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【IF】望月【R18】
華火 *
しおりを挟む入れると言われたが、まだ焦らされている。
蜜壷に入る指は何本になっているかもわからず。股間に彼の顔がうずめられ、舌での刺激が与えられる。
ぐち、くちゅ、と音を立て激しく指が蠢く。合わせて淫部に舌が這い、時折じゅると音を立てて、愛液を吸われる。
堪らず下を見ると、舌で陰核をグリグリと刺激しながら、赤い目が射抜くようにこちらを覗き見ていた。
その様子に背筋がぞくりと騒めく。
「いやぁっっ」
思わず拘束から逃れようと仰け反る。
その姿勢は逆に淫部を彼の前に差し出すような形になってしまった。
途端に、指の動きが激しくなり、陰核に歯を立てられた。
「ひゃぁぁぁんっ!だめぇっイクっんんっ!!」
体中が突っ張り、痙攣する。
くた、と力が抜け、上がった息が治らない。
「ん、イイとこばっかりだな?そろそろ解れてきた、な。」
ちゅぽ、と蜜壷に入っていた指が抜かれる。
圧迫していた刺激が無くなり、下腹部がきゅ、と切なくなる。
「そんな、物欲しい顔すんな。ちょっとだけ、準備、な?」
「じゅ、んび?」
絶え絶えの息で尋ねる。
彼は見覚えのある瓶を取り出すと、ふたを開け、手に液を垂らした。
「ひゃぅんっ」
ひんやりした刺激が蜜壷に入ってくる。
くち、ぐちゅ、と液を塗りこめるように指が動いた。
その指はすぐに引き抜かれる。
再度彼は瓶の液を手に取り、反り立つ自身の剛直へも塗りこめる。
「それ・・・」
「ん?これか?レザ特製の傷回復特化のポーションだ。粘度があるからローション代わりなのと、効くかわからんが、これからの痛み対策に、な。」
そう言って、残りの液を口に含むと、私の唇と合わせ、喉奥に流し込んだ。
甘い果実酒のような香りが広がる。
「あ・・・はぁん。」
「いっぱい喘いでいいように、飲んどこうな。」
頭を撫で、首筋を舌でなぞり、乳首を食む。
この人は、なんでこんなに優しくしてくれるんだろう。
夢の中に居るみたいに。
ふわふわしている頭では、思考が追いつかない。
与えられる快楽に溺れないようにするだけで精一杯だ。
「じゃぁ、いくな?」
その声を合図に、蜜壷の入り口に、剛直の先端が合わせられた。
ぐちゅり、と、音を立て、指よりも重く大きな質量体が身体の中を割り込んでくる。
「あ・・・ぁ、」
あまりの圧迫感に、息が詰まりそうになる。
はくはくと顎が動き、空気を取り入れようとするが、うまく出来ない。
ぎゅぅ、と目をつぶり、全身が硬直してしまう。
すると、剛直の進みが一旦止まり。
ぐぽ、と少し引き抜かれる。
「力入れてると痛いぞ?深呼吸、出来るか?そう、ゆっくり・・・」
はっ、はっ、と浅い呼吸が、彼の声かけで次第に落ちついてくる。
はー、はー、と深呼吸をしていると、耳朶を食まれた。
「あぁんっ!?」
思ってもいなかった刺激に、思わず嬌声を上げてしまう。
剛直を浅めに入れたまま、彼は優しく胸を愛撫し、耳に舌を這わせてきた。
ぺちゃ、ぬちゃ、と頭の奥に響くような音を立てて、耳が責められる。
びくっ、と身体が反応した所で、両胸の頂きを摘まれた。
「んっあぁぁんっ・・・やぁんっ!」
仰け反るようにして嬌声を上げたその隙に、剛直が蜜壷の奥へ割り込んできた。
「ぃやぁぁっ」
「ん、少し進んだな。」
また耳朶を食みながら、彼が呟く。
またその位置のままで動かさず、今度は乳首を食み始めた。
扱くように唇で吸われ、ねっとりと舌で舐られる。
