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2部 人魚とチートな彼氏編
10 おいちぃょぅ!
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美少女人魚達に収拾がつかなかったので逃げ帰ってきた。港を通るとまたテリーさんに言伝を頼まれたので宿には戻らず店に入る。
「ただいま戻りました」
「おかえりリリー。お腹すいてる?」
「はい、ウニが食べたいです!」
さっき食いっぱぐれたからね。
「いいよ」
やったぁ。
収納からあれこれ出す。
大きな桃ウニに潜水ウニに剣山ウニでしょ、そうだ高級な王冠ウニもあった。ちょっと小振りだけどこれは希少だぞ。うふふ。フィックスさんと一緒に食べよう。
「リリー」
「はい。はい!?」
見るとフィックスさんの掌に巨大な王冠ウニが乗っていた。大きさはスイカくらいあります。
ぼたぼたと海水が垂れてていま獲ってきたばかりですね。王冠ウニも必死で動いてる。
「おいちっ……おいちぃょぅ!」
「可愛い可愛い……シチューもお食べ」
「ありがとうございます!」
あぁ……あかん。彼氏から餌付けが止まらない。どんどん甘やかされていく。
焼きウニにされた巨大王冠ウニの味が濃い。うま味が凝縮されている。てかこれが一番うまいウニの食べ方じゃないの?
「そういえばそろそろ宿を移ろうと思ってるんですが」
ガシャン!と何かが割れた。
見るとさっきまでフィックスさんが手にしていたお水のグラスを落としていた。
お、おう。びっくりした。
「……だ、大丈夫? もしかして王冠ウニのトゲで手をケガしてました?」
「……してないよ」
ふむ。見ると確かに無傷だ。
腰を下ろして床を洗浄。錬金術でグラスを元に戻していると、背後から抱き締められた。
「リリー、俺から逃げないで」
「逃げませんよ。ただ居候してるのもちょっと」
「ずっと居て」
「だってフィックスさん、私から飲食代と宿泊代受け取らないじゃないですか。テリーさんに渡そうとしてもいらんて言われたし」
よし、元に戻ったグラスを洗浄してテーブルに置く。
手を翳して魔法でお水を出す。氷もぼちゃん。
それをフィックスさんに渡す。
「?」
「とても体が熱いです。怒ってるんですか?」
「ううん、興奮してる」
「そっち!?」
「……俺、こんなのはじめてだよ」
「もしかしたら、発情期ですか?」
「うん。多分」
「……それでかぁ」
成るほど、成るほど。
「リリー?」
「あ、いや……さっきテリーさんからの言伝で『発情期がきたら海の気温を上げろとフィックスに伝えてくれ』と、凄いこと言ってたので……」
「ああ、毎年テリーがやってたからね」
海水温上げれるってそれどんなスキルなの?
「テリーさんてこの店に住んでないんですか?」
「家は海の中だね。フィクサーナっていう海の魔女と暮らしてる」
へぇ。そういやエメラルドちゃん情報だとテリーさんは既婚者。
「ああ、奥さまですね」
「うん。俺の育ての母親」
「……え」
「あ、テリーは父親じゃないよ」
「え」
「フィクサーナは下半身が蛸なんだ」
「……ちょ、」
「見た目は人間だけど、体は雌雄両性の蛸ね」
「ちょおおおっっ、フィックスさん!」
「なぁに?」
「……真剣に喋りながら脱がそうとしないで下さい」
「わかった」
ひょいと抱き上げられて店の二階、フィックスさんの部屋に連れてかれる。あれ?
ベットに下ろされ、帰りしなに着たロングパーカーが脱がされた。
「……下は何も身に付けてない。これで外を歩いてきたの?」
「ぅ……や、ちゃんと、隠密でってきゃあッ」
両足首掴まれてベットにごろんしました。
フィックスさんを睨みつけるも目線が合わない。
「ゃ……ど、こみて」
「可愛い」
見ている場所がわかり、思わず両手で顔を隠す。
もう、なにこれ。
視姦されている。
「見てたら濡れてきたね」
「ッさっきまで海中にいたんです! 海水じゃないですか!?」
洗浄したけど言わんとこ。
「俺が海水と見間違えると思う?」
「やっ……」
ぬるっとした感触。どっち?
