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強者の祭典
私達の再出発
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「統合武道祭典、ねぇ。よし、どんなもんだ?」
「はい。腕試しっていうのもあれですけど、出てみようかなって。バッチリです、流石ですね」
翌日。俺はクラガの工房で防具と刀の手入れをしながら、統合武道祭典について聞いていた。
「名前くらいは聞いたことあるけど、それだけだな。まあ縁が無かったから仕方ねぇが。いいんじゃねぇか? 面白そうじゃねぇか」
「ですかね。それで相談なんですけど、一緒に来てくれませんか?」
「あ? 俺がか? 別に良いけど何でだよ」
「試合形式は実戦でしょうし、制限があるにしても武器や防具の類は必要だと思うんですよ。だからクラガさんがいたら助かるなって」
「なるほどな。そういうことなら任せとけ。けどまあアルプロンタまではかなりの長旅になるからな。料理とか得意なやつが欲しいな!」
「そうですね! 私も肌のお手入れとかあまりしてないですし、旅中なら尚更必要ですし教えてくれる人いて欲しいですね!」
ちらり。
わざとらしく声を上げながら、俺とクラガは部屋の隅でうずくまってるエリシアに視線をやった。
「…………」
そしてこの無言である。
「ちょ、どうしたんですかあれ」
「知らねぇよ。お前が来るちょっと前に急に来たと思ったらずっとあれなんだよ」
「やっぱ家の事ですよね……っていうかエリシアさんから相談受けたのもクラガさんでしたよね。私に心配かけたくないっていうのは前聞いたんですけど、なんか嫉妬するんですけど」
「知らねぇよ……文句があんなら自分で言ってこい」
「……お二人とも、ご心配おかけして申し訳ございません」
二人でこそこそと話していると、急に後ろから話しかけられびくりと肩を振るわせてしまった。
「おっ、おおエリシア! なんか知らんがもう平気か! 茶でも飲むか!?」
「あっ、じゃあ私お菓子買ってきますね! この前ケーデさんに美味しいケーキ屋さん教えて貰ったんですよ! ちょっと全速力で行ってきますね!」
「いえ、お気遣い無くっ」
全員が全員気を遣い過ぎたせいで妙な間が生まれてしまいどうしようかと様子を伺っていると、クラガが咳払いをして椅子に座り、俺とエリシアにも座るように促した。
「んで、どうしたんだ? まあどうせお前ん家の事だろうが」
「ええ。あれから父とも話し合いを重ねまして……あ、アリアさんには言ってませんでしたね」
「いえ、クラガさんから聞いちゃいました。お父さんから冒険者になるのを反対されてる件ですよね」
「そうなのですね。ええ、その件です。以前お父様と話し合い、立場に囚われず自分の生きたい人生を生きろと仰って下さったのですが、それにしても命の危険のある冒険者は話が別と言われてしまいまして……」
前にも聞いたが、正直そりゃそうだと思う。
以前のエリシアの言動を思えば冒険者を目指すのも想像できなくは無いだろうが、だからといって実際になると言われたらそりゃ反対するだろう。自分の子が命の危険のある職業に就くことに賛成する親はまあいないだろう。
「それからずっと話し合いを続けていたのですが、昨日ようやく折り合いがついたのです」
「折り合いねぇ。結局どうなったんだ?」
「貴族とは我が為では無く他が為に動く者。さすれば廻り我が為となる。これが我がノクトアール家の家訓で、私も幼少の頃からこの教えを胸に生きて参りました。私にとってこの教えは最早、家の教えだからではなく私自身の生きる理由として根付いているほどです」
……なんだろう。なんとなく嫌な予感がする。この実はやらかしお嬢様、またなんかやらかしてきた気がする。
「私にとって生き方に家は関係なく、これからの人生においても関係ありません。関係があるのは冒険者になるのを反対するお父様のみ。ですので私、本日付でノクトアール家を出て参りました」
「……あ?」
「……え?」
ポカンと情けなく口を開けて呆ける俺とクラガ。このお嬢様いまなんて言った?
