18 / 40
17
しおりを挟むいつの間にか黒い影もなくなって、ブラッド様の瞳はいつもの綺麗な赤に戻っていた。
「よかったですわ、、。それにしてもブラッド様はいつ見ても素敵ですわね、、。」
安心して抱きしめられているのも忘れ、彼の顔を見ながらポッと頬が染まり、思ったことがそのまま口に出てしまっていた。
「「・・・・・。」」
「「・・え??」」
「あの、えと、、すみません、また口に出てしまいました!!」
顔を真っ赤にして慌てて謝罪すると
フッ
「リシェ、君は本当に可愛いな」
「・・・。ほぇ??」
ブ、ブラッド様が笑った!??しかもとても優しい笑顔ですわ?!!!こんな至近距離で見てもいいんですの?!!
「なんだ??その顔は」
「え!!いえ、あの、、ブラッド様の好みのタイプとは似ても似つかないし、、そ、それに、、今思えばブラッド様にはお、、お、想い人が、、、。そ、そうですわ、、ブラッド様には想い人が、、ふっん、、ヒクッ」
想い人のことを思い出して今度は私の涙が止まらなくなってしまった。
「お、おい、何故泣いている!それに好みのタイプ??想い人とは誰のことだ??」
「え??そ、それは、、物静かでブラッド様を追いかけまわさずに、お喋りじゃなくて、小動物のような女性で、髪色は暖色系がタイプだと、、。」
「そのこと、、誰が君に教えたんだ??」
な、なんかまた怒っていらっしゃる??そ、それに、、ち、近いですわ?!!私の心臓は大丈夫かしら?!!
「その、、ショーント殿下が、、前に聞いたと、、。それを私がお願いして教えてもらって、、。」
チラッとブラッド様を見ると笑っていた。
でもさっき見せてくれた優しい笑顔とは違って、笑っているのに目が笑っていませんわ?!!
(あいつか。)
「君はいつの間に殿下と話していたんだ??私以外の男と話すなんてだめだろ?」
「は、はい!!気をつけますっ!!ハッ!!じゃなくて、あ、あの!!ち、、近いんですの!!先程から!!」
「え??」
私は先程からずっと全身真っ赤ですのよ!!
「し、、っ」
「し??」
「心臓がもちませんの!!」
私はプルプル震えて、せっかく止まったばかりなのにまた涙目になってしまいました。
「はぁ」
ブラッド様がため息を!!もしかして、また呆れられてしまったかしら、、。
「あの、ブラッ、、」
チュッ
え???今何が、、。おでこに何か触れたような、、。
「私を殺す気か??」
と言っていつものように私を睨んできました。
ま、、まさか!!
「わ、私のおでこにブラッド様の素敵な唇が触れたのですか?!!」
真っ赤だったのが、さらに真っ赤になって湯気が出てきそうです。
それに、、
「きょ、、」
「きょ??」
「今日も今日とてブラッド様が素敵すぎますわ、、。」
そう言って私はブラッド様の腕の中て気を失ってしまいました。
「リッ、リシェ?!!」
「ブラッド様はどれだけ私を好きにさせれば気がすむのかしら、、。はぁ本当に罪作りな男とはまさに、、彼のことを言うの、、だ、わ、、。」
気を失いながらも、こんなことを言っていたとはまったく知らないリシェルであった。
フッ
「それはこちらのセリフだ」
(はぁ、、ちゃんと話をしたかったんだが、これじゃ無理そうだな)
「よかったですわ、、。それにしてもブラッド様はいつ見ても素敵ですわね、、。」
安心して抱きしめられているのも忘れ、彼の顔を見ながらポッと頬が染まり、思ったことがそのまま口に出てしまっていた。
「「・・・・・。」」
「「・・え??」」
「あの、えと、、すみません、また口に出てしまいました!!」
顔を真っ赤にして慌てて謝罪すると
フッ
「リシェ、君は本当に可愛いな」
「・・・。ほぇ??」
ブ、ブラッド様が笑った!??しかもとても優しい笑顔ですわ?!!!こんな至近距離で見てもいいんですの?!!
「なんだ??その顔は」
「え!!いえ、あの、、ブラッド様の好みのタイプとは似ても似つかないし、、そ、それに、、今思えばブラッド様にはお、、お、想い人が、、、。そ、そうですわ、、ブラッド様には想い人が、、ふっん、、ヒクッ」
想い人のことを思い出して今度は私の涙が止まらなくなってしまった。
「お、おい、何故泣いている!それに好みのタイプ??想い人とは誰のことだ??」
「え??そ、それは、、物静かでブラッド様を追いかけまわさずに、お喋りじゃなくて、小動物のような女性で、髪色は暖色系がタイプだと、、。」
「そのこと、、誰が君に教えたんだ??」
な、なんかまた怒っていらっしゃる??そ、それに、、ち、近いですわ?!!私の心臓は大丈夫かしら?!!
「その、、ショーント殿下が、、前に聞いたと、、。それを私がお願いして教えてもらって、、。」
チラッとブラッド様を見ると笑っていた。
でもさっき見せてくれた優しい笑顔とは違って、笑っているのに目が笑っていませんわ?!!
(あいつか。)
「君はいつの間に殿下と話していたんだ??私以外の男と話すなんてだめだろ?」
「は、はい!!気をつけますっ!!ハッ!!じゃなくて、あ、あの!!ち、、近いんですの!!先程から!!」
「え??」
私は先程からずっと全身真っ赤ですのよ!!
「し、、っ」
「し??」
「心臓がもちませんの!!」
私はプルプル震えて、せっかく止まったばかりなのにまた涙目になってしまいました。
「はぁ」
ブラッド様がため息を!!もしかして、また呆れられてしまったかしら、、。
「あの、ブラッ、、」
チュッ
え???今何が、、。おでこに何か触れたような、、。
「私を殺す気か??」
と言っていつものように私を睨んできました。
ま、、まさか!!
「わ、私のおでこにブラッド様の素敵な唇が触れたのですか?!!」
真っ赤だったのが、さらに真っ赤になって湯気が出てきそうです。
それに、、
「きょ、、」
「きょ??」
「今日も今日とてブラッド様が素敵すぎますわ、、。」
そう言って私はブラッド様の腕の中て気を失ってしまいました。
「リッ、リシェ?!!」
「ブラッド様はどれだけ私を好きにさせれば気がすむのかしら、、。はぁ本当に罪作りな男とはまさに、、彼のことを言うの、、だ、わ、、。」
気を失いながらも、こんなことを言っていたとはまったく知らないリシェルであった。
フッ
「それはこちらのセリフだ」
(はぁ、、ちゃんと話をしたかったんだが、これじゃ無理そうだな)
0
お気に入りに追加
282
あなたにおすすめの小説
一体何のことですか?【意外なオチシリーズ第1弾】
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【あの……身に覚えが無いのですけど】
私は由緒正しい伯爵家の娘で、学園内ではクールビューティーと呼ばれている。基本的に群れるのは嫌いで、1人の時間をこよなく愛している。ある日、私は見慣れない女子生徒に「彼に手を出さないで!」と言いがかりをつけられる。その話、全く身に覚えが無いのですけど……?
*短編です。あっさり終わります
*他サイトでも投稿中
乙女ゲームの正しい進め方
みおな
恋愛
乙女ゲームの世界に転生しました。
目の前には、ヒロインや攻略対象たちがいます。
私はこの乙女ゲームが大好きでした。
心優しいヒロイン。そのヒロインが出会う王子様たち攻略対象。
だから、彼らが今流行りのザマァされるラノベ展開にならないように、キッチリと指導してあげるつもりです。
彼らには幸せになってもらいたいですから。

人質王女の婚約者生活(仮)〜「君を愛することはない」と言われたのでひとときの自由を満喫していたら、皇太子殿下との秘密ができました〜
清川和泉
恋愛
幼い頃に半ば騙し討ちの形で人質としてブラウ帝国に連れて来られた、隣国ユーリ王国の王女クレア。
クレアは皇女宮で毎日皇女らに下女として過ごすように強要されていたが、ある日属国で暮らしていた皇太子であるアーサーから「彼から愛されないこと」を条件に婚約を申し込まれる。
(過去に、婚約するはずの女性がいたと聞いたことはあるけれど…)
そう考えたクレアは、彼らの仲が公になるまでの繋ぎの婚約者を演じることにした。
移住先では夢のような好待遇、自由な時間をもつことができ、仮初めの婚約者生活を満喫する。
また、ある出来事がきっかけでクレア自身に秘められた力が解放され、それはアーサーとクレアの二人だけの秘密に。行動を共にすることも増え徐々にアーサーとの距離も縮まっていく。
「俺は君を愛する資格を得たい」
(皇太子殿下には想い人がいたのでは。もしかして、私を愛せないのは別のことが理由だった…?)
これは、不遇な人質王女のクレアが不思議な力で周囲の人々を幸せにし、クレア自身も幸せになっていく物語。
(完結)「君を愛することはない」と言われて……
青空一夏
恋愛
ずっと憧れていた方に嫁げることになった私は、夫となった男性から「君を愛することはない」と言われてしまった。それでも、彼に尽くして温かい家庭をつくるように心がければ、きっと愛してくださるはずだろうと思っていたのよ。ところが、彼には好きな方がいて忘れることができないようだったわ。私は彼を諦めて実家に帰ったほうが良いのかしら?
この物語は憧れていた男性の妻になったけれど冷たくされたお嬢様を守る戦闘侍女たちの活躍と、お嬢様の恋を描いた作品です。
主人公はお嬢様と3人の侍女かも。ヒーローの存在感増すようにがんばります! という感じで、それぞれの視点もあります。
以前書いたもののリメイク版です。多分、かなりストーリーが変わっていくと思うので、新しい作品としてお読みください。
※カクヨム。なろうにも時差投稿します。
※作者独自の世界です。

蔑ろにされた王妃と見限られた国王
奏千歌
恋愛
※最初に公開したプロット版はカクヨムで公開しています
国王陛下には愛する女性がいた。
彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。
私は、そんな陛下と結婚した。
国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。
でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。
そしてもう一つ。
私も陛下も知らないことがあった。
彼女のことを。彼女の正体を。


果たされなかった約束
家紋武範
恋愛
子爵家の次男と伯爵の妾の娘の恋。貴族の血筋と言えども不遇な二人は将来を誓い合う。
しかし、ヒロインの妹は伯爵の正妻の子であり、伯爵のご令嗣さま。その妹は優しき主人公に密かに心奪われており、結婚したいと思っていた。
このままでは結婚させられてしまうと主人公はヒロインに他領に逃げようと言うのだが、ヒロインは妹を裏切れないから妹と結婚して欲しいと身を引く。
怒った主人公は、この姉妹に復讐を誓うのであった。
※サディスティックな内容が含まれます。苦手なかたはご注意ください。

出生の秘密は墓場まで
しゃーりん
恋愛
20歳で公爵になったエスメラルダには13歳離れた弟ザフィーロがいる。
だが実はザフィーロはエスメラルダが産んだ子。この事実を知っている者は墓場まで口を噤むことになっている。
ザフィーロに跡を継がせるつもりだったが、特殊な性癖があるのではないかという恐れから、もう一人子供を産むためにエスメラルダは25歳で結婚する。
3年後、出産したばかりのエスメラルダに自分の出生についてザフィーロが確認するというお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる