上 下
56 / 61
リアルであったことと絡めまくっての話

男だから僕が好きなの?2020/08/29

しおりを挟む

どうも、ここクマです。

親友に色々話したら、僕の育った環境が特殊すぎるということを知りました。

父親も割とクレイジーって判定でよかったんですね。
そして、僕自身は性別について悩んでいて、けれど、通常はそんなことないんですね。改めて、自身の考え方は異性愛者で、かつトランスジェンダーではない方とズレているというのがわかりました。

そして、何故だか僕は女性に好意を抱かれやすいようです。

けれど、それは僕にとっては嬉しいことではなく、例えるなら異性愛者の方が同性にモテる。みたいな状況ですかね。
といっても、僕はバイセクシャルではあったので、この例えも今の僕に完全に一致しているわけではありません。

そして、初めて認識したのですが、トランスジェンダーというか、性別の認識の違いのようなものを相手に理解してもらうというのは難しいことなんですね…。

僕は、自分の中で勝手に、すんなり理解してもらえるもの、として考えていたので、少々ショックではありました。

自分がどれだけ内向的で、かつ、恵まれた交友関係を持っていたのかがわかりました。


けれど、よく考えると彼女は僕に「異性」という言葉を使いますし「男性」という括りを土台に置いて話をします。

彼女は僕が女性に人気があるといいます。
けれど、僕にはその自覚がないのです。
だって、僕が女性の恋愛対象にいるという認識が無いのですから。

彼女は、自覚のない僕に「自分に自信を持って」と言いました。

けれど、それはきっと、男としての僕に対して放った言葉なのでしょう。

僕は自分に自信があります。
けれど、他者が自分を恋愛対象として見るという感覚や、認識が皆無なのです。

確かに、僕は男です。誰から見てもそうでしょう。
けれど、僕から見た自分という人間は、男という名称では表せません。
男とも、女とも認識できません。
というより、認識したくないのです。

よくあるアンケートやテストで男女を入力する場面があります。

僕は、そこでいつも手が止まってしまうのです。

“僕は、どこにいるのが正しいんだろう。”

けれど、いつも外見に従って回答します。それが、嘘をついているようで仕方ないのです。けれど、違う選択をしてもその思いは変わらないでしょう。


さて、僕は彼女が好きです。

けれど、当初から悩んでいるように恋愛がわかりません。恋愛として好きなのかわかりません。

しかし、それは、僕自身の性別が定かではない中で、彼女が僕に彼女にとっての異性を求める状況が僕には悲しく、恋愛対象や、恋愛として考える前の段階に自分がいるせいなのかもしれません。

僕はずっと、止まったままなのに、彼女は僕に男を見て、友達も僕を男と認識する。

普通のことなのに、僕には逃げ出したいくらい、悲しいこと。

やっぱり、彼女の告白を断っておけばよかった。

きっと、彼女の告白を断っても、また他の誰かに告げられる。それでも、断った方が、お互いのためだったんじゃないだろうか。

次の人を探す、その時間を、僕は奪っている…。

それは、果たして良いことなのか?

彼女は、友達に好意を寄せられているかもしれないと悩む僕に「はっきり断ったほうが相手のためにも良い」とそういった。

それは、彼女自身がそう考えているからなんじゃないか…?

僕はまだ、彼女を恋愛対象としてみれるかわからない。もしかしたら、一生見れないかもしれない。

そんな僕と一緒にいるのは、彼女にとって、デメリットにしかならないんじゃないか?

僕は、このまま…彼女と付き合っていて、それで、いいのか…?

彼女に聞いてしまいたい。
けれど、聞くためには、話さなければいけない。
僕の心を話さないといけない。
苦しい悲しい気持ちばかりのことを…。

でも、それは僕のエゴかもしれない。
彼女が好きだというなら、それでいいじゃないか。僕を殺して、男として生きればいいじゃないか。

それで、彼女は幸せなのかな。
彼女の幸せはどこにあるんだろう。
その幸せが、僕の近くにあったらどうしよう。

幸せになってほしい。

優しくて彼女を笑顔にする男の人。
僕がいることで、その人と彼女が出会えないかもしれない。

僕は無駄な時間なのかもしれない。

でも、わからない。
彼女の幸せの場所がわからない。

本当に僕でいいなら、そうすればいい。
でも、僕じゃなくてもいいなら、早く離れないといけない。

男じゃないと駄目なら、僕は、どうしよう。

男の僕が好きだと言われたら、どうしょう。

男になればいいかな。それとも、逃げ出せばいい?

どちらに転んでも、僕のことを話すなら傷付けるしかない。

それなら、話さずに見極めて、待つしかない。

でも、その時間が、彼女にとって無駄になったら…?


こうやって、考えるのに、彼女に会えば、僕は恋人らしい行動をしてしまう。
苦しんだ心を忘れてるみたいに、彼女の恋人として振る舞ってしまう。

そうして、どんどん、囚われてしまう。

あぁ、でも、まずは…友達をなんとかしないと…。
告白させないように、それとなく、諦めてもらわないと…。

僕は、男じゃないのにな…。

ちゃんと、優しい男なら沢山いるのに…なんで、よりにもよって、僕なんだろうね。

僕が男だから好きなのかな。
それとも、僕だから好きなの?

でも、やっぱり、性別は初めからあるんだよね。

男で僕だったから、とか、なのかな。

悲しいな。悲しいよ。

もう、眠いな。それに、疲れた。

それでもきっと、起きたら元気になってるはずだ。

そうだ、だから、寝よう。おやすみ。
しおりを挟む
1 / 2

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

むかし沈んだ船の殺人

ミステリー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:6

探偵SS【ミステリーギャグ短編集】

ミステリー / 連載中 24h.ポイント:42pt お気に入り:2

ヌウ

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

処理中です...