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二章 われわれのいる意味
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「三十分。こんなつまらない玄関先に待機喰らって三十分。二秒でも飽きる玄関飾りも鉢植えも置いてないクソみてぇな光景に三十分」くすんだ銀色に変色した懐中時計を振り回しながら、鰰はぶつぶつと文句を呟き続ける。
「……さっきのメンヘラのおばさんに聞こえてたら、面倒くさい事になるよ、黙んな?」
斎藤から待機を食らい、玄関の前で並んで立ち尽くしながら、遥と鰰は会話を繰り広げる。
どちらからともなく、仕方なく始めたような雑談だったが、途切れることも無く会話は続いていた。世間話、新しい上司の感想、始まったばかりの仕事への愚痴、現在置かれた状況への不満。そういったとりとめのない話が、ぽつりぽつりと続いている。
「ルービックキューブとか、知恵の輪とか、暇潰せるようなもん持ってないか? あーあ、こんな待たされるんならナイフ何本か持ってくるんだった」
「玄関で二人並んでナイフカチャカチャすんの? これ以上ない程不審じゃんか」遥の呟きをわざとらしく鼻で笑いながら、鰰はその場にしゃがみ込む。
「自称販売業のガキとコブラみてーな腕持った若い女が、他人他人ンちの前でたむろ。家の中には恐怖のギガント人さらいと、ブルドックの妖怪みてーな三十路ヒス女が『話し合い』の最中。これ以上不審な状況がそうそうあるかよ、ナイフカチャカチャしたってそこまで変わんねぇよ。地方警察も裸足で逃げるわ」
「少なくとも座るのは不審うんぬんじゃなく、シンプルに行儀悪いよ? 立ちな。本物の不良だと思われるよ」違和感があったのか、左腕の肘をい指でじくりながら、遥がぽつりとツッコミを入れる。
「俺はただの気弱な古物商だろうよ、不良なのはお前。おおヤダ、陸上部の体育会系怖い」「ンだとオラ、義手パンチ食らわせるぞ」
わざとらしいやり取りに苦笑いを浮かべる鰰が、思い出したように呟く。
「……揚げ足取りだが聞いていい? その左手でパンチってマジでできんの? 現実はハガレンとかどろろとか、ハイテク義手みたいにはできてないだろ」
遥は無言で服の上から義手の肘を鷲掴み、そのままそれを力いっぱい引っ張る。ほんの一瞬だけ、伏目がちだった遥の瞳が朱色に染まり、ばちんと破裂するような音と共に、僅かな赤雷が周囲に舞った。
「……へぇ、これが異能……」鰰が再びにやりと笑みを浮かべる。
接続部を失った左腕が、脱臼したかのようにだらりと垂れ下がる。服の上から義手を引きずり出すと、空っぽになった袖がそよ風でふわりと揺れた。
「ワオ、セクシー」「そう、これがあたしのセクシーショット。斎藤には内緒だよ」鰰の茶化しには目もくれず、外した義手を肩に担ぎながら、色っぽくゆっくりとウインクを飛ばす。
「持ってみれば分かるよ。結構重いから気を付けて」今度は鰰に向けて、開いたまま力なく揺れる手のひらを突きつける。
「どんな握手だよ」笑いながら義手を掴む。手にしたそれは遥が語った通り、高い密度と硬度を感じさせる、丁寧な作りの品だった。
落としたりしないよう両手で丁寧に持ち直し、自身の店の商品にそうするように、細部までじっくりと目を凝らす。指先のシリコン、ボール状の関節、二の腕全体を覆う装甲のようなカバー。全体的に傷は多いがパーツの欠損や不備は見受けられない。使い込まれているな。
左腕の断面が当たる部分を見ると、筒の内側にラバー作りのクッションが敷き詰められただけの、非常に簡素な作りとなっていた。
「……ん? 本体だけ? ベルトとか固定具とか緩衝材とか色々必要じゃないの?」
