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2章
3話 ごまかせない気持ち(2)
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お母さんは、1ヵ月後に家を出ていった。
離婚を渋っていた父も、これ以上お母さんも譲る気配が無いのが分かって、とうとう離婚届けにサインをした。
私はもうすぐ高校3年生だ。他の友達は、彼氏がどうとか、芸能人の誰それがカッコイイとか。そういう会話ばかりをしている。
私はそういう輪に全く入らなくなっていて、「明るい蕾」という印象は影をひそめてしまった。
蘭も事情はだいたい分かっているようで、私を心配して毎日メールとか電話をくれる。
また一緒に住もうと蘭は言ってくれたけど、私は蘭とはこうやって少し距離を持っていた方がうまくいくのだと確信していたから、自分は一人で大丈夫だと言い張った。
「炊事とか大変じゃない?お父さん何時頃帰ってくるの?」
「お父さん?最近は家に帰って来ないね。だから、私一人の食事くらい……どうにでもなってるよ」
私は夕飯用のカップラーメンにお湯を注ぎながら蘭の質問にそう答えた。
お母さんとの離婚がきっかけで、あの人は完全に壊れた状態になっていて、事故の事も隠している方がつらいからと言って警察に暴露した。
彼が大げさに言っていたほどの刑罰にはならなかったけど、やっぱり仕事はやりにくくなっているらしい。だから多分、近い将来お父さんは無職になる可能性も考えなければいけない。
「蕾……マーくんは?」
蘭は一番彼がどうしているのか気になっているようで、相当慎重な声をしていた。
「分からない。携帯は解約したみたいだし、私からは会いに行ってないし。ただ、離婚の話を聞いて、お母さんに一緒に暮らそうって言ったらしいね」
「それで、お母さんと暮らしてるの?」
そうだったら私も安心だったんだけど、お母さんは故郷で雇ってくれる旅館業をしている友達がいて、そこで住み込みで働いている。
息子はもう二十歳を超えた大人。
子離れの時期だし、もう誰の荷物にもなりたくない…という、お母さんのプライドがあったようだ。
「じゃあ、私達家族…見事にバラバラなんだ」
「そうだね」
私が乾いた言葉しか出さないから、蘭は電話口で泣きながらどうしてそんなに冷静なのかと聞いてくる。
どうしてだろう。
涙が、出ない。泣かせてくれる場所が無い。
私は泣く代わりに、放課後のグラウンドで気が済むまで走っている。顧問の先生に、足が壊れると注意されても、かまわずに走り続ける。
この足で少し将来を歩いてみようかと思っていたけど、そういう夢も今は抱いていない。
走る事は好きだけど、進路の選択肢からは消えた。
今の私は、高校を卒業したら夜間大学に通いながら働く事を決めている。
どうしても……将来に繋がる何か資格を取得したいのだ。高卒だけの条件で生きていくには、今の環境は厳しすぎる。
私のこういう本心は蘭には隠してあって、お父さんが私を大学まで面倒みてくれるから心配はいらないよと伝えた。
「蕾、マーくんに会いに行きなよ」
まだ泣き声のまま、蘭はそう言った。
蘭は、もう二度とマーくんとは会わないと決めているようで、彼に接触する気は全く無い。だから、私が彼と関係を続ける努力をしなかったら、もしかしたら永遠にお別れになる可能性もあるのだ。
「会えない」
「どうして?」
「だって…会いたければ向こうから来てくれるはずでしょ。一度も家に戻って来ないもの…それに、お母さんが離婚したから彼も私のお兄ちゃんじゃなくなったし。馴れ馴れしい事できないよ」
私の口調はやっぱり淡々としている。
蘭は少し気持ちを落ち着けたようで、しっかりした声で言った。
「蕾らしくない!もっと私と一緒だった頃みたいに戦う気持ちを持ってよ。私、マーくんの事より、最近は蕾の方が心配で……本当だよ?」
「ありがとう、蘭」
私は蘭からの優しい言葉に素直にお礼を言い、最後に言葉を少し付け足した。
「蘭。好きな人に好かれる事と、好きな人と一緒にいられる事は当たり前じゃないからね。とてもあり得ないほどの奇跡の中にいるんだって……忘れないで」
