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モースバーグ国横断、1/3の夢旅人
299.1/3の夢旅人 其の十
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※ 9/24更新分ですが、更新時間に通知になっていませんでした。
※ 今回更新分は、前半が9/24更新分と被っています。
※ しおりをつけていただいている方も居ますので、9/24更新分は、次回更新の際に削除します。詳しくは、近況ボードで。
**************
子爵夫人から投げられた疑問。
目を閉じて、自分の中を探る。
魔力を巡らせても、自分以外のモノは、3人のモノだけで。それ以外は感じ取れなかった。
これにより、違いがはっきり分かってくる。
多分・・・だけど。
「・・・いぇ。感じ取れません。ですが、皆さまから見てどうでしょうか?この件に関しては、いまいち自分の感覚に自信が持てないので。」
そもそもが、身体のあちこちに青痣作っても気づかない、鈍感で大雑把な私に、些細に付いた魔力感知ができているのか。自信がなくなる。
ちらっと子爵夫人を見ると、軽く首を振って答えてくれた。
「いいえ、付いていないわ。ね?貴方。ダーヴィ。」
「うん、大丈夫。付いていないねぇ。」
「はい。問題ないかと。」
3人から、付いていないとお墨付きをもらい、こーくん達を振り返る。
彼らも、何処か安心したような表情で、此方を見ていた。
それで、漸く確証する。
「分かりました。私自身と彼ら3人の魔力の感じ方と、メイア様始め皆様の魔力の感じ方なんですが、香りの有無が決定打かと。」
「香り?」
「はい。私の魔力の感じ方は、物理的圧と言うよりは、肌感、質感みたいな感覚なんですけど。私に付いている3人の魔力には、それにプラスして、それぞれに香りが有るんです。」
「香り、ねぇ?」
「ね、リン。どんな風に匂うの?」
首を傾げる子爵夫人に被せるように、こーくんが聞いてくる。
「ん、とね。こーくんのはミントとシトラスみたいな爽やか系、カン君のは果物が何個も合わさったようなトロピカルジュースみたいな甘い系、ファーマスさんのは芳醇なエスプレッソにバニラみたいな大人系・・・かな?質感もそれぞれだし。」
「へぇ・・・自分の魔力をそんな風に感じたことはないから、不思議。で、父上達には匂いを感じないの?」
「うん。全く。質感のみかな?だから、繋がる相手にのみ、香りを感じるのかなぁって。」
「そっか。なら、大丈夫そうだねー。もし匂う人が現れたら、全力排除すれば良いんだから。」
「え?」
なんか、笑顔でおっかないこと言ってない?
「あ、コウさん大丈夫。とりあえず、今よりリンさんの放出魔力ば抑える魔道具出来そうなんで。極力変なの寄ってくるのは減らせるかと。」
「流石、『黒持ち』魔工技師。何でもアリだね。」
「完成にはちょっと時間もらいますけど、王都に着くまでには、出来上がります。」
「なら良し。」
ん、と、満足そうに頷くこーくん。
ちょっと待て。
「・・・これ以上、古代の遺物の大安売りはせんでいいっちゅーのに。」
「大丈夫。リンさん専用だから。」
「そうだね。盗んだ所で、持ち主固定なら使えないか。」
「何とか、盗まれたら消滅する術式組めんかなと思ってるんですけどね?」
「それより、手元に戻る方が、イメージしやすくない?」
「あー、場所転移ですか?そういや、やったことないなぁ?できるのかなぁ?」
「アンタ達、どんなトンデモ会話してるのよ。」
子爵夫人が呆れたように呟いた。
見ると、子爵もダーヴィさんも頷いてる。
ファーマスさんは若干呆れ顔。
「それはそうと、リンさんが私たちに魔力譲渡は試さなくて良いのかな?」
「あ。」
「「え゛?」」
「ん?」
子爵の問いかけに、あー、逆検証も必要かなぁ?
と思ったら、カン君とファーマスさんが、すんごい顔した。
え?どしたの?
「あー・・・それは、やんなくてもいーんじゃないっスかねぇ・・・」
「あぁ・・・どーしてもってんなら止めないが。」
苦虫を噛み潰したような歯切れの悪さで、2人とも顰めっ面をする。
首を傾げていると、溜息をつきながら、ファーマスさんが口を開いた。
「リンの[生活魔法]は、ある意味武器だぞ?実際に、お前はそれを使って、破落戸供を仕留めたんだろうが。それに・・・あの破落戸供に魔力が付いてる訳じゃねぇだろ?・・・だから、なぁ、それで分かってんだから、やる必要は無くないか?」
「そっか・・・」
・・・ん、まぁ。確かにそうか。
言われれば、そんなような気もする。
顰めっ面のまま、ファーマスさんが告げた言葉になんとなく同意。
ふむ、と腕を組んだ私の横で、子爵夫人が、首を傾げた。
「あら。 だって、破落戸は犯罪者なのよね?そこに、リンさんの正の感情は働かないのだから、付かなくて当然では無くて?」
「そう言われれば、そうだよね。」
その言葉に、それもそうかと頷くこーくんに、再度固まるファーマスさんとカン君。
ある種両極端な反応に、チェスター子爵夫妻は、怪訝そうな表情を浮かべた。
私も、検証は必要かと思ったけど。
そんな拒否的な2人の様子を見て、ちょっと不安になる。
「あー・・・やっといた方がいいって言うなら、止めませんが・・・」
すんごい歯切れの悪いカン君。
それに続くファーマスさんは、まるで強い魔獣を相手にするような真剣な顔をして、私に近寄り、肩を掴んで諭してきた。
「リン、お前・・・魔力量は極力抑えろよ?」
「・・・分かりました?」
「ファーマス様?魔力量抑えてしまっては、検証にならないのではなくて?」
首を傾げた子爵夫人をギロと睨み、ファーマスさんが告げる。
「朝飯中に説明しただろ。コイツの[生活魔法]はヤバイって。魔力量を抑えた状態のコイツの[生活魔法]を喰らって大丈夫なら、魔力量を増やしてみたらいい。俺が提案するのはそれまでだ。それでもなお、最初から普通にすると言うなら止めんが・・・どうなっても知らんぞ?」
子爵夫人を睨んだまま、突き放すような口調のファーマスさん。
私が目にしてきた2人の関係性からは、想像できないくらいの厳しい顔だ。
う、とたじろぐ子爵夫人。
背後からそれを支えたチェスター子爵が、穏やかな表情のまま、ファーマスさんを見据えた。
「貴方がどういった点を心配しているのか・・・分かるような気もしますが。それでも、検証は必要かと。言われる通り、威力は抑えめでお願いしますね?」
チェスター子爵は、それ以上引かない、といった様子で、ファーマスさんとわたしを見つめる。
「わかりました。では、威力は弱めでやってみます・・・メイア様だけですか?」
「私にもお願いできるかな?危険性というなら、メイアだけに任せ切るわけにもいかないかな?いっぺんにかけてもらおうか。」
「あー・・・知らねぇぞ?まぁ、今日は休日だし、執務が休みなんだったんなら良いかぁ・・・」
ニコニコ、ふんわりと押しの強い チェスター子爵に、ファーマスさんは苦笑いを浮かべ、場を明け渡す。
「え?父上まで・・・そう言われれば、僕もリンの[生活魔法]貰ったことない。一緒に、ダメ?」
「ダメだ。」「ダメっス。」
「なんで?」
「見てりゃわかる。お前は旅にでてからにしろ。」
近寄ろうとしたこーくんの首根っこを掴んで、離れていくファーマスさん。
カン君も部屋の隅へと離れていく。
あー、うん。
そーかぁ。その心配かぁ。
2人の過剰なまでの心配に、オチが見えた気がしたよ。
「じゃ、やってみましょう?」
子爵夫人の促しに、私は軽く息を吐いてから、チェスター子爵夫妻が差し出した手に軽く触れ、なるべく弱く魔力を吐き出すように言葉を紡ぐ。