「あれ、意外と知ってんだね。そうだよ、本体だけ。普段使いのと違って、肩の方に付ける固定具も緩衝材もなし。筋電式で、はめ込んだ二の腕の切断面と、周りの皮膚と筋肉の動きに連動して動くタイプ」
「はめ込むだけ? 痛くないのか? 切断面と、はめ込んだ部分とメッチャ擦れるだろ。使いっぱなしの割には汚れも無いしな」
「……お前、手貸してみ」「?」遥は残った右手を、鰰に向けて突き出す。
「接触恐怖症とかないよね」「野郎ならともかく、女の子との握手だろ? 大好物だぜ」「うわ、気持ち悪」鰰も手を突き出し、遥の右手を握る。義手とは違う、少しだけ湿った、柔らかい触感が伝わった。
「手ェあったかいね、鰰」握り合った手の触感を遥も確かめて、すう、と短く息を吐き、遥は再び目を染める。
「見せたげる、これがあたしの異能」「おい、それ感染したりしないだろうな」赤雷が狭い玄関に満ち、二人の視界と、他人の玄関が夕焼けのように染まる。
「……よし、多分OK、放してみ」「……!」余裕と皮肉に満ちていた鰰の表情が強張る。
握り拳を包んだ指も、遥の指の関節に押し当てた手のひらも、ぴくりとも動かない。「……へぇ……」感知できないコンクリートで手の周りを固められたかのように、いくら力を込めても、脱力を重ねても、握りこんだ状態から戻る事は無かった。
「……瞬間接着人間って訳ね。『ペトペトの実』とかでそのうちワンピースに出そう」
「あ、バカにしたな? メンヘラおばさんの玄関に餓死なり衰弱死するなりするまで固定しといてやろうか?」
「いや、冗談冗談。いい暇つぶしになったよ」再三、破裂音と赤雷が空間に舞ったかと思うと、遥は握られていた手を離す。
「なーるほどね。接合部はそれで繫げてる訳か。完全に固定してあるから緩衝も必要ない。ぶっ飛んだ省エネ化、だな」
そゆこと。と遥は微笑みを漏らす。「この義手試作機なんだってさ。あたしの異能と併用前提の、完全な専用機」
微笑みを湛えたまま、遥は自慢げに語る。財団に体のいいモルモットじゃねぇか。思いついても口には出なかった。希望に満ち、きらきらと光る瞳に気圧され、黙るしかなかった。
「クラブU5の皆に向けた一般量産型はこのデータをバックアップして作り出すんだってさ」
「量産型とか試作品とか、ガンダムみてえだな……そんな貴重なもん装備して組手やってたのかよ」
ビルの空きフロアで定期的に行っている体術訓練を思い出す。要は武器、異能力なし、斎藤は片腕使用不可の条件で一日中ひたすら組手に勤しむ時間だ。
「次は金曜日だっけ?……正直、アレきっついよな。あの(あほども)体育会系共、全人類人並みにパルクール出来るもんだと思ってやがる」思い出しただけで少し鳥肌が立った。
片腕だけで、木製ナイフ片手に連撃で襲い掛かる鰰を捌き、その反対側から放たれた遥の義手の重い一撃を、確認もせずにひらりと避ける斎藤と、躱され防がれ、二人が体勢を崩した瞬間を狙い、異能も障害物も使わず、自分の足の力だけで自分の伸長近くの高さまで跳躍し、一七〇センチの頭上から襲い掛かる要の蹴撃。どう相手するんだ、こんな超人どもを。
「大体、あの二人同士の異次元組手はなんなんだよ……要に至っちゃ格ゲーの必殺技みたいな動きしてただろ……」
その場から数歩も動かないまま、片腕の腕力と腰の動きだけで要を投げ飛ばす斉藤。片腕で中空に持ち上げられ、頭からコンクリート張りの床に叩きつけられたというのに、逆立ちするかのように腕だけで受け身を取る要。思い出しただけで、背筋に冷たいものが通るのを感じた。
「言うほどきっついか? あたしは楽しいぞ。要はともかく斎藤の動きは勉強になるし」
「真面目かよ。体育会系こっわ」
そ突然厚く硬い玄関のドアが、重々しく開かれた。
半開きになった瞼と口に、どこを見ているのか分からない瞳を湛え疲れ切った顔の斎藤と、顔を伏せたままかくかくと小刻みに震える洋子が扉の向こうから現れる。
