアプリを開いた。先に送られてきていたものと合わせて返信をする。
すぐに既読がついて、今度は敬礼ポーズをとるペンギンのスタンプが送られてくる。相変わらず緩いフォルムと仏頂面がなんとも言えない味を出していた。
グラスに残ったコーラを飲み干してから、龍成が伊織に訊ねる。
「優斗たちから?」
「ううん、櫻木くんから」
「ああ、あの櫻木くんね。優斗たちいつ来るんだろ」
スマホを伏せた伊織がフライドポテトを摘む。細くてしなっとしているタイプが一番好ましいが、ファミレスの分厚くて塩っ辛いものも美味しい。
今日は期末テストの勉強会と称して、四人で集まる予定になっていた。優斗と環は電車が遅延しているらしく、いつ頃到着するのか分からない。
「ていうか、あの子と連絡先交換したんだ」
「うん」
伊織は龍成の言葉に頷いた。
結局あの後どうなったのか。伊織は春生を保健室に送り届けてから教師たちに事情を説明し、特に何事もなく事態は終結した。
結局英語の授業は受けられなかったが、お咎めはなかったので良しとする。
ただ春生はその後こってり両親と環に絞られたようである。よほどの雷だったようで、翌日、わざわざ環のいない隙を狙って礼を言いに来ていた。その流れで春生と連絡先も交換している。
「お互いにオメガの知り合いってだけで貴重だからね」
「へえ……」
第二性を自ら進んでオープンにすることはほとんどない。オメガなら尚更である。
相槌を打ちながら、龍成は伊織を探るように見つめていた。空になったグラスを弄びながら、口を開いては閉じてを繰り返している。
「どうしたの?」
暫くはそうしていたが、痺れを切らした伊織が訊ねる。
龍成は周囲を見渡してまだ二人の姿がないことを確認してから、おずおずと口を開いた。
「櫻木くんってさ、オメガだろ」
「うん、そうだね」
「そんで、早月の幼馴染なんだろ」
祭りの日、龍成は現地集合だったから、ついぞこの前まで二人の関係性を知らなかったのである。
しかし、それがどうしたというのだろうか。伊織は静かに耳を傾ける。
「早月はアルファだろうなって思ってるんだけど、そうだとしたら、伊織はいいのかなって」
「……俺?」
思わず聞き返してしまった。
伊織の胸の内側が妙にざわついた。
「エー……なんだ、その、俺の勘違いなら悪いんだけど、早月って明らかに伊織への態度が俺らと違うじゃん」
「そうは、思わないけど……そう見えるの?」
「まあ、見えるよ。初めは趣味が合うからかなって思ってたけど、なんか違うっていうか……ただの友達っていうにはアレっていうか……」
何事もきっぱりさっぱりと言い放つ男らしくない、もたついた言葉に伊織は眉を顰める。
龍成は何故か意を決した様子で言葉を続けた。
「……あー、つまり……俺は伊織と早月が付き合ってると思ってるってことなんですが」
「………ええっ!」
予想外の言葉に伊織は目を丸くした。
誰と、誰が付き合っているだって?
龍成はどこかスッキリとした表情を浮かべているが、伊織の空いた口は塞がらなかった。
「……な、なんでそうなったの?」
「なんでって、雰囲気がそうじゃん。二人だけっていうの? そういう特有の雰囲気出すじゃん。俺らたまに入っていけない時あるからな」
「雰囲気ってそんな抽象的な……」
「いや、距離感バグってるからな? あれは友達の近さじゃないって」
伊織は言葉に詰まる。正直、後者の言い分は分からないでもなかった。
「ていうか、違うの?」
「違うよ」
「そっか。じゃあ距離感がバグってるだけのただの友達か」
「棘があるなあ……」
龍成の言葉が伊織の胸をちくりと刺した。
伊織がぼやくが、龍成はどこ吹く風でフライドポテトを幾つか纏めてさらっていく。
「まっ、なら俺も焦んなくていいな」
「何を?」
「恋人作り。三人とも相手がいると思ってたから、結構悩んでたんだぜ」
優斗はついこの間の学校祭がきっかけで、同じクラスの女子生徒と付き合い出した。彼女は優斗がふざけるとよく叱りつけていたが、思えばあれは好意の裏返しだったのだろう。
龍成は重荷から解放されたと言わんばかりにぐっと伸びをした。
「ちなみに早月は知ってる? 伊織がオメガだってこと」
「うん、知ってるよ。結構前から」
「え、あっ、そうなんだ。へえー……」
龍成は何気なく聞いたつもりだったのに、再び表情を曇らせることになってしまった。
「今度は何?」
「いや……伊織って、早月のこと、どう思ってんの?」
「どうって……仲の良い友人だけど」
「ふうん……まあさ、ほんとになんもないなら、痴情のもつれに巻き込まれないようにしろよ」
「どういうこと?」
「そのまんまの意味」
