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さらなる高みへ
Sランク
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「お前、なんで朝っぱらから疲れてんだ?」
翌朝。ギルド二階の食堂に向かっていると、丁度ギルドに来たクラガに開口一番そんなことを言われた。
「いや……ちょっと酷い夢を見て……クラガさんは朝食ですか?」
「おう。ここの飯は冒険者にはタダだしな。味とレパートリーに目を瞑れば貧乏鍛冶師には大助かりだ」
「ですよねー」
そんな他愛の無いことを話しながら食堂に入ると、どこかいつもと空気が違うことに気づく。その空気の発生源を探していると、ちらちらと視線が向けられる奥の席。そこに見慣れない二人が座っていた。
銀髪の美人なお姉さんと今の俺と同じくらいの年頃の女の子。割と冒険者の顔を覚えてきたと思うけど、あんな二人いたっけか……?
「アリアー! アリアどこだー!」
俺が首を捻っていると、背後の廊下からラウドが呼ぶ声が聞こえた。どこか呼ぶ声音に焦りが混じっているような気がして振り向くと、俺を見つけたラウドは安堵の表情を浮かべ、しかし直ぐにその表情は消え去った。
「なんだ?」
「さあ?」
一緒に振り返っていたクラガとラウドの反応に首を捻って前を向き直すと、正面に屈んだ銀髪のお姉さんの顔が直ぐ側にあった。
「ん!?」
「どうしたアリ……うおっ」
思わず飛び退く俺と微妙に情けない声を上げるクラガ。しかしそのお姉さんは全く意に介さずじっと俺を見ている。
あ、よく見ると女の子を背中に背負ってる。
……っていうか、いつの間に来た? 座ってたとこから入り口までそこそこ離れてるし、走ってきた音も、そもそも側にいる気配すら無かったぞ。
「……可愛い」
「え――」
お姉さんがぽつりと呟いたかと思ったら、抵抗する間もなく脇に抱えられそのまま目にも止まらぬ早さで走り出した。
「ええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「アリア!?」
「ああクソ! 待てレイ!」
戸惑いを隠せないクラガとラウドの制止も意に介さず、レイと呼ばれたお姉さんは勢いそのまま走り続け、気づけばギルドの訓練場に到着した。
「……え?」
「君、アリアって冒険者だよね。」
俺と背中の女の子を下ろして腰の鞘に手を添えるレイさん。
「は、はい……えっと」
「私はレイ。最近任務から帰ってきたの。この子はその途中で拾ってきた子」
淡々と自信について簡単に語るレイ。……ちょっと待て。今なんか不穏な一文無かったか?
「強い女の子が入ったって聞いて気になってたの。一度手合わせしてくれる? 貴女が勝ったら何でも言うこと聞いてあげる。私が勝ったら妹になって貰う」
よし分かったこの人危ない人だ。
俺は直ぐさま全力で訓練室を出ようとした。
「…………」
しかし無言で回り込まれてしまった。
俺も前の世界でもいろんな人に会ってきたし、この世界でも更にいろんな人に会ってきた。その経験が無慈悲に告げてくる。この人は自分以外の言うことを碌に聞かない人だ。
……仕方ない。腹を括るか。それにこの人……多分かなり強い。一朝一夕ではそこまで変化無いだろうけど、ドラグニールとの訓練の成果を試すにはいいだろう。
俺は次元格納を解除して別次元に保管してある如月を取り出し、腰のベルトに差した。
「いいですよ。……あ、いや、妹云々は無しで」
「…………」
ずっと無表情なのにあからさまに不満げな雰囲気になっているのがよく分かる。いやほんとなんなのこの人……。
「面倒なのが来る。先手はあげるから早く。」
レイはチラリと扉の奥へ目線をやりぽつりと言うと、部屋の中央に移動しこちらを向いた。
ある程度距離がある……なら、試してみるか。
俺はレイとの距離を確認すると、如月の柄に手を添え駆け出す。正面から走ってくる俺に、レイは構えるどころか剣を抜きすら、柄に手を添えすらしない。何が狙いだ? ……細かいことを考えても仕方ない。今は自分の体を思い通りに動かすことに集中しろ。
レイとの距離が二メートルを切った直後、速度を殺さず左足で床を蹴りレイの右横に移動。右足で着地するとそのまま体を右回しに回転させながらレイの背後に移動。そのまま居合い斬りのように如月を抜き峰でレイの同当てを狙った……が。
「なっ……」
同当てに当たる直前、レイの姿が文字通り消え去った。
消えたように錯覚するほど早く移動できる人なら数人心当たりはある。だがそれでもどっちに移動したかくらいは近距離でも流石に分かる。だが今のレイはそれすら分からない。本当に消えたとしか思えない。高速移動では無く空間移動の魔法か?
「びっくりした。速いね、君」
「ひゃあっ!?」
ぽんと背後から肩に手を置かれ、耳元でそう呟かれる。息のかかるくすぐったさに思わず飛び退いてしまった。
――貴様、今気色の悪い声を出したな。
うっせ黙れ。
悪態をつきながら、改めてレイの姿を確認する。逃げられたショックと可愛い声を聞けた喜びを滲ませる無表情のレイ。数秒噛み締める様に目を瞑っていたかと思うと、柄に手をゆっくり添えた。
「じゃあ次は私から行くね」
その言葉を最後に、レイの姿が消えた。
――後ろ、貴様と同じだ!
直後のドラグニールの言葉に反射的に動き、左後方からの攻撃を防ごうと如月を構えた直後、高い金属音だけが響き渡った。一瞬目をやれば床を蹴った様な後が二カ所。俺がレイに対して行った動きと同じ位置にあった。
――呆けるな、上だ!
指示に従い上から来るであろう斬撃を防ぐために構え、直後に金属音が響く。
おいドラグニール。まさかとは思うけどこれ、空間移動じゃねぇよな。
――ああ。おそらく肉体強化で速度を上げて走っているだけだが、何だこの速度は。目では片時も捉えられない、魔力探知で辛うじて追える速さなど聞いたことも無いぞ。
その後も俺はドラグニールの指示でなんとか連撃を防ぐ。何度か攻撃を受けるうちに俺も魔力探知でレイの動きを追えるようにはなったが、そのせいで改めてその出鱈目としか言えない速度を思い知らされた。
目で追えても、いや、目でしか追えない動きに防ぐこと以外のことは出来ず、何十回もの剣を防いだ頃、勢いよく訓練場の扉が開かれた。
「ようやく見つけたぞレイ!」
「屈めアリア!」
入るや否や怒鳴るラウドと声を上げるクラガ。……え、屈め?
ラウド達の乱入によって判断が鈍った魔力探知が正面から迫っている反応を遅れて告げ慌てて向き直すと、両手を広げダイブしてくるレイの姿があった……は?
「わぁっ!?」
避けられるはずも無く、俺はそのままレイに抱きしめられながら地面に倒れた。
「全くこいつは……。すまないなアリア。迷惑をかけた」
「いえ……。えっと、この方は?」
深く溜息をつきながら近づくラウド。こういう事何度もあったんだろうなぁ……。
何となく社会人としての同情をラウドに向けていると、言葉に迷っていたラウドが俺の問いに答えた。
「まあ、別に秘匿しているものでも無いから良いだろう。こやつはレイ=ソルワード。君よりも上の、Sランク冒険者だ」
「だよ」
未だに抱きしめたままピースサインをするレイ。これが俺とレイとの出会いだった。
「私が勝ったから今日から私の妹ね」
「えっ」
訂正。俺とギルドきっての問題児との出会いだった。
翌朝。ギルド二階の食堂に向かっていると、丁度ギルドに来たクラガに開口一番そんなことを言われた。
「いや……ちょっと酷い夢を見て……クラガさんは朝食ですか?」
「おう。ここの飯は冒険者にはタダだしな。味とレパートリーに目を瞑れば貧乏鍛冶師には大助かりだ」
「ですよねー」
そんな他愛の無いことを話しながら食堂に入ると、どこかいつもと空気が違うことに気づく。その空気の発生源を探していると、ちらちらと視線が向けられる奥の席。そこに見慣れない二人が座っていた。
銀髪の美人なお姉さんと今の俺と同じくらいの年頃の女の子。割と冒険者の顔を覚えてきたと思うけど、あんな二人いたっけか……?
「アリアー! アリアどこだー!」
俺が首を捻っていると、背後の廊下からラウドが呼ぶ声が聞こえた。どこか呼ぶ声音に焦りが混じっているような気がして振り向くと、俺を見つけたラウドは安堵の表情を浮かべ、しかし直ぐにその表情は消え去った。
「なんだ?」
「さあ?」
一緒に振り返っていたクラガとラウドの反応に首を捻って前を向き直すと、正面に屈んだ銀髪のお姉さんの顔が直ぐ側にあった。
「ん!?」
「どうしたアリ……うおっ」
思わず飛び退く俺と微妙に情けない声を上げるクラガ。しかしそのお姉さんは全く意に介さずじっと俺を見ている。
あ、よく見ると女の子を背中に背負ってる。
……っていうか、いつの間に来た? 座ってたとこから入り口までそこそこ離れてるし、走ってきた音も、そもそも側にいる気配すら無かったぞ。
「……可愛い」
「え――」
お姉さんがぽつりと呟いたかと思ったら、抵抗する間もなく脇に抱えられそのまま目にも止まらぬ早さで走り出した。
「ええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「アリア!?」
「ああクソ! 待てレイ!」
戸惑いを隠せないクラガとラウドの制止も意に介さず、レイと呼ばれたお姉さんは勢いそのまま走り続け、気づけばギルドの訓練場に到着した。
「……え?」
「君、アリアって冒険者だよね。」
俺と背中の女の子を下ろして腰の鞘に手を添えるレイさん。
「は、はい……えっと」
「私はレイ。最近任務から帰ってきたの。この子はその途中で拾ってきた子」
淡々と自信について簡単に語るレイ。……ちょっと待て。今なんか不穏な一文無かったか?
「強い女の子が入ったって聞いて気になってたの。一度手合わせしてくれる? 貴女が勝ったら何でも言うこと聞いてあげる。私が勝ったら妹になって貰う」
よし分かったこの人危ない人だ。
俺は直ぐさま全力で訓練室を出ようとした。
「…………」
しかし無言で回り込まれてしまった。
俺も前の世界でもいろんな人に会ってきたし、この世界でも更にいろんな人に会ってきた。その経験が無慈悲に告げてくる。この人は自分以外の言うことを碌に聞かない人だ。
……仕方ない。腹を括るか。それにこの人……多分かなり強い。一朝一夕ではそこまで変化無いだろうけど、ドラグニールとの訓練の成果を試すにはいいだろう。
俺は次元格納を解除して別次元に保管してある如月を取り出し、腰のベルトに差した。
「いいですよ。……あ、いや、妹云々は無しで」
「…………」
ずっと無表情なのにあからさまに不満げな雰囲気になっているのがよく分かる。いやほんとなんなのこの人……。
「面倒なのが来る。先手はあげるから早く。」
レイはチラリと扉の奥へ目線をやりぽつりと言うと、部屋の中央に移動しこちらを向いた。
ある程度距離がある……なら、試してみるか。
俺はレイとの距離を確認すると、如月の柄に手を添え駆け出す。正面から走ってくる俺に、レイは構えるどころか剣を抜きすら、柄に手を添えすらしない。何が狙いだ? ……細かいことを考えても仕方ない。今は自分の体を思い通りに動かすことに集中しろ。
レイとの距離が二メートルを切った直後、速度を殺さず左足で床を蹴りレイの右横に移動。右足で着地するとそのまま体を右回しに回転させながらレイの背後に移動。そのまま居合い斬りのように如月を抜き峰でレイの同当てを狙った……が。
「なっ……」
同当てに当たる直前、レイの姿が文字通り消え去った。
消えたように錯覚するほど早く移動できる人なら数人心当たりはある。だがそれでもどっちに移動したかくらいは近距離でも流石に分かる。だが今のレイはそれすら分からない。本当に消えたとしか思えない。高速移動では無く空間移動の魔法か?
「びっくりした。速いね、君」
「ひゃあっ!?」
ぽんと背後から肩に手を置かれ、耳元でそう呟かれる。息のかかるくすぐったさに思わず飛び退いてしまった。
――貴様、今気色の悪い声を出したな。
うっせ黙れ。
悪態をつきながら、改めてレイの姿を確認する。逃げられたショックと可愛い声を聞けた喜びを滲ませる無表情のレイ。数秒噛み締める様に目を瞑っていたかと思うと、柄に手をゆっくり添えた。
「じゃあ次は私から行くね」
その言葉を最後に、レイの姿が消えた。
――後ろ、貴様と同じだ!
直後のドラグニールの言葉に反射的に動き、左後方からの攻撃を防ごうと如月を構えた直後、高い金属音だけが響き渡った。一瞬目をやれば床を蹴った様な後が二カ所。俺がレイに対して行った動きと同じ位置にあった。
――呆けるな、上だ!
指示に従い上から来るであろう斬撃を防ぐために構え、直後に金属音が響く。
おいドラグニール。まさかとは思うけどこれ、空間移動じゃねぇよな。
――ああ。おそらく肉体強化で速度を上げて走っているだけだが、何だこの速度は。目では片時も捉えられない、魔力探知で辛うじて追える速さなど聞いたことも無いぞ。
その後も俺はドラグニールの指示でなんとか連撃を防ぐ。何度か攻撃を受けるうちに俺も魔力探知でレイの動きを追えるようにはなったが、そのせいで改めてその出鱈目としか言えない速度を思い知らされた。
目で追えても、いや、目でしか追えない動きに防ぐこと以外のことは出来ず、何十回もの剣を防いだ頃、勢いよく訓練場の扉が開かれた。
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「屈めアリア!」
入るや否や怒鳴るラウドと声を上げるクラガ。……え、屈め?
ラウド達の乱入によって判断が鈍った魔力探知が正面から迫っている反応を遅れて告げ慌てて向き直すと、両手を広げダイブしてくるレイの姿があった……は?
「わぁっ!?」
避けられるはずも無く、俺はそのままレイに抱きしめられながら地面に倒れた。
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「いえ……。えっと、この方は?」
深く溜息をつきながら近づくラウド。こういう事何度もあったんだろうなぁ……。
何となく社会人としての同情をラウドに向けていると、言葉に迷っていたラウドが俺の問いに答えた。
「まあ、別に秘匿しているものでも無いから良いだろう。こやつはレイ=ソルワード。君よりも上の、Sランク冒険者だ」
「だよ」
未だに抱きしめたままピースサインをするレイ。これが俺とレイとの出会いだった。
「私が勝ったから今日から私の妹ね」
「えっ」
訂正。俺とギルドきっての問題児との出会いだった。
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