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鮮やかと見間違える程に美しく、
鮮やかと見間違える程に美しく、#01
しおりを挟むとある屋敷の一室――。
「ねぇ、その話本当?」
「……はい。見回りの者が、浪人達が話しているのを聞いたそうです」
「ふぅん……ねぇ、雅。どう思う?」
長い髪を器用に編み下ろし、女性と見紛う程美しい男が、報告に来た配下の言葉に眉を顰め、隣に座る短髪で明朗快活そうな男――雅に、意見を乞う。
「うーん。正直、これだけの情報じゃ信憑性に欠ける部分はあるけど、それが事実だったら、早めになんとかしないと、まずい事になり兼ねないよ、奏」
髪の長い男――奏は、何かを思案するように少し間を開けて返事を返す。
「……そうね」
「あっ、周防家って数年前、うちと取引あったとこだよ!」
「……そうだったっけ? あー……あったかもしれない」
「あったよ!」
「うおっほん!!」
二人の独特な空気間に飲まれまいと、配下の男は咳払いをして、話題を戻す。
「あ、あの……。それで、一体如何しましょう?」
「ふふっ、ごめんね。そうね……、伊吹呼んでもらえる?」
「承知いたしました」
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