「……休憩していいとは言ってないぞ」「休憩しちゃダメだとも言われてなかったからな」鰰がへらへらと屁理屈をこねる。やややつれた様子で出てきた斎藤は、ため息一つでそれを受け流す。
仲のいい兄弟の喧嘩を見ているようで、遥は可笑しくて笑ってしまう。
「……さっきのメンヘラのおばさんに聞こえてたら、面倒くさい事になるよ、黙んな?」
斎藤から待機を食らい、玄関の前で並んで立ち尽くしながら、遥と鰰は会話を繰り広げる。
どちらからともなく、仕方なく始めたような雑談だったが、途切れることも無く会話は続いていた。世間話、新しい上司の感想、始まったばかりの仕事への愚痴、現在置かれた状況への不満。そういったとりとめのない話が、ぽつりぽつりと続いている。
「ルービックキューブとか、知恵の輪とか、暇潰せるようなもん持ってないか? あーあ、こんな待たされるんならナイフ何本か持ってくるんだった」
「玄関で二人並んでナイフカチャカチャすんの? これ以上ない程不審じゃんか」遥の呟きをわざとらしく鼻で笑いながら、鰰はその場にしゃがみ込む。
「自称販売業のガキとコブラみてーな腕持った若い女が、他人他人ンちの前でたむろ。家の中には恐怖のギガント人さらいと、ブルドックの妖怪みてーな三十路ヒス女が『話し合い』の最中。これ以上不審な状況がそうそうあるかよ、ナイフカチャカチャしたってそこまで変わんねぇよ。地方警察も裸足で逃げるわ」
「少なくとも座るのは不審うんぬんじゃなく、シンプルに行儀悪いよ? 立ちな。本物の不良だと思われるよ」違和感があったのか、左腕の肘をい指でじくりながら、遥がぽつりとツッコミを入れる。
「俺はただの気弱な古物商だろうよ、不良なのはお前。おおヤダ、陸上部の体育会系怖い」「ンだとオラ、義手パンチ食らわせるぞ」
わざとらしいやり取りに苦笑いを浮かべる鰰が、思い出したように呟く。
「……揚げ足取りだが聞いていい? その左手でパンチってマジでできんの? 現実はハガレンとかどろろとか、ハイテク義手みたいにはできてないだろ」
遥は無言で服の上から義手の肘を鷲掴み、そのままそれを力いっぱい引っ張る。ほんの一瞬だけ、伏目がちだった遥の瞳が朱色に染まり、ばちんと破裂するような音と共に、僅かな赤雷が周囲に舞った。
「……へぇ、これが異能……」鰰が再びにやりと笑みを浮かべる。
接続部を失った左腕が、脱臼したかのようにだらりと垂れ下がる。服の上から義手を引きずり出すと、空っぽになった袖がそよ風でふわりと揺れた。
「ワオ、セクシー」「そう、これがあたしのセクシーショット。斎藤には内緒だよ」鰰の茶化しには目もくれず、外した義手を肩に担ぎながら、色っぽくゆっくりとウインクを飛ばす。
「持ってみれば分かるよ。結構重いから気を付けて」今度は鰰に向けて、開いたまま力なく揺れる手のひらを突きつける。
「どんな握手だよ」笑いながら義手を掴む。手にしたそれは遥が語った通り、高い密度と硬度を感じさせる、丁寧な作りの品だった。
落としたりしないよう両手で丁寧に持ち直し、自身の店の商品にそうするように、細部までじっくりと目を凝らす。指先のシリコン、ボール状の関節、二の腕全体を覆う装甲のようなカバー。全体的に傷は多いがパーツの欠損や不備は見受けられない。使い込まれているな。
左腕の断面が当たる部分を見ると、筒の内側にラバー作りのクッションが敷き詰められただけの、非常に簡素な作りとなっていた。
「……ん? 本体だけ? ベルトとか固定具とか緩衝材とか色々必要じゃないの?」
「あれ、意外と知ってんだね。そうだよ、本体だけ。普段使いのと違って、肩の方に付ける固定具も緩衝材もなし。筋電式で、はめ込んだ二の腕の切断面と、周りの皮膚と筋肉の動きに連動して動くタイプ」
「はめ込むだけ? 痛くないのか? 切断面と、はめ込んだ部分とメッチャ擦れるだろ。使いっぱなしの割には汚れも無いしな」
「……お前、手貸してみ」「?」遥は残った右手を、鰰に向けて突き出す。
「接触恐怖症とかないよね」「野郎ならともかく、女の子との握手だろ? 大好物だぜ」「うわ、気持ち悪」鰰も手を突き出し、遥の右手を握る。義手とは違う、少しだけ湿った、柔らかい触感が伝わった。
「手ェあったかいね、鰰」握り合った手の触感を遥も確かめて、すう、と短く息を吐き、遥は再び目を染める。
「見せたげる、これがあたしの異能」「おい、それ感染したりしないだろうな」赤雷が狭い玄関に満ち、二人の視界と、他人の玄関が夕焼けのように染まる。
「……よし、多分OK、放してみ」「……!」余裕と皮肉に満ちていた鰰の表情が強張る。
握り拳を包んだ指も、遥の指の関節に押し当てた手のひらも、ぴくりとも動かない。「……へぇ……」感知できないコンクリートで手の周りを固められたかのように、いくら力を込めても、脱力を重ねても、握りこんだ状態から戻る事は無かった。
「……瞬間接着人間って訳ね。『ペトペトの実』とかでそのうちワンピースに出そう」
「あ、バカにしたな? メンヘラおばさんの玄関に餓死なり衰弱死するなりするまで固定しといてやろうか?」
「いや、冗談冗談。いい暇つぶしになったよ」再三、破裂音と赤雷が空間に舞ったかと思うと、遥は握られていた手を離す。
「なーるほどね。接合部はそれで繫げてる訳か。完全に固定してあるから緩衝も必要ない。ぶっ飛んだ省エネ化、だな」
そゆこと。と遥は微笑みを漏らす。「この義手試作機なんだってさ。あたしの異能と併用前提の、完全な専用機」
微笑みを湛えたまま、遥は自慢げに語る。財団に体のいいモルモットじゃねぇか。思いついても口には出なかった。希望に満ち、きらきらと光る瞳に気圧され、黙るしかなかった。
「クラブU5の皆に向けた一般量産型はこのデータをバックアップして作り出すんだってさ」
「量産型とか試作品とか、ガンダムみてえだな……そんな貴重なもん装備して組手やってたのかよ」
ビルの空きフロアで定期的に行っている体術訓練を思い出す。要は武器、異能力なし、斎藤は片腕使用不可の条件で一日中ひたすら組手に勤しむ時間だ。
「次は金曜日だっけ?……正直、アレきっついよな。あの(あほども)体育会系共、全人類人並みにパルクール出来るもんだと思ってやがる」思い出しただけで少し鳥肌が立った。
片腕だけで、木製ナイフ片手に連撃で襲い掛かる鰰を捌き、その反対側から放たれた遥の義手の重い一撃を、確認もせずにひらりと避ける斎藤と、躱され防がれ、二人が体勢を崩した瞬間を狙い、異能も障害物も使わず、自分の足の力だけで自分の伸長近くの高さまで跳躍し、一七〇センチの頭上から襲い掛かる要の蹴撃。どう相手するんだ、こんな超人どもを。
「大体、あの二人同士の異次元組手はなんなんだよ……要に至っちゃ格ゲーの必殺技みたいな動きしてただろ……」
その場から数歩も動かないまま、片腕の腕力と腰の動きだけで要を投げ飛ばす斉藤。片腕で中空に持ち上げられ、頭からコンクリート張りの床に叩きつけられたというのに、逆立ちするかのように腕だけで受け身を取る要。思い出しただけで、背筋に冷たいものが通るのを感じた。
「言うほどきっついか? あたしは楽しいぞ。要はともかく斎藤の動きは勉強になるし」
「真面目かよ。体育会系こっわ」
そ突然厚く硬い玄関のドアが、重々しく開かれた。
半開きになった瞼と口に、どこを見ているのか分からない瞳を湛え疲れ切った顔の斎藤と、顔を伏せたままかくかくと小刻みに震える洋子が扉の向こうから現れる。
「……休憩していいとは言ってないぞ」「休憩しちゃダメだとも言われてなかったからな」鰰がへらへらと屁理屈をこねる。やややつれた様子で出てきた斎藤は、ため息一つでそれを受け流す。
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