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第六章 父祖の土地へ
第二百六十七話 バカンス気分
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腹がこなれるまで少し休憩したあと、一行はニールにホテルまで案内された。海の家から歩くこと十五分。砂浜のはずれから少し内陸寄りの高台にそのホテルはあった。建物は木造二階建てだったが、敷地面積はそれなりにあるようだった。
「けっこう良さそうなとこじゃない」
シェリーはホテルの外観を見てそう言った。
「そうだろう。最新の重厚な建築物もいいが、こういった落ち着いた場所のほうがゆったりできるぶん、良い閃きが生まれるんだ」
ニールはそう言って入口のドアを開けた。ドアはギィっと音を立てて開いた。潮風のせいか蝶番がほんの少しくすんでいたが、まだ交換するほどではなさそうだった。
「おかえりなさいませ」
受付では感じのいい若い女性が出迎えた。目元が海の家の店主とどことなく似ていたので、おそらく親戚の誰かだと想像がついた。ニールは彼女に軽く微笑み返した。
「ここにいる彼ら、さっきランチをしているときに出会ったんだが、泊まる場所を探しているらしい。いま空室はあるかな?」
「あら、どうもありがとうございます。三名様でしたらちょうど一部屋空いていますよ」
「そうか、ありがとう。……だそうだ」
彼はジャンたちに振った。
「んじゃ、お言葉に甘えてそこにするぜ」
「「ありがとうございます、ニールさん」」
意外にすんなり宿が決まった。三人はチェックインを済ませたあと、案内された部屋に向かった。
「私は二つ先の部屋に泊まっているから、日が落ちたら声をかけてくれ。絵本はそのときに見せるよ」
「ありがとう、ニールさん。そんじゃ、俺たちは荷物置いて海行こうぜ」
「うん、そうしよ」
ジャンたちはそこでいったんニールと別れて部屋に入った。
部屋の中はやや年季が入っていたが綺麗に整えられていて、居心地は悪くなさそうだった。ベッドは簡素だが、寝室以外にもう一部屋あり、数日寝泊りするだけなら問題のない広さだった。そしてなにより……
「わぁー! きれー!」
シェリーは窓を開けて外を見るなり声を上げた。古い木造のホテルの窓からでも美しい砂浜の遠景は十分に堪能できた。快晴の日の昼下がり。行楽客もまだまばらな今だからこそ、広い砂浜全体を見通すことができた。
ジャンとニコラも窓のほうへ近づいた。
「へぇー。うちの浜よりいい眺めだぜ」
「当たり前でしょ? リゾートなんだから」
「夕方になったらもっといい景色が見れそうだな」
ここは西海岸。ニコラの言う通り、夕方になれば美しい夕焼けが海面を赤く照らす絶景が見られる。
「遠くから眺めんのもいいけどよー、早く行こうぜ!」
「うん、そうね」
ジャンとシェリーは居ても立ってもいられないといった感じで、荷物を置いて砂浜へ向かった。ニコラもそれに続いた。
砂浜に戻ると三人はまた海の家に立ち寄り更衣室を貸してもらった。ジャンとニコラは濡れてもいい替えのショートパンツに着替え、先に外に出た。
「ニコラ、相変わらずおまえひょっろいなー」
「し、仕方ないだろ。僕はおまえと違って事務方の人間なんだから……。でも最低限の運動はしてるぞ」
なんでも器用にこなすニコラの数少ない欠点。それは痩せ型までは行かないまでも普通の体型と、日ごろからあまり屋外に出ないことを物語る白い肌。幸いまだ人もまばらなので恥ずかしくはないようだが、少なくともビーチで映える体型ではない。それに対してジャンは元からかなり活発な上、漁で鍛えた筋肉と浅黒い肌がビーチによく映えた。
と、そこに着替え終わったシェリーがやってきた。
「お待たせー」
二人が振り返ると、桃色の水着を着たシェリーが立っていた。
「シェリー、おまえどこでそんなもん買ったんだよ?」
「ふふん。こんなこともあろうかと思ってフェーブルで買っておいたのよ」
彼女は得意げにそう言った。その自信ありげな態度に違わず、武術で作り上げたしなやかで引き締まった抜群のプロポーションに、水着の鮮やかな色がマッチしていた。唯一の欠点は上半身が平らなことぐらいだが、ジャンも流石にそこは察し、タコ殴りにされないよう黙っていた。
「ま、いい感じなんじゃね? 似合ってると思うぜ」
「そ、そう? えへへ……」
ジャンから素直に褒められたシェリーは少し恥ずかしそうにした。
「そいじゃ、軽く準備運動でもすっか」
それから三人は各々ストレッチをして身体をほぐした。
「よーし! 行くぜ!」
それが終わるとジャンは勢いよく海のほうへ走り出した。
「あー! 待ってよ、ジャン!」
その後ろからシェリーが追いかけ、ニコラは歩いてそれに続いた。
「うおー! 気持ちいいー!」