何度問い掛けても、龍成はそれ以上のことを口にせず、ドリンクバーを取りに行ってしまった。
伊織は席に一人になり、つい深いため息を吐く。何もないという意味も、痴情のもつれも伊織には分からなかった。
いや、分かってはいけないというのが正しいかもしれない。
早月のことをどう思っているのか。
伊織の思考はそこから進まない。伊織の中で何かが騒ぎ立てて邪魔をしているようだ。
答えを見つけてしまえば、全てが壊れていくような嫌な予感がしていた。
軽快な通知音とともに、メッセージアプリのポップアップが浮かび上がる。
画面を長押しして、短文のメッセージと、愛想のないペンギンが首を傾げているスタンプにさっと目を通す。そしてそのままスマホをポケットにしまった。
急用ではなさそうだからあとで返せば良い。
「伊織ー、鍋にカレーライスあるからね。食べた後は炊飯器の蓋まで洗っておいてよ」
「分かったよ」
言われなくても分かっている。そんな意図もやんわり含めた返事をする。
伊織は、ささっと目尻にだけアイラインを引く母親の後ろ姿を見た。低い位置で纏められた髪の隙間から、くっきりと噛み跡の残るうなじが覗く。
伊織の母親は、二十歳で伊織を産んだ。
外出先で、突然やってきた発情期。オメガのフェロモンは時にアルファの理性を奪い、獣のような凶暴性を引き出してしまう。母親は恋人でもないアルファとつがってしまい、そして伊織を身篭った。
はっきり言えば事故だった。望まない妊娠だった。それでも母親は伊織を心の底から愛してくれている。
今日だって、遅番だからと言って、限られた時間の中で伊織のための夕食まで拵えてくれていた。
「ああ、そうだ。寝る時はちゃんと電気消してね。電気代高いんだから」
「はあい」
海よりも深い感謝の気持ちは、気恥ずかしさゆえに上手く表現できないのが憎らしい。
ダウンコートを羽織りながら緩い返事をすると、母親が伊織の方を振り向いた。
伊織は父親を知らないが、母との繋がりを強く感じている。そっくりなのだ。
母親も百合のように上品な顔立ちをしているが、その根っこは蒲公英よりも強く逞しい。
「この前も付けっぱなしだったから言ってるのよ」
「分かってるって。気を付けるよ」
「本当に? 今度やったら小遣いから引くわよ」
シングルマザーで介護士。浅葱家の生活は必ずしも余裕があるとは言えない。しかし伊織が金銭面でできるだけ苦労しないように取り計らってくれている。
伊織は口には出せないけれども、母親を誰よりも尊敬している。
「あと……」
「ええ、まだあるの?」
「あるわよ。あたしがいないからって、帰りが遅くなっちゃだめよ」
「ねえ母さん、知ってる? 俺ってもう高校生なんだよ」
「高校生も中学生も関係ないの」
母親の目は至極真剣であった。
高校生の男子を子どもに持つ母親にしては、過保護であると思われるかもしれない。しかしそれにも理由がある。
「何かあってからじゃ遅いのよ」
母親の言葉は重たい。
伊織がオメガであることを、彼女は伊織以上に負い目に感じているのだ。
伊織は洩れそうになったため息を押し殺す。
靴を履いた後に足元を見遣ると、片方のスニーカーの靴紐が緩んでいた。結び直してから、伊織は立ち上がる。
「分かったよ」
「絶対よ。ちゃんと十時までに帰ってくること」
「分かったってば。もう行くから、母さんも仕事頑張ってね」
「ありがとう。今日は雨だから気を付けて。行ってらっしゃい、伊織」
「行ってきます」
母親譲りの柔和な微笑みは、玄関から出るまで保つことができた。
伊織はしっかりと鍵を閉めると、扉に背を預けて大きく深呼吸をする。
伊織は家で自分の第二の性について話すことを極力避けている。その話題がちらつく度に、空気がひりついて、鉛のように重くなっていくのが苦手だった。
ふと天を仰ぐと、分厚い灰色の雲が敷き詰められている。空と同じような気持ちを抱きながら、伊織はアパートの階段を降りて行った。
ポコン。軽快な通知音が再び響く。
伊織は教科書から目を離して、メッセージアプリを開いた。先に送られてきていたものと合わせて返信をする。
すぐに既読がついて、今度は敬礼ポーズをとるペンギンのスタンプが送られてくる。相変わらず緩いフォルムと仏頂面がなんとも言えない味を出していた。
グラスに残ったコーラを飲み干してから、龍成が伊織に訊ねる。
「優斗たちから?」
「ううん、櫻木くんから」
「ああ、あの櫻木くんね。優斗たちいつ来るんだろ」
スマホを伏せた伊織がフライドポテトを摘む。細くてしなっとしているタイプが一番好ましいが、ファミレスの分厚くて塩っ辛いものも美味しい。
