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彼女に告白されるまでの話。
フラグがたったのは、いつだろう。
しおりを挟む彼女に告白された日。
好きだと言われて、嬉しかったのは事実だ。でも、それ以上に悲しいという思いが強かった。
だから、僕の頭は「どこで間違えた」という思いでいっぱいだった。
考えを巡らせる。
半年も経っていない。
多くて4ヶ月だ。
僕は何をした?
僕は何を間違えた?
他の人と同じように接していた筈だ。
彼女は男女問わず仲の良い人が多かった。男友達によくからかわれていて、女友達には世話をよく焼いていた。
僕からすれば、優しすぎて損をしているんじゃないか?と思うくらいだった。
そして、彼女だけじゃなく、その友達全員の距離が近かった。
ここで、少し話を友達関係にずらす。
僕の友達は春頃、彼女含む彼女の友達と大学内でよくゲームをする間柄だった。
そして、僕は彼女を春の終わり頃初めて認識した。
それから、夏休みに彼女にゲーム仲間にならないかと誘われた。その仲間には、僕の仲の良い友達も含まれていたので、ふたつ返事で受け入れた。
秋になり、彼女の友達とも面識ができた。
そうして、話を戻す。
先ほど述べた友達とは、このゲーム仲間のこと。つまり、僕の友達でもある。
この仲間内では、本当に、大学生と思えないくらい距離が近かった。
特に女性達は、(少し躊躇うところはあるものの)女性同士のスキンシップのようなものに男性を巻き込み、男性達もなんでもないようにそれを流していた。
まぁ、寒いからと暖かい人の手を握ったり、人の服で遊んだりと、どちらかというと、それぞれ意識していない。というか、意識しなさすぎて起こったのか?これ、というレベルだ。
なんというか、小学生…いや、幼稚園児のようなスキンシップをしていた。
一応、勘違いして欲しくないのだが、ゲーム仲間間での恋愛、もしくは、R指定が付くような発展は無い。ゲームを楽しくやる過程で、人を楽しくイジるような感覚なんだろう。(僕にも未だに理解できないところは多い。)
そして、僕は悲しいことに特性上環境に適応するという能力が高い。一度スタンダードと認識すれば、それがスタンダードなんだと受け入れてしまう。
まぁ、今でも少し疑問はあるが。
そして、これが間違いだったのかと思う時もある。それは、もう、凄く。
そして、段々と仲間内のスキンシップに感覚が麻痺してきた頃、さらに感覚が麻痺する出来事が起こる。
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