膝までつかるぐらいまで侵入したところでジャンは立ち止まり、一度あたりを見回した。そこへシェリー、ニコラが追い付いた。
「もー! いきなり走りださないでよ!」
「悪ぃ悪ぃ。あ、そうだ。いまざっと見た感じだけどよー、あそこの岩のあたりは海流が沖に向かいやすいから、近寄ったらだめだぜ」
「どこ?」
ジャンは少し離れた岩場を指さした。
「あそこに一箇所だけ波が立ってないとこあるだろ? そんな急でもなさそうだけどよー、あのへんは水が逆流してっから」
「そうなんだー」
漁師の子だけあって、ジャンは海のことをかなり熟知していた。
「離岸流か」
そこに博識のニコラが付け加えた。
「そう、それだぜ」
「ニコラ、あんたほんと物知りね」
「ちょっと地理の勉強のついでに調べたことがあるだけだから、詳しくは知らないけどね」
と、次の瞬間、ジャンはいきなり二人に向かって水をかけた。
「隙あり! なんちゃって」
「うわっ! 目に入った!」
「やだー! もー!」
反射神経のいいシェリーはジャンの不意打ちをギリギリでかわしたが、ニコラは海水が目に入ってしまった。
「あ! 悪ぃ! まさかもろにひっかぶるとは思わなくて」
「あのなー。僕はおまえやシェリーと違って運動神経良くないんだからなー」
「いや、おまえだったら一瞬で凍らせるとか、なんやかんやすると思って……」
「ソフィさんならともかく、僕はそこまで詠唱短縮できないぞ」
「申し訳ない……」
と、ジャンが一瞬気を抜いた瞬間、ニコラの足下から海水が水鉄砲のように飛び、ジャンの眼球に直撃した。
「うわっ! 目がっ! あーー、両目っっ!」
「どうだ! 見たか!」
実はニコラは会話で時間稼ぎをしつつ、並行して拡散系の魔法を唱えていた。それを足先から発して水鉄砲にしたというわけだ。
「やったなー! コノヤロー!」
ジャンは目を開き切れない状態で水をかいて反撃をしたが、ニコラはまた魔法を使い、今度は水の壁を作ってそれを防いだ。
「あー! また魔法使った! ズりぃぞ!」
「ズルくなんかないね! 僕は魔術師なんだぞ!」
「くっそー!」
バカンス気分で羽目を外しているのか、ニコラは珍しくはしゃいでいた。
「もう、二人とも子どもなんだから。……よーし、じゃああたしも」
はしゃぐ二人を見て、シェリーもそれに加わりたくなってきた。
「えい!」
「わ! シェリー! 横からかけないで!」
「シェリー、でかした! よっしゃ! ニコラ! 受けてみろ!」
「バカ! かかるか!」
「あー! また魔法使った!」
三人で思い切り遊ぶのはいつぶりか。それぞれ抱えていることがあるからこそ、一時的にでもそれを忘れて遊びたかったのか。基本的には仲のいい幼馴染。このまま楽しい日々が続いてほしいという気持ちが心の奥にあった。
「けっこう良さそうなとこじゃない」
シェリーはホテルの外観を見てそう言った。
「そうだろう。最新の重厚な建築物もいいが、こういった落ち着いた場所のほうがゆったりできるぶん、良い閃きが生まれるんだ」
ニールはそう言って入口のドアを開けた。ドアはギィっと音を立てて開いた。潮風のせいか蝶番がほんの少しくすんでいたが、まだ交換するほどではなさそうだった。
「おかえりなさいませ」
受付では感じのいい若い女性が出迎えた。目元が海の家の店主とどことなく似ていたので、おそらく親戚の誰かだと想像がついた。ニールは彼女に軽く微笑み返した。
「ここにいる彼ら、さっきランチをしているときに出会ったんだが、泊まる場所を探しているらしい。いま空室はあるかな?」
「あら、どうもありがとうございます。三名様でしたらちょうど一部屋空いていますよ」
「そうか、ありがとう。……だそうだ」
彼はジャンたちに振った。
「んじゃ、お言葉に甘えてそこにするぜ」
「「ありがとうございます、ニールさん」」
意外にすんなり宿が決まった。三人はチェックインを済ませたあと、案内された部屋に向かった。
「私は二つ先の部屋に泊まっているから、日が落ちたら声をかけてくれ。絵本はそのときに見せるよ」
「ありがとう、ニールさん。そんじゃ、俺たちは荷物置いて海行こうぜ」
「うん、そうしよ」
ジャンたちはそこでいったんニールと別れて部屋に入った。
部屋の中はやや年季が入っていたが綺麗に整えられていて、居心地は悪くなさそうだった。ベッドは簡素だが、寝室以外にもう一部屋あり、数日寝泊りするだけなら問題のない広さだった。そしてなにより……
「わぁー! きれー!」
シェリーは窓を開けて外を見るなり声を上げた。古い木造のホテルの窓からでも美しい砂浜の遠景は十分に堪能できた。快晴の日の昼下がり。行楽客もまだまばらな今だからこそ、広い砂浜全体を見通すことができた。
ジャンとニコラも窓のほうへ近づいた。
「へぇー。うちの浜よりいい眺めだぜ」
「当たり前でしょ? リゾートなんだから」
「夕方になったらもっといい景色が見れそうだな」
ここは西海岸。ニコラの言う通り、夕方になれば美しい夕焼けが海面を赤く照らす絶景が見られる。
「遠くから眺めんのもいいけどよー、早く行こうぜ!」
「うん、そうね」
ジャンとシェリーは居ても立ってもいられないといった感じで、荷物を置いて砂浜へ向かった。ニコラもそれに続いた。
砂浜に戻ると三人はまた海の家に立ち寄り更衣室を貸してもらった。ジャンとニコラは濡れてもいい替えのショートパンツに着替え、先に外に出た。
「ニコラ、相変わらずおまえひょっろいなー」
「し、仕方ないだろ。僕はおまえと違って事務方の人間なんだから……。でも最低限の運動はしてるぞ」
なんでも器用にこなすニコラの数少ない欠点。それは痩せ型までは行かないまでも普通の体型と、日ごろからあまり屋外に出ないことを物語る白い肌。幸いまだ人もまばらなので恥ずかしくはないようだが、少なくともビーチで映える体型ではない。それに対してジャンは元からかなり活発な上、漁で鍛えた筋肉と浅黒い肌がビーチによく映えた。
と、そこに着替え終わったシェリーがやってきた。
「お待たせー」
二人が振り返ると、桃色の水着を着たシェリーが立っていた。
「シェリー、おまえどこでそんなもん買ったんだよ?」
「ふふん。こんなこともあろうかと思ってフェーブルで買っておいたのよ」
彼女は得意げにそう言った。その自信ありげな態度に違わず、武術で作り上げたしなやかで引き締まった抜群のプロポーションに、水着の鮮やかな色がマッチしていた。唯一の欠点は上半身が平らなことぐらいだが、ジャンも流石にそこは察し、タコ殴りにされないよう黙っていた。
「ま、いい感じなんじゃね? 似合ってると思うぜ」
「そ、そう? えへへ……」
ジャンから素直に褒められたシェリーは少し恥ずかしそうにした。
「そいじゃ、軽く準備運動でもすっか」
それから三人は各々ストレッチをして身体をほぐした。
「よーし! 行くぜ!」
それが終わるとジャンは勢いよく海のほうへ走り出した。
「あー! 待ってよ、ジャン!」
その後ろからシェリーが追いかけ、ニコラは歩いてそれに続いた。
「うおー! 気持ちいいー!」
膝までつかるぐらいまで侵入したところでジャンは立ち止まり、一度あたりを見回した。そこへシェリー、ニコラが追い付いた。
「もー! いきなり走りださないでよ!」
「悪ぃ悪ぃ。あ、そうだ。いまざっと見た感じだけどよー、あそこの岩のあたりは海流が沖に向かいやすいから、近寄ったらだめだぜ」
「どこ?」
ジャンは少し離れた岩場を指さした。
「あそこに一箇所だけ波が立ってないとこあるだろ? そんな急でもなさそうだけどよー、あのへんは水が逆流してっから」
「そうなんだー」
漁師の子だけあって、ジャンは海のことをかなり熟知していた。
「離岸流か」
そこに博識のニコラが付け加えた。
「そう、それだぜ」
「ニコラ、あんたほんと物知りね」
「ちょっと地理の勉強のついでに調べたことがあるだけだから、詳しくは知らないけどね」
と、次の瞬間、ジャンはいきなり二人に向かって水をかけた。
「隙あり! なんちゃって」
「うわっ! 目に入った!」
「やだー! もー!」
反射神経のいいシェリーはジャンの不意打ちをギリギリでかわしたが、ニコラは海水が目に入ってしまった。
「あ! 悪ぃ! まさかもろにひっかぶるとは思わなくて」
「あのなー。僕はおまえやシェリーと違って運動神経良くないんだからなー」
「いや、おまえだったら一瞬で凍らせるとか、なんやかんやすると思って……」
「ソフィさんならともかく、僕はそこまで詠唱短縮できないぞ」
「申し訳ない……」
と、ジャンが一瞬気を抜いた瞬間、ニコラの足下から海水が水鉄砲のように飛び、ジャンの眼球に直撃した。
「うわっ! 目がっ! あーー、両目っっ!」
「どうだ! 見たか!」
実はニコラは会話で時間稼ぎをしつつ、並行して拡散系の魔法を唱えていた。それを足先から発して水鉄砲にしたというわけだ。
「やったなー! コノヤロー!」
ジャンは目を開き切れない状態で水をかいて反撃をしたが、ニコラはまた魔法を使い、今度は水の壁を作ってそれを防いだ。
「あー! また魔法使った! ズりぃぞ!」
「ズルくなんかないね! 僕は魔術師なんだぞ!」
「くっそー!」
バカンス気分で羽目を外しているのか、ニコラは珍しくはしゃいでいた。
「もう、二人とも子どもなんだから。……よーし、じゃああたしも」
はしゃぐ二人を見て、シェリーもそれに加わりたくなってきた。
「えい!」
「わ! シェリー! 横からかけないで!」
「シェリー、でかした! よっしゃ! ニコラ! 受けてみろ!」
「バカ! かかるか!」
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