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第139話「クロードの噂」
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「制服かぁ。そんなに時間経ってないのに、なんか懐かしさすら感じてしまうな」
あれから少し時は流れ、最終的にレンブラント王国は今後、三国合同で管理していく連合国にするということで落ち着き、復興も順調に進み既に大多数の住民が自分の家に戻れたらしい。そして、先日のアルフェルミア共和国の件も陛下が外交でキッチリと処理してくれた。現状では他に俺に出来ることもないので、素直に本業である学園生として復帰することにした。
「フィリス、おかしい所はないかな?」
「はい! 丈の調整もしましたし問題なしです。いつも通りカッコイイですよクロード様!」
ここ最近成長期に突入したのか身長の伸びが著しい。前まで135cm程だったのが、気付かないうちに150cmの大台に突入していたのだ。うちのメイドのカノン曰く、魔力が成長すると肉体の成長も促進されるからこんなに急激に伸びたのもおかしいことではないらしい。
それでもまだみんなの身長には追いついていない。シャルロッテは155cm、アーニャとリリアは163cmくらいあるし、アステルに至っては175cm以上あるようだ。…今後の成長に期待しよう。
学園に行く準備を済ませてから、サクラの作ってくれた朝食を食べて家を出る。今は12月で季節は冬。いつもの体温調整付きの白いコートを着ているからあまり感じないが、気温が15度くらいまで下がっていて元道民の俺にはちょうどいい感じになってきていた。
このクリスティア王国は割と南側に位置していて、そこそこ温暖な気温を維持している。だがちゃんと四季はあり、春には桜も咲くし夏はかなり暑い。秋には紅葉も見れるし冬も雪は降らないけどそこそこに寒い。せっかくだからこの国にウィンタースポーツを流行らせてみるのも面白いかもしれないな。
そんなことを考えながら歩いていると、目の前に長く美しいサラサラの金髪を棚引かせて、イケメンオーラーをこれでもかと迸らせながら歩く男がいたので声をかけてみる。
「おーい、アステルー」
「え? やぁ、クロードじゃないか! 随分久しぶりだね。学園祭以来じゃないかな?」
やっぱりアステルだった。相変わらず俺に向けてくる笑顔が眩しくて目が病られそうだ。
「だな。しかし、いつからお前のイケメンっぷりは後ろから見てもわかるレベルになったんだ? 至急滅んだ方がいいと思うんだ」
「久々に会ったのに酷い言い草だね…」
地味に凹んだアステルとそのまま学園を目指して歩いていく。俺自身も身長が伸びてイケメンに近づいたかと思ったが、やはりこの男には勝てる気がしない。すれ違う女生徒達も俺達、というかアステルを見てキャーキャーヒソヒソしているのが分かる。俺も髪伸ばそうかな。一応金髪だし。
「そういえばクロード、噂は色々と聞いてるよ」
「噂?」
「うん。帝国、魔導国にクリスティア。三国の首脳陣と協力して侵攻作戦を成功させ、魔族の大幹部を単独撃破してレンブラント王国を魔族の手から救い出した救国の英雄。将来はそれぞれの国の姫君と婚姻を結ぶことが決まっている最強の玉の輿男…って噂」
「……はい? いやいやいや、ちょっと待て。なんでそんなこと知ってるんだ!?」
レンブラントとの戦いのことは…仕方ない。あれだけ派手に軍事行動していたし、戦場カメラマンみたいな奴がチョロチョロしていたのを何回か見た事があるからその辺の噂が広まるのは分かる。でもそれぞれの国の姫君と婚姻って話はどこから出てきたんだ?
「あ、やっぱり本当だったんだ?」
「前半は大体当たってるけど後半は否定させてもらう。別に婚約とかまだしてないし」
「…まだ、なんだね。まぁ真実はともかく、今学園ではその噂で持ちきりなんだよ。だから学園に着いたら囲まれる覚悟はしておいた方がいいかもしれないよ?」
「囲まれるって…そんな大げさな。別に大したことにはならんでしょ」
そう思っていた時期が俺にもありました。
学園に着くと、同級生や上級生、男女問わず周囲にいた人間が俺に熱い視線を向けてくる。最初はアステルを見てるんじゃないかとも思ったが、明らかにみんなの視線が俺に突き刺さっていた。そして、その視線を向けてくる連中の中にいた柄の悪そうな先輩が俺達に近寄ってくる。
「おい、クロード=グレイナードってのはお前か?」
「え? あ、はい。そうですけど…」
「お前スゲェんだってな。魔族倒して国を救った英雄って話はマジなのか?」
「えーっと、まぁ、英雄かどうかはわかりませんが、魔族を倒したのは事実ですね」
そう言った瞬間、ガラの悪い先輩は俺の肩をガシッと掴んで何故かその瞳を潤ませている。
「そうか!! お前がレンブラント王国を救ってくれてってのはマジなんだな!! ありがとうよぉ!! 実は俺の恋人が今レンブラントに住んでてなぁ。お前に国が救われたってめっちゃ感謝してたんだよぉ!! だから俺もお前に感謝するぜぇ。本当にありがとなぁ!!」
バンバンと力いっぱい肩を叩かれる。痛い痛い。
「あ、いや、はい。どういたしまして?」
「お前らァ! 英雄の噂は本当だってよぉ!! 俺達の学園から救国の英雄様の誕生だァ!!!」
キャアアアアアアアアアアッ!!
うおおおおおおおおおおっ!!
そこから先は何が起こったのかよく覚えていない。男女問わずモミクチャにされて胴上げされたり握手されたり抱きしめられたりモフモフされたりと訳の分からないことになっていた。集まった生徒達の成すがままに触られ続け、予鈴が鳴ったと同時にその場にいた教師に強制的に解放され、なんとか一命を取り留めた感じだ。そのままアステルに支えられてフラフラしながら教室に向かっている。
「あはは…大丈夫かいクロード?」
「…全然大丈夫じゃない。何だったんだあの熱狂ぶりは?」
「んー、みんなクロードの偉業を讃えたかったんだろうね。魔族を単独で倒したってこと自体凄いことだし、それで国を救ったってなったら英雄扱いされても仕方ないんじゃないかな? 実は僕もクロードには感謝しているんだよ。レンブラント王国には僕の知人も住んでいるからね」
「…感謝されても困るんだけどな。俺は陛下からの勅命を果たしただけなんだから」
「それでもだよ。僕もみんなも感謝してる。本当にありがとう、クロード」
「…あいよ」
…なんかアステルに面と向かってありがとうって言われるとめっちゃ照れるんですが!? もしかして俺はイケメンなら男でもイケるとでも言うのか? いや、そんなはずはない。俺が好きなのは胸が大きな可愛い女の子。貧乳でも可愛ければ全然OK。うなじが綺麗なら更にOKな普通の男の子のはずだ。気をしっかり持つんだ俺!!
「クロードどうしたの? なんか顔が赤いけど」
「………いや、何でもない。さっさと教室行くぞ」ブツブツ
「??」
教室の中に入ってからもクラスメイトのみんなからガン見されている。しかし空気を読んでいるのか先ほどの一団のようにもみくちゃにしてくる事はなかった。すでにシェリル先生も教室に来ていたので、すぐに朝のホームルームが始まる。
「日直!」
「起立ッッッ!! 礼ッッッ!! 着席ッッッ!!!」
「はい、みなさんおはようございます。まずは連絡事項です。来週から期末試験が実施されます。生徒の本来の力を見るためまだ何をするかは発表されませんが、皆さんの力ならなんとか出来ると信じています。それまでに体調を整え、ベストな状態で試験に臨んでくださいね」
期末試験来週かよ。なんにも勉強していないんだが大丈夫だろうか?
「それと、クロード君。ちょっと前に出てきてくれるかしら?」
「…え? はい、分かりました」
なんか急に呼ばれたので、シェリル先生の横でみんなに向かって教壇に立つ。
「クロード君、みんな君の噂が気になっているみたいだから、良かったら質問に答えてもらってもいいかしら?」
「俺の噂のことはアステルから聞きましたけどそこまでなんですか? …まぁ、俺に答えられることなら別に構いませんよ」
「ありがとう。それじゃクロードくんの例の噂について少しだけ質問タイムを設けます。気になっている人は挙手をしてから質問してくださいね。はい、一番早かったシャルロッテさん」
「はい! クロード君が英雄になった経緯を教えてください!!」
「いや、別に俺は英雄じゃないんだが…まぁいいか。えっと―――」
そこからはクラスメイト達の質問に順次答えていくことになる。レンブラント侵攻戦のことはほぼ正確に伝わっていたが、王女達との婚姻の話は噂に尾ひれが付いて酷いことになっていた。中には俺が王女をコレクションしているなんて言う根も葉もない噂も。それらを全否定しつつ、実際はまだ婚約もしていない事を告げる。
「婚約はしていないけど、王女様と付き合ってるっていうことでいいのか?」
「……黙秘します」
「「「それ認めてるのと同じじゃね!?」」」
そんな感じでみんなからの質問に答えていくと、どうやらクラスメイト達の誤解はある程度解けたようだ。どっちにしても最強の玉の輿男と呼ばれることは甘んじて受け入れるしかないだろう。実際そうだし。
「はい、それじゃ質問タイムは終了です。クロード君みたいに本気で好きになった多人数の女性と同時に恋愛がしたいと思うのは皆さんと同じなんですから、からかったりしないであげて下さいね」
「「「「はーい」」」」
「俺は一人で十分だけどな」
「ハーレム裏山。モテ男は死ねばいい」
「それじゃ朝のホームルームはここまでです。日直!」
「起立ッッッ!! 礼ッッッ!! 着席ッッッ!!!」
ホームルームも終わりやっと一息ついた。教室から出ると今朝と同じ事が起きると思うと正直憂鬱になってくる。とりあえずトイレ以外は教室に引きこもっていよう。
それからは真面目に授業を受けて、休み時間はアーニャ達と戯れているうちにあっという間に昼休みになった。
あれから少し時は流れ、最終的にレンブラント王国は今後、三国合同で管理していく連合国にするということで落ち着き、復興も順調に進み既に大多数の住民が自分の家に戻れたらしい。そして、先日のアルフェルミア共和国の件も陛下が外交でキッチリと処理してくれた。現状では他に俺に出来ることもないので、素直に本業である学園生として復帰することにした。
「フィリス、おかしい所はないかな?」
「はい! 丈の調整もしましたし問題なしです。いつも通りカッコイイですよクロード様!」
ここ最近成長期に突入したのか身長の伸びが著しい。前まで135cm程だったのが、気付かないうちに150cmの大台に突入していたのだ。うちのメイドのカノン曰く、魔力が成長すると肉体の成長も促進されるからこんなに急激に伸びたのもおかしいことではないらしい。
それでもまだみんなの身長には追いついていない。シャルロッテは155cm、アーニャとリリアは163cmくらいあるし、アステルに至っては175cm以上あるようだ。…今後の成長に期待しよう。
学園に行く準備を済ませてから、サクラの作ってくれた朝食を食べて家を出る。今は12月で季節は冬。いつもの体温調整付きの白いコートを着ているからあまり感じないが、気温が15度くらいまで下がっていて元道民の俺にはちょうどいい感じになってきていた。