今つかんでいる幸せを、蘭には成就させて欲しい。
自分は確かに今つらいけど、せめて蘭が幸せでいてくれたら……救われる感じがする。
「うん。それはマーくんに失恋した時に私は感じた。だからこそ、私は蕾にマーくんを諦めて欲しく無い。蕾以外の女性にマーくんをとられるのは…何故か許せないの」
真面目にそう答えた蘭の言葉を聞いて、私は思わず笑ってしまった。私にだけは渡したくないと言っていた蘭が、今はマーくんの相手は私しかあり得ないと言っている。
人間の心の変化は、本当に不思議なものだ。
「アハハ、蘭をライバルにしたら怖いからねー」
私はおちゃらけた調子でそう答えた。
「そうだよ、私を怒らせたら怖いんだから。蕾がこのまま黙ってたら、マーくんと強引に付き合ってる彼女に戦い挑んじゃうかもよ?」
こんな事を言いながらも、蘭も電話の向こうでちょっと笑っているのが分かった。
あんなにライバル心をむき出しにしあった仲なのに、私達の間に、ようやく……姉妹愛みたいなものが芽生えている感じがした。
もちろん、蘭が順調な恋愛をしているからこそのセリフだったんだろうけど、私はマーくんとの関係を応援してくれる味方いると思うだけで嬉しかった。
お父さんは明らかに浮気相手だった女性のところへ泊まりに行っている様子だ。
生活費は銀行口座に振り込まれるから、私はそれを遠慮なく食費や教材費や、たまにはマンガや雑誌を買うお金に当てていた。
家のローンはお母さんの残してくれたお金を使って、お父さんが全返済してしまった。あの貴重なお金はおじいちゃんの介護費にまわされる事はなかった。あれだけのお金を貯蓄するのに、どれだけお母さんが苦労したのか考えると、さっさと全額使って自分の負担を減らす事ばかり考えているお父さんに、憎しみが沸くようになっていた。
私が出ていけば、お父さんは浮気女とここで一緒に暮らすんだろうか。
どうでもいい。
お父さんにとって家族って何だったんだろう……って思うけど、それすらどうでも良くなった。
もう、私は何に対しても悲しみも感じなくて。水上くんが冗談を言っても笑う事もなくなった。
食欲も無くて、学校帰りにお弁当を買って帰る生活。
キッチンで料理を作っていたお母さんの後姿が思い浮かんだ。少しだけ胸に何かこみ上げてきたけど、シンとしすぎている家に一人でいる事を感じて、とたんに涙は凍結した。
ピンポーン―――― 。
めずらしく、玄関のチャイムが鳴った。
「……宅配便かな」
お母さんから、時々私宛てに田舎のお野菜とかが送られてくる。だから、今回もそういうのかと思った。
印鑑を持って、私は無言でドアを開けた。
「蕾」
そう言って目の前に立っていたのは……マーくんだった。
「物騒だろう?インターホンで確認ぐらいして出ろよ」
「宅配便かと思って」
私は呆けた顔のまま、印鑑を手にして突っ立っていた。
「父さんは?」
玄関にも電気がついてなくて、真っ暗で冷えきった廊下を見ながらマーくんはそう言った。
「帰ってこない」
「え?仕事忙しいのか?」
「違う……多分、女のところ」
私が無表情にそう言ったのを聞いて、マーくんは靴を脱ごうと体を曲げたまま動きを止めた。
「もしかして、毎日蕾一人で生活してたのか?」
マーくんが驚いたように私を見る。それに対して私はコクリと頷いた。
現状の全てを知った彼は、絶望的なため息をもらした。
「ごめん……家に顔出さないで。正直、父さんに会ったら何するか分からないと思って遠慮してたんだ」
それはそうだろう。
自分勝手な行動でお母さんを侮辱したお父さんを、マーくんが許すはずがない。実際、会ってしまえば彼は間違いなくお父さんを殴るに違いない。
「寂しかったろう……蕾」
マーくんが、ポツリとそう言った。
「色々つらかっただろう。ごめんな……放ったらかしみたいにして」
そう言って、彼は私を玄関先で力いっぱい抱きしめた。
久しぶりに聞いたマーくんの優しい声。
コートからも分かる彼の柔らかい石けんみたいな匂い。
その全てが、凍結しきっていた私の涙腺をいっきに緩めた。
「……うわぁぁぁぁぁぁぁん!」
私はマーくんの体にしがみついて、今までで一番の号急をした。