「エ、エリシア……今家を出たつったか? それって外出って意味の出たか……?」
「いえ。今の私はノクトアール家とは関係ありません。今日から私はエリシア・ノクトアールでは無くただのエリシアです」
「あ、ああ、そうか……」
そんなあっさりと……そう思ったが、さっきまでの落ち込み様からして、長い話し合いと考え抜いた末の決断なのだろう。そうまでして俺達と一緒に、冒険者として生きたいと思ってくれたんだ。ならば俺達はそれを受け入れ、迎え入れるべきだ。……にしてもクラガ、動揺し過ぎじゃ無いか?
「よしっ。じゃあお祝いしましょうお祝い!」
「お祝い、ですか?」
「はいっ。何の言うとちょっと迷いますけど、エリシアさんの再出発と私達の再結成のお祝い……みたいな!」
「おおそうだな! いっそパーっといくか!」
なんかクラガ若干やけくそ感出てないか? どうした?
「お二人とも……ありがとうございます。アリアさん、この機会に一つお願いがるのですが、私のことを名前だけで読んでいただけませんか?」
「えっ、エリシアさんってずっと……」
「さんをつけず、名前だけでです。今までそう言われていたのがお父様やお兄様だけで……初めてのお友達のアリアさんにも読んで頂きたいのです」
「おっ、いいなそれ。俺のこともいい加減呼び捨てにしてくれよ」
俯いて恥ずかしそうに言うエリシアと、楽しそうに笑って便乗するクラガ。そういえばずっとさん付けだったっけ。そう思ったら、良い機会なのかもしれないな。
「……うん。エリシア、クラガ、これからもよろしく!」
「ええっ!」
「おう!」
それから夜にギルドの酒場でお祝いをすることにしてそれまで各自色々準備を整える事になり、一足先にエリシアが出て行った後、かなり深刻そうな顔をしたクラガが話しかけてきた。
「……なあ、アリア。エリシアの木刀あんだろ? あれかなり貴重な木を使っててな。ツテを使いに使いまくって手に入れた代物なんだよ」
「はぁ……」
「使うやつがこの国の貴族のお嬢様って知ってたから、金に糸目をつけずに手に入れたんだよ」
「…………」
「お前からそん時聞いてたのは高飛車クソお嬢様って印象だったから、押し付けてもなんともねぇだろって思ってたんだが……思ったよりあいつが良い奴で中々言い出せねぇでよ」
「クラガ……。私、任務の報酬金とか殆ど使ってないからある程度なら」
「本当か!? こんなけなんだが……」
そういってクラガが取り出した小さな紙に書かれているゼロの数を数え、以前確認した報酬金の合計を確認して。
「あ、私用事思い出したんでこれで失礼しますね。お疲れ様でしたー」
「ちょ、なんかいつもより冷たくねぇか!? アリア! 待ってくれ、アリアァァァアアアアアア!」
すまないクラガ。つい社会人時代の逃げの定型文を使ってしまうほど無理だったんだ。許せ。
背後の声を振り切ると、バレないようにクラガの工房の裏手に回ると、そこには初めてエリシアと会ったときに一緒にいた従者の男がいた。
「アリア様、お待ちしておりました」
「誰かいる気配はずっとしてたんですけど貴方でしたか。やっぱりエリシア……さんの事ですよね」
「はい。既にお嬢様からは聞いていらっしゃるとは思いますが、我々はもう表だってお嬢様と関わることは出来ません。ですので……どうか、お嬢様を宜しくお願い致します」
そう言って頭を下げる従者さん。その言葉から、彼が……彼らがどれだけエリシアを大事に思っていたかが伝わった。
「はい、任せて下さい。エリシアは仲間で、大切な友達です。どんなことになっても、必ず守って見せます」
「ありがとうございます。……こちら、当主より心ばかりではございますが」
そう言って俺が受け取ったのはノクトアール家の印が押された所謂小切手のようなものだ。
この世界にもある程度大きな国には銀行の役割を持つ建物があり、現金や発行元の印が押された小切手などを持って行けば預金に追加される。ギルドの受付も冒険者専用ではあるが同様の役割を持っていて、報酬金は基本自動的に追加される仕組みだ。
