18 / 126
冒険者と鍛冶師
最強を冠する
しおりを挟む
「アリア!」
クラガの叫びは、轟音にかき消された。
結晶人形の巨拳はアリアの防御などなかったかのように地面に叩きつけられた。
「おや。おやおやおやぁ? これは予想外ですねぇ?」
紫のパピヨンマスクの男は愉快そうな声と演技がかった身振りをして振り下ろされた拳の先ではなく、結晶人形の頭上を見ていた。
「風刃・全力版!」
刀が折れた瞬間俺は脚力を咄嗟に強化して後ろに跳んで拳をギリギリで回避して、そのまま上に跳躍。体を反転させて天井に着地し、蹴りだすのと同時に加減なしの風刃を手刀で放ったが、結晶人形に直撃した風刃は傷一つ付けることなく霧散した。
「ああもう! そんな気はしてたけど無傷はこっちが傷つく!」
俺は結晶人形の肩を足場に落下軌道を変更しクラガの側に着地する。
「クラガさん、大丈夫ですか!?」
「お、おおっ。大丈夫だ。お前こそ……」
「大丈夫だけど……」
俺は苦い顔を浮かべ結晶人形とその足元に転がる折れた刀を見る。
動き自体は鈍い方だから攻撃自体は躱せないことはない。けど問題はあいつの性能だ。結晶人形の性能は元になった鉱石に依存する。あいつの元になった鉱石は多分オリハルコン……魔法と物理に高い耐性、それに腐食耐性もだったな。……どう倒せってんだ。
「貴女、中々面白いですねぇ。先ほどの魔法の威力も上々。まっ、私の作品には及びませんがね。しかしこれは、最終調整以上の成果が得られるかもですねぇ」
「殺気からその物言い……まあ見るからにですけど、貴方がこの結晶人形作ったんですか? オリハルコンって魔力を通さないって聞いてたんですけど?」
「ふぅむ。まあ協力のお礼にお教えしましょう。魔力を通さないとは言っても、全く通さないというわけではありません。正しくは百の魔力の内五程度しか通さないです。更に魔力の分解性も高く、せっかく通った五の魔力も直ぐ幕なってしまうのです。ですのでその吸収性を踏まえて大量の魔力を一気に流せばいいというだけです」
男はくるくると回りながら大仰な身振り手振りでさも当たり前のことのようにそう言ってのけた。
一気に流せばいいだけって……つまりあいつの魔力が膨大も膨大ってことだよな? やっぱあいつ自身もとんでもねぇな。しかし……。
「……ところで、時間稼ぎの成果はありましたぁ?」
男はにたりと笑って大きく首を傾げた。
「……ばれちゃってた。クラガさん、なんかいいアイデアない?」
「いや時間稼ぎとか俺聞いてねぇし。そもそも戦闘は専門外だしな……」
「ですよねー」
ドラグニール。お前はどうだ?
――鉱石など相手にしたこともないしな。業腹だが分らんというのが正直なところだな。
……これ以上ない程万事休す。
「そろそろいいかい? 待つのも飽きてきたよ」
男がパチンと指を鳴らすと、結晶人形がゆっくりと動き始めた。
「ちっ。クラガさんは離れたところにいてください!」
言うが早いか、俺は地面を強くけり駆けだした。
倒せる方法は思いつかないけど、兎に角色々試すしかない!
結晶人形の横薙ぎの剛腕をジャンプして躱し、そのまま腕を足場に駆けて加減なしの身体強化をした蹴りをその頭部に叩きこんだ。しかし――。
「いっづぁ……!」
蹴りをした瞬間その足から強い痛みが発せられ、まともな着地もとれず地面に叩きつけられた。
とっさにその場から転がりながら離れ、回復魔法を放とうとした右足は赤黒く変色していた。
「そりゃあそんな全力でオリハルコンなんか蹴ったら折れて当然ですよねぇ?」
「だったら身体硬化込みで!」
――阿呆が!
回復魔法を終えた俺は硬化魔法を発動しようとしたが、ドラグニールの言葉で中断させられた。
――あれの硬度はあらゆる物理攻撃をものともしない程だ。そんなものに硬さで挑んだところでこちらが砕けるのが落ちだ!
