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【IF】 We love you ,OK【R18】

Be somebody *

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※ コウ視点。病み気味です。


**************



『コウ、すまない。俺は・・・』


ふと、ファーマスの、苦悶する表情を思い出す。


この世界でやっと鈴を見つけ。
抑えきれず唇を勝手に奪った時、強くファーマスの魔力を感じた。


ーーーあぁ、彼に抱かれてしまったのか。


即座に分かってしまった。

珍しく、彼からの頼み事。
『黒持ち』2人の後見として、パーティーを組む事を求められたあの時。
『リン』と言う女性の事を話す彼の目は、何よりも優しい眼差しで。
大事な人なのだろうと察しはついていた。


ーーー それが鈴だったなんて。


彼はあまりにも、彼女の好みにマッチしすぎていて。
そんな男に、魔力残滓がつくほどに愛されたのかと思うと、嫉妬で狂いそうになった。

彼女の前では、転生して変わってしまった容姿は意味をなさない。
多くの女性にウケるイケメン面も、彼女の好みでなければ意味がない。


ファーマスからは、自分の前世が鈴の夫であると明かした後、謝られてしまった。

彼女を愛してしまったこと。
この世界で若返ってしまった彼女の、初めてを散らしたこと。

話を聞かされ。
胸の奥が、どす黒く渦巻いていった。

こんな感情を持つのはお門違いだと分かっている。

タイミングが遅かった。

・・・鈴なのかも、と思った時に、ニースの森に逢いにきていたら、彼女をまた、手に入れられただろうか。

ファーマスに惹かれていた彼女を、この手に閉じ込めてしまえただろうか。

そんなこと、無理だと分かっている。
それでもなお、浅ましく彼女を求めてしまう。


前の世界で、鈴が甘えられるのは自分だけだった。
それは、優越感であり、独占欲であり。己の渇望が満たされていた。

共依存、だったのだろう。

自分が消えた事で、心を閉ざすなんて思ってもみなかった。
誰にも、自分の本心を晒すことなく、茶化して、乗り切って。
甘えられそうな相手からも、意図的に離れて。

・・・誰よりも優しくて、甘えたがりの彼女を苦しめたのは自分だ。


ファーマスには、仕様がない事だと、寧ろ鈴を守ってくれた事に感謝すると。

ーーー 強がってみせた。

寂しい思いを抱えて、壊れそうになっていた彼女の心を繋ぎとめて居たのは、紛れもなくファーマスだったから。



今この腕の中に居る彼女を守る為に、自分が出来ることは何か。

彼女の理解者を作ること。

ファーマスの後ろ盾、そして自分。
この世界で生きていくには申し分ない。

でも。
強制的にあちらの世界に戻されてしまったら?
彼女の側に誰が居れる?

こんな事を考えつく事自体、自分は狂ってしまって居るのかもしれない。

たとえ、鈴に恨まれても、嫌われても。

ーーー 自分と離れた時の保険をかけたい。

任せられるのか、自分の目で確認したい。自分じゃ無い誰かと乱れるならば、それを。


だから。

ーーー カンを巻きこむ事にした。


悪魔と、鬼畜と、言われようとも、
僕は、誰よりも、彼女を愛しているんだ。




***



ベッドサイドに腰掛け、サラシも下履きも脱がせた鈴の身体を持ち上げると、背後から抱きとめる。

熱を帯びた身体はくたりと自分に寄りかかっている。


「んにゃぁ・・・」


背後から手を伸ばし胸を弄ると、甘く高い猫のような鳴き声をあげ、ぴくんと彼女の身体が跳ねる。


「いゃぁ・・・」


そのまま脚を開き、身体を開かせていく。
開いた根元から、くちゅと音を立てて、蜜が溢れ出た。

肩越しに覗くと、熱り勃つ分身に擦り寄るように、彼女の秘部が触れている。


「ね、鈴。もっと奥でイかせてあげる。・・・僕を君の中に入れて?」


惚けた表情のまま、彼女は、コクリと頷いた。
彼女の身体を起こし、先端を蜜壷の入り口へ当てがい、滾る分身を背後から彼女の中に埋めていく。


「ぃあぁぁん・・・おっきぃ・・・」


刺激を逃がそうと仰け反る彼女の喉奥から、普段は聴くことの出来ない甘ったるい嬌声が漏れ、理性を焼き切っていく。

ぐちゅぐちゅと音を立てながら、分身は肉壁をこじ開けていく。
押し進める度に、適度に締め付けられ、心地よい温もりに包まれる。


「んぁぁぁっ!」


ある一点を通り過ぎた途端、彼女の身体が細かく震え、一段と高い嬌声が上がった。
その途端、ぶわ、と、甘くスパイシーな香りが撒き散らされる。ヘタな媚薬よりも官能を刺激する香り。
花開いたばかりの、パリルウッドのような香りに、一瞬頭がくらくらする。


「動くね。」

「ちょっと、まってぇっっ、イってるの・・・やぁっ!」


仰け反る事で、形の良い彼女の胸が突き出され、ぷるぷると震える。

ーーー絶景。

このまま掴んで、揉みしだいても良いのだけれど、月に照らされ震える白い乳房があまりに綺麗で、そのままにしていたくなる。
彼女の両腕を、後ろ手にして上半身を固定してから、腰の動きを増していく。
ぐちゅん、と卑猥な音を立てて、分身は彼女の蜜壷への出入りを行う。


「みゃぁぁぁっん」


奥で感じて、イクまでの高まりは、猫のような嬌声を上げる。
昔から、変わらない。

この姿を、無理矢理・・・


「ねぇ、鈴・・・」

「ふにゃぁ?」


肩からうなじへ、そして耳後ろまで舌を這わせ、耳朶に口付ける。


ーーーもうすぐ、カンが帰ってくるよ。


耳元で囁いた自分の顔を見る鈴の顔が、驚愕するのと。

ドアがノックされたのは一緒だった。


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