悪役令息の弟に転生した俺は今まで愛を知らなかった悪役令息をとことん甘やかします!

匿名希望ショタ

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1歳

5話

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「おにい...たっ」

 いつものように来た兄に喋ってみる。普段全く表情を変えない兄だがこの時ばかりは...と兄の表情を伺ってみる。...はい。そうですね。いつも通りでした。これは生まれつきのサイコパスです。

「まぁ!」

 サイコパスの兄は全く反応しないが表情豊かなマーサは素晴らしく良い反応をしてくれた。よしよし可愛い

「ハル様、おしゃべりになりましたよ!」

 そう言ってマーサは兄の肩をバンバン叩く。兄は少し迷惑そうな顔をしながらも何も言わないのは特にいいと思ってるからだろうか。ゲームの中の兄ならもう少し触れただけでも気分が悪い時なら半殺しくらいにはしてるだろう。もう俺、兄の成長に泣いちゃう!

「あっハル様申し訳ございませんっ」

 今気がついて土下座の形をとっている。だが兄はそちらに目を向けることも無くただ俺を見ながら興味無さそうに言う。

「いやいい。その代わり教えて欲しい。そんなに喋るというのは大袈裟なものなのか?」
「...はい。これはとても嬉しいことでございます。公爵様に報告をいたさなければ」

 初めて喋ったのには反応しなかったのに公爵という言葉に兄は眉を少しピクっと動かしたのを俺は見逃さなかった。

「父上に言っても無駄だ」
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