「【 乾燥 】」
※ 今回更新分は、前半が9/24更新分と被っています。
※ しおりをつけていただいている方も居ますので、9/24更新分は、次回更新の際に削除します。詳しくは、近況ボードで。
**************
子爵夫人から投げられた疑問。
目を閉じて、自分の中を探る。
魔力を巡らせても、自分以外のモノは、3人のモノだけで。それ以外は感じ取れなかった。
これにより、違いがはっきり分かってくる。
多分・・・だけど。
「・・・いぇ。感じ取れません。ですが、皆さまから見てどうでしょうか?この件に関しては、いまいち自分の感覚に自信が持てないので。」
そもそもが、身体のあちこちに青痣作っても気づかない、鈍感で大雑把な私に、些細に付いた魔力感知ができているのか。自信がなくなる。
ちらっと子爵夫人を見ると、軽く首を振って答えてくれた。
「いいえ、付いていないわ。ね?貴方。ダーヴィ。」
「うん、大丈夫。付いていないねぇ。」
「はい。問題ないかと。」
3人から、付いていないとお墨付きをもらい、こーくん達を振り返る。
彼らも、何処か安心したような表情で、此方を見ていた。
それで、漸く確証する。
「分かりました。私自身と彼ら3人の魔力の感じ方と、メイア様始め皆様の魔力の感じ方なんですが、香りの有無が決定打かと。」
「香り?」
「はい。私の魔力の感じ方は、物理的圧と言うよりは、肌感、質感みたいな感覚なんですけど。私に付いている3人の魔力には、それにプラスして、それぞれに香りが有るんです。」
「香り、ねぇ?」
「ね、リン。どんな風に匂うの?」
首を傾げる子爵夫人に被せるように、こーくんが聞いてくる。
「ん、とね。こーくんのはミントとシトラスみたいな爽やか系、カン君のは果物が何個も合わさったようなトロピカルジュースみたいな甘い系、ファーマスさんのは芳醇なエスプレッソにバニラみたいな大人系・・・かな?質感もそれぞれだし。」
「へぇ・・・自分の魔力をそんな風に感じたことはないから、不思議。で、父上達には匂いを感じないの?」
「うん。全く。質感のみかな?だから、繋がる相手にのみ、香りを感じるのかなぁって。」
「そっか。なら、大丈夫そうだねー。もし匂う人が現れたら、全力排除すれば良いんだから。」
「え?」
なんか、笑顔でおっかないこと言ってない?
「あ、コウさん大丈夫。とりあえず、今よりリンさんの放出魔力ば抑える魔道具出来そうなんで。極力変なの寄ってくるのは減らせるかと。」
「流石、『黒持ち』魔工技師。何でもアリだね。」
「完成にはちょっと時間もらいますけど、王都に着くまでには、出来上がります。」
「なら良し。」
ん、と、満足そうに頷くこーくん。
ちょっと待て。
「・・・これ以上、古代の遺物の大安売りはせんでいいっちゅーのに。」
「大丈夫。リンさん専用だから。」
「そうだね。盗んだ所で、持ち主固定なら使えないか。」
「何とか、盗まれたら消滅する術式組めんかなと思ってるんですけどね?」
「それより、手元に戻る方が、イメージしやすくない?」
「あー、場所転移ですか?そういや、やったことないなぁ?できるのかなぁ?」
「アンタ達、どんなトンデモ会話してるのよ。」
子爵夫人が呆れたように呟いた。
見ると、子爵もダーヴィさんも頷いてる。
ファーマスさんは若干呆れ顔。
「それはそうと、リンさんが私たちに魔力譲渡は試さなくて良いのかな?」
「あ。」
「「え゛?」」
「ん?」
子爵の問いかけに、あー、逆検証も必要かなぁ?
と思ったら、カン君とファーマスさんが、すんごい顔した。
え?どしたの?
