10 / 12
テル王子視点⑥
しおりを挟む
「何するのよ!」
毒を吐きながらメイドを巨体な体で軽々と蹴りどかす。うっとメイドが呻き声をあげるも気にせず自分のドレスが汚れたことに気を配っている。一通りメイドの方へ見た時に腰を抜かし後ろへ退くように後ずさる。
「なんなの、いったい...」
顔が引きつっている。血を見たことは無いのだろうか。普通にあるでしょ?あっそうか自分が悪いことしてても公爵夫人は汚いことを自分でしてなかったから。僕は全部するのに。そっちの方が楽しいのに。
そろそろ飽きてきたな。メイドはついさっき息絶え兄弟達もあともう少しで息絶える状態、公爵当主はなんとか痛みを抑えながら起き上がっている。机に手を置きながらこちらを睨んで何かを呟いている。
火の魔法詠唱か。
「これで終わりだ!」
長い間つぶやくと勝ち誇った顔をしながら手を向ける。大きい火の玉がゆっくりとゆっくりと落ちそうになりながらこちらへ向かってくる。普通に避けられるが僕には考えがあるんだ。
今だ!
横にずれ避ける。俺がたっていた少し先には公爵夫人が座り込んでいる。
「おまえ!王子も道ずれにしろ!」
ーーーーー
新作を公開しました
【眠る桜の木の下で】
ぜひ見てみてください!
※ホラーです
毒を吐きながらメイドを巨体な体で軽々と蹴りどかす。うっとメイドが呻き声をあげるも気にせず自分のドレスが汚れたことに気を配っている。一通りメイドの方へ見た時に腰を抜かし後ろへ退くように後ずさる。
「なんなの、いったい...」
顔が引きつっている。血を見たことは無いのだろうか。普通にあるでしょ?あっそうか自分が悪いことしてても公爵夫人は汚いことを自分でしてなかったから。僕は全部するのに。そっちの方が楽しいのに。
そろそろ飽きてきたな。メイドはついさっき息絶え兄弟達もあともう少しで息絶える状態、公爵当主はなんとか痛みを抑えながら起き上がっている。机に手を置きながらこちらを睨んで何かを呟いている。
火の魔法詠唱か。
「これで終わりだ!」
長い間つぶやくと勝ち誇った顔をしながら手を向ける。大きい火の玉がゆっくりとゆっくりと落ちそうになりながらこちらへ向かってくる。普通に避けられるが僕には考えがあるんだ。
今だ!
横にずれ避ける。俺がたっていた少し先には公爵夫人が座り込んでいる。
「おまえ!王子も道ずれにしろ!」
ーーーーー
新作を公開しました
【眠る桜の木の下で】
ぜひ見てみてください!
※ホラーです
102
お気に入りに追加
1,602
あなたにおすすめの小説

妹に全てを奪われた私、実は周りから溺愛されていました
日々埋没。
恋愛
「すまないが僕は真実の愛に目覚めたんだ。ああげに愛しきは君の妹ただ一人だけなのさ」
公爵令嬢の主人公とその婚約者であるこの国の第一王子は、なんでも欲しがる妹によって関係を引き裂かれてしまう。
それだけでは飽き足らず、妹は王家主催の晩餐会で婚約破棄された姉を大勢の前で笑いものにさせようと計画するが、彼女は自分がそれまで周囲の人間から甘やかされていた本当の意味を知らなかった。
そして実はそれまで虐げられていた主人公こそがみんなから溺愛されており、晩餐会の現場で真実を知らされて立場が逆転した主人公は性格も見た目も醜い妹に決別を告げる――。
※本作は過去に公開したことのある短編に修正を加えたものです。