一人ぼっちで、もうこの先もずっとこのままなのかと思っていた私に、天使みたいに現れたマーくんの体を抱えながら、もう二度と離れたくない……と、心の底から思っていた。
離婚を渋っていた父も、これ以上お母さんも譲る気配が無いのが分かって、とうとう離婚届けにサインをした。
私はもうすぐ高校3年生だ。他の友達は、彼氏がどうとか、芸能人の誰それがカッコイイとか。そういう会話ばかりをしている。
私はそういう輪に全く入らなくなっていて、「明るい蕾」という印象は影をひそめてしまった。
蘭も事情はだいたい分かっているようで、私を心配して毎日メールとか電話をくれる。
また一緒に住もうと蘭は言ってくれたけど、私は蘭とはこうやって少し距離を持っていた方がうまくいくのだと確信していたから、自分は一人で大丈夫だと言い張った。
「炊事とか大変じゃない?お父さん何時頃帰ってくるの?」
「お父さん?最近は家に帰って来ないね。だから、私一人の食事くらい……どうにでもなってるよ」
私は夕飯用のカップラーメンにお湯を注ぎながら蘭の質問にそう答えた。
お母さんとの離婚がきっかけで、あの人は完全に壊れた状態になっていて、事故の事も隠している方がつらいからと言って警察に暴露した。
彼が大げさに言っていたほどの刑罰にはならなかったけど、やっぱり仕事はやりにくくなっているらしい。だから多分、近い将来お父さんは無職になる可能性も考えなければいけない。
「蕾……マーくんは?」
蘭は一番彼がどうしているのか気になっているようで、相当慎重な声をしていた。
「分からない。携帯は解約したみたいだし、私からは会いに行ってないし。ただ、離婚の話を聞いて、お母さんに一緒に暮らそうって言ったらしいね」
「それで、お母さんと暮らしてるの?」
そうだったら私も安心だったんだけど、お母さんは故郷で雇ってくれる旅館業をしている友達がいて、そこで住み込みで働いている。
息子はもう二十歳を超えた大人。
子離れの時期だし、もう誰の荷物にもなりたくない…という、お母さんのプライドがあったようだ。
「じゃあ、私達家族…見事にバラバラなんだ」
「そうだね」
私が乾いた言葉しか出さないから、蘭は電話口で泣きながらどうしてそんなに冷静なのかと聞いてくる。
どうしてだろう。
涙が、出ない。泣かせてくれる場所が無い。
私は泣く代わりに、放課後のグラウンドで気が済むまで走っている。顧問の先生に、足が壊れると注意されても、かまわずに走り続ける。
この足で少し将来を歩いてみようかと思っていたけど、そういう夢も今は抱いていない。
走る事は好きだけど、進路の選択肢からは消えた。
今の私は、高校を卒業したら夜間大学に通いながら働く事を決めている。
どうしても……将来に繋がる何か資格を取得したいのだ。高卒だけの条件で生きていくには、今の環境は厳しすぎる。
私のこういう本心は蘭には隠してあって、お父さんが私を大学まで面倒みてくれるから心配はいらないよと伝えた。
「蕾、マーくんに会いに行きなよ」
まだ泣き声のまま、蘭はそう言った。
蘭は、もう二度とマーくんとは会わないと決めているようで、彼に接触する気は全く無い。だから、私が彼と関係を続ける努力をしなかったら、もしかしたら永遠にお別れになる可能性もあるのだ。
「会えない」
「どうして?」
「だって…会いたければ向こうから来てくれるはずでしょ。一度も家に戻って来ないもの…それに、お母さんが離婚したから彼も私のお兄ちゃんじゃなくなったし。馴れ馴れしい事できないよ」
私の口調はやっぱり淡々としている。
蘭は少し気持ちを落ち着けたようで、しっかりした声で言った。
「蕾らしくない!もっと私と一緒だった頃みたいに戦う気持ちを持ってよ。私、マーくんの事より、最近は蕾の方が心配で……本当だよ?」
「ありがとう、蘭」
私は蘭からの優しい言葉に素直にお礼を言い、最後に言葉を少し付け足した。
「蘭。好きな人に好かれる事と、好きな人と一緒にいられる事は当たり前じゃないからね。とてもあり得ないほどの奇跡の中にいるんだって……忘れないで」
今つかんでいる幸せを、蘭には成就させて欲しい。
自分は確かに今つらいけど、せめて蘭が幸せでいてくれたら……救われる感じがする。
「うん。それはマーくんに失恋した時に私は感じた。だからこそ、私は蕾にマーくんを諦めて欲しく無い。蕾以外の女性にマーくんをとられるのは…何故か許せないの」
真面目にそう答えた蘭の言葉を聞いて、私は思わず笑ってしまった。私にだけは渡したくないと言っていた蘭が、今はマーくんの相手は私しかあり得ないと言っている。
人間の心の変化は、本当に不思議なものだ。
「アハハ、蘭をライバルにしたら怖いからねー」
私はおちゃらけた調子でそう答えた。
「そうだよ、私を怒らせたら怖いんだから。蕾がこのまま黙ってたら、マーくんと強引に付き合ってる彼女に戦い挑んじゃうかもよ?」
こんな事を言いながらも、蘭も電話の向こうでちょっと笑っているのが分かった。
あんなにライバル心をむき出しにしあった仲なのに、私達の間に、ようやく……姉妹愛みたいなものが芽生えている感じがした。
もちろん、蘭が順調な恋愛をしているからこそのセリフだったんだろうけど、私はマーくんとの関係を応援してくれる味方いると思うだけで嬉しかった。
お父さんは明らかに浮気相手だった女性のところへ泊まりに行っている様子だ。
生活費は銀行口座に振り込まれるから、私はそれを遠慮なく食費や教材費や、たまにはマンガや雑誌を買うお金に当てていた。
家のローンはお母さんの残してくれたお金を使って、お父さんが全返済してしまった。あの貴重なお金はおじいちゃんの介護費にまわされる事はなかった。あれだけのお金を貯蓄するのに、どれだけお母さんが苦労したのか考えると、さっさと全額使って自分の負担を減らす事ばかり考えているお父さんに、憎しみが沸くようになっていた。
私が出ていけば、お父さんは浮気女とここで一緒に暮らすんだろうか。
どうでもいい。
お父さんにとって家族って何だったんだろう……って思うけど、それすらどうでも良くなった。
もう、私は何に対しても悲しみも感じなくて。水上くんが冗談を言っても笑う事もなくなった。
食欲も無くて、学校帰りにお弁当を買って帰る生活。
キッチンで料理を作っていたお母さんの後姿が思い浮かんだ。少しだけ胸に何かこみ上げてきたけど、シンとしすぎている家に一人でいる事を感じて、とたんに涙は凍結した。
ピンポーン―――― 。
めずらしく、玄関のチャイムが鳴った。
「……宅配便かな」
お母さんから、時々私宛てに田舎のお野菜とかが送られてくる。だから、今回もそういうのかと思った。
印鑑を持って、私は無言でドアを開けた。
「蕾」
そう言って目の前に立っていたのは……マーくんだった。
「物騒だろう?インターホンで確認ぐらいして出ろよ」
「宅配便かと思って」
私は呆けた顔のまま、印鑑を手にして突っ立っていた。
「父さんは?」
玄関にも電気がついてなくて、真っ暗で冷えきった廊下を見ながらマーくんはそう言った。
「帰ってこない」
「え?仕事忙しいのか?」
「違う……多分、女のところ」
私が無表情にそう言ったのを聞いて、マーくんは靴を脱ごうと体を曲げたまま動きを止めた。
「もしかして、毎日蕾一人で生活してたのか?」
マーくんが驚いたように私を見る。それに対して私はコクリと頷いた。
現状の全てを知った彼は、絶望的なため息をもらした。
「ごめん……家に顔出さないで。正直、父さんに会ったら何するか分からないと思って遠慮してたんだ」
それはそうだろう。
自分勝手な行動でお母さんを侮辱したお父さんを、マーくんが許すはずがない。実際、会ってしまえば彼は間違いなくお父さんを殴るに違いない。
「寂しかったろう……蕾」
マーくんが、ポツリとそう言った。
「色々つらかっただろう。ごめんな……放ったらかしみたいにして」
そう言って、彼は私を玄関先で力いっぱい抱きしめた。
久しぶりに聞いたマーくんの優しい声。
コートからも分かる彼の柔らかい石けんみたいな匂い。
その全てが、凍結しきっていた私の涙腺をいっきに緩めた。
「……うわぁぁぁぁぁぁぁん!」
私はマーくんの体にしがみついて、今までで一番の号急をした。
一人ぼっちで、もうこの先もずっとこのままなのかと思っていた私に、天使みたいに現れたマーくんの体を抱えながら、もう二度と離れたくない……と、心の底から思っていた。
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