「あー・・・それは、やんなくてもいーんじゃないっスかねぇ・・・」
「あぁ・・・どーしてもってんなら止めないが。」
苦虫を噛み潰したような歯切れの悪さで、2人とも顰めっ面をする。
首を傾げていると、溜息をつきながら、ファーマスさんが口を開いた。
「リンの[生活魔法]は、ある意味武器だぞ?実際に、お前はそれを使って、破落戸供を仕留めたんだろうが。それに・・・あの破落戸供に魔力が付いてる訳じゃねぇだろ?・・・だから、なぁ、それで分かってんだから、やる必要は無くないか?」
「そっか・・・」
・・・ん、まぁ。確かにそうか。
言われれば、そんなような気もする。
顰めっ面のまま、ファーマスさんが告げた言葉になんとなく同意。
ふむ、と腕を組んだ私の横で、子爵夫人が、首を傾げた。
「あら。 だって、破落戸は犯罪者なのよね?そこに、リンさんの正の感情は働かないのだから、付かなくて当然では無くて?」
「そう言われれば、そうだよね。」
その言葉に、それもそうかと頷くこーくんに、再度固まるファーマスさんとカン君。
ある種両極端な反応に、チェスター子爵夫妻は、怪訝そうな表情を浮かべた。
私も、検証は必要かと思ったけど。
そんな拒否的な2人の様子を見て、ちょっと不安になる。
「あー・・・やっといた方がいいって言うなら、止めませんが・・・」
すんごい歯切れの悪いカン君。
それに続くファーマスさんは、まるで強い魔獣を相手にするような真剣な顔をして、私に近寄り、肩を掴んで諭してきた。
「リン、お前・・・魔力量は極力抑えろよ?」
「・・・分かりました?」
「ファーマス様?魔力量抑えてしまっては、検証にならないのではなくて?」
首を傾げた子爵夫人をギロと睨み、ファーマスさんが告げる。
「朝飯中に説明しただろ。コイツの[生活魔法]はヤバイって。魔力量を抑えた状態のコイツの[生活魔法]を喰らって大丈夫なら、魔力量を増やしてみたらいい。俺が提案するのはそれまでだ。それでもなお、最初から普通にすると言うなら止めんが・・・どうなっても知らんぞ?」
子爵夫人を睨んだまま、突き放すような口調のファーマスさん。
私が目にしてきた2人の関係性からは、想像できないくらいの厳しい顔だ。
う、とたじろぐ子爵夫人。
背後からそれを支えたチェスター子爵が、穏やかな表情のまま、ファーマスさんを見据えた。
「貴方がどういった点を心配しているのか・・・分かるような気もしますが。それでも、検証は必要かと。言われる通り、威力は抑えめでお願いしますね?」
チェスター子爵は、それ以上引かない、といった様子で、ファーマスさんとわたしを見つめる。
「わかりました。では、威力は弱めでやってみます・・・メイア様だけですか?」
「私にもお願いできるかな?危険性というなら、メイアだけに任せ切るわけにもいかないかな?いっぺんにかけてもらおうか。」
「あー・・・知らねぇぞ?まぁ、今日は休日だし、執務が休みなんだったんなら良いかぁ・・・」
ニコニコ、ふんわりと押しの強い チェスター子爵に、ファーマスさんは苦笑いを浮かべ、場を明け渡す。
「え?父上まで・・・そう言われれば、僕もリンの[生活魔法]貰ったことない。一緒に、ダメ?」
「ダメだ。」「ダメっス。」
「なんで?」
「見てりゃわかる。お前は旅にでてからにしろ。」
近寄ろうとしたこーくんの首根っこを掴んで、離れていくファーマスさん。
カン君も部屋の隅へと離れていく。
あー、うん。
そーかぁ。その心配かぁ。
2人の過剰なまでの心配に、オチが見えた気がしたよ。
「じゃ、やってみましょう?」
子爵夫人の促しに、私は軽く息を吐いてから、チェスター子爵夫妻が差し出した手に軽く触れ、なるべく弱く魔力を吐き出すように言葉を紡ぐ。
「【 乾燥 】」
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