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閑話 おっかなびっくり彼氏とデート編
④予想外を越えた 前編
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「ビール追加ねー!」
「こっちは串焼き! タレにして!」
「ホタテのバター焼きー!」
「子持ち沢蟹の一口素揚げ! 塩とレモンで!」
今日はお店凄く混んでるなぁ。
従業員さんが食材が無いとバタついている。
どうやら沢蟹の仕入れがまだみたいだ。
「あれ? そろそろ時期ですが、まだ入ってこないんですか?」
収納から出そうと思ったが、子持ちじゃない。私が持ってるのはただの沢蟹だ。というか子持ちの沢蟹は前世でも食べたことないなぁ。
「今朝抱卵したのは他店が競り勝っちゃって」
「マリアーナさんのとこにも無いんですかね?」
「ありますがでかいんですよね。一口サイズじゃなく両手サイズなんです」
「なら素揚げして一口サイズにぶつ切りにして出しちゃえば?」
「それでいいよー! 子持ち沢蟹の素揚げこっちも追加ねー!」
カウンターにいたご夫婦。その旦那さんが私に注文してきた。
「少し時間かかりますよー?」
「ああ、時間がかかってもいいから頼むぜ。いまうちの身籠ってんだよ、栄養のあるもん食わせてやりてーんだ」
「あんた……んもう」
あらま。
奥さんは以前港で見たモデル集団に見えた美女の一人だ。旦那さんがニコニコしながらまだふくらみのない奥さんのお腹をなでなでしている。子供が生まれてくる日が楽しみで仕方ないのだろう。微笑ましいなぁ。
「フィックスさん、私いまからマリアーナさんのとこ行ってきます」
「俺も行く」
「フィックスさんはほら、ホタテのバター焼き見とかないと。もう貝が開きますよっ」
「おっ、ホタテのバター焼きあるのー? なら四人前お願い! ビールも四人前ねー!」
あ、またお客さんが入ってきた。
「リリー。子持ち沢蟹が無くても店の客は死なないよ。大丈夫」
「でも私も子持ち沢蟹食べたいので」
「なら寄り道しないで早く帰ってきてね。リリーがいないと俺寂しいから。あと子持ち沢蟹はリリーの晩ご飯用に一番美味しい餡掛けにするから」
「ありがとうございます! 速攻で行ってマッハで帰ってきます!」
いったん厨房に入り隠密を発動。
身体強化で飛行でバビュン!
数分でマリアーナさんが経営する養殖場についた。
隠密をといて地面に着地すると涼しげな水飛沫の音が聞こえた。
「きゃははは」
「ほらロザリー、もっと滑って~」
見ると空のプール……いや生け簀にマリンちゃんとシリンちゃんと、最近冒険者になったもやしっ子のロザリーがいた。
ロザリーは双子を背に乗せて腹這いで滑っていた。双子の手には掃除ブラシ。
「ほらロザリー! アザラシみたいに鳴け!」
「キュ、キュ、キュ、キュー!」
「きゃははは! 上手~!」
「ねー、上手だねー」
……なんだこの光景は。
乗り物で移動するようにロザリーの背に乗り生け簀のぬるぬるをブラシで擦っていく双子。
ただ掃除してるだけだろうけど、水着の双子を背に乗せて滑るロザリーはぱんいちだ。心なしか双子に足で踏まれてニヤけている気がする。こんなん一歩間違えたら……まずい目が合った。
「あああああ!?」
「「あ、リリーおねいさんだ!」」
元気な双子に軽く手を振る。
しかしロザリーは絶対人に見られてはいけないものを見られてしまった者の目をした。或いはティッシュ片手にパンツ脱いだ瞬間、部屋に家族が入ってきた時のニートの顔にも見えた。何様だ。見た人のせいにすんな。明後日の方向を歩く。
「ち、違っ、これは、あの、」
「すみません急いでるので」
来んな寄るな知りたくもなければ聞きたくもない。
「待って下さい!」
「関わりたくもない」
「そう言わず! 誤解なんです!」
誤解もしてないし軽蔑してもない。好きに生きろ。これ以上は関わるな。関わらせようとするな。私の目的は今夜の晩御飯の確保だけ。
「気にならないんですか!?」
全く気にならない。でもお前は気にしろ。私は気にしないからご飯も美味しく喉を通るけどお前は胃痛をご飯に不眠とお供しろ。そしてなんか気持ち悪いからもう近付くな。
「ただいまフィックスさん、子持ち沢蟹たくさん持ってきました」
厨房に入り収納から大きな子持ち沢蟹を28匹出す。マリアーナさんは今日抱卵した沢蟹を全部お店に都合してくれた。半分は私の♪
「おかえりリリー。早かったね」
「フィックスさぁん」
フィックスさんの雄っぱいに顔を埋める。
ああ、これこれ。私の聖域♪
まだ暑いせいかお外は変な人が多いから、今日はずっとお店にいよう。
「蟹ミソもお食べ」
「ありがとうございます!」
昼から夕方にかけて大盛況だった店内。夜になって今はお客さんは数人の酔っぱらいしかいない。
あぁ。餡掛けにした沢蟹の卵がおいちい。恐ろしいほど米に合う。フィックスさんて洋食も作れるのに、ご飯のお供も作れるのよねぇ。
「私はずっとフィックスさんにお供したいです」
「うん?」
フィックスさんの腰に引っ付く。細腰に結ばれたエプロンってえろい。しかし触るとがっちりとした腰だ。夜はいつもここに両脚を絡めている。
あかん。漣酒のお供に出された蟹ミソが美味しすぎて飲み過ぎた。
「おうたをうたいまーす」
「うん」
「リリぃ~♪マイラブ~♪おお~リリぃ~♪」
前世の有名な歌をね。
エリーじゃなくリリーでね。
しかしアカペラは難しいな。
歌唱力もないし。
久々にミュージックラビットでも出そうかな。そう考えながら歌い終えるとフィックスさんが私が歌ったのを真似して歌いだした。
「!!!!」
ふおおおお!
う、う、うまいいぃぃ……脳みそが蕩ける。もう歌唱力うんぬんじゃなく次元が違う。
店内の酔っぱらったお客さんも感動して拍手している。
「フ、フィックスさんは歌も上手いんですねぇ」
「どうだろう。初めて歌った」
「なら上手いですよぉぉぉ」
えへへ♪えへへ♪
再びリリ~♪と歌い出したフィックスさんの腰にへばりついて顔をぐりぐり押し付ける。なにこれ胸が擽ったぁい♪
「リリーおねいさん……注文いい?」
はうあ!?
気付くとなんともいえない顔をしたアリエルちゃんと五男坊が入店してきていた。
店内でミスった。
ここは厨房じゃない。フィックスさんの腰から手を離して姿勢を正す。
「おほん。アリエルちゃん。レインさん」
「……うん?」
収納からテンプレ料理でステーキ付きのペペロンチーノを出す。二人前。
「つき出しです。どうぞごゆっくり」
「わあ! いい匂い~!」
「こらアリエル、いきなり頬張るな。ほらちゃんと座ってから食べろ」
「はぁい」
おやぁ。
五男坊はアリエルちゃんに椅子をひいてあげて暖かい眼差しを向けている。なんだかいい雰囲気だ。突っ込まれる前に誤魔化せたしよしとしよう。
「リリー」
背後からフィックスさんに抱き締められた。お腹にまわった手がクロスして、今度は耳元で囁くように歌いだした。
自然と目を閉じて背中を預けた。
ちょっとチークダンスぽく頬を擦り寄せて体を揺らしてみたりなんかしちゃって。
「……この歌好きなの?」
囁かれてこくんと頷く。
なんだかめっちゃいい雰囲気!