ひぇ……太腿に髪が触れる。舌の方だ。
「綺麗な金髪」
「ひゃっ」
はむっと食された。
皮膚がぞわぞわする。
毛の流れにそって唇だけで食すように場所を移動していく。
吹きかかる息にいちいち腰が浮く。身を捻らせてしまう。
「逃げないで」
「ッ逃げてなっ……!」
足首が離され、骨盤を押さえ付けるように両胸に手が伸びてきた。指先が乳首の周りを撫でていく。これ、きっつ。
「どんどん濡れてくる」
「ふ、っ、は……んぅ」
背筋がビクビク波打って、その反動で一瞬だけ指が乳首をかすめた。
「あンっ」
「こら……えっちだね、リリー」
「フィック、スさ……」
「んー……?」
沸騰する。
頭の中がぐるぐるしだした。
間違いない。フィックスさん発情期だ。そのフェロモンにあてられている。
「どうしてほしい?」
わぁ……耳に2重3重に魔力を纏った声が響く。耳の中、犯されているみたい。人魚とはまた違った声の使い方。
なんとか顔と上半身を少しだけ上げる。力強いよねぇ。
黒髪の隙間からちらりと見えた金色の眼。色が濃くなってる。充血もしていて、今にも欲が飛び出してきそう。だってデニムからもう出ちゃってる性器がパンパンなんだもん。
「リリぃ……早く言って」
その太さはまずい。
裂けてしまうよ。
「あの、……ぉ……口で……」
「口にいれていいの?」
「はぃ……」
きゃーっ、言ってしまった恥ずかしい!
また両手で顔を隠していたらフィックスさんに抱き起こされた。
手を取られて薄目をあけると目の前に立って、臨戦体勢のフィックスさん。
笑えない。誤魔化せない。恥ずかしいとか言ってられないくらい血走った目とかち合った。
両手で頬を包まれた。
親指で口を開けられる。
「ぁ、んっ、」
「もっと、開けて、それじゃあ入らないよ」
耳がゾクゾクする。
口を大きく開いて上を向く。
横からぬるりと性器が入って、舌を撫でた。
「いれるよ。ちゃんと目あけてて……」
「ン、ッ、っんん、んんっ」
ちょっと先端がしょっぱい。
喉奥までずるんと滑って、目に生理的な涙が溢れてくる。
ぅ……食道付近に結界を張った。
さっき食べたウニが出てこないように。
そしたらフィックスさんに結界を割られた。うひゃあ……ちょっとつつかれただけで解除されるとか。
「……奥までいれたら嫌?」
嫌じゃない、嫌じゃないよ。
そう思いながら念話発動。
『だってぇ……ご飯が出てきちゃう。せっかくフィックスさんが作ってくれたのに』
「……もう」
あ、ぷくっとした。
でもちょっと照れたみたいだ。可愛い──と思ったらもう片方に秘部を擦られた。
「じゃあ喉の手前までにしとく」
「ンっ!」
ぅう……クリトリスを擦られて、口を狭めてしまう。大きくて顎が外れそう。
膝を擦り合わせると、既に濡れているそこは、太腿まで愛液が伝っていた。
「リリー……いっぱい舐めて……そしたらココも、沢山可愛がってあげる」
「ん、んんっ!」
恥ずかしいけど大量に出てくる涙で視界がぼやける。その度にフィックスさんが涙を拭って、しっかり目を開くように仕向けてくる。
これ、絶対に逃げられないよね。
腹くくれ。くくるんだ。
それに今は恥ずかしいより満足させたいという気持ちの方が強いぞ。
「ん、ぅ」
舌を使って舐めまわす。
口に含んだキャンディみたいに。口内に唾液が溜まってきたら口を狭めて飲み込む。奥までいれて、ゆっくり吸いながら先端できつく吸って。それをフィックスさんの目を見ながら何度も繰り返していたらクリトリスを擦っていた性器が中に挿ってきて一気に奥まで届いた。
「あ、あっ、あぁ!?」
「ごめん、無理……噛んでもいいから……動かさないから……このまま」