今日は期末テストの勉強会と称して、四人で集まる予定になっていた。優斗と環は電車が遅延しているらしく、いつ頃到着するのか分からない。
「ていうか、あの子と連絡先交換したんだ」
「うん」
伊織は龍成の言葉に頷いた。
結局あの後どうなったのか。伊織は春生を保健室に送り届けてから教師たちに事情を説明し、特に何事もなく事態は終結した。
結局英語の授業は受けられなかったが、お咎めはなかったので良しとする。
ただ春生はその後こってり両親と環に絞られたようである。よほどの雷だったようで、翌日、わざわざ環のいない隙を狙って礼を言いに来ていた。その流れで春生と連絡先も交換している。
「お互いにオメガの知り合いってだけで貴重だからね」
「へえ……」
第二性を自ら進んでオープンにすることはほとんどない。オメガなら尚更である。
相槌を打ちながら、龍成は伊織を探るように見つめていた。空になったグラスを弄びながら、口を開いては閉じてを繰り返している。
「どうしたの?」
暫くはそうしていたが、痺れを切らした伊織が訊ねる。
龍成は周囲を見渡してまだ二人の姿がないことを確認してから、おずおずと口を開いた。
「櫻木くんってさ、オメガだろ」
「うん、そうだね」
「そんで、早月の幼馴染なんだろ」
祭りの日、龍成は現地集合だったから、ついぞこの前まで二人の関係性を知らなかったのである。
しかし、それがどうしたというのだろうか。伊織は静かに耳を傾ける。
「早月はアルファだろうなって思ってるんだけど、そうだとしたら、伊織はいいのかなって」
「……俺?」
思わず聞き返してしまった。
伊織の胸の内側が妙にざわついた。
「エー……なんだ、その、俺の勘違いなら悪いんだけど、早月って明らかに伊織への態度が俺らと違うじゃん」
「そうは、思わないけど……そう見えるの?」
「まあ、見えるよ。初めは趣味が合うからかなって思ってたけど、なんか違うっていうか……ただの友達っていうにはアレっていうか……」
何事もきっぱりさっぱりと言い放つ男らしくない、もたついた言葉に伊織は眉を顰める。
龍成は何故か意を決した様子で言葉を続けた。
「……あー、つまり……俺は伊織と早月が付き合ってると思ってるってことなんですが」
「………ええっ!」
予想外の言葉に伊織は目を丸くした。
誰と、誰が付き合っているだって?
龍成はどこかスッキリとした表情を浮かべているが、伊織の空いた口は塞がらなかった。
「……な、なんでそうなったの?」
「なんでって、雰囲気がそうじゃん。二人だけっていうの? そういう特有の雰囲気出すじゃん。俺らたまに入っていけない時あるからな」
「雰囲気ってそんな抽象的な……」
「いや、距離感バグってるからな? あれは友達の近さじゃないって」
伊織は言葉に詰まる。正直、後者の言い分は分からないでもなかった。
「ていうか、違うの?」
「違うよ」
「そっか。じゃあ距離感がバグってるだけのただの友達か」
「棘があるなあ……」
龍成の言葉が伊織の胸をちくりと刺した。
伊織がぼやくが、龍成はどこ吹く風でフライドポテトを幾つか纏めてさらっていく。
「まっ、なら俺も焦んなくていいな」
「何を?」
「恋人作り。三人とも相手がいると思ってたから、結構悩んでたんだぜ」
優斗はついこの間の学校祭がきっかけで、同じクラスの女子生徒と付き合い出した。彼女は優斗がふざけるとよく叱りつけていたが、思えばあれは好意の裏返しだったのだろう。
龍成は重荷から解放されたと言わんばかりにぐっと伸びをした。
「ちなみに早月は知ってる? 伊織がオメガだってこと」
「うん、知ってるよ。結構前から」
「え、あっ、そうなんだ。へえー……」
龍成は何気なく聞いたつもりだったのに、再び表情を曇らせることになってしまった。
「今度は何?」
「いや……伊織って、早月のこと、どう思ってんの?」
「どうって……仲の良い友人だけど」
「ふうん……まあさ、ほんとになんもないなら、痴情のもつれに巻き込まれないようにしろよ」
「どういうこと?」
「そのまんまの意味」
何度問い掛けても、龍成はそれ以上のことを口にせず、ドリンクバーを取りに行ってしまった。
伊織は席に一人になり、つい深いため息を吐く。何もないという意味も、痴情のもつれも伊織には分からなかった。
いや、分かってはいけないというのが正しいかもしれない。
早月のことをどう思っているのか。
伊織の思考はそこから進まない。伊織の中で何かが騒ぎ立てて邪魔をしているようだ。
答えを見つけてしまえば、全てが壊れていくような嫌な予感がしていた。
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