愛のない貴方からの婚約破棄は受け入れますが、その不貞の代償は大きいですよ?
日々埋没。
恋愛
公爵令嬢アズールサは隣国の男爵令嬢による嘘のイジメ被害告発のせいで、婚約者の王太子から婚約破棄を告げられる。
「どうぞご自由に。私なら傲慢な殿下にも王太子妃の地位にも未練はございませんので」
しかし愛のない政略結婚でこれまで冷遇されてきたアズールサは二つ返事で了承し、晴れて邪魔な婚約者を男爵令嬢に押し付けることに成功する。
「――ああそうそう、殿下が入れ込んでいるそちらの彼女って実は〇〇ですよ? まあ独り言ですが」
嘘つき男爵令嬢に騙された王太子は取り返しのつかない最期を迎えることになり……。
※この作品は過去に公開したことのある作品に修正を加えたものです。
またこの作品とは別に、他サイトでも本作を元にしたリメイク作を別のペンネー厶で公開していますがそのことをあらかじめご了承ください。
捨てられ聖女は、王太子殿下の契約花嫁。彼の呪いを解けるのは、わたしだけでした。
鷹凪きら
恋愛
「力を失いかけた聖女を、いつまでも生かしておくと思ったか?」
聖女の力を使い果たしたヴェータ国の王女シェラは、王となった兄から廃棄宣告を受ける。
死を覚悟したが、一人の男によって強引に連れ去られたことにより、命を繋ぎとめた。
シェラをさらったのは、敵国であるアレストリアの王太子ルディオ。
「君が生きたいと願うなら、ひとつだけ方法がある」
それは彼と結婚し、敵国アレストリアの王太子妃となること。
生き延びるために、シェラは提案を受け入れる。
これは互いの利益のための契約結婚。
初めから分かっていたはずなのに、彼の優しさに惹かれていってしまう。
しかしある事件をきっかけに、ルディオはシェラと距離をとり始めて……?
……分かりました。
この際ですから、いっそあたって砕けてみましょう。
夫を好きになったっていいですよね?
シェラはひっそりと決意を固める。
彼が恐ろしい呪いを抱えているとも知らずに……
※『ネコ科王子の手なずけ方』シリーズの三作目、王太子編となります。
主人公が変わっているので、単体で読めます。

《完結》愛する人と結婚するだけが愛じゃない
ぜらいす黒糖
恋愛
オリビアはジェームズとこのまま結婚するだろうと思っていた。
ある日、可愛がっていた後輩のマリアから「先輩と別れて下さい」とオリビアは言われた。
ジェームズに確かめようと部屋に行くと、そこにはジェームズとマリアがベッドで抱き合っていた。
ショックのあまり部屋を飛び出したオリビアだったが、気がつくと走る馬車の前を歩いていた。

傲慢令嬢は、猫かぶりをやめてみた。お好きなように呼んでくださいませ。愛しいひとが私のことをわかってくださるなら、それで十分ですもの。
石河 翠
恋愛
高飛車で傲慢な令嬢として有名だった侯爵令嬢のダイアナは、婚約者から婚約を破棄される直前、階段から落ちて頭を打ち、記憶喪失になった上、体が不自由になってしまう。
そのまま修道院に身を寄せることになったダイアナだが、彼女はその暮らしを嬉々として受け入れる。妾の子であり、貴族暮らしに馴染めなかったダイアナには、修道院での暮らしこそ理想だったのだ。
新しい婚約者とうまくいかない元婚約者がダイアナに接触してくるが、彼女は突き放す。身勝手な言い分の元婚約者に対し、彼女は怒りを露にし……。
初恋のひとのために貴族教育を頑張っていたヒロインと、健気なヒロインを見守ってきたヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、別サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

人生の全てを捨てた王太子妃
八つ刻
恋愛
突然王太子妃になれと告げられてから三年あまりが過ぎた。
傍目からは“幸せな王太子妃”に見える私。
だけど本当は・・・
受け入れているけど、受け入れられない王太子妃と彼女を取り巻く人々の話。
※※※幸せな話とは言い難いです※※※
タグをよく見て読んでください。ハッピーエンドが好みの方(一方通行の愛が駄目な方も)はブラウザバックをお勧めします。
※本編六話+番外編六話の全十二話。
※番外編の王太子視点はヤンデレ注意報が発令されています。

【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる