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閑話 海王蛇の生態と習性
⑦緩やかに消失していくもの
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結婚が決まった夜。真っ赤になったリリーが意を決したように手から服を出した。
「っ、こ、これ! 着てくだひゃい」
「いいよ」
渡されたのは黒の礼服一式だった。
腕や足を通すと、ちょっときついかな、そう思ったら伸びて俺の体にぴったりになった。
「ふおおおっっ、モデルみたい……」
「似合う?」
「エロいぃぃ……あ、いや、似合います!」
「……リリーはどうして男の服を持ってるの?」
「それ、私の男装用というか、友情エンド用の装備品なんです! あ、新品ですよ、初めて外に出しました!」
「? そう。よかった」
「……あ、じゃあ小物も」
リリーに渡されたネクタイを締め、ベストを着て、腰にベルトをまわすととろんとした目を向けてきた。革靴を履き、上着を渡され、受け取ろうとしたらなかなか手を離してくれなかった。
「リリー?」
「……お、ふ。あ、はい!」
「……興奮してるの?」
「あ、はい!」
そうなんだ。この服の効果かな?
上着を肩にかけてリリーに近付くと、掌を盾に後退しだした。
「う、腕通してくれないと、」
「くれないと?」
「サイズがとれないじゃないですかぁ」
壁際に追いこんで顔を覗きこんだ。固く目を閉じてこっちを見てくれない。上着に腕を通すと、リリーが薄目をあけてうかがってくる。何か言いたそうに口元を緩ませて、目に期待のこもった熱を宿して。
「型をとったから脱いでいいの?」
「え、あ、いやっ……しばらく眺めっ、あ、いえ、」
「リリィ」
「ひ、ひゃい!?」
「こういうのが好きなら、ずっと着てようか?」
「いやぁあっっ、心臓が持たないぃ……そ、そそ、それにフィックスさんは……」
「うん?」
「…………シャツの方がエロいんです」
そうかな? シャツだとリリーが大胆に攻めてくることがあるけど、この服だとリリーが恥ずかしがってるから、これはこれで楽しい。だからこのまま襲った。
◇ ◇ ◇ ◇
「ごちそうさまぁ♪」
リリーが食べ終えた食器に向かって手を合わせてペコリと頭を下げた。それ、なんの意味があるのか解らないけど、毎回するから可愛い。リリーのご飯を作ってる時もその姿が浮かんでくる。
手から花と金を出したリリーの背中が弾んでる。物作りも好きなんだね。初めて知った。
「ああぁ楽ちいよぅ! ブーケとかも作りたい!」
おっと。仰け反ったリリーの視界に入らないよう、身をずらす。リリーは右利きだからか、いつも左側の背中に隙があるんだ。寝てる時に知った。だから寝かし付ける時は、安心するようそこに肌を重ねて抱き締める。そして指をくわえさせて安眠させる。
「フィックスさんのは、漆黒の上着と、ブラウスは少ぉし艶のある白ね!」
可愛いね、リリー。
俺の為に服作ってくれるの?
完成間近に隠したら俺だってバレるかな?
あぁ……駄目だ。俺も気をつけようって思ったのに、思考がテリーに似てきた。もうそうやってずっと部屋に居たらいいのに。
鼻歌混じりに紙にペンを滑らすリリーが可愛い。こうやって、好きなことして、表情をくるくると変えて、夜になったらまた俺の手をちらちらと見て、いつ貰えるかそわそわしだして、欲しいのに絶対自分からは言わないんだから。まだ出会った当初の方が、レインボーホタテとか、ウニが食べたいとか、言ってたのに……そうだ、リリーは純血種の番に性格が似てるんだ。察して欲しい側の人間なんだ。本当は海王蛇の生態の事も知ってて、全て悟った上で早く俺に丸のみして欲しいと本心では思ってるのかもしれない。だって普段リリーがしてることって、俺の胃の中でも出来るよね? あぁ……また思考がテリーに似てきた。明日にでも表の世界に飽きたらいいのに。
「……ゴリ押ししようかね」
リリーの魔力が急激に上がった。
増えたんじゃない。器を越えて捻出させた。
膨大な魔力で、青い石を練り合わせてる。
リリーは魔力が濃いよね。不純物が何も無い。清らかで、鏡の如く、綺麗に澄み渡った魔力。リリーが同族だったら、その中を泳いでみたいと思った。
「…………っ、出来た!」
成功したみたい。
リリーは奇跡が起きたかのように奮えていた。
「あ、しまった……周りに結界張っとけばよかったな。こんなに魔力出してお店に迷惑かけてなきゃいいけど……」
大丈夫。リリーは知らないだけで、そのやり方は、どんな魔法であろうと、魔力をある一定の量を越えて発動させると、表の世界では感知されない裏の魔法になるんだよ。