「こ、今度フィックスさんと一緒にダンスとかしてみたいです」
「いいよ」
やったぁ♪
思わずお腹にまわったフィックスさんの手を取ってくるくるとまわると腰に手が添えられた。
わお。なんだかペアダンサーみたいだ。
もう片方の手をフィックスさんの肩に置いて向き合う。
「フィックスさんは……その、誰かと踊ったことありますか?」
「ないよ」
「私もです! フィックスさんがファーストダンスです!」
私はもちろん、アマリリスの記憶を探っても父親や弟とすら踊ってない。ダンス教師も女性だけだ。
「踊り方おしえて」
「いいですよ! まずは私が右足を一歩前に出すのでフィックスさんは左足を一歩引いて下さい!」
ミュージックラビットを出してピアノBGMをかける。
軽くステップをして、今度は逆にフィックスさんが一歩前に出て私が後退。徐々に踏み出す歩数を増やしてテーブルを避けて左右にステップを踏み、繋いだ手はそのままにくるくるまわる。
「フィックスさん、上手~♪」
「リリーは可愛いねぇ」
フィックスさん、反射速度が凄い。
ブリッジをする勢いでイナバウアーをしたらさっと腰に手が添えられた。そのまま腰を持ち上げて宙でくるくるとまわされた。
めっちゃ楽しい♪今度はステップ踏みながら一緒にくるくる~♪
はっきり言って私はアマリリスの記憶がなければダンスなんて踊れない。初歩的なステップも踏めない。でも踊れるアマリリスの記憶や知識があるだけで、ダンスとは絶対に決まった動きをするのではなく、曲に合わせて好きに体を動かすだけでもいいのだと解る。
まあ、何十曲も決まった動きを体に覚えこませたアマリリスのお陰なんだけど。
「フィックスさん結婚式でも私と踊ってくだひゃい!」
「いいよ。早くあの白いドレスを着たリリーが見たい」
えへへ♪えへへ♪
くるくるまわってフィックスさんの胸に受け止められた。背中を預けて見上げるとおでこにちゅっとキスされてにんまり。
あぁ。幸せぇ。
「ほらアリエル。たくさん食べて大きくなろうな」
「う、うん」
お。五男坊がアリエルちゃんにパスタを絡ませたステーキをあーんしてあげてる。パクついて蕩けた顔のアリエルちゃん。流石のペペロンチーノ。皆を笑顔にするペペロンチーノ。てかご飯デートなのにテンパってニンニク味のパスタとか出してマジですまん。味は保証するから。
「こっちは串焼き! タレにして!」
「ホタテのバター焼きー!」
「子持ち沢蟹の一口素揚げ! 塩とレモンで!」
今日はお店凄く混んでるなぁ。
従業員さんが食材が無いとバタついている。
どうやら沢蟹の仕入れがまだみたいだ。
「あれ? そろそろ時期ですが、まだ入ってこないんですか?」
収納から出そうと思ったが、子持ちじゃない。私が持ってるのはただの沢蟹だ。というか子持ちの沢蟹は前世でも食べたことないなぁ。
「今朝抱卵したのは他店が競り勝っちゃって」
「マリアーナさんのとこにも無いんですかね?」
「ありますがでかいんですよね。一口サイズじゃなく両手サイズなんです」
「なら素揚げして一口サイズにぶつ切りにして出しちゃえば?」
「それでいいよー! 子持ち沢蟹の素揚げこっちも追加ねー!」
カウンターにいたご夫婦。その旦那さんが私に注文してきた。
「少し時間かかりますよー?」
「ああ、時間がかかってもいいから頼むぜ。いまうちの身籠ってんだよ、栄養のあるもん食わせてやりてーんだ」
「あんた……んもう」
あらま。
奥さんは以前港で見たモデル集団に見えた美女の一人だ。旦那さんがニコニコしながらまだふくらみのない奥さんのお腹をなでなでしている。子供が生まれてくる日が楽しみで仕方ないのだろう。微笑ましいなぁ。
「フィックスさん、私いまからマリアーナさんのとこ行ってきます」
「俺も行く」
「フィックスさんはほら、ホタテのバター焼き見とかないと。もう貝が開きますよっ」
「おっ、ホタテのバター焼きあるのー? なら四人前お願い! ビールも四人前ねー!」
あ、またお客さんが入ってきた。
「リリー。子持ち沢蟹が無くても店の客は死なないよ。大丈夫」
「でも私も子持ち沢蟹食べたいので」
「なら寄り道しないで早く帰ってきてね。リリーがいないと俺寂しいから。あと子持ち沢蟹はリリーの晩ご飯用に一番美味しい餡掛けにするから」
「ありがとうございます! 速攻で行ってマッハで帰ってきます!」
いったん厨房に入り隠密を発動。
身体強化で飛行でバビュン!
数分でマリアーナさんが経営する養殖場についた。
隠密をといて地面に着地すると涼しげな水飛沫の音が聞こえた。
「きゃははは」
「ほらロザリー、もっと滑って~」
見ると空のプール……いや生け簀にマリンちゃんとシリンちゃんと、最近冒険者になったもやしっ子のロザリーがいた。
ロザリーは双子を背に乗せて腹這いで滑っていた。双子の手には掃除ブラシ。
「ほらロザリー! アザラシみたいに鳴け!」
「キュ、キュ、キュ、キュー!」
「きゃははは! 上手~!」
「ねー、上手だねー」
……なんだこの光景は。
乗り物で移動するようにロザリーの背に乗り生け簀のぬるぬるをブラシで擦っていく双子。
ただ掃除してるだけだろうけど、水着の双子を背に乗せて滑るロザリーはぱんいちだ。心なしか双子に足で踏まれてニヤけている気がする。こんなん一歩間違えたら……まずい目が合った。
「あああああ!?」
「「あ、リリーおねいさんだ!」」
元気な双子に軽く手を振る。
しかしロザリーは絶対人に見られてはいけないものを見られてしまった者の目をした。或いはティッシュ片手にパンツ脱いだ瞬間、部屋に家族が入ってきた時のニートの顔にも見えた。何様だ。見た人のせいにすんな。明後日の方向を歩く。
「ち、違っ、これは、あの、」
「すみません急いでるので」
来んな寄るな知りたくもなければ聞きたくもない。
「待って下さい!」
「関わりたくもない」
「そう言わず! 誤解なんです!」
誤解もしてないし軽蔑してもない。好きに生きろ。これ以上は関わるな。関わらせようとするな。私の目的は今夜の晩御飯の確保だけ。
「気にならないんですか!?」
全く気にならない。でもお前は気にしろ。私は気にしないからご飯も美味しく喉を通るけどお前は胃痛をご飯に不眠とお供しろ。そしてなんか気持ち悪いからもう近付くな。
「ただいまフィックスさん、子持ち沢蟹たくさん持ってきました」
厨房に入り収納から大きな子持ち沢蟹を28匹出す。マリアーナさんは今日抱卵した沢蟹を全部お店に都合してくれた。半分は私の♪
「おかえりリリー。早かったね」
「フィックスさぁん」
フィックスさんの雄っぱいに顔を埋める。
ああ、これこれ。私の聖域♪
まだ暑いせいかお外は変な人が多いから、今日はずっとお店にいよう。
「蟹ミソもお食べ」
「ありがとうございます!」
昼から夕方にかけて大盛況だった店内。夜になって今はお客さんは数人の酔っぱらいしかいない。
あぁ。餡掛けにした沢蟹の卵がおいちい。恐ろしいほど米に合う。フィックスさんて洋食も作れるのに、ご飯のお供も作れるのよねぇ。
「私はずっとフィックスさんにお供したいです」
「うん?」
フィックスさんの腰に引っ付く。細腰に結ばれたエプロンってえろい。しかし触るとがっちりとした腰だ。夜はいつもここに両脚を絡めている。
あかん。漣酒のお供に出された蟹ミソが美味しすぎて飲み過ぎた。
「おうたをうたいまーす」
「うん」
「リリぃ~♪マイラブ~♪おお~リリぃ~♪」
前世の有名な歌をね。
エリーじゃなくリリーでね。
しかしアカペラは難しいな。
歌唱力もないし。
久々にミュージックラビットでも出そうかな。そう考えながら歌い終えるとフィックスさんが私が歌ったのを真似して歌いだした。
「!!!!」
ふおおおお!
う、う、うまいいぃぃ……脳みそが蕩ける。もう歌唱力うんぬんじゃなく次元が違う。
店内の酔っぱらったお客さんも感動して拍手している。
「フ、フィックスさんは歌も上手いんですねぇ」
「どうだろう。初めて歌った」
「なら上手いですよぉぉぉ」
えへへ♪えへへ♪
再びリリ~♪と歌い出したフィックスさんの腰にへばりついて顔をぐりぐり押し付ける。なにこれ胸が擽ったぁい♪
「リリーおねいさん……注文いい?」
はうあ!?
気付くとなんともいえない顔をしたアリエルちゃんと五男坊が入店してきていた。
店内でミスった。
ここは厨房じゃない。フィックスさんの腰から手を離して姿勢を正す。
「おほん。アリエルちゃん。レインさん」
「……うん?」
収納からテンプレ料理でステーキ付きのペペロンチーノを出す。二人前。
「つき出しです。どうぞごゆっくり」
「わあ! いい匂い~!」
「こらアリエル、いきなり頬張るな。ほらちゃんと座ってから食べろ」
「はぁい」
おやぁ。
五男坊はアリエルちゃんに椅子をひいてあげて暖かい眼差しを向けている。なんだかいい雰囲気だ。突っ込まれる前に誤魔化せたしよしとしよう。
「リリー」
背後からフィックスさんに抱き締められた。お腹にまわった手がクロスして、今度は耳元で囁くように歌いだした。
自然と目を閉じて背中を預けた。
ちょっとチークダンスぽく頬を擦り寄せて体を揺らしてみたりなんかしちゃって。
「……この歌好きなの?」
囁かれてこくんと頷く。
なんだかめっちゃいい雰囲気!
「こ、今度フィックスさんと一緒にダンスとかしてみたいです」
「いいよ」
やったぁ♪
思わずお腹にまわったフィックスさんの手を取ってくるくるとまわると腰に手が添えられた。
わお。なんだかペアダンサーみたいだ。
もう片方の手をフィックスさんの肩に置いて向き合う。
「フィックスさんは……その、誰かと踊ったことありますか?」
「ないよ」
「私もです! フィックスさんがファーストダンスです!」
私はもちろん、アマリリスの記憶を探っても父親や弟とすら踊ってない。ダンス教師も女性だけだ。
「踊り方おしえて」
「いいですよ! まずは私が右足を一歩前に出すのでフィックスさんは左足を一歩引いて下さい!」
ミュージックラビットを出してピアノBGMをかける。
軽くステップをして、今度は逆にフィックスさんが一歩前に出て私が後退。徐々に踏み出す歩数を増やしてテーブルを避けて左右にステップを踏み、繋いだ手はそのままにくるくるまわる。
「フィックスさん、上手~♪」
「リリーは可愛いねぇ」
フィックスさん、反射速度が凄い。
ブリッジをする勢いでイナバウアーをしたらさっと腰に手が添えられた。そのまま腰を持ち上げて宙でくるくるとまわされた。
めっちゃ楽しい♪今度はステップ踏みながら一緒にくるくる~♪
はっきり言って私はアマリリスの記憶がなければダンスなんて踊れない。初歩的なステップも踏めない。でも踊れるアマリリスの記憶や知識があるだけで、ダンスとは絶対に決まった動きをするのではなく、曲に合わせて好きに体を動かすだけでもいいのだと解る。
まあ、何十曲も決まった動きを体に覚えこませたアマリリスのお陰なんだけど。
「フィックスさん結婚式でも私と踊ってくだひゃい!」
「いいよ。早くあの白いドレスを着たリリーが見たい」
えへへ♪えへへ♪
くるくるまわってフィックスさんの胸に受け止められた。背中を預けて見上げるとおでこにちゅっとキスされてにんまり。
あぁ。幸せぇ。
「ほらアリエル。たくさん食べて大きくなろうな」
「う、うん」
お。五男坊がアリエルちゃんにパスタを絡ませたステーキをあーんしてあげてる。パクついて蕩けた顔のアリエルちゃん。流石のペペロンチーノ。皆を笑顔にするペペロンチーノ。てかご飯デートなのにテンパってニンニク味のパスタとか出してマジですまん。味は保証するから。
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