実はブラコンだったサイコパスのお兄様のペットになって愛されてます

1話

　なんでだろうと考えながら兄が何かを書きながらパソコンをしているのを見る。もちろん鎖と首輪は装着済みで鎖の先端は兄の腕に絡まっている。白い兄の肌に不格好な鎖が絡まってるのを見ると申し訳なくなる。

「鎖自分で…「ペット」」

　おとなしくペットらしくしておけということなのだろう。でもそろそろトイレに行きたくなってきた。鎖を離してくれないとここで漏らすことになる。もらしたら後が怖いから行きたいのだが。

「兄さん、トイレに行きたいんだけど」

　視線だけこちらに向け頷く。なら早くその鎖を離してくれ。もう限界の限界なんだ。兄に言って期限を損ねるのが怖くてずっと言えなくて限界まで我慢してしまったんだ。

　兄がおもむろに立ち上がると鎖がそっちに引っ張られる。少しの振動で俺の膀胱は刺激され限界を優に超えそうになる。

「っ…待って」
「なに？」

　鎖を持ったままの兄が振り返る。だから俺のことをもうちょっと気遣ってくれ。特に俺の膀胱を。

「…漏れそう」
「待て。用意する」

　何をと聞き返す前に兄は鎖をそばの椅子にひっかけて何かを取りに行く。ちなみにここは俺が1年半くらい住んでいた家だが外出したことないし自分の部屋からでたこともないから家の構造もどこなのかも知らない。ご飯はいつも扉の前にあったのを覚えている。兄が持ってくるわけないし兄は誰かを雇ったのかな。

　扉が再度開く。そこにはペットシーツをもった兄がいた。まさかそれにしろと。俺は苦痛の表情を浮かべる。