このクリスティア王国は割と南側に位置していて、そこそこ温暖な気温を維持している。だがちゃんと四季はあり、春には桜も咲くし夏はかなり暑い。秋には紅葉も見れるし冬も雪は降らないけどそこそこに寒い。せっかくだからこの国にウィンタースポーツを流行らせてみるのも面白いかもしれないな。
そんなことを考えながら歩いていると、目の前に長く美しいサラサラの金髪を棚引かせて、イケメンオーラーをこれでもかと迸らせながら歩く男がいたので声をかけてみる。
「おーい、アステルー」
「え? やぁ、クロードじゃないか! 随分久しぶりだね。学園祭以来じゃないかな?」
やっぱりアステルだった。相変わらず俺に向けてくる笑顔が眩しくて目が病られそうだ。
「だな。しかし、いつからお前のイケメンっぷりは後ろから見てもわかるレベルになったんだ? 至急滅んだ方がいいと思うんだ」
「久々に会ったのに酷い言い草だね…」
地味に凹んだアステルとそのまま学園を目指して歩いていく。俺自身も身長が伸びてイケメンに近づいたかと思ったが、やはりこの男には勝てる気がしない。すれ違う女生徒達も俺達、というかアステルを見てキャーキャーヒソヒソしているのが分かる。俺も髪伸ばそうかな。一応金髪だし。
「そういえばクロード、噂は色々と聞いてるよ」
「噂?」
「うん。帝国、魔導国にクリスティア。三国の首脳陣と協力して侵攻作戦を成功させ、魔族の大幹部を単独撃破してレンブラント王国を魔族の手から救い出した救国の英雄。将来はそれぞれの国の姫君と婚姻を結ぶことが決まっている最強の玉の輿男…って噂」
「……はい? いやいやいや、ちょっと待て。なんでそんなこと知ってるんだ!?」
レンブラントとの戦いのことは…仕方ない。あれだけ派手に軍事行動していたし、戦場カメラマンみたいな奴がチョロチョロしていたのを何回か見た事があるからその辺の噂が広まるのは分かる。でもそれぞれの国の姫君と婚姻って話はどこから出てきたんだ?
「あ、やっぱり本当だったんだ?」
「前半は大体当たってるけど後半は否定させてもらう。別に婚約とかまだしてないし」
「…まだ、なんだね。まぁ真実はともかく、今学園ではその噂で持ちきりなんだよ。だから学園に着いたら囲まれる覚悟はしておいた方がいいかもしれないよ?」
「囲まれるって…そんな大げさな。別に大したことにはならんでしょ」
そう思っていた時期が俺にもありました。
学園に着くと、同級生や上級生、男女問わず周囲にいた人間が俺に熱い視線を向けてくる。最初はアステルを見てるんじゃないかとも思ったが、明らかにみんなの視線が俺に突き刺さっていた。そして、その視線を向けてくる連中の中にいた柄の悪そうな先輩が俺達に近寄ってくる。
「おい、クロード=グレイナードってのはお前か?」
「え? あ、はい。そうですけど…」
「お前スゲェんだってな。魔族倒して国を救った英雄って話はマジなのか?」
「えーっと、まぁ、英雄かどうかはわかりませんが、魔族を倒したのは事実ですね」
そう言った瞬間、ガラの悪い先輩は俺の肩をガシッと掴んで何故かその瞳を潤ませている。
「そうか!! お前がレンブラント王国を救ってくれてってのはマジなんだな!! ありがとうよぉ!! 実は俺の恋人が今レンブラントに住んでてなぁ。お前に国が救われたってめっちゃ感謝してたんだよぉ!! だから俺もお前に感謝するぜぇ。本当にありがとなぁ!!」
バンバンと力いっぱい肩を叩かれる。痛い痛い。
「あ、いや、はい。どういたしまして?」
「お前らァ! 英雄の噂は本当だってよぉ!! 俺達の学園から救国の英雄様の誕生だァ!!!」
キャアアアアアアアアアアッ!!
うおおおおおおおおおおっ!!
そこから先は何が起こったのかよく覚えていない。男女問わずモミクチャにされて胴上げされたり握手されたり抱きしめられたりモフモフされたりと訳の分からないことになっていた。集まった生徒達の成すがままに触られ続け、予鈴が鳴ったと同時にその場にいた教師に強制的に解放され、なんとか一命を取り留めた感じだ。そのままアステルに支えられてフラフラしながら教室に向かっている。
「あはは…大丈夫かいクロード?」
「…全然大丈夫じゃない。何だったんだあの熱狂ぶりは?」
「んー、みんなクロードの偉業を讃えたかったんだろうね。魔族を単独で倒したってこと自体凄いことだし、それで国を救ったってなったら英雄扱いされても仕方ないんじゃないかな? 実は僕もクロードには感謝しているんだよ。レンブラント王国には僕の知人も住んでいるからね」
「…感謝されても困るんだけどな。俺は陛下からの勅命を果たしただけなんだから」
「それでもだよ。僕もみんなも感謝してる。本当にありがとう、クロード」
「…あいよ」
…なんかアステルに面と向かってありがとうって言われるとめっちゃ照れるんですが!? もしかして俺はイケメンなら男でもイケるとでも言うのか? いや、そんなはずはない。俺が好きなのは胸が大きな可愛い女の子。貧乳でも可愛ければ全然OK。うなじが綺麗なら更にOKな普通の男の子のはずだ。気をしっかり持つんだ俺!!
「クロードどうしたの? なんか顔が赤いけど」
「………いや、何でもない。さっさと教室行くぞ」ブツブツ
「??」
教室の中に入ってからもクラスメイトのみんなからガン見されている。しかし空気を読んでいるのか先ほどの一団のようにもみくちゃにしてくる事はなかった。すでにシェリル先生も教室に来ていたので、すぐに朝のホームルームが始まる。
「日直!」
「起立ッッッ!! 礼ッッッ!! 着席ッッッ!!!」
「はい、みなさんおはようございます。まずは連絡事項です。来週から期末試験が実施されます。生徒の本来の力を見るためまだ何をするかは発表されませんが、皆さんの力ならなんとか出来ると信じています。それまでに体調を整え、ベストな状態で試験に臨んでくださいね」
期末試験来週かよ。なんにも勉強していないんだが大丈夫だろうか?
「それと、クロード君。ちょっと前に出てきてくれるかしら?」
「…え? はい、分かりました」
なんか急に呼ばれたので、シェリル先生の横でみんなに向かって教壇に立つ。
「クロード君、みんな君の噂が気になっているみたいだから、良かったら質問に答えてもらってもいいかしら?」
「俺の噂のことはアステルから聞きましたけどそこまでなんですか? …まぁ、俺に答えられることなら別に構いませんよ」
「ありがとう。それじゃクロードくんの例の噂について少しだけ質問タイムを設けます。気になっている人は挙手をしてから質問してくださいね。はい、一番早かったシャルロッテさん」
「はい! クロード君が英雄になった経緯を教えてください!!」
「いや、別に俺は英雄じゃないんだが…まぁいいか。えっと―――」
そこからはクラスメイト達の質問に順次答えていくことになる。レンブラント侵攻戦のことはほぼ正確に伝わっていたが、王女達との婚姻の話は噂に尾ひれが付いて酷いことになっていた。中には俺が王女をコレクションしているなんて言う根も葉もない噂も。それらを全否定しつつ、実際はまだ婚約もしていない事を告げる。
「婚約はしていないけど、王女様と付き合ってるっていうことでいいのか?」
「……黙秘します」
「「「それ認めてるのと同じじゃね!?」」」
そんな感じでみんなからの質問に答えていくと、どうやらクラスメイト達の誤解はある程度解けたようだ。どっちにしても最強の玉の輿男と呼ばれることは甘んじて受け入れるしかないだろう。実際そうだし。
「はい、それじゃ質問タイムは終了です。クロード君みたいに本気で好きになった多人数の女性と同時に恋愛がしたいと思うのは皆さんと同じなんですから、からかったりしないであげて下さいね」
「「「「はーい」」」」
「俺は一人で十分だけどな」
「ハーレム裏山。モテ男は死ねばいい」
「それじゃ朝のホームルームはここまでです。日直!」
「起立ッッッ!! 礼ッッッ!! 着席ッッッ!!!」
ホームルームも終わりやっと一息ついた。教室から出ると今朝と同じ事が起きると思うと正直憂鬱になってくる。とりあえずトイレ以外は教室に引きこもっていよう。
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