ちゅぱ、ぢゅる、と静かな室内に、身体に吸い付く音が響き渡っていく。
蜜壷の異物感の意識が、胸の刺激へ持っていかれる。
「し、しょぉ・・・」
「・・・リン、名前呼んでくれないか?」
乳首から口を離し、彼は私の顔を覗き込む。
何かを我慢するような、切なそうな顔。
「・・・ふぁ、ます、さん?」
「ん・・・」
私が枯れた声で呼ぶと、眉尻が下がり、蕩けそうな程の笑みを浮かべてくれた。
その微笑みが嬉しくなり、彼の両頬に手を添える。
「ふぁーます、さん。」
「あぁ。」
「きす、して、ほしい・・・です。」
「・・・わかった。」
彼は微笑んだまま、コツ、と額を合わせたあと、ペロリと私の唇を舐め、舌を合わせる様なキスをくれた。
頭を抱え混むようにし、何度も角度を変えて唇を合わせる。
はぁ、はぁ、と息が上がるのに、幸せで何度も求めてしまう。
ひとしきり甘く啄ばまれ、彼の顔が、す、と離れていく。
「リン・・・」
「ふぁい?」
「『ゴメンな』」
苦しそうに呟いた彼の姿に、黒髪の懐かしい『彼』 の姿が重なる。
姿も声も何もかも違うのに。
雰囲気と仕草が重なった。
幸せだった記憶と。
失った切なさと。
また与えられる喜びと。
ポロポロと、涙が溢れ出る。
その刹那。
ドチュ、という音と共に、最奥まで穿たれた。
「・・・か、はぁっ。」
太く長い剛直に、身体の奥深くを抉られる。
剛直は蜜壷の中で質量を増し、息が止まりそうになる。
「ふ、ん・・・全部、入った。」
「んあぁぁっ」
グリ、と最後の一押しで、彼の肌が陰核を刺激し、私の身体は電流が流れたように痙攣する。
目の前がチカチカと白く光った。
「んくっ・・・入れただけでイっちまったか。ナカ痙攣して、締め付けられる。リン・・・気持ち、イイ、ぞ。」
甘い声が降ってくる。
目の前のチカチカと、身体のナカの圧倒的存在感に頭は真っ白で、何も答えられない。
「痛いか?」
心配そうに、赤茶の瞳が覗き込んでくる。
私はふるふると、首を横に振る。
圧迫感は物凄いが、傷つくような痛みは感じられなかった。
「だい、じょぶ、、、です。ふぁーますさん、ぎゅってして・・・」
縋るように両手を広げると、困ったような顔をしてから、逞しい体躯に囲ってくれた。
スリスリと、彼の首元に頭を擦り付け、カナルの香りに混ざる、強い雄の匂いを胸いっぱいに吸い込む。
「そんな、蕩けた可愛い顔を見たら、止まンなくなる・・・ヒドイこと沢山しちまいそうだ。」
「ふぁぃ・・・いっぱい、してください・・・」
「馬鹿やろ・・・煽るなっ」
「はぁん、またおっきくぅ・・・」
私のナカの彼の分身は、また硬く大きく膨らんだ気がした。
「くっ・・・動く、ぞ。」
「ひゃぁぃっ?あっっあぁーーーーっ!」
ぐちょ、と剛直が引き抜かれたと思ったら、一気に腰を打ち付けられる。
ぱちゅん、ばちゅんっっ・・・
彼の腰がリズミカルにグラインドし、激しい水音と嬌声が響き渡る。
時に浅く、時に深く抉りつける。
「ひぃんっ!あァんっ!!」
「あーーっ、くっそっ。具合良すぎ、だろっ!」
止めらんねぇ、と低い声で耳元で唸られ、身体の奥底がきゅぅ、と締まる。
「こらっ、締め、るな!出ちまうっ!」
「イっ・・・くぅん・・・っ!!」
ドクッ、と打ち付けられた拍子に、剛直から欲が放たれる。
彼の首筋にしがみつき、身体の奥底で脈打つ温もりを感じながら、意識を飛ばした。
**************
※という訳で、華火、でした。
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