噛みませんよ。
ただ……腰が、立たない。
背筋に快感がかけ上がる。
顎を持たれてなかったらひっくり返ってた。
フィックスさんのデニムにつかまる。
きゅっと中を締めながら頭を動かした。
「リリー……っ、は!」
気持ちいい。凄く気持ちがいぃ。
お腹も喉も、声を聞くだけで耳まで性感体になったみたい。
あともう目とか開けてられない。
顎も首も涎をいっぱい垂らしながらデニムを掴んだ手だけで頭を動かしてる。あぁ。中を締めると気持ちがいい。ぞくぞくして、凄く形がわかる。今も中でぶるぶると昂ってて、それと同じものが口内にもあって、締めて、吸って舐めて……もう頭がバカになりそう。
「か、はっ……! ぅ、ん……?」
肩を押されてベットに倒れた。
天井が視界に入って、激しく奥を突かれた瞬間に達した。
「ぁああああっ!」
「可愛い……可愛い唇……」
「ん、ぐっ……」
噛み付くようにキスをされた。
舌が喉奥まで入ってくる。う、あ……また口も中も、フィックスさんで一杯だ。叩き付けるように腰を突き上げられて、数回の反動でベットがぺしゃんこになった。
「も、っとも……っとぉ……やめな、でぇ」
床に結界。私自身はゆるく飛行発動。錬金術なんてやってる暇ない。
「いいよ……今日は行商いくの?」
「いかなぁ、い」
「わかっ、た」
「ああッ! ンっ、ンあ!」
腰を持ち上げるように掴まれて角度が変わった。より深く、中で太くなった。
「ひゃ、あぁあッ、ンッン!」
「リリー! ……可愛い、っ」
頬にもう片方のぬるぬりゅの性器が擦ったので掴んで口に持っていった。
途端、フィックスさんの黒髪がぶわぁっと広がって黒い蛇がいくつも現れた。髪の中で発狂するように暴れまわってる。あぁ……すごぉい中も、同じだけ動いて……。
「アッ、ぁああああっもっ、とぉ……!」
舌で性器を舐めまわしていたら満月みたいにまん丸お目々になった金眼に睨まれてゾクゾクしながら中で達した。締めては達して、口で吸って舐めて、それの繰り返しで下腹部までバカになってきた。
「あンっ、イっく、フィックスしゃ、おいちっ……おいちぃょぅ……!」
「っ、は……リリー! 好きだよ! 絶対に離さない……俺のだ!」
わぁ……発情期……凄ぉい。
──という行為を腰が潰れるまで致しまして。もう夜の10時ですよ。半日は致してた。
「っ、ん、フィックスさ、」
「んぅー……?」
もう無理だ死ぬぅ!と叫び続けてたら今度は乳首攻めに合って、ずっと舌で転がされてる。
「さっき全然触れなかったから」
「そ、れはフィックスさん、……が」
「ん……リリーの唇が、可愛くて……」
「……私、お腹が空きました」
ぴくっと顔を上げたフィックスさんがその辺に脱ぎ捨ててあったシャツを拾おうとしたのでがばぁっと頭を抱き締めて阻止した。
「でも、ご飯よりフィックスさんがいいです」
「……もう。……なに食べたい?」
「その前に……」
ちらっと下を見ると凄い状況。
床にあるぺしゃんこになったベットに手をついて錬金術を発動する。
メキ、ペキ、パキッと音を立てながら二人の体ごとベットが持ち上がってくる。
「わぁ。リリー凄いね」
「フィックスさん、このベットは厚みもあってかなり頑丈につくられてますが2日で壊れました。なのでこうします」
「うん?」
収納からモンスターオクトパスの軟骨を出す。
これで伸縮性に優れた骨組みをつくる。
フィックスさんが何か言いたそうだがこればかりは譲れない。ちゃちゃっと練り合わせる。
「これで耐久度が上がりました」
「嬉しい。また壊れるまでしていい?」
「はぅぇ!?」
そうじゃないでしょ!