つまりこの小切手を銀行かギルドに持って行けば良いだけなんだけど……しばらくはクラガにいい顔出来そうだな。
「はい。腕試しっていうのもあれですけど、出てみようかなって。バッチリです、流石ですね」
翌日。俺はクラガの工房で防具と刀の手入れをしながら、統合武道祭典について聞いていた。
「名前くらいは聞いたことあるけど、それだけだな。まあ縁が無かったから仕方ねぇが。いいんじゃねぇか? 面白そうじゃねぇか」
「ですかね。それで相談なんですけど、一緒に来てくれませんか?」
「あ? 俺がか? 別に良いけど何でだよ」
「試合形式は実戦でしょうし、制限があるにしても武器や防具の類は必要だと思うんですよ。だからクラガさんがいたら助かるなって」
「なるほどな。そういうことなら任せとけ。けどまあアルプロンタまではかなりの長旅になるからな。料理とか得意なやつが欲しいな!」
「そうですね! 私も肌のお手入れとかあまりしてないですし、旅中なら尚更必要ですし教えてくれる人いて欲しいですね!」
ちらり。
わざとらしく声を上げながら、俺とクラガは部屋の隅でうずくまってるエリシアに視線をやった。
「…………」
そしてこの無言である。
「ちょ、どうしたんですかあれ」
「知らねぇよ。お前が来るちょっと前に急に来たと思ったらずっとあれなんだよ」
「やっぱ家の事ですよね……っていうかエリシアさんから相談受けたのもクラガさんでしたよね。私に心配かけたくないっていうのは前聞いたんですけど、なんか嫉妬するんですけど」
「知らねぇよ……文句があんなら自分で言ってこい」
「……お二人とも、ご心配おかけして申し訳ございません」
二人でこそこそと話していると、急に後ろから話しかけられびくりと肩を振るわせてしまった。
「おっ、おおエリシア! なんか知らんがもう平気か! 茶でも飲むか!?」
「あっ、じゃあ私お菓子買ってきますね! この前ケーデさんに美味しいケーキ屋さん教えて貰ったんですよ! ちょっと全速力で行ってきますね!」
「いえ、お気遣い無くっ」
全員が全員気を遣い過ぎたせいで妙な間が生まれてしまいどうしようかと様子を伺っていると、クラガが咳払いをして椅子に座り、俺とエリシアにも座るように促した。
「んで、どうしたんだ? まあどうせお前ん家の事だろうが」
「ええ。あれから父とも話し合いを重ねまして……あ、アリアさんには言ってませんでしたね」
「いえ、クラガさんから聞いちゃいました。お父さんから冒険者になるのを反対されてる件ですよね」
「そうなのですね。ええ、その件です。以前お父様と話し合い、立場に囚われず自分の生きたい人生を生きろと仰って下さったのですが、それにしても命の危険のある冒険者は話が別と言われてしまいまして……」
前にも聞いたが、正直そりゃそうだと思う。
以前のエリシアの言動を思えば冒険者を目指すのも想像できなくは無いだろうが、だからといって実際になると言われたらそりゃ反対するだろう。自分の子が命の危険のある職業に就くことに賛成する親はまあいないだろう。
「それからずっと話し合いを続けていたのですが、昨日ようやく折り合いがついたのです」
「折り合いねぇ。結局どうなったんだ?」
「貴族とは我が為では無く他が為に動く者。さすれば廻り我が為となる。これが我がノクトアール家の家訓で、私も幼少の頃からこの教えを胸に生きて参りました。私にとってこの教えは最早、家の教えだからではなく私自身の生きる理由として根付いているほどです」
……なんだろう。なんとなく嫌な予感がする。この実はやらかしお嬢様、またなんかやらかしてきた気がする。
「私にとって生き方に家は関係なく、これからの人生においても関係ありません。関係があるのは冒険者になるのを反対するお父様のみ。ですので私、本日付でノクトアール家を出て参りました」
「……あ?」
「……え?」
ポカンと情けなく口を開けて呆ける俺とクラガ。このお嬢様いまなんて言った?