いつ気付くのかな。リリーは新しい発見が好きだから、このまま黙って────リリーの手の中にあるものを見た瞬間、喉から舌が出そうになって声を出していた。
「……それ欲しい」
「ぴゃっ」
リリーの瞳のような石が、煌めいていた。
視て、これはこの世に二つと無いものだと悟った。当然だろうね。リリーも一人しかいないんだから。
これも俺の為に作ってくれたんだと知り、嬉しさで全身の皮膚が栗立った。
独占するため胃の中に入れた。
まるでリリーをのみ込んだみたい。
凄く嬉しい。それに落ち着く。
やっぱりちゃんと鍵を渡そう。
無理矢理のみ込むんじゃなく、リリーから入ってくるように。
「じゃあ次はリリーにあげる番ね」
◇ ◇ ◇ ◇
リリーの自衛心が弱まってきた。泣いてる顔も可愛いけど、ずっと見ていたいけど、今なら何でも受け入れてくれそう。
「俺もリリぃが好き。愛してる。リリぃも同じなら、目を開けて?」
「……っ、ん、あっ、イっ……!」
「そのまま開いてて……お願い」
表の目で流す涙ではリリーが喜ぶ食べ物しか出せない。裏の眼を開かないと。人魚の血の力を使って、海王蛇の真珠を流す。
「丸のみして──これ、海王蛇にとっては愛してると同じ意味の言葉なんだ。ねぇ、俺に愛してるって言って?」
「……っ、あ、いえ、して、ぅ、ぁあっ!」
達しながら目を見開いて泣くリリーに顔を近付ける。瞳を合わせ、裏の世界を開けて、リリーの言葉を待つ。
「もっと。眼ぇ見て、俺に丸のみにされたい?」
「ぅ、うあ、ぁあっっ、され、たっ、」
「ちゃんと言って。本音で言ったらそれが伝わって涙が出てくるよ。人魚の感動と同じ……」
「…………フィックスしゃ、まるのみ……丸のみしてぇ……!」
◇ ◇ ◇ ◇
流したばかりの涙は柔らかい。
指で捏ねて、リリーの肌に馴染むように作った。このまま埋め込んでしまおう。ちらっとリリーを見ると、ふわふわとした様子で、シーツの上に散らばった俺が流した涙の匂いを嗅いで、何と勘違いしたのか奥歯で噛んで悶えていた。
「……か、かたひ」
お腹が空いてるのかな?
でも今は身体を休めた方がいいね。
後で沢山ご飯作るから。
「リリー、指輪できたよ」
「……へっ……けっこんゆびわぁ?」
「うん」
「わーいっ、うれち」
「どの指がいい?」
「左手の薬指ぃ」
「嵌めたら二度と外せないよ」
「はぁい……外さないもーん」
外さないでね。あの紙も、使わないでね。ずっと俺と一緒に生きよう。俺はリリーと出会う為に生まれてきたから。やっと出会えたリリーを、絶対に離さないから。リリーの髪に鼻を埋めてそう囁くと、うんうんと頷いて「そのぷろぽーずお受けしまぁす」と言って目を閉じた。
◇ ◇ ◇ ◇
「……なんとなく、安らかな顔だな。のみ込んだのか?」
リリーのご飯を作っていたら、テリーが顔を覗きこんできた。確かにテリーもフィクサーナをのみ込むと、安らかな顔をしていた気がする。
「ううん。贈り物を貰ったから、鍵を渡したんだ」
「ああ、人間を番にした純血種も似たようなことをやってたな」
「うん」
「でもいいのか? あの番は、ついぞ入らなかった」
「リリーは俺に限界がきてのみ込むより先に、自分から入ってくる気がするんだ」
「なら大丈夫だな」
「うん」
「後は体力面か。見掛ける度に消費が激しいからな。あまり無理させるなよ」
「…………うん」
次の発情期がくる前に、また命を与えよう。リリーは人間だけど二つ目も馴染む気がする。そしたらまた与えて。俺の命が加わることによって、少しずつ人間らしい感情が薄れていくだろうけど、俺と同じ年月を生きれるように。リリーとずっと一緒にいる為に。
「っ、こ、これ! 着てくだひゃい」
「いいよ」
渡されたのは黒の礼服一式だった。
腕や足を通すと、ちょっときついかな、そう思ったら伸びて俺の体にぴったりになった。
「ふおおおっっ、モデルみたい……」
「似合う?」
「エロいぃぃ……あ、いや、似合います!」
「……リリーはどうして男の服を持ってるの?」
「それ、私の男装用というか、友情エンド用の装備品なんです! あ、新品ですよ、初めて外に出しました!」
「? そう。よかった」
「……あ、じゃあ小物も」
リリーに渡されたネクタイを締め、ベストを着て、腰にベルトをまわすととろんとした目を向けてきた。革靴を履き、上着を渡され、受け取ろうとしたらなかなか手を離してくれなかった。
「リリー?」
「……お、ふ。あ、はい!」
「……興奮してるの?」
「あ、はい!」
そうなんだ。この服の効果かな?