「もうっ……お腹が空きました!」
「いいよ。でも思い出したら止まらなくなるから、あまり可愛く食べないでね?」
「……へっ?」
「リリーの『美味しい』は可愛くて……」
ぶわぁっとフィックスさんの黒髪が広がったのを見てがばぁっと頭を掴んで止める。
「っ、な、んなっ」
「思い出した? 美味しいって言ってた」
「……ちがっ……違うもん! くぅぅ……頭がバカになってたんですっ……いやぁっ、なんで思い出させるのぉぉ……もうフィックスさんの顔見ながらご飯が食べれなぃ……」
「もう……ずるい」
あっ。物音。
今お店に誰か入ってきた。
「テリーだね」
「……どうしたんでしょうか?」
え。この足音……二階に上がってくる。
やば。慌ててジャージのテンプレ装備に早着替え。
2秒後、テリーさんがドアを開けた。
「お嬢ちゃん、いたか」
「は、はい」
フィックスさん、私の上で全裸で無反応。
テリーさん、真顔で無反応。
一人だけ早着替えした私。気まずい。最中丸だし。
「外にお嬢ちゃんのパンが買いたいって人が溢れてるぞ」
「へ?」
「ここに泊まってることはバレてないが、外に出るのは少し待ったほうがいい」
「それは……どういう」
「街中ゾンビみたいだ」
「はぇっ!?」
「中毒患者みたいになっている。いや、健常者ばかりだがな。気にするな」
気にするよ!
「俺、いこうか?」
「……いや、フィックス。お前は海水温を上げてくれ。発情期きたんだろ?」
「きたよ」
二人とも真顔でなんちゅー話してんの?
テリーさんは私に用があったわけじゃなく、たまたま居たから街の情報を報せてくれたみたいだ。フィックスさんに用件を伝えて帰っていった。
「リリーは休んでて」
「いや、ちょっとパンを売ってきます」
「だーめ」
デニムを履きながらちゅっとキスをされてにんまり。なんて自然な流れ。彼氏がいるって凄い。こんなに世界が変わるんだって、前世の私に自慢したい。
「いい子でお留守番してたら美味しいの持って帰ってくるよ」
「……う」
「あと、帰ってきたとき居なかったら寂しい」
「居ます」
腰も潰れてるしね。
フィックスさんが帰ってくるまでの間に、秘法の1滴と力の産声をブレンドしたハイパーマックスドリンクで体を全快させた。
よおおうし! 効っくぅぅ!
効き過ぎて魔力が溢れだした。
いっけね。常時魔力銀行に貯めておこう。宇宙まで飛び出してしまいそうだ。
そして広範囲に探知探索。
ふむ。もう夜の10時過ぎたのに外に人が結構いるな。
水産業の辺りや港にも沢山いる。あそこは屋台があるから大丈夫だろう。
私だってね、週7で行商してるわけじゃないのよ。たまに海中ハンター的なこともするし、放浪させてる船が停止したらしばらく行商はお休みになるし。ちなみに船はまだゆっくり進んでいるが、どの大陸にいこうとしているかは予想がついてる。
行き先はムンタリ大陸……前世では私の庭みたいなもんだった。
「恐らく沈没船の宝庫、ドラゴン都市らへんか……ふむ。転移はあるけどお宝探しで数日空けることになるなぁ。その時がきたらフィックスさんに伝えよう」
ベットでう~んと伸びをしてシーツにくるまると、後ろからぎゅっと抱き締められた。
「そう? 朝転移して夕方帰ってくるのが理想じゃない?」
「はぅぇ!?」
ちべたっ……!