「エ、エリシア……今家を出たつったか? それって外出って意味の出たか……?」
「いえ。今の私はノクトアール家とは関係ありません。今日から私はエリシア・ノクトアールでは無くただのエリシアです」
「あ、ああ、そうか……」
そんなあっさりと……そう思ったが、さっきまでの落ち込み様からして、長い話し合いと考え抜いた末の決断なのだろう。そうまでして俺達と一緒に、冒険者として生きたいと思ってくれたんだ。ならば俺達はそれを受け入れ、迎え入れるべきだ。……にしてもクラガ、動揺し過ぎじゃ無いか?
「よしっ。じゃあお祝いしましょうお祝い!」
「お祝い、ですか?」
「はいっ。何の言うとちょっと迷いますけど、エリシアさんの再出発と私達の再結成のお祝い……みたいな!」
「おおそうだな! いっそパーっといくか!」
なんかクラガ若干やけくそ感出てないか? どうした?
「お二人とも……ありがとうございます。アリアさん、この機会に一つお願いがるのですが、私のことを名前だけで読んでいただけませんか?」
「えっ、エリシアさんってずっと……」
「さんをつけず、名前だけでです。今までそう言われていたのがお父様やお兄様だけで……初めてのお友達のアリアさんにも読んで頂きたいのです」
「おっ、いいなそれ。俺のこともいい加減呼び捨てにしてくれよ」
俯いて恥ずかしそうに言うエリシアと、楽しそうに笑って便乗するクラガ。そういえばずっとさん付けだったっけ。そう思ったら、良い機会なのかもしれないな。
「……うん。エリシア、クラガ、これからもよろしく!」
「ええっ!」
「おう!」
それから夜にギルドの酒場でお祝いをすることにしてそれまで各自色々準備を整える事になり、一足先にエリシアが出て行った後、かなり深刻そうな顔をしたクラガが話しかけてきた。
「……なあ、アリア。エリシアの木刀あんだろ? あれかなり貴重な木を使っててな。ツテを使いに使いまくって手に入れた代物なんだよ」
「はぁ……」
「使うやつがこの国の貴族のお嬢様って知ってたから、金に糸目をつけずに手に入れたんだよ」
「…………」
「お前からそん時聞いてたのは高飛車クソお嬢様って印象だったから、押し付けてもなんともねぇだろって思ってたんだが……思ったよりあいつが良い奴で中々言い出せねぇでよ」
「クラガ……。私、任務の報酬金とか殆ど使ってないからある程度なら」
「本当か!? こんなけなんだが……」
そういってクラガが取り出した小さな紙に書かれているゼロの数を数え、以前確認した報酬金の合計を確認して。
「あ、私用事思い出したんでこれで失礼しますね。お疲れ様でしたー」
「ちょ、なんかいつもより冷たくねぇか!? アリア! 待ってくれ、アリアァァァアアアアアア!」
すまないクラガ。つい社会人時代の逃げの定型文を使ってしまうほど無理だったんだ。許せ。
背後の声を振り切ると、バレないようにクラガの工房の裏手に回ると、そこには初めてエリシアと会ったときに一緒にいた従者の男がいた。
「アリア様、お待ちしておりました」
「誰かいる気配はずっとしてたんですけど貴方でしたか。やっぱりエリシア……さんの事ですよね」
「はい。既にお嬢様からは聞いていらっしゃるとは思いますが、我々はもう表だってお嬢様と関わることは出来ません。ですので……どうか、お嬢様を宜しくお願い致します」
そう言って頭を下げる従者さん。その言葉から、彼が……彼らがどれだけエリシアを大事に思っていたかが伝わった。
「はい、任せて下さい。エリシアは仲間で、大切な友達です。どんなことになっても、必ず守って見せます」
「ありがとうございます。……こちら、当主より心ばかりではございますが」
そう言って俺が受け取ったのはノクトアール家の印が押された所謂小切手のようなものだ。
この世界にもある程度大きな国には銀行の役割を持つ建物があり、現金や発行元の印が押された小切手などを持って行けば預金に追加される。ギルドの受付も冒険者専用ではあるが同様の役割を持っていて、報酬金は基本自動的に追加される仕組みだ。
つまりこの小切手を銀行かギルドに持って行けば良いだけなんだけど……しばらくはクラガにいい顔出来そうだな。
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