上着を肩にかけてリリーに近付くと、掌を盾に後退しだした。
「う、腕通してくれないと、」
「くれないと?」
「サイズがとれないじゃないですかぁ」
壁際に追いこんで顔を覗きこんだ。固く目を閉じてこっちを見てくれない。上着に腕を通すと、リリーが薄目をあけてうかがってくる。何か言いたそうに口元を緩ませて、目に期待のこもった熱を宿して。
「型をとったから脱いでいいの?」
「え、あ、いやっ……しばらく眺めっ、あ、いえ、」
「リリィ」
「ひ、ひゃい!?」
「こういうのが好きなら、ずっと着てようか?」
「いやぁあっっ、心臓が持たないぃ……そ、そそ、それにフィックスさんは……」
「うん?」
「…………シャツの方がエロいんです」
そうかな? シャツだとリリーが大胆に攻めてくることがあるけど、この服だとリリーが恥ずかしがってるから、これはこれで楽しい。だからこのまま襲った。
◇ ◇ ◇ ◇
「ごちそうさまぁ♪」
リリーが食べ終えた食器に向かって手を合わせてペコリと頭を下げた。それ、なんの意味があるのか解らないけど、毎回するから可愛い。リリーのご飯を作ってる時もその姿が浮かんでくる。
手から花と金を出したリリーの背中が弾んでる。物作りも好きなんだね。初めて知った。
「ああぁ楽ちいよぅ! ブーケとかも作りたい!」
おっと。仰け反ったリリーの視界に入らないよう、身をずらす。リリーは右利きだからか、いつも左側の背中に隙があるんだ。寝てる時に知った。だから寝かし付ける時は、安心するようそこに肌を重ねて抱き締める。そして指をくわえさせて安眠させる。
「フィックスさんのは、漆黒の上着と、ブラウスは少ぉし艶のある白ね!」
可愛いね、リリー。
俺の為に服作ってくれるの?
完成間近に隠したら俺だってバレるかな?
あぁ……駄目だ。俺も気をつけようって思ったのに、思考がテリーに似てきた。もうそうやってずっと部屋に居たらいいのに。
鼻歌混じりに紙にペンを滑らすリリーが可愛い。こうやって、好きなことして、表情をくるくると変えて、夜になったらまた俺の手をちらちらと見て、いつ貰えるかそわそわしだして、欲しいのに絶対自分からは言わないんだから。まだ出会った当初の方が、レインボーホタテとか、ウニが食べたいとか、言ってたのに……そうだ、リリーは純血種の番に性格が似てるんだ。察して欲しい側の人間なんだ。本当は海王蛇の生態の事も知ってて、全て悟った上で早く俺に丸のみして欲しいと本心では思ってるのかもしれない。だって普段リリーがしてることって、俺の胃の中でも出来るよね? あぁ……また思考がテリーに似てきた。明日にでも表の世界に飽きたらいいのに。
「……ゴリ押ししようかね」
リリーの魔力が急激に上がった。
増えたんじゃない。器を越えて捻出させた。
膨大な魔力で、青い石を練り合わせてる。
リリーは魔力が濃いよね。不純物が何も無い。清らかで、鏡の如く、綺麗に澄み渡った魔力。リリーが同族だったら、その中を泳いでみたいと思った。
「…………っ、出来た!」
成功したみたい。
リリーは奇跡が起きたかのように奮えていた。
「あ、しまった……周りに結界張っとけばよかったな。こんなに魔力出してお店に迷惑かけてなきゃいいけど……」
大丈夫。リリーは知らないだけで、そのやり方は、どんな魔法であろうと、魔力をある一定の量を越えて発動させると、表の世界では感知されない裏の魔法になるんだよ。
いつ気付くのかな。リリーは新しい発見が好きだから、このまま黙って────リリーの手の中にあるものを見た瞬間、喉から舌が出そうになって声を出していた。
「……それ欲しい」
「ぴゃっ」
リリーの瞳のような石が、煌めいていた。
視て、これはこの世に二つと無いものだと悟った。当然だろうね。リリーも一人しかいないんだから。
これも俺の為に作ってくれたんだと知り、嬉しさで全身の皮膚が栗立った。
独占するため胃の中に入れた。
まるでリリーをのみ込んだみたい。
凄く嬉しい。それに落ち着く。
やっぱりちゃんと鍵を渡そう。
無理矢理のみ込むんじゃなく、リリーから入ってくるように。
「じゃあ次はリリーにあげる番ね」
◇ ◇ ◇ ◇
リリーの自衛心が弱まってきた。泣いてる顔も可愛いけど、ずっと見ていたいけど、今なら何でも受け入れてくれそう。
「俺もリリぃが好き。愛してる。リリぃも同じなら、目を開けて?」
「……っ、ん、あっ、イっ……!」
「そのまま開いてて……お願い」
表の目で流す涙ではリリーが喜ぶ食べ物しか出せない。裏の眼を開かないと。人魚の血の力を使って、海王蛇の真珠を流す。
「丸のみして──これ、海王蛇にとっては愛してると同じ意味の言葉なんだ。ねぇ、俺に愛してるって言って?」
「……っ、あ、いえ、して、ぅ、ぁあっ!」
達しながら目を見開いて泣くリリーに顔を近付ける。瞳を合わせ、裏の世界を開けて、リリーの言葉を待つ。
「もっと。眼ぇ見て、俺に丸のみにされたい?」
「ぅ、うあ、ぁあっっ、され、たっ、」
「ちゃんと言って。本音で言ったらそれが伝わって涙が出てくるよ。人魚の感動と同じ……」
「…………フィックスしゃ、まるのみ……丸のみしてぇ……!」
◇ ◇ ◇ ◇
流したばかりの涙は柔らかい。
指で捏ねて、リリーの肌に馴染むように作った。このまま埋め込んでしまおう。ちらっとリリーを見ると、ふわふわとした様子で、シーツの上に散らばった俺が流した涙の匂いを嗅いで、何と勘違いしたのか奥歯で噛んで悶えていた。
「……か、かたひ」
お腹が空いてるのかな?
でも今は身体を休めた方がいいね。
後で沢山ご飯作るから。
「リリー、指輪できたよ」
「……へっ……けっこんゆびわぁ?」
「うん」
「わーいっ、うれち」
「どの指がいい?」
「左手の薬指ぃ」
「嵌めたら二度と外せないよ」
「はぁい……外さないもーん」
外さないでね。あの紙も、使わないでね。ずっと俺と一緒に生きよう。俺はリリーと出会う為に生まれてきたから。やっと出会えたリリーを、絶対に離さないから。リリーの髪に鼻を埋めてそう囁くと、うんうんと頷いて「そのぷろぽーずお受けしまぁす」と言って目を閉じた。
◇ ◇ ◇ ◇
「……なんとなく、安らかな顔だな。のみ込んだのか?」
リリーのご飯を作っていたら、テリーが顔を覗きこんできた。確かにテリーもフィクサーナをのみ込むと、安らかな顔をしていた気がする。
「ううん。贈り物を貰ったから、鍵を渡したんだ」
「ああ、人間を番にした純血種も似たようなことをやってたな」
「うん」
「でもいいのか? あの番は、ついぞ入らなかった」
「リリーは俺に限界がきてのみ込むより先に、自分から入ってくる気がするんだ」
「なら大丈夫だな」
「うん」
「後は体力面か。見掛ける度に消費が激しいからな。あまり無理させるなよ」
「…………うん」
次の発情期がくる前に、また命を与えよう。リリーは人間だけど二つ目も馴染む気がする。そしたらまた与えて。俺の命が加わることによって、少しずつ人間らしい感情が薄れていくだろうけど、俺と同じ年月を生きれるように。リリーとずっと一緒にいる為に。
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