「びしょ濡れじゃないですかぁ……洗浄」
「ちょっと海水温上げすぎてテリーに怒られたから帰ってきた」
「はや……んもごっ」
振り向くと口に甘いものが入ってきた。
「!? おいしっ……!」
わぁー……鑑定すると星トリュフだった。
満天の星空から海に落ちてくる惑星模様の神秘なチョコレート。
それがフィックスさんの手に一杯ある。
星トリュフはゲームの納品イベントで手に入れたことがあるけど、収納には入ってない。納品量を超えて沢山採取したのに、納品クリア後には収納から消えてなくなっていたのだ。
「はい、あーん」
「……んぅ……おいしっ……これどこに落ちてるんですか?」
星トリュフの出現場所はイベント時につくられた期間限定の海エリアだった。なので大まかな位置すらわからない。
「どこだろうね。夜だけ拾えるよ。あーん」
「おいちっ……夜だけ?」
「うん。これ朝になると溶けて消えちゃうから、あーん、夜にはちゃんと帰っといで」
「はいっおいちっ……おいちぃょぅ!」
「ただいま戻りました」
「おかえりリリー。お腹すいてる?」
「はい、ウニが食べたいです!」
さっき食いっぱぐれたからね。
「いいよ」
やったぁ。
収納からあれこれ出す。
大きな桃ウニに潜水ウニに剣山ウニでしょ、そうだ高級な王冠ウニもあった。ちょっと小振りだけどこれは希少だぞ。うふふ。フィックスさんと一緒に食べよう。
「リリー」
「はい。はい!?」
見るとフィックスさんの掌に巨大な王冠ウニが乗っていた。大きさはスイカくらいあります。
ぼたぼたと海水が垂れてていま獲ってきたばかりですね。王冠ウニも必死で動いてる。
「おいちっ……おいちぃょぅ!」
「可愛い可愛い……シチューもお食べ」
「ありがとうございます!」
あぁ……あかん。彼氏から餌付けが止まらない。どんどん甘やかされていく。
焼きウニにされた巨大王冠ウニの味が濃い。うま味が凝縮されている。てかこれが一番うまいウニの食べ方じゃないの?
「そういえばそろそろ宿を移ろうと思ってるんですが」
ガシャン!と何かが割れた。
見るとさっきまでフィックスさんが手にしていたお水のグラスを落としていた。
お、おう。びっくりした。
「……だ、大丈夫? もしかして王冠ウニのトゲで手をケガしてました?」
「……してないよ」
ふむ。見ると確かに無傷だ。
腰を下ろして床を洗浄。錬金術でグラスを元に戻していると、背後から抱き締められた。
「リリー、俺から逃げないで」
「逃げませんよ。ただ居候してるのもちょっと」
「ずっと居て」
「だってフィックスさん、私から飲食代と宿泊代受け取らないじゃないですか。テリーさんに渡そうとしてもいらんて言われたし」
よし、元に戻ったグラスを洗浄してテーブルに置く。
手を翳して魔法でお水を出す。氷もぼちゃん。
それをフィックスさんに渡す。
「?」
「とても体が熱いです。怒ってるんですか?」
「ううん、興奮してる」
「そっち!?」
「……俺、こんなのはじめてだよ」
「もしかしたら、発情期ですか?」
「うん。多分」
「……それでかぁ」
成るほど、成るほど。
「リリー?」
「あ、いや……さっきテリーさんからの言伝で『発情期がきたら海の気温を上げろとフィックスに伝えてくれ』と、凄いこと言ってたので……」
「ああ、毎年テリーがやってたからね」
海水温上げれるってそれどんなスキルなの?
「テリーさんてこの店に住んでないんですか?」
「家は海の中だね。フィクサーナっていう海の魔女と暮らしてる」
へぇ。そういやエメラルドちゃん情報だとテリーさんは既婚者。
「ああ、奥さまですね」
「うん。俺の育ての母親」
「……え」
「あ、テリーは父親じゃないよ」
「え」
「フィクサーナは下半身が蛸なんだ」
「……ちょ、」
「見た目は人間だけど、体は雌雄両性の蛸ね」
「ちょおおおっっ、フィックスさん!」
「なぁに?」
「……真剣に喋りながら脱がそうとしないで下さい」
「わかった」
ひょいと抱き上げられて店の二階、フィックスさんの部屋に連れてかれる。あれ?
ベットに下ろされ、帰りしなに着たロングパーカーが脱がされた。
「……下は何も身に付けてない。これで外を歩いてきたの?」
「ぅ……や、ちゃんと、隠密でってきゃあッ」
両足首掴まれてベットにごろんしました。
フィックスさんを睨みつけるも目線が合わない。
「ゃ……ど、こみて」
「可愛い」
見ている場所がわかり、思わず両手で顔を隠す。
もう、なにこれ。
視姦されている。
「見てたら濡れてきたね」
「ッさっきまで海中にいたんです! 海水じゃないですか!?」
洗浄したけど言わんとこ。
「俺が海水と見間違えると思う?」
「やっ……」
ぬるっとした感触。どっち?
ひぇ……太腿に髪が触れる。舌の方だ。
「綺麗な金髪」
「ひゃっ」
はむっと食された。
皮膚がぞわぞわする。
毛の流れにそって唇だけで食すように場所を移動していく。
吹きかかる息にいちいち腰が浮く。身を捻らせてしまう。
「逃げないで」
「ッ逃げてなっ……!」
足首が離され、骨盤を押さえ付けるように両胸に手が伸びてきた。指先が乳首の周りを撫でていく。これ、きっつ。
「どんどん濡れてくる」
「ふ、っ、は……んぅ」
背筋がビクビク波打って、その反動で一瞬だけ指が乳首をかすめた。
「あンっ」
「こら……えっちだね、リリー」
「フィック、スさ……」
「んー……?」
沸騰する。
頭の中がぐるぐるしだした。
間違いない。フィックスさん発情期だ。そのフェロモンにあてられている。
「どうしてほしい?」
わぁ……耳に2重3重に魔力を纏った声が響く。耳の中、犯されているみたい。人魚とはまた違った声の使い方。
なんとか顔と上半身を少しだけ上げる。力強いよねぇ。
黒髪の隙間からちらりと見えた金色の眼。色が濃くなってる。充血もしていて、今にも欲が飛び出してきそう。だってデニムからもう出ちゃってる性器がパンパンなんだもん。
「リリぃ……早く言って」
その太さはまずい。
裂けてしまうよ。
「あの、……ぉ……口で……」
「口にいれていいの?」
「はぃ……」
きゃーっ、言ってしまった恥ずかしい!
また両手で顔を隠していたらフィックスさんに抱き起こされた。
手を取られて薄目をあけると目の前に立って、臨戦体勢のフィックスさん。
笑えない。誤魔化せない。恥ずかしいとか言ってられないくらい血走った目とかち合った。
両手で頬を包まれた。
親指で口を開けられる。
「ぁ、んっ、」
「もっと、開けて、それじゃあ入らないよ」
耳がゾクゾクする。
口を大きく開いて上を向く。
横からぬるりと性器が入って、舌を撫でた。
「いれるよ。ちゃんと目あけてて……」
「ン、ッ、っんん、んんっ」
ちょっと先端がしょっぱい。
喉奥までずるんと滑って、目に生理的な涙が溢れてくる。
ぅ……食道付近に結界を張った。
さっき食べたウニが出てこないように。
そしたらフィックスさんに結界を割られた。うひゃあ……ちょっとつつかれただけで解除されるとか。
「……奥までいれたら嫌?」
嫌じゃない、嫌じゃないよ。
そう思いながら念話発動。
『だってぇ……ご飯が出てきちゃう。せっかくフィックスさんが作ってくれたのに』
「……もう」
あ、ぷくっとした。
でもちょっと照れたみたいだ。可愛い──と思ったらもう片方に秘部を擦られた。
「じゃあ喉の手前までにしとく」
「ンっ!」
ぅう……クリトリスを擦られて、口を狭めてしまう。大きくて顎が外れそう。
膝を擦り合わせると、既に濡れているそこは、太腿まで愛液が伝っていた。
「リリー……いっぱい舐めて……そしたらココも、沢山可愛がってあげる」
「ん、んんっ!」
恥ずかしいけど大量に出てくる涙で視界がぼやける。その度にフィックスさんが涙を拭って、しっかり目を開くように仕向けてくる。
これ、絶対に逃げられないよね。
腹くくれ。くくるんだ。
それに今は恥ずかしいより満足させたいという気持ちの方が強いぞ。
「ん、ぅ」
舌を使って舐めまわす。
口に含んだキャンディみたいに。口内に唾液が溜まってきたら口を狭めて飲み込む。奥までいれて、ゆっくり吸いながら先端できつく吸って。それをフィックスさんの目を見ながら何度も繰り返していたらクリトリスを擦っていた性器が中に挿ってきて一気に奥まで届いた。
「あ、あっ、あぁ!?」
「ごめん、無理……噛んでもいいから……動かさないから……このまま」
噛みませんよ。
ただ……腰が、立たない。
背筋に快感がかけ上がる。
顎を持たれてなかったらひっくり返ってた。
フィックスさんのデニムにつかまる。
きゅっと中を締めながら頭を動かした。
「リリー……っ、は!」
気持ちいい。凄く気持ちがいぃ。
お腹も喉も、声を聞くだけで耳まで性感体になったみたい。
あともう目とか開けてられない。
顎も首も涎をいっぱい垂らしながらデニムを掴んだ手だけで頭を動かしてる。あぁ。中を締めると気持ちがいい。ぞくぞくして、凄く形がわかる。今も中でぶるぶると昂ってて、それと同じものが口内にもあって、締めて、吸って舐めて……もう頭がバカになりそう。
「か、はっ……! ぅ、ん……?」
肩を押されてベットに倒れた。
天井が視界に入って、激しく奥を突かれた瞬間に達した。
「ぁああああっ!」
「可愛い……可愛い唇……」
「ん、ぐっ……」
噛み付くようにキスをされた。
舌が喉奥まで入ってくる。う、あ……また口も中も、フィックスさんで一杯だ。叩き付けるように腰を突き上げられて、数回の反動でベットがぺしゃんこになった。
「も、っとも……っとぉ……やめな、でぇ」
床に結界。私自身はゆるく飛行発動。錬金術なんてやってる暇ない。
「いいよ……今日は行商いくの?」
「いかなぁ、い」
「わかっ、た」
「ああッ! ンっ、ンあ!」
腰を持ち上げるように掴まれて角度が変わった。より深く、中で太くなった。
「ひゃ、あぁあッ、ンッン!」
「リリー! ……可愛い、っ」
頬にもう片方のぬるぬりゅの性器が擦ったので掴んで口に持っていった。
途端、フィックスさんの黒髪がぶわぁっと広がって黒い蛇がいくつも現れた。髪の中で発狂するように暴れまわってる。あぁ……すごぉい中も、同じだけ動いて……。
「アッ、ぁああああっもっ、とぉ……!」
舌で性器を舐めまわしていたら満月みたいにまん丸お目々になった金眼に睨まれてゾクゾクしながら中で達した。締めては達して、口で吸って舐めて、それの繰り返しで下腹部までバカになってきた。
「あンっ、イっく、フィックスしゃ、おいちっ……おいちぃょぅ……!」
「っ、は……リリー! 好きだよ! 絶対に離さない……俺のだ!」
わぁ……発情期……凄ぉい。
──という行為を腰が潰れるまで致しまして。もう夜の10時ですよ。半日は致してた。
「っ、ん、フィックスさ、」
「んぅー……?」
もう無理だ死ぬぅ!と叫び続けてたら今度は乳首攻めに合って、ずっと舌で転がされてる。
「さっき全然触れなかったから」
「そ、れはフィックスさん、……が」
「ん……リリーの唇が、可愛くて……」
「……私、お腹が空きました」
ぴくっと顔を上げたフィックスさんがその辺に脱ぎ捨ててあったシャツを拾おうとしたのでがばぁっと頭を抱き締めて阻止した。
「でも、ご飯よりフィックスさんがいいです」
「……もう。……なに食べたい?」
「その前に……」
ちらっと下を見ると凄い状況。
床にあるぺしゃんこになったベットに手をついて錬金術を発動する。
メキ、ペキ、パキッと音を立てながら二人の体ごとベットが持ち上がってくる。
「わぁ。リリー凄いね」
「フィックスさん、このベットは厚みもあってかなり頑丈につくられてますが2日で壊れました。なのでこうします」
「うん?」
収納からモンスターオクトパスの軟骨を出す。
これで伸縮性に優れた骨組みをつくる。
フィックスさんが何か言いたそうだがこればかりは譲れない。ちゃちゃっと練り合わせる。
「これで耐久度が上がりました」
「嬉しい。また壊れるまでしていい?」
「はぅぇ!?」
そうじゃないでしょ!
「もうっ……お腹が空きました!」
「いいよ。でも思い出したら止まらなくなるから、あまり可愛く食べないでね?」
「……へっ?」
「リリーの『美味しい』は可愛くて……」
ぶわぁっとフィックスさんの黒髪が広がったのを見てがばぁっと頭を掴んで止める。
「っ、な、んなっ」
「思い出した? 美味しいって言ってた」
「……ちがっ……違うもん! くぅぅ……頭がバカになってたんですっ……いやぁっ、なんで思い出させるのぉぉ……もうフィックスさんの顔見ながらご飯が食べれなぃ……」
「もう……ずるい」
あっ。物音。
今お店に誰か入ってきた。
「テリーだね」
「……どうしたんでしょうか?」
え。この足音……二階に上がってくる。
やば。慌ててジャージのテンプレ装備に早着替え。
2秒後、テリーさんがドアを開けた。
「お嬢ちゃん、いたか」
「は、はい」
フィックスさん、私の上で全裸で無反応。
テリーさん、真顔で無反応。
一人だけ早着替えした私。気まずい。最中丸だし。
「外にお嬢ちゃんのパンが買いたいって人が溢れてるぞ」
「へ?」
「ここに泊まってることはバレてないが、外に出るのは少し待ったほうがいい」
「それは……どういう」
「街中ゾンビみたいだ」
「はぇっ!?」
「中毒患者みたいになっている。いや、健常者ばかりだがな。気にするな」
気にするよ!
「俺、いこうか?」
「……いや、フィックス。お前は海水温を上げてくれ。発情期きたんだろ?」
「きたよ」
二人とも真顔でなんちゅー話してんの?
テリーさんは私に用があったわけじゃなく、たまたま居たから街の情報を報せてくれたみたいだ。フィックスさんに用件を伝えて帰っていった。
「リリーは休んでて」
「いや、ちょっとパンを売ってきます」
「だーめ」
デニムを履きながらちゅっとキスをされてにんまり。なんて自然な流れ。彼氏がいるって凄い。こんなに世界が変わるんだって、前世の私に自慢したい。
「いい子でお留守番してたら美味しいの持って帰ってくるよ」
「……う」
「あと、帰ってきたとき居なかったら寂しい」
「居ます」
腰も潰れてるしね。
フィックスさんが帰ってくるまでの間に、秘法の1滴と力の産声をブレンドしたハイパーマックスドリンクで体を全快させた。
よおおうし! 効っくぅぅ!
効き過ぎて魔力が溢れだした。
いっけね。常時魔力銀行に貯めておこう。宇宙まで飛び出してしまいそうだ。
そして広範囲に探知探索。
ふむ。もう夜の10時過ぎたのに外に人が結構いるな。
水産業の辺りや港にも沢山いる。あそこは屋台があるから大丈夫だろう。
私だってね、週7で行商してるわけじゃないのよ。たまに海中ハンター的なこともするし、放浪させてる船が停止したらしばらく行商はお休みになるし。ちなみに船はまだゆっくり進んでいるが、どの大陸にいこうとしているかは予想がついてる。
行き先はムンタリ大陸……前世では私の庭みたいなもんだった。
「恐らく沈没船の宝庫、ドラゴン都市らへんか……ふむ。転移はあるけどお宝探しで数日空けることになるなぁ。その時がきたらフィックスさんに伝えよう」
ベットでう~んと伸びをしてシーツにくるまると、後ろからぎゅっと抱き締められた。
「そう? 朝転移して夕方帰ってくるのが理想じゃない?」
「はぅぇ!?」
ちべたっ……!
「びしょ濡れじゃないですかぁ……洗浄」
「ちょっと海水温上げすぎてテリーに怒られたから帰ってきた」
「はや……んもごっ」
振り向くと口に甘いものが入ってきた。
「!? おいしっ……!」
わぁー……鑑定すると星トリュフだった。
満天の星空から海に落ちてくる惑星模様の神秘なチョコレート。
それがフィックスさんの手に一杯ある。
星トリュフはゲームの納品イベントで手に入れたことがあるけど、収納には入ってない。納品量を超えて沢山採取したのに、納品クリア後には収納から消えてなくなっていたのだ。
「はい、あーん」
「……んぅ……おいしっ……これどこに落ちてるんですか?」
星トリュフの出現場所はイベント時につくられた期間限定の海エリアだった。なので大まかな位置すらわからない。
「どこだろうね。夜だけ拾えるよ。あーん」
「おいちっ……夜だけ?」
「うん。これ朝になると溶けて消えちゃうから、あーん、夜にはちゃんと帰っといで」
「はいっおいちっ……おいちぃょぅ!」
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