「……くっそ。どうすれば……」
「はぁ……。最初は期待できるかと思いましたが、結局その程度ですか。これ以上は出なさそうですし、さっさと外の集落にでも行きましょうか」
「外……? ここの周辺にはそんなのなかったはず……」
「おや? ギルドの情報の更新も意外と遅いのですねぇ。最近ここの鉱石の精錬を目的にした鍛冶街……とでもいうのですかねぇ、そういうのが出来てるんですよ。単体相手のテストは何度もしましたが集団戦もやっておかないとですしねぇ」
最悪逃げようかと思ってたけど、逃げずらくなったな……待て、鍛冶? そういえば……。
「クラガさん! 報酬ってこのオリハルコンを使った武器でしたよね!?」
「あ、ああ! けどそれが何だってんだこんな時に!」
「ってことはオリハルコンは熱は有効ってことですよね!?」
「そうだが……いや待て! オリハルコンは熱で精錬が出来はするが、強力な炎魔法レベルの熱に長時間……それこそ数日間入れなきゃなんねぇ! それにあんなデカブツ相手じゃ何日かかるか……」
ドラグニール! 一番強い炎魔法は!?
――炎魔法はそれなりにあるが、有効だとなる熱量のものとなると……それにやはりあやつの言う通り直ぐ倒せる熱量のものは……。
……ドラグニール、もう一度聞く。一番強い炎魔法だ。お前に憑依されてそれなりに経つからな。教わってない魔法も自分のものとして認識できるものが増えてきている。あえて教えてないってことは何かあるんだろうが……そんなのは宝の持ち腐れだ。
――……知っておるくせにわざわざ我から言わせようとしたのか。ふざけよって。だがよい。それでこそだ! さあ唱えよ! 我が名を関するその魔法を!
俺は一度深呼吸をし、目の前で悠然と見下ろす結晶人形を見上げる。そして俺はその魔法を唱える。かつてこの世を手中に収めたという、その竜の名を冠する魔法を。
「邪竜黒獄炎!」
クラガの叫びは、轟音にかき消された。
結晶人形の巨拳はアリアの防御などなかったかのように地面に叩きつけられた。
「おや。おやおやおやぁ? これは予想外ですねぇ?」
紫のパピヨンマスクの男は愉快そうな声と演技がかった身振りをして振り下ろされた拳の先ではなく、結晶人形の頭上を見ていた。
「風刃・全力版!」
刀が折れた瞬間俺は脚力を咄嗟に強化して後ろに跳んで拳をギリギリで回避して、そのまま上に跳躍。体を反転させて天井に着地し、蹴りだすのと同時に加減なしの風刃を手刀で放ったが、結晶人形に直撃した風刃は傷一つ付けることなく霧散した。
「ああもう! そんな気はしてたけど無傷はこっちが傷つく!」
俺は結晶人形の肩を足場に落下軌道を変更しクラガの側に着地する。
「クラガさん、大丈夫ですか!?」
「お、おおっ。大丈夫だ。お前こそ……」
「大丈夫だけど……」
俺は苦い顔を浮かべ結晶人形とその足元に転がる折れた刀を見る。
動き自体は鈍い方だから攻撃自体は躱せないことはない。けど問題はあいつの性能だ。結晶人形の性能は元になった鉱石に依存する。あいつの元になった鉱石は多分オリハルコン……魔法と物理に高い耐性、それに腐食耐性もだったな。……どう倒せってんだ。
「貴女、中々面白いですねぇ。先ほどの魔法の威力も上々。まっ、私の作品には及びませんがね。しかしこれは、最終調整以上の成果が得られるかもですねぇ」
「殺気からその物言い……まあ見るからにですけど、貴方がこの結晶人形作ったんですか? オリハルコンって魔力を通さないって聞いてたんですけど?」
「ふぅむ。まあ協力のお礼にお教えしましょう。魔力を通さないとは言っても、全く通さないというわけではありません。正しくは百の魔力の内五程度しか通さないです。更に魔力の分解性も高く、せっかく通った五の魔力も直ぐ幕なってしまうのです。ですのでその吸収性を踏まえて大量の魔力を一気に流せばいいというだけです」
男はくるくると回りながら大仰な身振り手振りでさも当たり前のことのようにそう言ってのけた。
一気に流せばいいだけって……つまりあいつの魔力が膨大も膨大ってことだよな? やっぱあいつ自身もとんでもねぇな。しかし……。
「……ところで、時間稼ぎの成果はありましたぁ?」
男はにたりと笑って大きく首を傾げた。
「……ばれちゃってた。クラガさん、なんかいいアイデアない?」
「いや時間稼ぎとか俺聞いてねぇし。そもそも戦闘は専門外だしな……」
「ですよねー」
ドラグニール。お前はどうだ?
――鉱石など相手にしたこともないしな。業腹だが分らんというのが正直なところだな。
……これ以上ない程万事休す。
「そろそろいいかい? 待つのも飽きてきたよ」
男がパチンと指を鳴らすと、結晶人形がゆっくりと動き始めた。
「ちっ。クラガさんは離れたところにいてください!」
言うが早いか、俺は地面を強くけり駆けだした。
倒せる方法は思いつかないけど、兎に角色々試すしかない!
結晶人形の横薙ぎの剛腕をジャンプして躱し、そのまま腕を足場に駆けて加減なしの身体強化をした蹴りをその頭部に叩きこんだ。しかし――。
「いっづぁ……!」
蹴りをした瞬間その足から強い痛みが発せられ、まともな着地もとれず地面に叩きつけられた。
とっさにその場から転がりながら離れ、回復魔法を放とうとした右足は赤黒く変色していた。
「そりゃあそんな全力でオリハルコンなんか蹴ったら折れて当然ですよねぇ?」
「だったら身体硬化込みで!」
――阿呆が!
回復魔法を終えた俺は硬化魔法を発動しようとしたが、ドラグニールの言葉で中断させられた。
――あれの硬度はあらゆる物理攻撃をものともしない程だ。そんなものに硬さで挑んだところでこちらが砕けるのが落ちだ!
「……くっそ。どうすれば……」
「はぁ……。最初は期待できるかと思いましたが、結局その程度ですか。これ以上は出なさそうですし、さっさと外の集落にでも行きましょうか」
「外……? ここの周辺にはそんなのなかったはず……」
「おや? ギルドの情報の更新も意外と遅いのですねぇ。最近ここの鉱石の精錬を目的にした鍛冶街……とでもいうのですかねぇ、そういうのが出来てるんですよ。単体相手のテストは何度もしましたが集団戦もやっておかないとですしねぇ」
最悪逃げようかと思ってたけど、逃げずらくなったな……待て、鍛冶? そういえば……。
「クラガさん! 報酬ってこのオリハルコンを使った武器でしたよね!?」
「あ、ああ! けどそれが何だってんだこんな時に!」
「ってことはオリハルコンは熱は有効ってことですよね!?」
「そうだが……いや待て! オリハルコンは熱で精錬が出来はするが、強力な炎魔法レベルの熱に長時間……それこそ数日間入れなきゃなんねぇ! それにあんなデカブツ相手じゃ何日かかるか……」
ドラグニール! 一番強い炎魔法は!?
――炎魔法はそれなりにあるが、有効だとなる熱量のものとなると……それにやはりあやつの言う通り直ぐ倒せる熱量のものは……。
……ドラグニール、もう一度聞く。一番強い炎魔法だ。お前に憑依されてそれなりに経つからな。教わってない魔法も自分のものとして認識できるものが増えてきている。あえて教えてないってことは何かあるんだろうが……そんなのは宝の持ち腐れだ。
――……知っておるくせにわざわざ我から言わせようとしたのか。ふざけよって。だがよい。それでこそだ! さあ唱えよ! 我が名を関するその魔法を!
俺は一度深呼吸をし、目の前で悠然と見下ろす結晶人形を見上げる。そして俺はその魔法を唱える。かつてこの世を手中に収めたという、その竜の名を冠する魔法を。
「邪竜黒獄炎!」
11
お気に入りに追加
816
あなたにおすすめの小説
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる